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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きストロー版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「ビルの上の方にある本屋ってどうなの?」というものです。
月曜日は、自宅の本棚にある本の話をしています。
と言いながら、今日は本屋の話をすることにしました。
最近、めっきり書店に行くことが少なくなってしまったのですが、
この間、所要で札幌駅のあたりに出かけたときに、ちょっと時間があったので、周辺の書店に行くことにしました。
サラリーマン時代は、仕事の帰りに書店に寄ることが多かったのですが、
札幌駅の周辺では、木の国は書店ばかりに行っていたので、他の書店に行くことにしました。
札幌駅の校内は、新幹線工事の影響で小さな書店がなくなってしまったので、行くとしたら、ステラプレイスの上が思い浮かびます。
以前は、大丸札幌店の上のフロアにも書店があったのですが、今はありません。
まあ、そもそもどちらも三聖堂書店だったし、大丸とステラプレイスはフロアがつながっていますので、
統合するのは仕方がなかったかなと思います。
ステラプレイスの三聖堂書店は、専門書からちょっとオタク向きの本まで揃っているし、中にはカフェもあって、なかなかの規模の書店です。
行ってしまえばいつものように時間をかけて本を見てしまうのですが、よく考えるとあまり頻繁に行った覚えがありません。
木の国や書店と比べると行った回数は桁が違うという感じでしょう。
札幌駅周辺にあまり行かない今となっては、ここに書店があるということを思いつかないくらいです。
それはなぜかというと、ビルの一番上の方のフロアにあるからなのですね。
昔からデパートにある本屋さんはその建物の上の方にありました。
一番上がレストラン街、その下のフロアに書店があるという感じ。
シャワー効果という言葉があって、上の方の施設を充実させて店舗全体の売上を増やすという販売方法から来る配置なのですが、これ今も有効なんだろうか、とちょっと疑問に思いませんか。
建物の作りからそうせざるを得ないのでしょうけど、最近のショッピングモールが縦よりも横に広がる傾向があるように、
フロアが分断されてその間をエスカレーターで移動するというのを面倒に思っている人は増えているような気がするんです。
まあそれは僕の感覚でしかないかもしれませんが。
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今は欲しいものをまずネットで検索する時代で、お店に行くとしてもピンポイントでそこに向かうという流れになっていて、そこに行くための障害はできるだけ少ない方がいいという感覚になっているような気がするのです。
昔はデパートに行くこと自体がレジャーで、ブラブラ移動するのも楽しみの一つと言えたのですが、今は微妙です。
低層階から中層階に比較的年齢層の高い人向けのお店が並んでしまうと、若い人も行くようなお店がその上にあっても行くのが億劫になってしまうのではないでしょうか。
まあ簡単に言うとエスカレーターで移動するのが面倒に感じるんですよね。
ステラプレイスはショッピングモール的な横の広さがあり、若い人が関心を持つお店をたくさん入れているので、かろうじて人流を確保していますが、
サンセイド書店の位置はシャワー効果的な配置が裏面に出て、専用のビルの1階2階に広い売り場を持つキノクニア書店と比べると、書店としては品揃えが悪そうな印象を持たれているのではないでしょうか。
典型的なデパートの本屋という印象は大きなマイナスポイントなのですね。
本をネットで買うという流れは止められないので、書店が生き残るためには人を惹きつける力がこれまで以上に必要です。
古臭いデパートのイメージに足を引っ張られずに頑張ってほしい。
これ以上札幌駅の周りから書店がなくなるのは辛すぎる。なんてことを考えました。
まあ、僕自身ネット書店の利用が多いので、わがままな希望だなと思ったりはしますけどね。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。