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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「整理整頓すると情報量が減るので楽なのだ。」というものです。
棚にある書類のファイルに付けるテプラで作ったラベルを、きっちり同じ高さに揃えないと嫌だったり、
同じものがたくさん並んでいる景色がいいなと思ったり、時間にやたら厳しかったり、そういう人いますよね。
だいたい漠然と貴重面と言われたり、神経質と言われたりするでしょう?
この間仕事をしていて突然気づいたのです。これ、情報量を減らしているんだって。
工場で仕事をしたことがある方は、安全第一なんていう標語に並んで、整理整頓なんていうのを見たことがあると思います。
清潔というのも見かけます。
食品を扱っているところなら、清潔はとても大事ですけれど、製鉄所みたいなところでも清潔なんて書かれています。
清潔の基準は違いますけど、要するに常にきちんと掃除をしましょう、という意味だと思います。
整理整頓も清潔も、安全第一のための基本的な要件なのですね。
なぜなら常にきれいに掃除して整えてあると、何か変化があった時に気づきやすくなって、危険を察知しやすくなるという効果があるのです。
僕はとある職場で椅子をきれいに並べておくことにしていました。
これ、単にきれいに並んでいると気分がいいからやっているのですが、ある日ちょっと斜めになった椅子を見て、
誰かがそこを使ったのだな、ひょっとして調子が悪い人がいたかな、なんて感じで改めて集まっている人の顔を見渡すなんてことをやって、不調の人に気づくことがありました。
別にそのつもりでやっていたわけではないのですが、続けていたら突然そういうことに気づいたわけです。
なぜ気づいたんだろう、と考えてみて、それは毎日同じことを繰り返しやって、その行動がほとんど無意識になった時に、それ以外の情報に気づけるようになったのだと思ったわけです。
無意識に追いやるためには情報量を減らすのが良いわけです。
整った状態は情報量が少ない状態ということになります。
気調面とか神経質とか言われる人は、情報量が多すぎることに敏感で、処理しきれなくなることをとても嫌うのです。
軍隊などで徹底的に行動の統制を求めるのは、厳しい状況の中でも異常を察知して回避できる可能性を高めるためなのでしょう。
物事を乱雑なままで放置する人は、実は他人に悪影響を及ぼしているかもしれません。
気調面とか神経質とか言われる人は、煙たいと思うかもしれませんが、
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乱雑な情報を扱うのが苦手な人かもしれませんから、ただ煙たがらずに配慮してあげるという意識を持つと良いでしょう。
僕も割と整えておくのは好きな方ですが、その裏にはぐちゃぐちゃだと面倒くさいという感覚があります。
やっぱり情報量が多いのが苦手なのです。
この手の感覚は、実はITの世界でもとても大切な感覚なので、IT系のエンジニアを目指す人は磨いておくものと心得ると良いと思います。
読書と編集では、ITを特別なものではなく常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。