00:05
こんにちは、なっちゃのです。このチャンネルは、気になる社会問題や世の中の出来事をノンフィクションの本を通して紹介していくチャンネルです。今回もよろしくお願いします。
まず、ノンフィクションとは、フィクションが架空の作り話であることに対して、史実や記録に基づいた作品ですね。
ちょっと先にそれだけお伝えしておきます。今日の本はなんですが、中村敦彦 東京貧困女子
彼女たちはなぜつまずいたのかという本ですね。東洋経済新報社から出ています。
この本はですね、少しだけ思い入れがありまして、とある勉強会でこの著者の中村敦彦先生にお会いしたんですね。
で、そんな時にこの本がノンフィクション大賞にノミネートされたというふうになったもんでして、応援してたんですよね。
大賞になりますようにと。で、結局この年の大賞は、ブレディ・ミカコ氏の僕はイエローでホワイトでちょっとブルーという作品になりました。
めちゃめちゃ売れましたね、この本ね。で、この本も本当に素晴らしいのでまた紹介できればと思っています。
というかですね、その年のノミネート作品全部素晴らしかったですね。 すごい、そんな思い出のある本です。
あとこの本がもうすぐワウワウで女優の朱莉さんの主演ドラマ化するようです。大変な一作ですね、これ。
そして話は少し逸れるんですけど、今実は私、中村敦彦先生のライター講座に出ていまして、私もこういったことを少しでも仕事にできればいいなと思って講座に出ているんですけど、
まだ受講生を募集中なのかな、ちょっとわかんないですけど、ご興味ある方はぜひ調べていただければと思うんですが、
毎回、毎月1回なんですけど、毎回各課題が出て、海の苦しみというかですね、とにかく毎回剥げそうになるんですよね。
もう、あの書いたものを自らフィードバックいただける超貴重な機会なので、毎回 pc に張り付いています。
余談が多くなったんですけど、この東京貧困女子、文字通り東京で暮らす貧困に陥った女性たちのインタビューから成り立っている本です。
今でこそ政府の経済政策が叩かれたりとか、日本でも格差が広がっているというか、普通の暮らしの基準が下がっているようなイメージなんですが、
この本が4年前の2019年に出ているんですね。その時は個人的にだけかもしれないんですけど、日本に貧困というような印象でした。
本当にそんなの現実なんだろうか、本当にごく一部の人なんじゃないだろうかっていうような印象でした。
それも東京にいいですね。 今回4年ぶりに読み返してみたら結構印象が変わっていました。
私この4年の間に結婚して母になったっていう経緯があるんですけど、そういうのは大きいかもしれないですね。
日本がどんどん沈没戦みたいになっていっていることも関係してそうですね。怖いですね。
03:02
この本には大学生とか結構出てくるんですけど、最初に出てくるインタビューは国立大学の医学部に通っている大学生でした。
というかめちゃくちゃ最初からツッコミを入れたくなるというか気になることがたくさんあるんですけど、国立の医学部なんて相当の偏差値で超難関ですよね。
私立は費用が圧倒的に高いので国立の競争率は相当高いと思います。
さらに都内近辺で医学部を持つ国立大学なんて国立中の中でも難関ぞろいなのがわかりますよね。
しかもこの本によると有村霞美の超絶美人さんのようです。そんな子なら勉強できる家庭で環境も整っていて、親御さんたちも頭脳名席で高収入でと思ってしまうんですけど、
どんな貧困に陥っているのか少し紹介します。
まず家庭環境ですね。数年前にお父さんがリストラされているみたいで、高卒のお母様と2人で非正規で世帯年収はだいたいせいぜい500万ぐらいじゃないかと本には書いてあります。
さらに弟さんが2人いるんですね。この弟さんが2人いくつかっていうのもちょっと気になるところですね。
お母さんからは高校と大学私立は絶対無理だからねって言われ続けてきたみたいで、それを立派に国立合格するっていうのもすごいですね。
大学の学費は奨学金を借り、その他の費用はアルバイトをしているということです。
実家からの通学のようなんですが、教科書や大会系の部活に所属していることがあって出費が膨らんでいるそうです。
部活は美品もそうですが、遠征とかね結構高いですよね。
教科書類は私は文系の出会いなんですけどそれでも授業のたびにやれあの本を買えとか言われて自分で買ったり先輩から譲り受けてもらったり伝統的にやっていましたが結構それでも高いです。
それが医学部のものとなるともっとシビアそうですよね。ちょっと医学部のこと詳しくないんで分からないんですけど。
部活のこともバカにならないということで、一般的なアルバイトでは生活を送ることができずに風俗やパッパカッツをいやいやながら生活のためにしているという人でした。
これで奨学金というのはいわば借金でこれから働きながら返していかなくちゃいけないことになるんですよね。
医学部はまだ将来に安心があるものの、というかそもそもこの状況で6年間大学に通い続けられるのかという問題がちょっとまずこの方の場合出てきてしまうのでちょっと今後だから今頃どうなっているかなというのが気になるところではあるんですけど
普通の人は奨学金を返しながら低賃金で働いているということももはや特別でも何でもない時代になっているので、とんでもない時代になっているなというふうに思いますね。
ちなみにこの国立の医学部生ですね、後日談があるみたいで、まずインタビューがネットのトヨケザオンラインに上がったそうです。
06:07
そこでものすごいPV数があったそうなんですね。
そこでコメントが大荒れしたと。
そんな状況なら部活辞めろとか、部活辞めないで医学を目指せるかみたいなこととか、そんな話嘘だとか、そんな一緒には見てもらいたくないねみたいなコメントが相当あったそうです。
いやーこれを聞いて終わっているなと思いますね。
こういうのを見ると本当に自分も含めて人間というのは見たいものしか見ないし、解釈したいようにしか解釈しないし、自分の尺度が絶対正しいと思っているんだなということを感じざるを得ませんでしたね。
多少なりとも人にはそういう癖というものがあって、このコメント欄、こういうコメント欄に書いて残しているような人たちはその最たる状態の人っていうイメージですかね。
話を戻すとそんな人が最初に出てきてびっくりするのもつかの、もっとどんどん壮絶な人物が出てきます。
具体的にどんな人かというと、不裕操な生活をしていた人がですね、とあるすれ違いから離婚をして生活が一変するんですね。
子どもの将来を潰してしまって、自らは違法建築の屋根裏に住むという人とかですね、借りた奨学金を親が食い潰す大学生とか、またこの大学生も生活のために付属をしているということでしたね。
あとは組織的な必要にいじめられたり、ミスを徹底的に押し付けられて同活されて、上司数人に囲まれて罵られるという、超絶パワハラですね。
もはや暴力ですね。日曜的な、そういったことが日曜3時にある職場で体を壊して働けなくなった女性とかですね。
あと元夫からのDVやモラハラで離婚して、派遣社員として仕事上でも1日トイレに行けないとか、正社員の暴力的な支配下に置かれ風俗で働き始める女性とかですね。
しかもこの女性ですね、このDVとモラハラはひょんな解釈違いからですね、口論というか一方的に罵られて、朝まで罵られ続け土下座させられて、やっとのことで朝方、懇願してトイレにかき込んで百刀板をしたっていうDVぶりなんですね。
で、そこからその方は保護されて、元夫とは会ってないような状況ということですね。
もうこんな世界ばっかりなので、どんどん紹介したくなってしまうんですが、この辺でやめておきます。
で、ちょっと個人的な話なんですけど、私女の子出産したばかりの母なんですが、ちょっとこれ将来自分のことも含めてですけど怖いですね、辛いですねと思いますね。
09:01
貧困の理由は人それぞれなんですけど、大学での奨学金、結婚してからしか表せない本性による離婚とか、一人親家庭に育った子供、母親からの虐待など、本当に他人事とは思えないですね。
ちょっとしたことからそういったことになってしまうきっかけっていうのはゴロゴロあるんだなと思います。
で、私は結婚して2年、子供を産んで3ヶ月というまさに新生活がスタートしたばかりというような状況なんですけど、これから子供が大きくなるまで20年、本当に心身ともに健康で仕事も安泰で平穏で生き続けることができるか正直自信なくなりますね、怖くなります。
貧困の事例ばっかり挙げたんですが、貧困によって精神が蝕まれる様子も描かれてます。
これ、頼られる大人がいなくて人生に何の期待もなくただ生きてる女子大生とか、離婚によって仕事復帰を試みる年齢で落とされ続け、貧困っていうこともそうなんだけど、必要とされていないんだ自分はっていう楽園を突きつけられて病んでいく中年女性とかですね。
貧困は心までも間違いなく蝕んで、子供がいる場合は今日はそう生きるための生活をしてるんで将来的な教育を施すみたいな思考にならないんですよね。ちょっと遠くの視点というのが持てなくなるみたいでまた貧困を生むと、そんな目を覆いたくなる現実を切り取った本でした。
こういう本こそ政治に届いてほしいなと思いますね。こういうものを見ちゃうとSDGsなんてとてもきれいごとで、こういう人たち取りこぼさないとか言ってますけど見えてるんですかねと思っちゃいますね。
パパカツが流行ってるんですけど、女子大生はお遊びではなくすぐ隣に貧困がある、そんなことを教えてくれる本でした。
私はすっかり気持ちが暗くなりましたが、皆さんいかがでしょうか。
ということで最後まで聞いてくれてありがとうございました。この放送に何か考えさせられるような気づきがあれば嬉しいです。
ぜひ中村厚彦町東京貧困女子手に取ってみてください。では。