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こんにちは、なっちゃのです。このチャンネルは、気になる社会問題や世の中の出来事をノンフィクションの本を通して紹介していくチャンネルです。
本を通して社会情勢や社会問題の何なぜがわかります。私が面白いと思った本だけを紹介していきます。今日もよろしくお願いします。
さて今回紹介するのは、植間陽子著 海をあげる です。
植間処方から出ています。私は読み終わっているので、このタイトルがものすごく刺さりに刺さります。ちょっと読んでほしいですね。この刺さりに共感してほしいです。
さてこの本は、2021年のノンフィクション大賞を受賞された本です。つまりめちゃくちゃ考えさせられる、ぐっとくる、インタレスティングの方の面白い本ですね。
いやー私はノンフィクション大賞かなり信奉してるんでね。というほどノンフィクション大賞及びそのノミュレート作品は面白く私の信頼を勝ち取っているので、今後もそれにまつわる本がたくさん出てくる予定です。
なのでもうあんまりこのことは言いません。むしろネットではノンフィクション大賞の受賞歴など載っているので概要欄に貼っておきます。
ということでやっと本題に入ります。この著者の植間陽子さんという方は琉球大学の教授をされている方で、主に沖縄での若年女性の貧困や性暴力について活動されている方と認識しています。
沖縄とパッと言えば、リゾート観光長寿とかのイメージと同時にこの米軍基地問題選挙などのイメージがあるんじゃないでしょうか、皆様にも。
ちょっと前にですね、広雪の座り込みについてもだいぶ炎上してましたよね。
あれは普天間基地から辺野古への基地の移設に対しての抗議行動ということで、座り込み看板に誰もいなかったので、座り込み抗議誰もいなかったのでゼロ日にした方が良くないと広雪的には指摘したというか、多くの人にとっては侮辱したと思われたということで炎上していました。
そもそもなぜこの基地移転が抗議されているのか、それよりもそもそもなぜ沖縄にばっかり基地があるのかということを考えさせられる本です。
今ですね、4ヶ月の娘が起きまして、ちょっと授乳をしてきました。今実は夜の9時ぐらいに収録をしているんですが、普段は絶対起きない時間に起きちゃったので、絶対この音声配信の声に起きたんだと思うんですけど。
という話をしたのもですね、この本にも幼い著者の娘さんが出てきます。
この娘さんと共に暮らしている沖縄で、そういった基地問題とかですね、どんな影響を及ぼしているのか、どんな未来を娘に託してあげられるのか、そんなことが書かれている本です。
自分も母になってから改めてこの本を読み返して、娘や娘世代の子どもたちを守り続けることができるのだろうか、平和で豊かな生活を残してあげられるのか、そのことを真剣にイメージするようになりました。
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東京に住む私が沖縄の現状を知って、沖縄に無意識に押し付けているものは何なのかを知る。この本はぜひ沖縄以外で暮らす人にこそ読んでほしい本です。
では少し内容をかいつまんで紹介します。この本にはその大学教授である著者と小さな娘さんとが普天間で暮らす様子を軸に以下のことが書かれています。
まず第二次世界大戦の壮絶な沖縄戦の話。家を震わすほどまた子どもが泣き叫ぶほどのオスプレイの騒音。家族からの性暴力と周辺環境の暴力から希望を失う少女。
基地について県民の意見を聞こうともしない市長たちに絶食という形で抗うハンガーストライキを起こす活動家。
美しく様々な生物が住む海を基地のために土砂で埋めていこうとする様子。米軍からレープを受ける被害を間近に感じ生活が恐怖でもみれる女性。
そんな人たちの声や沖縄で起きていることそしてそこで生活している人のことが描かれています。
関東で暮らす私には知る方法はいくらでもあったのに知らないことだらけだったなと思っています。
そんな私に向けたような言葉が以下の通りで少し長いんですけど身につまされる文章ちょっと読んでみますね。
ちょっと中略入れながら伝えたい部分だけまさに原文ままで読ませていただきます。
1995年に沖縄で女の子が米兵に合間された事件の時もそうだった。
基地に隣接する街で買い物に出かけた小学生が4人の米兵に拉致されたこと。
あまりにも幼いという理由で1人の米兵は合間に加わらなかったものの残りの3人は浜辺でその子を合間したこと。
沖縄では8万5000人の人々が集まる講義集会が開かれたこと。
東京でも連日のようにこの事件は報道された。
中略です。
講義集会が終わった頃指導教員の一人だった大学教員にすごいね沖縄講義集会に行けばよかったと話しかけられた。
行けばよかったという言葉の意味がわからず行けばよかったと私は彼に問い返した。
彼はいやちょっとすごいよね8万5000は怒りのパワーを感じにその会場にいたかったと答えた。
私はびっくりして黙り込んだ。
中略です。
でも私が黙り込んだのは沖縄に気軽に行ける彼の財力ではなくその言葉に強い怒りを感じたからだ。
あの子の体の温かさと沖縄の過去の事件を重ね合わせながら引き裂かれるような思いでいる沖縄の人々の沈黙と
たった今私が聞いた言葉は何と遠く離れているのだろう。
それから檻に触れてあの時私は何と言えばよかったのかと考えた。
私が言うべきだった言葉はならばあなたの暮らす東京で講義集会をやれである。
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沖縄に基地を押し付けているのは誰なのか。
3人の米兵に合間された女の子にわびなくてはならない加害者の一人は誰なのか。
沖縄の怒りに癒され自分の生活権を見返すことなく言葉を発すること自体が日本と沖縄の関係を表していると私は彼に言うべきだった。
以上が引用なんですけどすごい強く鋭いメッセージですよね。
とても身につまされる思いがします。
少し沖縄の基地の歴史を振り返りますね。
これは本書に書かれていることじゃないんですけどちょっと気になったので調べてみました。
終戦前の1945年の4月に沖縄に上陸した米軍は民間地を独占した上に基地の建設を強行するんですね。
そのわずか4日後には米軍は沖縄の支配を宣言します。
当初は沖縄の拠点は要所とされてなかったもののその後に起きるベトナム戦争とか朝鮮戦争期に国土の重要拠点と方針転換されて太平洋の要石とまで呼ばれていくようになるんですね。
その日米政府の話し合いの末に日本に残る基地をなるべく減らしたいという日本政府の希望はわずかに叶えられたんですよ。
なんですけど現時点では日本の本土では60%の米軍専用施設が返還されたんですね。
なんですけど沖縄では33.3%に留まっているというのが現状なんです。
結果どういうことかというと国土面積が日本の全体の沖縄が占める国土面積で0.6%みたいなんですけど
そこの0.6%に全国の70.4%もの米軍専用施設が集中するという状況になっているんです。不思議じゃないですか。
すごいですよね。0.6%のところに7割の米軍施設があるという状況になっているみたいです。
これは私たち本土の人間の無関心と自分が良ければそれでいいの精神がまさに象徴されている出来事であると痛感しました。
原発の汚染水なんかも非常に近似性のある問題だなと感じます。
もっともっと生活に落とし込むとゴミの収集場所とかなんかそうな気がしますね。
今日もどこかで飛行機が墜落したかのような音に怯えて夜道をまともに安心して歩けない人がいるということに思いを馳せます。
沖縄では米軍の飛行機が隣の人との会話が聞こえないほどうるさく思うみたいなんですね。
だけどある子供はそれはうるさくないって主張するみたいなんです。
なぜならばその子供の父親は米軍に勤めているから。
こんな想像に堅くない想像をしたことがあったでしょうか。
それ故に沖縄では非常にセンシティブな話題ということになっているみたいです。
こんな感覚を子供たちに覚えさせているのは沖縄の人だけの問題とは決して言うことができないなと思います。
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沖縄の問題を沖縄だけの問題とせずにこれを押し付けている自覚を持つことから始めたらどうだろうとそんなことを思っています。
まだまだ幼い子供たちがきれいな海で東京のように日常的に暮らしに怯えることなく生活する未来を作るにはまだまだやるべきことがたくさんあるはずです。
この本を読み、そんな沖縄の海をあげると著者よりメッセージを突きつけられ、ノートにもスタリフにも投稿してみました。
ということで、今回も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
この放送に何か考えさせられるような気づきがあれば嬉しいです。
ぜひ上間陽子著、海をあげる、概要欄に本のURLもありますので手に取ってみてください。
それではまた来週。