1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #185 コンピュータのウイ..
2022-05-04 08:11

#185 コンピュータのウイルスを生物のウイルスと雑に比較する。

ウイルスときいたら、生物系のウイルスとコンピュータウイルスのどちらを思い浮かべますか?

生物系の知識はほぼないのに、両者のウイルスを比較して考えてみるという無謀な試みです(笑)

「破壊する創造者ーウイルスがヒトを進化させた/フランク・ライアン」
https://amzn.to/3ODAcYd

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

配信書き起こし
https://note.com/nchiba

にゃおのtwitter
@nchiba
https://twitter.com/nchiba

「読書と編集」の活動は、
https://www.nyaos.net/

ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、
https://www.street-academy.com/steachers/468576?conversion_name=direct_message&tracking_code=62e788e6ff484f6d2952151bb9c955b4

をご覧ください。

00:04
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きそろばんを中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、コンピューターのウイルスを生物のウイルスと雑に比較する、というものです。
大げさなタイトルをつけましたが、特に生物の分野には専門というほどの知識はないので、軽く受け流していただきたいと思います。
ここしばらくの世の中の大きな課題について、いろいろ考えたり勉強したりした方は多いと思います。
僕の場合は、危機感があって、というよりも興味の方が勝っている感じですが、ちょっと勉強してみたりしています。
それは、ウイルスの仕組みについてです。
もともとそういう分野の素養は全くないので、何冊かの本を読んでみたり、ネットで情報を検索したりして、にわか知識を拾ったのです。
きっかけは、昨今の災いが始まる前に興味を持った本です。
破壊する創造者、という本ですね。
この本は、ウイルスと生物は共生して、共に進化してきた、という観点で書かれたものです。
とても興味深いその内容は、ぜひ読んでいただくとして、本の中身を理解していくために、ウイルスの基本的なことを知る必要がありました。
何度も予防線を張りますが、本当にざっくりした理解で、間違った部分があるかもしれません。
とても興味深かったのは、ウイルスが遺伝子を運ぶものであること。
ウイルス自体には、それが増えるための仕組みがなく、生物の細胞に入り込んで、細胞が持つ仕組みを使って遺伝情報をコピーし、
それを運ぶものとしてのウイルスを作って細胞の外に送り出す、ということでした。
この過程が感染、というもののようです。
この辺で、雑な生物に関する理解はおいて、僕がこの仕組みがとても興味深いと思ったのは、
コンピューター上のウイルスが、この仕組みをうまく模倣しているということでした。もちろん作った人はそういう知識があって模倣したのでしょう。
コンピューター上のウイルスは、成功なプログラムを含んでいます。
これは、生物のウイルスでの遺伝情報とよく似ています。
プログラムというのは、遺伝情報と同じように勝手に動き回るものではありません。
コンピューターの中で実行される必要があります。
コンピューターウイルスは、何者かに実行される必要があるわけです。
ネットワークにつながったコンピューターは、日常的に自分が持っていないプログラムを実行しているのですが、
03:03
問題となるのは、生物のウイルスと同じように、自身のプログラムをコピーして、
そのコンピューター内にある正常なプログラムの一部として実行されるようにすることです。
生物の細胞が侵入してきたウイルスをその正常な動作としてコピーして巻き散らし、
さらに他の細胞に広げていくのとよく似ていますよね。
コンピューターウイルスの持っているプログラムが正常なプログラムの一部に組み込まれると、
その正常なプログラムの動作の一部としてウイルスのコピーをしたり、
場合によってはそのコンピューターの中のデータに破壊的な影響を与える動作をするわけです。
もちろん、そうならないための防御機構をコンピューターシステムに持っているわけですが、
コンピューターシステムの潜在的なバグなどを利用して広がる場合があります。
しかし、このような潜在的なバグは、いたちごっこではあるものの潰されていくことが多いものです。
先ほど正常なプログラムの一部に組み込まれると言いましたが、これは結構難しいのです。
それはそもそもプログラムやデータを書き換えること自体が制限されているからです。
ただし、この制限は絶対ではありません。
絶対に制限してしまったら、コンピューターの中にデータを保存することができなくなってしまうからです。
データと言いましたが、プログラム自体もデータの一種なのです。
定期的に行われるOSのアップデートも書き換えです。
簡単に言うと、危険なバグを書き換えて修正するのがOSのアップデートです。
これができなくなるということは、コンピューターが危険なまま放置されるということですよね。
このような矛盾をどう解消しているのかというと、データの書き換えを誰かに許可させるのです。
誰かって誰?
それはあなたです。
そんなことをした覚えはないと思うでしょう?
それがやってしまうのです。
メールの添付ファイルを開くというのは、添付ファイルの中のプログラムを実行することであることがあります。
USBメモリをパソコンに差し込むと、その中身を表示させるために自動的に動くプログラムがあります。
ウェブサイトの中にもプログラムを実行させようとするものがあります。
最近のパソコンは、このように外部から受け取ったプログラムを実行しようとすると、多くは何らかのアラームを出すようになっています。
ダウンロードしたものだけど実行していいか?というアラームです。
これに許可を与えてしまうと、まずいことになる可能性があるということなのです。
もしも見慣れないアラームが出てきて、それがよくわからないと思ったら、まずは知っている人に確認しましょう。
06:08
安易にOKを押さないでください。
最近の流行りは、ExcelやWordなどの中に含まれるマクロという誰もが作れるプログラムを実行させるものです。
このようなファイルは、メールへ添付して送るということがよく行われます。
ウイルスが含まれるマクロの場合、実行したコンピューターの中のプログラムというプログラムにウイルスがコピーされます。
さらに、保管されているメールに含まれるメールアドレスに、あなたを装ったメールとしてウイルスファイルを添付して送り付けることまでします。
コンピューターにウイルスを侵入させる第一歩を強化してしまうのは、自分の不注意であることが多いのです。
これを防ぐのは、ウイルスを受け取った入り口で対処する必要があるということですよね。
そういう意味では、マスクをしたり手指消毒をしたり、という生物のウイルス対策と似ています。
少し頼りないようですが、これでかなりリスクを下げられるのです。
ただ、怖がるのではなく、ほんの少しの知識を持って向き合っていくことが大事です。
この辺の対処方法も、生物のウイルスとコンピューターウイルスがよく似ていて、日頃の自分の行動に活かしていくことができるということになるわけですね。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
08:11

コメント

スクロール