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2023-02-12 06:28

#463 【刻】乗務行路表その4/時刻表は読み物だからな(42)

時刻表は読み物だからな!(笑)

第42回です。

昭和の頃の乗務行路表を読んでいきます。手作り感満載な行路表です。

興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「#351 【刻】くるくる回っている?/時刻表は読み物だからな(29)
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「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1gdn10

#044 時刻表を語る
https://anchor.fm/82661/episodes/ep-e1bf1t3

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をご覧ください。

00:01
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「業務功労表その4 時刻表は読み物だからな?」の42回目です。
日曜日は時刻表を読んでいます。
この間から、家の本棚から見つけ出した古い業務功労表を読んでいます。
業務功労表というのは、電車の運転手が運転する時に見ている時刻表です。
言葉だけではよくわからない部分があると思いますので、
ノートの書き起こしに功労表の写真を載せておきますので、そちらをぜひ参照ください。
概要欄にリンクを載せておきます。
今回読むのは、昭和59年5月の名寄期間区の始業の功労表です。
臨時の工事用列車のようなのですが、
これまで読んだ功労表がプリンターで出力されたものだったのと異なり、
人がハンコなどを駆使して作ったものであるところが特徴です。
まず、5月19日の823始業を読んでいきます。
列車番号は、リン高9366列車。
走る区間は、宗谷本線の名寄からワッサムです。
名寄を13時44分に出発します。
風連、田寄を通過して、
市別に14時17分30秒に到着し、
23分に出発します。
この市別の時刻は、赤の色鉛筆で色が塗られています。
また、進入する線路は一番線ですが、
一番右側の欄に確認する場内信号の絵が描かれていて、
一番線のための信号の位置が赤色で塗られ、
合わせて通過待ちをする対向の列車番号と通過時間が書かれています。
次に、県淵を通過し、ワッサムに14時48分到着。
ここにも場内信号機の位置を示す絵がついています。
取扱い方には、
車掌乗務省略、県員定数は75、
ワッサム着後待合20分入れ替え指定15分と書かれています。
帰りが17時58分なので、その間に貨物の取扱いを行うのでしょう。
帰りは、林号9371列車、
ワッサムを17時58分に出発し、
次の県淵に18時12分着、
19分30秒発で、ここも赤鉛筆で塗られて、
待合せ列車と通過時刻が書かれて、
03:01
次の市別は二番線を通過するため、その信号位置がマークされていて、
その次の田鎧が18時43分着、49分発で、
ここも待合せ列車と通過時間があり、
風連を通過して奈良に19時11分に到着ということになっています。
取扱い方には、
ワッサム発前ブレーキ試験運転係、
運転士がブレーキ試験を行えということですね。
車掌乗務省略、県員定数75、
奈良着後入れ替え指定10分入区北方と書かれています。
工事資材を運ぶ臨時列車はこんな感じで運行されていたんですね。
まあ、これだけなら書式が面白いという程度かなと思うのですが、
興味深いことはまだあって、
時刻表に並んでいる駅名の駅と駅の間のところに、
アルファベットのTが書かれているんです。
これはこの後の授業で話しますが、
列車を運転に運行するために不可欠な閉塞方式を表しています。
閉塞というのは、ある区間に列車が複数入ることがないように制限する仕組みです。
鉄道は線路の上を走るわけですから、
列車と列車が衝突しないように線路を区切って、
そこには一つの列車しか入らないように制御します。
今回見ている奈良からワッサムの区間は単線で、
駅と駅の間を一つの閉塞区間として、
その間には一つだけの列車が入り、
対抗する列車があるときには駅で行き違うわけですね。
その閉塞を確実にするための方式はいろいろあるのですが、
ここで書かれているTは、
たぶん自動列車閉塞を表しているようなのです。
細かいことは省きますが、
宗谷本線ではこの時期に閉塞の自動化を進めていたようです。
自動化というくらいですから、
その前は人力で閉塞のための操作をやっていたということです。
もちろん自動といっても完全自動ではなくて、
人が介在してはいたのですが、
運転士から見ると信号に従って走れば大丈夫という方式になって、
それまでやっていた通行手形みたいなものの
やり取りが不要になったということなのです。
次回はこの航路表の裏側にある、
もっと古い閉塞方式が残った航路表の話をします。
自動化前にどんなことをやっていたのかをお話ししますので、
楽しみにしてくださいね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、
常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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詳しい内容については、概要欄のリンクから、
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
06:28

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