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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代のリテラシーを中心に好きなものの話をしています。
今回お話しするのは、
ITに反対する人は原状の問題に目をつぶりがち、というものです。
水曜日はITを中心とした技術的な話をしています。
新しいことに挑戦するのは難しいものですよね。
難しいというより、できればやりたくないのですよね。
ていうか、理事でもやらないですよね。
そんなことないですか?
割と誰でもそうだと思います。
僕もそんなことだらけです。
それでもやらなきゃならないことはありますよね。
で、仕方なくやることになります。
するとね、やってみたら挑戦するってほどのことでもないこともよくあるんですね。
ただめんどくさかっただけ。
めんどくさいということに、妙な理屈をこねていただけ。
まあ、人間そんなことがよくあるものです。
僕はIT畑で生きてきたので、そういう場面は嫌というほど見てきました。
ITってわかりにくいんですよ。
目に見えにくいものですからね。
人間は平らなものなんです。
自分に直接メリットがないと思うことは一切やりません。
その徹底具合は感心するほどです。
ITの世界はものすごく回りくどい形でしかメリットがないことが多いのです。
こういう話をするときに僕がよく引き合いに出すのがスイカです。
電車に乗るのに紙の切符かラスチックカードかなんて、一乗客にとってはどうでもいいんです。
定期券なんか改札係に見せるだけで通っていったじゃないですか。
僕は改札機にタッチする今の方式よりもそっちの方が便利な気がするんですよ。
でもね、あれは改札口に人が立っていたからできたわけですよね。
今更その方式に戻そうって言われたらどう思います?
まあありえないですよね。
だってあの頃、例えば札幌駅の改札ゲートって4つぐらいしかなかったんですよ。
もちろん今みたいに通勤需要が大きい頃ではなかったということもあるんですけど、
ピークでもせいぜい4人の改札係で電車に乗る人をはばいていたわけ。
だからもちろん改札は大行列だったわけですね。
今は一箇所の改札口で入場だけでも5台くらい。
出場はもっとたくさんの改札機がありますよね。
もう改札で人が並んでいるなんて見なくなりました。
何が言いたいかというと、今の改札機と同じ数の人間を改札に張り付けるのって無理だよねってことです。
それだけではありません。
人が目で見て改札をやっていたときには、
視せるという正常者が割とカジュアルに行われていたんですね。
厳密に計算ができる自動改札システムを導入したら、
キセルができなくなって、
その分の増収で自動改札システムの開発費があっという間に回収できたという噂があるくらいです。
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これをキセルができなくなったから消しからんという人はいるでしょうかね。
何が言いたいのかというと、
ITの導入はこれまでに言った2つのポイントの問題解決をしたのだということです。
改札の仕事。
現代なら計算性がむっちゃ低くて非人間的なお仕事なわけです。
それをわざわざコストをかけて人にやらせる必要があるのって話ですね。
そして、キセル問題はそもそも道義的に問題がある上に、
塵も積もれば山となるというタイプのコストだったんですよね。
これをITシステムを導入することで解決して、
現代の改札システムになっているわけです。
もしも未だに人が改札をやっていたとしたら、
赤字が累積して維持ができなくなっていたことでしょう。
まあね、実際に国鉄はそれで潰れてしまったのですが。
で、今まさに手を付けなければならないと考えられているのが、
税金を使う行政や福祉、社会保障のコストを圧縮することです。
そのために鍵になっているのがマイナンバーなのです。
マイナンバーカードじゃないですよ。マイナンバーです。
情報をユニークに特定するためには、キーとなる情報が必要です。
これが曖昧な状態だと、情報の特定に人手がかかるんです。
人手でできるんだからいいじゃんと思うでしょう。
これはまさに改札口に誰か立っているんだからいいじゃんという発想なんですね。
でもそれ、非人間的な作業をやらされているかもしれないじゃないですか。
銀行の口座の特定を指名だけでやっているって言ったらどう思います?
人が目視でチェックすればいいじゃんって言えます?
その上、裏では着せるみたいなコストだけじゃなくて、
道義上の問題があることもチェックしきれずにいるわけです。
さらに今はやってくれる人がいるからいいけど、近い将来にその人もどんどんいなくなるのです。
既に起きている人手不足はそういう現象なのですね。
僕たちは失われた30年でいよいよ追い込まれているのです。
やりたくないとダダを込めている時間は多くありません。
自分がやる目の前の手間が嫌だという本音に、変な大義名分をつけて渋っている場合じゃないのです。
それでも新システムの導入が嫌だという人は、既存のやり方でやってくださいってことになるでしょう。
手伝ってくれる人がどんどんいなくなって不便になるでしょうけど、
まあその不便さは今とさほど変わらないかもしれません。
変わらなくても損するわけではありません。だからいいんじゃないですか?
僕は新しいことを受け入れて、便利さを安いコストで享受する方を選びますけどね。
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今回は、ITに反対する人は現状の問題に目をつぶりがちという話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。