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2023-11-07 08:10

#003 『ボーダー』から、移民・難民問題を覗きます👀

移民、難民、入管問題をご存知ですか??
ノンフィクション『ボーダー』を通して、移民難民問題を覗きます👀

佐々涼子著『ボーダー 移民と難民』
集英社インターナショナル
https://www.amazon.co.jp/dp/4797674024/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_TTQCV42ZREYD6WJHMPHS?linkCode=ml2&tag=natchano-22
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#入管問題

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こんにちは、なっちゃのです。このチャンネルは、気になる社会問題や世の中の出来事をノンフィクションの本を通して紹介していくチャンネルです。
本を通して、社会情勢や社会問題の何なぜがわかります。よろしくお願いします。さて、2冊目の紹介になるんですが、笹良子著 ボーダー 移民と難民です。
周囲者インターナショナルから出ています。この笹良子さん、私大好きなので、この後も何回か出てくる予定です。
今から2年ほど前、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが、入管理で亡くなったのをご存知でしょうか。
入管TNは、出入国在留管理庁の略ですね。在留資格がなく、日本からの退去命令を出されている外国人などが収容される施設です。
違法滞在や非正規滞在とも言われるんでしょうか。この説明だけを聞くと、違法に滞在している外国人が悪い。
もちろん、だからといって人権侵害をしていいわけでもないんですが、とにかく、非は外国の方にあるって私は思ってたんですよね。
つまり、よくわからないままわかろうともしていませんでした。
ウィシュマさんは、その入管で必要な医療を受けられず、体調不良の訴えなどを無視され続け、応答を繰り返したり、ベッドから落ちて戻れなくなってまでして、
ついには亡くなってしまいました。これは入管問題として非常に話題になりました。私はこれで入管の存在をしっかり認識した気がします。
入管で人がこのように亡くなっているのは、ウィシュマさんが初めてではありません。
この本では、カメルーン人の黒人の男性が苦しみも耐えながら誰の助けもなく、ここでもやはり適切な医療を受けることなくなくなる映像の描写がありました。
さて、本題に入りますが、入管、難民、移民、技能実習制度の話なんかが、この本には出てきます。少し内容を紹介します。
一昔前に遡ると、日本はもはや戦後ではないの言葉に象徴されるように、第二次大戦後急速に経済が成長しました。
経済大国と言われるほど物質的に豊かな国になったんですが、この高度経済成長期を経て、外国から見て日本は憧れの国となり、日本で稼ぎ祖国へ持ち帰る、
いわば出稼ぎの対象の国になったんですよね。飛ぶように物が売れて、働き手はいくらでも欲しいような時代になって、
外国の人も日本でどんどん稼ぎたかったんですね。というので、働き手が欲しい日本と、どんどん稼ぎたい外国の方と、ウィンウィンの関係でした。
観光ビザで来た人は、そのまま働きオーバーステイになっても、職質などでされても黙認だったみたいです、その当初は。
そこで事態は一変するのが、バブルが弾けてからなんですね。一気に不景気になって、外国人労働者は邪魔になります。
黙認されていたオーバーステイは取締りの対象になって、入管に収容され始めました。
家族で日本に来れば、家族全員が突然警察に捕まって収容されちゃうみたいなんですよね。
この本にあったのは、その家のテーブルにはやりかけの宿題がそのままあった、という描写はなんともリアルでした。
03:01
ナチスかって思っちゃいましたね。もう連行です。自分が、日本がいらなくなったからといって、ずいぶん勝手な話だなと思いました。
バブルが弾けて約30年。日本はずっと不景気から抜け出せず、アジア諸国の経済発展の追随がものすごい勢いですよね。
前回の貧困の話と重なりますが、日本はどんどん貧しくなっています。そうすると今度、海外から働きに来なくなります。
技能実習制度という、途上国支援として日本で働きながら技術を提供して、祖国の発展に役立ててほしいという制度があるんですが、最長5年です。
結婚も妊娠もしないで、5年たったら帰ってね、です。介護業界も人手不足、人手不足と喘いでいるのに、本人方からしてもせっかく日本語に慣れて、仕事にも慣れたところで返されるんです。
そして日本語は、日本でたらどこにも使う国がありません。それって本当に支援の一環なんでしょうかと思ってしまいます。
日本はまだ自分の国が優位に立っていると勘違いして、いまだに強気なんですよね。他国からしたらだるいなと思いますね。
もっと賃金や待遇の良いところを選ぶことになるはずです。ですが祖国に帰ってから貧困から一変裕福になっている人もいるということを思うと、一概に批判ばかりはできませんが。
そんな話をこの本ではこのように言っています。
日本にいると日本の姿がわからない。だがベトナムからは日本の少し先の未来がよく見える。ってあるんです。すごく言い得て妙だなと思いました。
話はかまって難民って多くの人はきちんと説明できるものなんでしょうかね。私は恥ずかしながらノーでした。難民というのは人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の集団に属するという理由で、自国にいると迫害を受ける恐れがあるため他国に残れ国際的保護を必要とする人々というふうに国際的に定義されています。
日本って難民を受け入れていいイメージ正直ないんですがごく少数いるんです。というよりもごく少数しかいないんです。なぜなら他国と比較した際群を抜いて難民認定率が低いからです。
例えばイギリスやカナダでは50%を超える難民認定率、アメリカドイツフランスは15%強みたいです。それに比べて日本は0.6%という1%を切った数字になっています。
冒頭で外国人、外国の方に火があるというふうに思っていたという話をしましたが、戦争や紛争、政治弾圧で命が狙われている人が命を懸けて日本に助けを求めに来た人も難民とは認められないんですね。
これ以上どんな証拠があれば難民として認められるんだというぐらい弁護士の方が奔走して証拠を揃えても認められないそうです。
もはや嫌がらせを通り越して見殺しというふうに見えてしまいます。
おもてなしの国、放置国家と言われている日本で難民認定が下りなかった人、つまり入管に収容された人がどんな生活をしているかが書いてあります。
06:01
部屋の窓は開けることはできず曇りガラス一つだけ、シャワーは週に2回、それも1回あたり15分だけ、外に出ることは1日に1回だけ、
トイレは大部屋の片隅にあって壁もなくしゃがんで腰が隠れる程度、音も匂いもつつ抜け、そんな環境下で長い人は何年もいることになります。
もちろんそんなところでいい食事が出てくるわけはありません。
職員は威圧的でそのフードに馴染めない職員は辞めていきます。
収容者は精神を病み体調も病んでいくのも時間の問題です。
自殺を試みる人が少なくないという事実が悲しいかな、わかってしまうような気がします。
その対象は子供にまで呼びますが、あまりに胸が痛むのでここでの言及はやめておきます。
気になる方はぜひ本を読んでみてください。
私は学生の頃ハンセン病の勉強をしたり、社会人になってからもヒトラーによるユダヤ人迫害の本を読んだりしていました。
今は21世紀の日本、そんなことは過去にあるのみと思っていたことが今まさに現実としてあったことに非常に衝撃でした。
なぜこの国は命からがれ逃げてきた人にそんな承知をするのでしょうかと。
この日本の移民アレルギーは何なんですかねと思いますね。
ちょっと江戸時代からの鎖国の島国特有のアレルギー、DNA的なものがいる隅ついているのかなというふうに考えてしまいます。
おもてなしの国というのが全く皮肉ですね、こうなると。
最近ですね、自分にできることはないかと入管問題を考える会への入会へ問い合わせをしてみました。
ちょっとまだお返事は来てないんですが、生き永に待とうと思います。
また何か私が見聞きしたことでお伝えできることがあればお伝えしていこうと思います。
今日はこの辺にしておきます。最後まで聞いてくれてありがとうございました。
この放送に何か考えさせられるような気づきがあれば嬉しいです。
ぜひ笹谷王子町ボーダー概要欄の本のURLがありますので、ぜひ手に取ってみてください。
08:10

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