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皆さん、こんにちは。今日も明日も授業道ス黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育についていると配信しています。
今日は432回、しっくりこないの正体、AIが作ったスライドでプレゼンして気づいたこと、というタイトルでお届けしたいと思います。
皆さん、AIが作ったスライドでプレゼンしたら、なんかしっくりこなかった、という経験ありませんか?
私、しょっちゅう、2、3回それでやったことはあるんですけれども、もう違和感がありありで、もうAIがまるっと作った資料を使ってプレゼンするということをやめました。
特に半年ぐらい前から。今更ながら、そのAIでスライドを作るということについて、AIにその疑問点、違和感をぶつけてみたので、今日はそのことを紹介したいと思います。
AI、自動生成でスライドを作ってくれるという、その精度が、ここ半年間で爆上がりしました。
一瞬でそれっぽいものが作られてきて、本当にすごいなと思うんだけども、いざそれを使ってプレゼンしようとすると、とっても話しにくいし、言葉が乗ってこないという、そういう感覚があります。
改めて、私はどんなことを考えながらスライドを作っているのかな、ということを振り返ってみました。
すごくいろんなことを考えながらスライドを作っていましたね。
例えば、このスライドを見てくれている人は、どれぐらいの年代で、どういう職業で、どういった価値観の人なんだろうか、どういった思いでこのスライドを見てくださっているんだろうか、どういう興味があって、私とどういうふうな関係にある人たちなのか、ということを思い浮かべながらスライドを作っていました。
そして、私自身が説明しているイメージを念頭に置きながら、ここで一呼吸を置こうとか、次のスライドへの切れ目は興味を引き付けるために、ここで一旦切ったほうがいいなっていう、そういう間合いまで考えて作っていました。
そして、視線がどう流れていくか、どこで目を止めさせて、そしてそこでじっくり考えさせようか、ということまで配慮して作っているなっていうふうに自覚しました。
AIはもしかしたらそんなことを情報として捉えきれていない、だからしっくりこないんじゃないかっていうふうに思ったんですね。
そこで、この違和感を結構長い言葉にしてAIにぶつけてみました。
AIの答えはこういう答えでした。
AIは、視線がZ型に動くっていった人間の目線にのっとった法則はデータとして学習しているらしく、その人間の目線っていうものをちゃんと考えてスライドを作っているという答えでした。
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それから情報を詰め込みすぎない工夫もしていて、認知負荷の低減っていうふうに言っていましたけど、そういう形で情報を詰め込みすぎないような配慮をしているということでした。
でもそれはあくまで統計的な正解にすぎないというふうにも言っていて、話して独特のためとか、聞いている人の空気感に合わせた言葉っていうものまでは計算していないというか、
仕切れるわけないじゃないですかね。仕切れていないという正直な回答が出てきました。
そしてAIが把握できるターゲットっていうのは、そういう例えば30代の会社員っていう記号的な属性までで、私たちのように具体的にイメージできてないですよね。
例えばあの人ならここで笑ってくれるとか、この例えなら伝わりやすいとか、この人はここで少し考えたいはずだから間を開けようとか、そういう個人個人っていうもののイメージとか信頼関係に基づいた配慮っていうものはAIのデータの中には存在しません。
でも考えてみてください。プレゼンテーションって言って話してと聞き手が呼吸を合わせるってすごい大事ですよね。だからAIは文字数っていうデータで密度とかそういうものを測るんだけれども、人間は言葉を投げかけた後の間合いっていうものをイメージするっていうことまで含めてスライドをデザインします。
この引き算とかそれから溜めとか間合いとか呼吸とかそういった新体制っていうものがAI生成のスライドには欠けてしまってるんですよね。だから単なる情報の羅列に見えてしまいがちっていうそういう風な欠点が大いにあるんじゃないかと思います。
AIとのやりとりで出てきた言葉の中に、撥水性の高い情報処理、これをAIは得意とするというそういう風な下りがありました。撥水性って本当にAI大好きな言葉ですよね。
私はピンとこないんだけども、水を弾くように効率よく論理的に誰でも伝わる最大公約数的なスライドを作るっていう意味で撥水性っていう言葉を使っているわけですけども、だから本当好きのない本当に端的にきちっとまとまっているそういうものを作るのがAIの得意技なんだけども、
私が思うイメージとしてはやっぱり利き手の中にじわじわと染み込んでいくような浸透性っていうものを大事にしているというふうにAIは分析してくれていました。
その違いとしては、やっぱり誰にっていうものの解像度が明らかにAIと人間では違う。それから呼吸、空白とか思考を巡らせる時間とか溜めとか引き付けるとか、そういった身体性というものが欠けてるし、あとは私という個性ですよね。
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他の誰でもない私っていうものの個性っていうのが、私というものの中から出てきた言葉だっていうのが非常に違いを生んでいるというふうに分析してくれていました。
じゃあAIのスライドってダメなのかっていうことなんですけども、そうじゃなくてやっぱりAIは下書き担当っていうふうに考えるのがいいんじゃないかなと思っています。
骨組みを作ってもらう、情報の重なりとか、人間のミスをできるだけ防いでもらう、アイディアの素材を集めてもらう。
でも仕上げは人間がやる。文字の大きさをちょっと直してみたり、あえて情報を削ったり、間を生み出したり。
AIは人間がやらかしてしまうミスとか、それから情報の整理の至らないところとかを非常にサポートしてくれると思うんで、
AIのそういった良いところをいただきながら、AIが出し得ないような身体性、それを加味していくっていうのがAIとの上手な付き合い方なんじゃないかなと思います。
というふうにこのやりとりAIにまとめてもらったんですけども、ちょっと長いって思ったことがありまして、
なんとなくAIが不利になるような表現が削除されていた感があったりするんですよね。
だいたい結論もAIの立場を守ろうとするような結論も見え隠れいたしまして、
やっぱりAIは油断禁物、AIの出力はそのまま鵜呑みにせずに、やっぱり自分で批判的思考でもって考えていかなければならないということをますます思いました。
まとめますとですね、やっぱり身体性っていうものが圧倒的にAIの作ったスライドと、私自身人間の作ったスライドとでは圧倒的に違いすぎる。
この身体性に配慮したスライドっていうものは、やっぱり受け止めてくれる感じが全然違うと私は思っています。
だからこそ人間が磨いていくべき一番大事なスキルなんじゃないかなって思います。
これからもスライドたくさん作ると思うんだけども、相手の顔を浮かべながら、呼吸とか間合いとかそういったものを考えながらスライドを作っていきたいと思いましたね。
ということで皆さん、スライドAIに丸投げして満足されていますか?私は全く満足できません。
読む、聞く、話す、書く、これを重要視している国語の教員であれば、やっぱりAI丸投げのスライドではなく、自分自身が相手のことを考えた身体性のある、そういったスライドを作成していきたいとますます思うというそういった配信でした。
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それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。