モチベーションの変化
こんにちは、おはなし屋なおとです。今日は、モチベーションは無限ではない、というテーマでお話をしています。
僕はライフコーチとして起業して9年、自分でビジネスをやっていますが、僕自身が起業した当初と10年近く年齢を重ねているというのもあって、自分の状況の変化を感じることが多いんですね。
その中で一番思うのが、モチベーション、頑張る理由みたいなところが、だんだん自分の中から湧き上がるものに従ってきた20代前半から、
今はどちらかというと、生きていくための最適解を選び続けるみたいなところに、学んできている自分がいるなあということに気づきまして、それも自分だけじゃなくて、クライアントさんたちもそうなんですよね。
僕は今、クライアントさんたちは自分より年齢が上の人が100%で、大体プラス10歳圏内ぐらいにクライアントさんたちがいる感じなんですが、やっぱり相談をくれる悩みとかも凝っていけば、
昔のようにエネルギーが出ないとか、昔のノリで努力できないとか、パワーが出ないみたいな話に落ち着くことが多いんじゃないかなと思うんです。
そう考えると、セールスの場、提案させてもらう場でも、僕20代前半だった企業1、2年目ぐらいまでって、クライアントさんたちも同じ年齢、なんならちょっと年齢下ぐらいの人も多かったんですよね。
だから、心に火がついてしまえばですね、もう誰も止められないわけですよ。だから、火がつくまでは大変なんだけど、もう一度ついちゃったら、もうこっちが止めても引かないみたいな。
いや、やりましょう、やらせてください、やりますか、っていう感じの、メラメラと燃えるようなエネルギーに、こちらも感化されて、よっしゃ、やろうぜ、みたいな感じの提案、スタイルを取らせてもらうことが多かったんですが、
年々年を重ねていくごとに、家族ができたりね、子供ができたりもしますから、意思決定、人間の意思決定というのが変わっていくんだなということを、こういう仕事柄、とても感じています。
20代前半の人がコーチングを買うときの顔と、それこそ40代の人がコーチングを買うときの顔って違うんですよね。具体的に何が違うかっていうと、そうだな、40歳くらいにもなってくると家族がいて、人によっては子供がいることも多いので、
少しでも懸念点が残っていたら、どれだけ自分の気持ちがそっちに行きたいと言っても、行けないケースが多いです。行ける人もいるんですが、行けないケースが多いかなと思います。
家族、子供というところで、少しでも引っかかりがあれば、もう自分は進めないというふうに判断する人が増えたかな。僕が20代前半、20代中盤の頃にそういうお客さんは一人もいなかったので、やっぱりライフステージが進むにつれて、そういう意思決定をされる人が増えたなというのは思いますし、クライアントさんとかでもそうですよね。
やっぱり相談を聞いていて、悩みで一番多いのは、自分がものすごくやる気なのに、家族に足を引っ張られるという言い方はあれかもしれないですけど、家族と衝突が起きて、そっちにものすごくエネルギーを注いでしまう。
年齢と意思決定
これ20代前半、中盤の子たちをコーチングしてる時ってね、全くないんですよ。他人の話ってせいぜい親ぐらい。どの道そのライフコーチングでも親の話っていうのは掘り下げていくわけなんですが、言うてイマジナリー親というか、自分の中にいる親との対処で済むので、結局自分の問題なんですが、
やっぱり年齢を重ねてくると、共同生活をしている可能性が高いので、一緒の共同生活者の意見とか考え方とか反応とかに引っ張られてしまうことというのが、とても多い気はしています。
だから、今日のテーマであるモチベーションは無限ではないっていう話なんですけど、置かれた状況が違ったら意思決定のスタイルもめちゃめちゃ大きく変わってしまうっていうことなんですよね。
30代を越えてくると、何にも邪魔されず自分のことに集中するっていうことがほぼない。言い方悪いけど、邪魔されながら何とかそれをかいくぐる方法を自分で見つけて、無理やりねじ込んでいくぐらいの気概がないと、
やっぱり守るべきものがいる、家族がいる、子供がいるっていう状態で自分の理想を叶えるのは難しいかなと思いますが、テクニックがいるなって思うんですよね。
それは僕が10年単位でコーチをやってるからわかることだなと思いますね。
だから、昔みたいにこういう風になりたい、こういう風にやりたい、こういう風に決めたいって思ってる方結構いらっしゃると思うんですよ。
クライアントさんと話してて、昔の感覚を取り戻しましょうねっていう結論になることが多いんだけど、現実問題、20代前半と30代中盤40代でも違うんですよね。
状況が。だから、同じようになるために、同じ行動をしても同じ風にはならないっていうのがあるんじゃないかな。
まず一番はお金ですよね。
例えば今僕32歳です。子供2人です。
僕が好きなことをしよう、好きな生活をしようと思えば、最低年収400万円ぐらいは取らないと家族を守るという、家族を養うという役割がありますから。
どうだろうね。僕の生活スタイルだったら300万円でも暮らしてはいけるのかな。
だから最低限持ってこなきゃいけない金額っていうのは大きくなるわけですね。
しかもこれは家事、育児をしながら300万円を稼ぐという税金みたいなもんですね。
絶対にやらなければいけない義務がそこにあるという状態です。
自分のやりたいことをやるにはこの義務を果たした上でどうするかという話になってきます。
ただ20代、23歳で僕起業しました。その時の僕どうでしょう。
自分が生きていけさえすれば義務なんてどうでもいいっていうそんな感じなんですよね。
だって23歳でしょ。だからその時僕は自分が生きていければいいという状態だったので、
家賃なんかかかんないわけですよ。だって僕人の家に走路するのそんなにストレスじゃないもん。
人の家に走路して、飯も別にお金あったら食べるけどないならないでいいわっていう感じだったし、
責任とモチベーション
お金ないならスーパーで節約飯買ってみんなで騒ごうみたいな。
それもおもろいじゃんって思うタイプ。だから食費もそんなかかんないんですよ。
僕は20前半の時に本当にお金がない期間を経験したので知ってるんですが、
税金とか社会保険料とかってそんなにお金稼いでなかったら別にそんなに払わなくていいんですよ。
で、ちゃんと役所に行って収入がないっていうことを伝えればですね、
支払いが免除になったり許してくれたりする制度って結構あるんですよ。
国ってね、お金あるところからめっちゃ取ろうとするけどないところから全然取らないでいてくれるのよ。
知らないでしょ。貧乏したことない人は。っていうのがあって。
本当にね、20代前半お金かかんなかったですね。
僕東京都の中野区に住んでました。新宿まで電車で10分くらいのところかな。
住んでましたけど。そこから駅から5分くらいなんで。結構いい。
立地自体は結構便利なところに住んでましたけど。
1B系で家賃が8万円で、当時4人で暮らしてたんで。
基本2人で4人の時もあったみたいな感じかな。
だからその時の家賃って2万とか4万とかだったんですよね。
北九州で一人暮らししても絶対それ以上かかりますから。
ってなると一人みだとね、どこまでも生きていくのに必要なコストって下げれるんですよ。
ただやっぱり子供がいるケース結構でかいね。
あと特診に住んでるケースとか。
年齢重ねてくるとさ、タコ小屋で暮らすわけにはいかないじゃん。
やっぱりある程度の暮らしができる場所で生きていきたいと思うし。
一人なんだったらね、別に陸上ひと間とかで過ごせばいいんだけど。
そうじゃなくなってくるでしょ。
そうなってくるとやっぱり生きていく上でサバイバル能力がどんどん下がってくるから。
必要なお金っていうのは必然的に上がっていく。
自分が貧乏するのはいいけど、嫁と子供が貧乏させるのやだなみたいな。
そういう発想も家庭を守るものとしては生まれてくるから。
そうなってくると自分の決断がどんどん自分のものじゃなくなってくる。
自分の行動が自分の判断がどんどん自分のものじゃなくなってくるというのはね。
こういうことが起きるんですよ。
年齢を重ねるごとに考えなきゃいけないことが増えるというかね。
別にそれも幻想っちゃ幻想なんですけど。
ぶっ飛ばさなきゃいけない時も来るんですけど。
やっぱり僕は10年近く職業ライフコーチですよね。
あれ程度高額もらいながらサービス提供させてもらっている中ですごく思いますね。
子供のことを本当はこうしたいんだけど子供のことを考えたらできない。
本当はこうしたいんだけど家族のことを考えたらできないみたいな話。
それも言い訳だって気にすることもできるんだけど。
僕も実際に子供いるからね。
それは言い訳でしょって言えない。
ところはその気持ちはすごくわかる。
ただそれは本人が乗り越えなきゃいけないというところで。
今日何が言いたいかというと、タイトルにもある通りモチベーションって無限じゃないんです。
年齢によって自分を動かすのって難しくなってくるんですよ。
それは立場があるからですね。
守るべきものがあったり立場があったら、
それはさ、15歳、16歳、17歳、18歳、あの時の俺たちは軽かったはずだよ。
あの時の俺たちは輝いてたはずだよ。
なぜか守るものがないから。
考えることもないし、納めるべき税金もないし、
別に自分に一円も稼がなくてもとりあえず飯は食わせてもらえたでしょうっていうね。
守られてたから何も考えずに夢中になれたんだよ。
だから守るものがある状態で夢中になるためには、
それはそれなりの労力がいるし、それなりの頭がいりますよ。
思考がいります。
挑戦とモチベーション
だからそれをやっていくっていうことを僕らは挑戦してるんだっていうことをね、
考えていただきたいなと思います。
昨日の夜ですね、ちょっとノートも書いたんですけど、
なんでコーチ企業やりたかったのかなーとかいうことを考えた時に、
僕は事実したかったんですね。
僕は22歳で好きなことを仕事にしました。
僕はスポーツ選手として企業に就職しました。
僕がやってたスポーツからすれば、
この待遇で会社所属で競技やらせてもらえるなんてお前幸せ者だねって、
監督に感謝しなよって本当そう言われるぐらいの待遇で入れてもらいました。
ただね、やっぱさせてもらう好きなことってあんまり楽しくなかったんだよな。
なぜかというと、自分に価値がないっていう眼角がすごく強くなってくるんですよ。
だって直接お金生んでないしね。
僕週2回勤務させてもらってて、あとは練習していいよっていう感じだったんですけど、
自分の職の上司とかさ、
同僚はいなかったけどその営業所には。
みんなさ日々汗かきながらさ、
自分の好きなことじゃないことを朝から晩までやって売り上げ作ってるわけよ。
僕はトラックドライバーさんの売上表の管理みたいなものもやってたので、
ドライバーさんたちとかさ、
普通に1日16時間とかさ、
長い人だったら休憩入れたら1日半まるまるトラック乗ってさ、
家族にも会えないでさ、
運行して売り上げ作ったりしてるわけよ。
その人たちが給油してるレシートとかも管理するんだけどさ、
給油した時間とかさ、
そういうのとか見るとさ、
この時間ずっとトラック乗ってたんだとか思うわけよ。
そうやって仕事してるのに、
僕はそうやって自分の好きなことをさせてもらっていて、
させてもらっているから、
でもそれは別に事前事業でやってるわけでもなんでもなくて、
僕が結果を出して会社の名前を広告するという使命があるわけですね。
どこまでそれを会社が期待してたかは知らないですけど、
お前こんだけチンタラしてやがって結果出さないと分かってんだろうなって、
誰も言わないけど言われた気持ちになるんですね、どうしても。
きつかったー、本当に辛かった。
もう嫌いになった、自分のスポーツが。
あんなに好きだったのに、
これさえやれてれば、
もう俺は一生幸せだ、文句言わないって思ってたのに、
嫌いになりましたね。
そのぐらいしんどかったです。
だからやらされる好きなことって、
僕の中ではあんまり価値ないんですよね。
それがやりたいんだったら、
会社は辞めなかったし、
本当にいい待遇だったので辞めなかったですね。
ただ僕はもう本当にきつかったです。
試合の前の度に胃が痛むし、
体どっか壊すし、
それでも投げるんだけど心と体バラバラだからさ、
全然飛ばないし、
飛ばないって全然面白くないし、
というのがずっと続きましたね。
苦しかったな、あの時。
本当に自分の力でやらないと。
僕は好きなことをしてるというよりかは、
好きなようにやれてるのが楽しかったんだな、
ということを学びました。
だから人生スパンで考えた時に、
自分で何かしらを自立して、
金を稼げるようになるためには、
絶対に歳早い方がいいなって思ったんですよ。
当時から僕は子供とか、
将来的には欲しいなと思ってたんで、
結婚もすらしてなかったけど、
ただ結婚してから挑戦するってなったら、
結構大変そうやろうなと想像して、
当時の僕は相当想像力があるなって感じなんですけど、
想像して、
じゃあ先にやったから絶対いいじゃん。
今何やってもいいうちに先にやっとこう、
みたいな感じでやったら、
結構簡単になったんですね。
でも簡単っていうのは若かったから、
全てを捨てたこの俺は、
っていう感じだったからだと思いますね。
守るものが一切なかったので簡単でした。
別にやることをやれば結果出るでしょ、
っていう感じだったけど、
当時の周りで上手くいかない、
頑張ってるのに上手くいかないっていう人たちって、
やっぱり守りに入ってるし、
守るものがある人たち。
企業というものと家族と子供と、
今の会社とみたいな、
全部大事にしようとして、
全部中途半端になってるっていう人たちが、
多かったような気がしますね。
当時は全く気づいてなかったけど。
そう考えるとですね、
やっぱり当時僕は企業だけを見て、
他全てはいらないっていうことができたのは、
若さゆえだったなと思うし、
それを考えてその道に進んだ自分は、
グッジョブだったなと思います。
責任と自己理解
ということで、
今日はモチベーション無限ではないという話をしましたが、
皆さんに気づいていただきたいのは、
自分が今、
全てを捨てて、
それだけに集中できるという状況じゃ、
ないんじゃないですかっていうことですね。
その状況を、
昔の何も考えなくてよかった自分と、
同じ手法でクリアするって、
結構難しいんじゃないですかって、
そういうことですね。
昔と同じ状態を目指すんですよ。
同じ状態を目指すんだから、
昔の無敵感を作るんだけど、
昔の無敵感が作れたのは、
あの時はそういう時期だったからなので、
その作り方というのは、
当時と絶対に違うはずなんですね。
どうすれば今の自分が、
あの時みたいな無敵感を出せるのかなということを、
ぜひ考えてみていただきたいです。
終わり。