卒業式の時期と感情
デジタル時代の国語教育を語ろうにようこそ、パーソナリティーのKasaharaです。
この番組では、ICTを活用した国語の授業実践に関する話題を中心に、
Google for Education認定トレーナーと認定コーチの資格を持つ私、Kasaharaが、
教育にまつわる様々な話を配信していきます。
職員室のスタッフ同士で行われる教育談議のようなものだと思って、ゆるっと聞いてください。
先週までは国公立大学の二次試験対策に追われていて、気持ちの余裕がなかったのですが、
気づいたらこの放送が配信されるのは、3月なんですよね。
恐ろしいことに、この配信がされている頃には卒業式を終えてしまっており、
自分のクラスの生徒をもう送り出してしまっているんですよね。
この録音をしている段階だと、全くそんな気分になっていないです。
国公立事件の試験日の前ですからね。
登壇するイベントのスライドなんかも全く白紙の状態ですし、
一体自分がどんな気持ちでこの放送の配信日の3月3日を迎えているのか、
開幕検討がつかない状況です。
そうなんですよ。卒業式なんですよ。
勤務校は3月1日が毎年卒業式となっているのですが、
この時期の卒業式は何とも言えない気分になりますね。
ここ最近ずっと同じ話をしていますけど、
国公立大学の二次試験が2月25日に始まって、
結果が出るのが3月6日くらいからなので、
その谷間にある卒業式って毎回気持ちがフワフワとしちゃうんですよ。
今回の配信はちょっと雑談っぽく、
卒業式と入試の合間で気持ちが落ち着かないでいる
そんな気分をお話ししてみようと思います。
入試と卒業のジレンマ
さて、ここからが本題です。
そもそも高校の卒業式っていつ行われるイメージがありますか?
自分の勤務校はたまたま3月1日ですが、
思い返してみると自分の卒業した公立の高校だと、
3月の2週目の土曜日みたいな決まり方をしていた記憶があります。
勤務校のある地域の県立高校の卒業式も
そんな決まり方をしているみたいな感じですね。
同じ県内の私立学校に関しても、
学校によって卒業式の日程は全然バラバラみたいですね。
ただ、いろいろ調べてみると、
卒業式って実は3月に必ず行われることでもないっぽいんですよね。
パープレキシティに聞いてみたら、
比較的関西の方の学校は早めに卒業式を行うことが多いようですね。
早いと言っても2月の27日とか8日とか、
3月1日よりも1日2日早いぐらいの話なんですけれども、
ただ精神的に3月なのか2月なのかっていうのは、
結構大きいんじゃないかなって個人的には思ったりはします。
また調べてみると私立高校によっては、
2月の上旬ぐらいに卒業式をやってしまうみたいな学校もあるみたいですね。
学期のことだとかどうなってるのかなーっていうのはちょっとわからなかったんですけれども、
まあ卒業式が終わった後もおそらく普通に生徒通ってきて、
添削指導だとかは受けるんだろうなというふうに考えると、
儀式的なことは先に終わらせてしまうみたいなやり方も一つ手なのかもしれないですね。
確かに2月の上旬に卒業式を済ませておけば、
行事予定としてはスッキリするだろうなーという気はしますね。
今国公立大学の指導をしながら、
卒業式の準備も並行で合わせてやってというふうに言われて、
ちょっと頭の中がプチパニックを起こしているような感じは個人的には少しあります。
他の学年にとっても卒業式が先に終わっていれば定期講座の話だとかも、
結構動きやすいんじゃないかなーというのはちょっと思うところですね。
ただまあ関東圏に関して言うと、
1月の下旬から2月の1日をピークとして中学受験がありますし、
その後2月の上旬に県立高校の入試なども行われることが多いなということを考えると、
2月の頭の方で卒業式を行うのは多分難しいんだろうなーというふうには思いますね。
もうこれだけ多くの人が動く仕組みになってしまっている以上、
入試日の方が動くということも多分ないんだろうなーというのはちょっと思うところですね。
しかしそれにしても3月1日の卒業式は、
大学入試の日程とのかみ合わせという意味だと難しいなーというふうに思いますね。
実際に3月1日には合格発表のある大学もありますし、
そういう大学の結果発表に関しては卒業式終わるまで見られないんですよ、もちろん生徒は。
その大学に受かっていたとしても落ちていたとしても、なかなかリアクションが難しいですよね、これ。
受かっていたとしても、なんだか自分が受かったことに対して大喜びしていると、
周りに同じ大学を受けている友達がいるかもしれないので、なんとなく気を使ってしまいますし、
だからといって喜べないでいるのもなんだかモヤモヤしちゃうんですよね。
また合格できなかったからといって、あんまりその結果に対してメソメソしちゃうと、
せっかくの卒業式のめでたい場所なのに、なんだか雰囲気に合わないなーみたいなことが起こっちゃうから気を使っちゃうんですよね。
じゃあ結果に関して卒業式が終わって、家に帰ってから確認しようかみたいなことにすることも、
なんとなく待たされている感じがして難しいですよね。
結果が出ているのに自分だけ知らないみたいな、そんな待たされ方というのは、なんだか気分としてもモヤモヤして、
卒業式で3年生を送る会だとか、そういうのに全然集中できなくなっちゃいますよね。
だからちょっと3月1日の合格発表だとか卒業式だとかはテンションの持ってき方が難しいなーというのは思うところですね。
で、国公立大学の受験組や受験組で全期入試は終わってますけれども、
合格発表が行われるのは3月6日頃からなので、全く気持ちとしては落ち着かない時期ですよね。
で、後期試験に関しては3月12日からが試験始まる日程となっているので、
全然気も抜けないみたいなそういう時期なんですよね。
だから私立大学である程度進路が決まった子たちが卒業旅行に行こうよみたいな、
そういうような打ち上げみたいな雰囲気になってたとしても、
国公立組は微妙にそういうのにも気持ちとして参加しづらかったりするので、
なかなか友達関係も難しいところがあるみたいですね。
自分の母校の高校は国公立大学の受験が当たり前の高校だったので、
まあこういう日程の卒業式だったとしても、
まあみんなそうだから自分だけなんかそわそわしてもらうみたいなそんな感じで過ごしていたのですが、
今の勤務校は国公立大学の受験生の方がマイノリティなので、
微妙に国公立を受験している生徒とそうでない生徒の間だとか、
先生同士の温度にも差があって、
進路の決定と精神的な支援
なかなか関係性が難しいなというふうに思っているところが実はあったりはします。
自分も国公立大学を受験しているので何となくわかりますが、
やっぱり受験が最後まで時間がかかるので、
精神的には大変なところはあるんだろうなというのは思います。
特に後期入試まで受けに行く生徒というのは、
本当にギリギリまで自分の進路が決まらないという状態になるので、
精神的には大変だなというふうに思います。
だからこそ大人がちゃんと応援してあげなきゃいけないなということも強く思っています。
国公立大学の後期入試の発表が3月20日なので、
実は卒業式の後も担任の仕事って全然ギリギリまで続くんですよね。
私立大学に関してもそこから繰り上げが動いたりすることもままあるので、
別に国公立大学の生徒に限った話でもないんですよね。
補欠合格の繰り上がるかどうかっていうところもやっぱり3月20日過ぎることも多くて、
その結果を見てから再チャレンジするか、それとも進学するかというような相談を
1日2日でわーっとしなきゃいけないことも毎年あるんですよね。
なんだかそういう相談に乗れるということ自体は、
担任病理に尽きるなーっていう気持ちもあるんですけれども、
そういう気持ちを持ってしまうのは、
自分の生徒を手放したくないなという気分ももしかしたらあるのかもしれないなと思うんですよね。
3年間見てきた生徒だからこそ、
なんとなく手放すのが名残惜しいみたいなそういう気持ちもあるんですけど、
ただやっぱりちゃんと最後を見届けて送り出すということも
担任の仕事なんだろうなというふうに思ってます。
自分のエゴにならないように、
その生徒にとって一番良い形で入手を得られるように、
そういう応援を3月はしていきたいなというふうに思います。
教員としての役割と生徒の記憶
今回の配信はいかがだったでしょうか。
なんとなく歯切れが悪いのは名残惜しいような、
新しい季節が待ち遠しいような、
そういう安入なところが出ているからかもしれないですね。
何にしてもあと2週間くらいで、
今の教え子たちとはきっぱりお別れです。
教員なんて忘れられるぐらいがちょうどいいと自分は思っています。
生徒が一生懸命に頑張って勝ち得たそれぞれの進路であるはずなのに、
いつまで経っても昔は良かったみたいに、
生徒が振り返ったり、教員が手放せなかったりするのは良くないなというふうに思うんですよね。
高校の担任の役割は、
子供を船で岸から岸へと渡らせていく扇動のようなものだと思っています。
確かにそこにいて一緒に過ごしたけれども、
通過したら振り返ることがない、
そのくらいの役割でいいんだろうというふうに思っています。
非常に伝わりにくい表現をしていますが、
自分は誰かの先生になりたくて教員をやっているわけではないんですよ。
その子供にとって忘れられるぐらいの方がちょうどいいし、
子供の記憶には自分たちで頑張ったということだけが残ってくれるのが一番だろうと思うのです。
自分の力で何かできたという確信は、
その人生でどこまでも自信となるでしょうから、
学校でしか支えられない教員なんかよりもよっぽど大切ですよ。
それでも卒業生が時々顔を見せてくれるのは嬉しいことなんですけどね。
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この番組は毎週月曜日に1回配信されます。
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