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2023-06-07 07:15

#578 【技】ソフトウエアは何でもできると思いがちだけど実はお釈迦様の手の上なのだ

WWDCの季節がやってきました。

今年のWWDCの目玉はなんといってもVRヘッドセットです。

Appleは期待に違わない製品を発表しました。

発表を見ながら考えたことを話します。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。

そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

WWDC 2023 - June 5 | Apple

https://www.youtube.com/live/GYkq9Rgoj8E?feature=share Introducing Apple Vision Pro

https://youtu.be/TX9qSaGXFyg

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をご覧ください。

WWDCとVRヘッドセット発表について
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「ソフトウェアは何でもできると思いがちだけど、実はお釈迦様の手の上なのだ。」というものです。
水曜日は、ITを中心とした技術的な話をしています。
日本時間の6月6日に、AppleのWWDCというイベントがありました。
WWDCは、World Wide Developers Conferenceを略したもので、直訳すると世界開発者会議ということになるのです。
毎年この時期に行われるAppleの新製品発表会ですが、
一歩先の新技術が発表されるので、毎年注目されています。
製品といっても、僕たちコンシューマー向けの発表というよりも、
こういう製品を出すから、開発者の皆さんはどんどん新しいソフトウェアを開発してね、という感じのイベントですね。
今年の目玉は、ずっと出るのではと言われながら、なかなか出てこなかったAppleのVRヘッドセットでした。
本当に新しいものを紹介するときに使われる、One More Thingが出てくる後半を、かたずを飲んで見守る感じになりました。
というのも、これまでいろいろなヘッドセットが世の中に出てきたけれど、
マニアの世界に留まっていて、一般に広がらなかったといういきさつがあり、
もっとこなれたものをAppleが出すのでは、と期待されてきたからです。
Appleが出す製品はいつも完成度が高く、世の中を大きく変えることがありました。
古くはマルチウィンドウを採用したパソコンのマッキントッシュがそうですし、
音楽を気軽に持ち歩くiPodとiTunesストアもそうでした。
しかもそれはスマホの世界を作ったiPhoneへの壮大な伏線で、
世に出てみると、まるでそれが昔からあったかのように、
誰もが使うようになってしまうという前例があるんです。
腕時計を変えてしまったApple Watchも前例に漏れませんよね。
逆にAppleが製品を出してこないということは、
まだ気が熟していないのだろうという予測も成り立っていて、
AppleがVRヘッドセットを出してくるなら、いよいよ本格的に市場が開けるという期待もあるわけです。
Vision Proを使った体験について
今回発表されたVision Proを見た最初の印象は、
これまでの他社のヘッドセットよりはちょっとかっこいいなという感じでした。
しかし、そのユースケースや使われているテクノロジーを順に見ていくと、
なるほど、こういう世界を作りたかったんだということがとてもよくわかりました。
簡単に言うと、スマホの機能もパソコンの機能も全て持っている新しいデバイスってことになるでしょうか。
考えてみると、iPhoneもiPadもMacもApple Watchも、
シチュエーションに応じて使い分けるけれど、やりたいことはある程度単体で機能するもので、
それらはかなりの自由度でシームレスに使えるように設計されています。
今回のVision Proもそういう製品でした。
MacやiPhoneとつなぐディスプレイという製品ではなく、
単体で十分使えて、しかも新しい体験を提供するように作られているのです。
Appleの出しているすべての製品の集大成という感じですね。
全然説明が足りていないので、ぜひWWDCのビデオを見てください。
概要欄にリンクを貼っておきます。
ハードウェアとソフトウェアの関係
久しぶりにAppleの世界を変える製品発表を見たなぁと思いながら、
ふと思ったことがありました。
僕はずっとソフトウェアエンジニアとしてやってきました。
それはソフトウェアの自由度に魅せられたからです。
ソフトウェアさえあれば何でもできるという意識があります。
実際にパソコンはどんどん拡張され、インターネットに繋がるようになったら、
一種の万能感みたいなものを感じることもあるわけです。
ただ、それはやっぱり様々なハードウェアとか基本ソフトウェアの上に
アグラをかいているようなものなのですね。
例えばパソコンは何でもできるように見えるけれど、
液晶ディスプレイのサイズにがっちり縛られていて、
いつの間にかそのサイズの中で何でもできる、
ということになってしまっているわけです。
見た目だけでなくストレージの容量も制限の一つでした。
だから、パソコンのアプリは作れてもスマホのアプリはイマイチ、
とか、どうもバックエンドは苦手、
なんてことになりがちなのですね。
実はとても狭い世界で何でもできるぞ、と思っているわけです。
Appleがすごいと感じるのは、あくまで人間の体験にフォーカスして
ハードウェアのレベルから広げていくことです。
そして世の中をガラッと変えるような製品を出してくるのです。
今やCPUまで自前で設計するようになっているわけですね。
誰もが自然に馴染んでしまう体験を提供するために、
ハードウェアに徹底的にこだわり、それを活かすソフトウェアを開発しているわけですね。
その上で動くアプリケーションを作るエンジニアも素晴らしい世界を作っているわけですが、
どんなに意気がって見せても、所詮はお釈迦様の手の上かもなぁ、なんて
特に今回のWWDCでは感じてしまったのでした。
ITの見え方や体験がガラッと変わる数年後がとても楽しみです。
ソフトウェアの限界
今回はソフトウェアは何でもできると思いがちだけど、
実はお釈迦様の手の上なのだ、という話をしました。
今日はここまで。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または
読書と編集と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
07:15

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