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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についてゆるっと配信しています。
今日は260回、本物の教師、大村はま新編教えるということより、というタイトルでお届けしたいと思います。
私はですね、スケジュール帳、紙というかノートでやってるわけなんですね。
Googleカレンダーは、例えば今回の出張の予定とか、それから受けるセミナーとか、そういったものを書き入れるようにしていて、ほとんどの学校の用事についてはノートに全部書いています。
手帳か、手帳に全部書いています。カレンダーにいろいろ全部書いちゃうと、自分で頭の中に入らない。
多分私は、紙に自分の手に書く、自分で手に書くことによって、ボールペンと紙が擦れるというその感触を味わいながら、いろんなことを頭にインプットしていくタイプだと思います。
手帳に書くといいところっていうのは、二次元じゃなく三次元なんですね、私にとって。
まず平面があるじゃないですか。そこにいろんな情報を書き入れていくわけですね。いついつにこういう授業があって、いつこういう連絡事項があってっていうね。
一週間が二次元に平面になって、それで私の頭の中にイメージとして入っていて、例えば、あのページのあの辺にあれがあった、あれだったっていうふうに思い出していて、二次元管理してるわけですね。
さらにそれが月日が経ったら三次元になっていて厚みが出てくるんで、今度はあの辺のもうちょっと下がったところに何か書いたなとか、先のこの辺にあれ書いたなっていうように、今度は三次元管理になっていくので、
だいたい自分の頭の中にあの手帳があって、あの辺にあれ書いたっていうことで覚えています。
これってよく考えたらなぜなのかなと思ったら料理するときによく似ていて、料理もだいたい位置で何がどこにあってどうなるかって覚えてるじゃないですか。
自分のキッチンも位置で覚えている。
だからその空間に何があるかを考えながら、その情報を上手に組み合わせて、それで結びつけて料理をしているっていうその日常があるので、デジタルでスケジュールを管理するっていうことは私にとってちょっと難しいわけですね。
ましてやタグをつけるなんていうことを日常でやってないんで、やっぱり私はアナログなんだろうなっていうふうに思ってます。
そんな私はデジタルばっかりやっぱりね、ICTのAIでつついているんですけれども、結局アナログっていうのも大事だなって思うことがしょっちゅうなんです。
特にここ最近AI活用について登壇したっていうこともあって、AIAIAIっていうのが続いていたから、ちょっと大村浜先生の本でも読んで、
ゆり戻しを図ろうかなと思ってめくると、やっぱりね大村浜先生ってすごいなって思うんですよ。ということで今日は本物の教師って書いてあるところ、そこを皆さんにお知らせして私自身の考えを述べたいと思います。
それでは読みますね。
教師の責任と厳しさ
自分一人、相手は自分よりも年の小さい弱い人ばっかりという具合で、しかも子供がどんなに喜んだ顔をしていてもそれに惑わされず、本当に良い仕事をしているかどうか厳しく自己規制ができる人、それが教師です。
いつでも我が身を責め、子供に確実な力をつけて責任を全部自分にとっていくことができる人こそ教師なのですから。
こんな人はあまりいません。ですから大いに尊敬されても良いと思うのです。
普通は監督されたり叱られたりしながらやっていきます。しかし教師はそうではない。どんなに叱っても不平を言わない生徒を相手に、あ、不平最近いますけどね。
自分の方に、あ、自己の方に固く責任を取っていく。こんな教師こそ大いに尊敬しても良いと思います。
先生というのは敬語です。ですからそれに足るだけの人になっていかなくてはならない。教室とはそういう怖い世界ですし、教師という職業はその意味で非常に怖い職業、自分に対して非常な厳しさのいる職業だと言います。
このような覚悟がないと優しさばかりが心情に思え子供が好きだとか温かい心さえあればとかいう甘い考え方になってしまいます。
というところで抜き出しを終わりたいと思うんですけど、この前後があるのでこの前後を読んだ方がわかりやすいと思うんだけれども、
良い教師っていうのは子供が好きっていうねそういうところじゃないんだっていうことを小村浜先生は言ってるし、教師っていうそういう職業はやっぱり教団に立つっていう絶対的権利を与えられているので大きな責任が伴う。
だからこそ自分自身に厳しく教団に立つっていうそういう責任を果たすべく大いに精進していかないといけない。自分に厳しくないといけないという教団に立つものの厳しさを取っているところだと思うんですね。
でも私もそうだと思うし、やっぱり自分自身というものをいつも問うという姿勢は大事だと思います。
特にね、思うんだけど、大体先輩の先生に言われてきたんだけれども、転勤するときにいろいろ不安がつきまとったりすると思うんだけど、結局教員というものは授業力が勝負なんだと。
大体、授業が上手い先生というのは生徒にも尊敬されるし、生徒が家に帰ってそのことをしゃべるから保護者にも尊敬されるし、それから授業が上手いということがなんとなく伝わると同僚方にも一目置かれるし、そういったことで同僚との関係性も良くなったり、そういうことで公務文書での仕事も上手くいったりというように、
教員というのは授業力というのが一番大切なんだというふうに言われた覚えがあります。だからこそ教材研究というのをしっかり根底にやっていかないといけないと思うし、その教材研究の上にさらに次世代を見据えた新しい授業の形を作り出していくことも求められているんじゃないかと思います。
決して従来やってきたことを再生産するだけでは、教団に立つという責任を負うことにはならないと思うわけですよね。ということで、新規採用の先生、教団に立つということについてまだまだ未熟で、とても悩んだりひけ目を感じたりすると思うんですけれども、
授業力をつけていくんだという一本筋さえあれば、そこに向かって必死で努力している、自分で努力し続けようと向上しようとしているというその姿勢こそが一番大事だと思うんですよね。
なので、いろんなことで行き詰まりを感じたり大変だと思うけれども、授業を毎日一生懸命やるということ、これが本物の教師の資質だと思いますので、いろんなことがあると思うんだけれども、ささっと嫌なことは忘れて、明日の授業にぼつぼつ自分らしく努力していけばいいんじゃないでしょうか。
ということで、今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。