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2022-07-16 04:38

#252 【史】WW2が終わった年にスマホを考えた人がいた?/IT全史を読む(14)

ITの歴史を知ることができる良書として、ぼくの場合はよく「IT全史」を挙げます。

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

第二次世界大戦が終結した翌年に、我々が手にしているスマホが実現した世界を構想した人がいました。

その構想には「メメックス」という名前が付けられました。

どんなものなのでしょう?

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「IT全史」
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#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1i3oh2

#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1hpiak

#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1gte29

#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1ff3oc

#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1f8qt3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、第二次世界大戦が終わった年にスマホを考えた人がいた
IT全史を読むの第十四回目です。
前回までに、現代のコンピューターの思想にかなり近い
バベッジの解析機関とその可能性に思いを馳せて
史上初めてのプログラマーと呼ばれている伯爵夫人の話をしました。
20世紀に入ると、世界は二度の世界規模の戦争を経験し
より高度な軍事システムの開発にしのぎを削るようになりました。
その一つがコンピューターと、有事でも通信が可能なネットワークの開発でした。
最初に実用化に成功した汎用的な原子計算機はENIACとされています。
これはミサイルの弾道計算を行うためにアメリカで開発されました。
大きさは日本の一軒家くらいはあったようです。
完成したのは1946年、第二次世界大戦終結の翌年ですね。
この時期に、現代のコンピューターにつながる技術やアイデアがたくさん生まれています。
その中にMEMEXというアイデアがありました。
当時のアメリカの科学研究開発省の長官であったバネバー・ブッシュという人が構想した
人の知能を増幅する装置の名前です。
ブッシュはMEMEXを一種の機械化された詩的なファイルと蔵書のシステムと定義しています。
2枚のスクリーンで資料を検索でき、そのうち1枚はペン入力ができてノートやメモを取ることができます。
その入力は写真の形で保存され、もちろん後から検索して表示することができます。
文書のスキャナも装備しており、これも写真の形で保存されます。
いずれはそのように蓄積された資料が広く販売されるとも言っています。
さらに撮影された写真データ投資を関連付け、連想作品というものを作れる機能も構想しています。
1枚の写真データから関連する写真を引っ張り出すことができる機能です。
この物種の論文は雑誌にも掲載され、そこには利用者が額につけるカメラのようなイメージも載っています。
もっとすごいのは、いずれは蓄積したデータをネットワークを通じて検索できるようになると言っていることです。
もちろんこれらは当時予想できる技術で構想されているので、データ蓄積はマイクロフィルムを使うというような今となっては古いものもありますが、
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構想そのものの一部は、現代の我々が手にしているスマホで実現されているものではないでしょうか。
というか、スマホ自体この頃に発想されたものを目指して作られていると言っても過言ではないのです。
驚くべきことは、このような発想をたくさんの人が持っていて、それを実現するためにとてつもないスピードで技術開発が進んだことです。
100年も経たないうちに、一軒家ほどの大きさがあったENIACの何億倍もの性能のコンピューターが手のひらに乗り、しかもそれを誰もが持っている世界ができたのです。
僕自身子供の頃想像していた世界を、今はすでに凌駕していると感じます。
終戦後に発表されたMemexの構想は、ひとまずはパソコンへと繋がっていきます。
次回はその辺りの話をしようと思います。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。概要欄にリンクがありますのでフォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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