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2025-03-08 11:37

159 「話を聞かない男、地図が読めない女」読書レポート前編

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「話を聞かない男、地図が読めない女」は生物学的男女差について述べた本です。

うちの男子に新書レポートのまとめとして私がレポートしたモノです。

 

#男女の違い #生物学的男女差 #話を聞かない男 #地図が読めない女

サマリー

「話を聞かない男、地図が読めない女」は、男女の脳の違いを探求する書籍で、特にコミュニケーションスタイルや空間認識能力の違いが強調されています。また、男女が持つ異なる生物学的特性や役割に対する理解を深める内容です。

新書レポートの紹介
皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。
この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日は、私が読んだ新書レポート、「話を聞かない男、地図が読めない女」という本のレポートをしたいと思います。
そもそも、高校2年生の論理国語という授業で、夏休みに新書を読むという取り組みをさせたんですね。
その際、2学期から1人5分程度で、ランダムで順番に新書レポートコーナーというのを設けて、毎時間毎時間新書レポートを発表させてきました。
これは発表練習というのもあったり、クラスの人間関係を良くするというのもあったり、新書を読むという態度を養成するというのもあったりと、いろんな目的でやってきたわけですけど、
なかなか面白い企画になりまして、毎度毎度個性あふれる生徒の新書レポートが聞かれまして、その子の性格とかそういったのも分かってとても良かったと思います。
最後は私が新書レポートしようと思って、これをレポートするわけなんですけれども、本当は時間があったらその新書レポートを元にして、
新書のフライヤーを作ってもらって、図書室に飾ってもらおうと思ってたんだけど、やっぱり時間がないよね。しょうがないなと思いながら、最後のまとめとして私はこの本を選びました。
なんでこの本にしたのかというと、夏目漱石の心をやった時に、こういうことがあったわけです。
学年主任の先生に印刷室で、今度心をあのクラスでやるんですけどどうですかねって話したら、その学年主任の先生がニヤって笑って、
心?分からんじゃろ。あいつらに心が分かるとは思えん。ってドヤ顔しておっしゃってたんですよね。
でもその話は本当で、生徒に実際に心を投げかけて読み始めたら、やばい、分からない。え、そういうこと?え、やばい、分からなさすぎる。
っていうような反応が返ってきて、学年主任の先生のおっしゃる通りでした。
そのことを担任の先生にお話ししました。
そうしたら、あいつら絶対にハニートラップに引っかかるタイプですよ。
っていうようなことをお話しされてて、いやーそれは確かかもしれないなと思ったので、
私はこれは何らかの形で女性とはどういう生き物なのかを知る必要があると思ったわけですね。
ちょっと犬がうるさいのでドア閉めました。
ということで、私は一回だいぶ前にこの本を読んだんですけれど、この本を再び読み直しまして、
それで生徒に必要なことをちょっと私が取り出して、新書レポートをしようと思い立ったわけです。
そもそもこの本は生物学的な精査について述べてある本で、
普通、社会学的な精査っていうのは、性役割っていうのは社会のシステムが作り出しているものだっていう、
そういうスタンスに立っているものだったんですけど、
今回の本は遺伝子とか進化の視点から男女の違いをデータを取って分析しているものだったので、
やっぱり生物としての男女の違いっていうことを述べてあります。
そもそも太古の時代から、何万年も前から、
人間は男の人が自分の命をかけて食べ物を手に取ってきて、
それで女性が子供を産んで育てて、次世代へという遺伝子を確実に残してきたんですね。
というように私たち人間は遺伝子を次世代に残して、
それでそれが最大のミッションとして生きてきた、そういう生き物なんです。
理古的遺伝子っていう考え方があって、
私たちの体っていうのは単なる乗り物で、
遺伝子がその乗り物に乗って自分たちが生き残るために、
この体をプログラミングされているっていう、
そういう考え方がどうもせず物学的にあるんだそうですね。
そういうことで遺伝子を確実に残すために私たちの体は作られていて、
そうやって人間は生きてきたために脳の仕組み自体も生き残りを最優先にして、
男と女で全然違う役割を持たせて、
遺伝子が生き残るために脳が作られてきた、こういうことになっているみたいなんです。
その証拠に例えばですね、
従列駐車とか幅寄せとか、
そういった車の運転についてなんですけれど、
やっぱり男性の方がそういうの得意ですよね。
私なんかも車の後ろの距離がわからなかったり、
あるいは車の前の距離がわからなかったり、
すごい不得意なんですよ。
でも男の人がちょっと変わってって言って、
スーッと上手に前との距離を測りながら車を動かしているのを見たりすると、
空間認識能力っていうのが圧倒的に男性が高くて、
女性の方がすごく低いっていうのが、
私にも過去の経験で思い当たることいっぱいあります。
逆に女性というのは、
精巧な感覚能力を持っていて、
他人のごくわずかな気持ちや態度の変化にすぐに気が付く。
これは本当に観察能力に優れているなというふうに思います。
特に赤ちゃんを産み育てていくためには、
赤ちゃんのちょっとした表情の変化とか、
鳴き声の違いっていうのに敏感になって、
赤ちゃんの容態というものの変化にすぐに気が付いて、
命をちゃんと救わないといけないので、
これの能力は高い。
私もそう思います。
赤ちゃんの鳴き方でどういうふうなことを言いたいのかっていうのが、
わかるっていうぐらい、
女性はそういう精巧な感覚能力を持っていますし、
色の違いについても微妙な使い分けが、
微妙な違いの認識をすることができると思っているんですね。
その他にも、この本の中では、
休憩中の男女の脳をスキャンして、
どういった分野が休まれているのかどうかを見たっていう、
そういうところがありました。
休憩中の男性は脳をスキャンすると、
全体の7割が活動を停止しているんだそうです。
それに対して女性は9割が活動状態で、
休憩中であってもあちこちの情報を収集して分析して、
例えば家庭だったら子どもの様子を観察して、
何をしようとしているのかを常に見ている。
家事の段取りまで考えているっていうように、
休んでいるときでさえ女子はそういったことをやっているわけですけど、
男性はやっぱり獲物を獲るということに最大の能力を集中させるために、
休んでいるときはものすごくリラックスするっていう、
そういう脳の作りになっているんだそうですね。
それからこれはちょっとしたお遊び企画だと思うんですけど、
男女の脳を図式化しているところがあって、
男女の脳の使用状態を図式化している図があるんだけど、
男性はバーンと真ん中にセックスっていうのが来てるんですよ。
本当にこれを見たときに本当なのかと、
私も本当に脳削りました。
その他にはバカなことをしたい欲求とか、
危険なことをしたい欲求っていうのがその次にあって、
確かに男の子を見てるとバカなことしてるなとか、
やっちゃいけないことをやっちゃダメよって言ってもやるとか、
そういうような欲求っていうのが結構、
かなり広い面積を占めてるっていうのに、
今更ながら思い当たることがあってとても納得しました。
そのくせに人の話を聞く能力っていうのが豆粒ぐらいだったりして、
本当にこの脳の占めてる分野っていうのを見たら、
男性の理解が深まりました。
一方、女性の脳の図式化では、
他人の話に鼻を突っ込みたい欲求っていうのがバーンと来てて、
これ私はちょっと納得しないんだけど、
多分噂好きな女子っていうのはこういう感じなんだと思うし、
それからその次に広いのが、
長電話とかおしゃべりっていうのがあるんですよね。
これは思い当たります。
とにかく女子は2時間でも3時間でも話をする。
一つの話題でも2時間でも3時間でもおしゃべりができる能力が高いですね。
こういうのは非常に納得しました。
だから男性にこの図式を見せると、
とてもよく納得できるんじゃないかなと思います。
それに対して言語を司る機能っていうのは、
本当に脳の中の占める面積っていうのを図式化している、
スキャンした状態を図式化しているのがあって、
男性の方が言語を司る機能が少なくて、
女性の方が多いっていう図式があるんですけど、
これほんまに3倍ぐらい違いましたね。
その結果起きることは、男性は1日の仕事が終わったら、
もう言語の能力を使い果たすのでゆっくりと座って、
暖炉の火でもずっとぼーっと見ていたいのに対し、
女性はまだまだ言語能力を使い果たしていないもんだから、
今日あった出来事をずっとしゃべり倒してコミュニケーションを求めてくる。
それに男性がだんだん耐えきれなくなって、
いい加減に聞いていると、
女性は私は愛されていないのではないかという、
男女のすれ違いを起こすということがあるということでした。
まとめと今後の展望
男性は論理に従って解決策を求めようとする。
そして自分の優位性を保持するためにしゃべる。
言葉尻をたらいて相手を倒すために言葉を使う。
そして複数の話題が並行することを好まないというのに対して、
女性はコミュニケーションとして話をし、共感を求める。
そしてマルチタスクなので、
話が複数に並行していくことは全然苦痛ではないという、
そういう違いがあるということがここでよく分かりました。
だから女性がずっとしゃべっている男の人は、
共感性を持って聞いてあげると結構、
男女の溝が縮まるというようなことなんでしょうね。
ということで、今日はこの話を聞かない男、
地図が読めない女のレポートの前半をお届けしました。
後半は空間認識能力の違いを説明した後で、
これをプレゼンテーションした、
うちの男子生徒の反応についてお届けできたらと思います。
それでは今日はここまでです。
聞いてくださりありがとうございました。
またお会いいたしましょう。
11:37

コメント

男女の脳の違いの話はよく聞くんですが、それをするとじゃあなぜトランスジェンダーの人はなぜ生まれるのって話になるんですよねぇ。

Yonedaさん すごい前の話ですよね(笑)流行ってました。 高見さん その本にもきっちり分けて男女差を考えることの危険性についてしっかり述べてありました。

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