地域活動の歴史
みなさん、こんにちは。今日も明日も授業道、黒瀬直美です。この番組では、中学校・高等学校の国語教育、働く女性の問題、デジタル教育について、ゆるっと配信しています。
今日はちょっと珍しいタイトルで、卒業式で保護者謝辞をおおせつかった話、というものです。
これは、私の勤務校で保護者謝辞を言ったとか、そんなんじゃなくて、自分の子供の保護者謝辞をおおせつかったという話なので、お間違いのないように。
ということで、そこに到達するまでに、私の地域活動歴というのを語りたいと思うんですけれど。
まず、保育園時代。忙しかった日々ですけれど、保育園時代も娘が年長さんの最高学年の時に保護者謝辞をやりました。
この時、結構ゴタゴタとした問題がありまして、誰も保護者謝辞をやりたがらなかったので、早く帰りたいから保護者謝辞を引き受けてやったんですけど、結構大変でしたね。
保護者と保育園の経営者との間でちょっとした行き違いがあったりして、結構大変だった思い出がありますけど、ちゃんとやり遂げることができました。
それから小学校に上がったら、これまたPTA活動と子ども会活動と2つあるわけなんですよね。
PTA活動の部では、なぜかわかりませんけど、後方部に入ってしまい、後方部って結構お昼の13時とかそういう時間帯にしょっちゅう活動があるので、私はほとんど行けず、最後はお菓子を持って行ってすいませんでしたと謝った記憶があります。
全然行けませんでした。だからフルタイムで働いている人の行けるような時間帯じゃないんですよね。なかったんですよね。今はどうかわからないんですけれど。
それがPTAの方の活動で、もう一つ子ども会の活動っていうのが、私2人子どもがいるので、1人に1年はやらないといけない。だから2年間はやらないといけないということで、
その当時やっぱり子ども会活動が日中にあったものですから、それはとてもじゃないけどいけないということで、地域の連合会の子ども会の役員というのがありまして、任期が2年なんですね。
これが、ちゃんと勤務の終わった夜に会合があるっていうので、これだったらいけるなと思って、地域連合会に参加しました。そしたらこれは結構ハードでした。副会長とかやらされまして、地域のお祭りのうどんとかおにぎりとか、そういったブースを出す担当の代表者になって、高校の時の文化祭のようなことをやった覚えがあります。
チケットの発行枚数も1000ぐらいいって、それを印刷機にかけて、自宅でホッチキスで止めたりっていう、本当に涙ぐましい活動をした覚えがありますね。
この地域連合会の副会長をやったときに、小学校の卒業式の来賓に呼ばれて、わざわざ任期を取って意気揚々と出かけていった覚えがあります。
自分の子供と目があったりして楽しかった思い出がありますね。
それから中学校ではサッカー部の保護者会長をやりました。
誰もやらないっていうこともあったし、小学校時代に地域のサッカー活動でお母さん方に非常にお世話になったその恩返しの意味を込めて、中学校ではサッカー部の保護者会長をやりました。
と同時に、PTAのほうでは教養部というのも入りまして活動しました。
この教養部に入ったときの話で、今日は後半に保護者謝辞を仰せつかった話をしたいと思います。
それから高等学校ではPTAの活動をすることはなかったんですけれど、やっぱりサッカー部の保護者会長をやりまして、一生懸命子供の試合に応援に行ったりとかして頑張りました。
もうこれで地域活動とはおさらばだと思っていたところ、まさかまさかの町内会長。
これが去年をあたりしまして、去年は町内会長ってもうかなり暴殺されて、体力も気力も時間も奪われましたね。
これでもう町内会長することはないんですけれど、この町内会長の話をし始めたら、もう多分1週間ぐらいこの放送、この配信が埋まってしまうぐらいのネタがあるんだけど、全然この放送のテーマに合わないのでやめておきますね。
ということで、これだけの地域活動歴が私あるんですけど、本当によく頑張ったなと思います。
保護者謝辞の経緯
で、今日の後半のお話は、保護者謝辞を仰せつかった話をしたいと思います。
まず、中学校のPTA活動で私は教養部というところに入りました。
これは確か息子が中学校3年生の時、今までPTAの活動をしなかった人。
その人がもう本当に残りやってねということで、中学校に夜集まりまして、どの活動がいいかということで、私はやっぱり昼間に活動しなくて済むようなものにしてほしいということで教養部になったわけですね。
この部の所属が決まったら、その部に分かれて話をします。
で、部に分かれて話をするのに、中学校3年生の教養部のお母さんたちで集まりまして、委員長を決めようというような話。委員長、副委員長を決めてくださいっていうね。
もう私、仕事で忙しいから委員長とか副委員長とかもめんどくさいなーって聞けば、月に1回ぐらい会合に行かないといけないっていうね。それがすごい負担でね。
もう委員長とか副委員長に絶対なりたくないとか思いながらお話を聞いていました。
そしたら、その教養部のお母さん方が4人か5人いたと思うんですけど、みんななんかシーンとして、委員長と副委員長があるんですけどどうしますとかっていう話で、みんなシーンとして誰も話さない。
なんかどうしてかなと思って、委員長ってどんな仕事するんですか?とか聞いたら、月に1回会合に集まってやることを決めて、それで他の委員に流してクラスに連絡をしてっていうことと、保護者謝辞を言わないといけないんですっていうふうに言われて。
みなさん、もう保護者謝辞は絶対にやりたくない。絶対に保護者謝辞を言いたくない。あの卒業式の場でみんなの前で話したくないってみんなもうね、お葬式のようにシーンとしてるわけなんですよね。
本当私はですね、ここでピンときまして、あのすいません、私保護者謝辞言うんで委員長と副委員長誰かやってもらえませんか?って言ったら、みなさん本当ですか?って急に明るい声になって。
近くにいた先生に、保護者謝辞を言う人と委員長副委員長という人は別でもいいんですか?って聞いたら、それは別でいいですっていうことだったんで、私が保護者謝辞を言うことになりました。
そしたら他の人たちは本当にいいんですか?って私に念を押すわけですよね。いいですよって私言って、保護者謝辞って卒業式の時に一回やればいいだけですよね。月に一回集まらなくていいんですよねって私の方が逆にみなさんに念を押したところ、そうですそうですっておっしゃって、大丈夫です、保護者謝辞はやりますのでみなさんどうかよろしくお願いしますということで決まったわけですね。
でも私この時なんてラッキーなんだと思いまして、毎月出る手間費はかかるあの会合に出なくていい。年に一回最後に保護者謝辞でみんなの前で10分ぐらいしゃべれば、このお役は全うしたことになるということでものすごい嬉しかった。
保護者謝辞って絶対経験できないと思うんですよ。教員をやってるんだけれど、保護者の立場に立って謝辞を言うってことは絶対滅多にないチャンスだと思って私は引き受けて嬉しかったですね。
それで卒業式の日が近づいてきて、先生から去年の参考の保護者謝辞のモデルが来て、それから先生から巻紙が来て、私は意気揚々と巻紙にワープロで売った毛質体の謝辞を貼りまして、前日に2、3回練習してそれで保護者謝辞をしたわけですね。
当時私は確か放送部顧問だったので、話し方っていうものをとても訓練されてきました。生徒と一緒に話し方の訓練をしてきましたので、はっきり言ってこれは私の今までの訓練を試すときだと思って、校庭アクセントとか間の取り方とか、それから緩急の付け方とか、そういった一切をここで出そうと思って練習したんですね。
でも本当、やっぱり自分がこの時、今までやってきたことが生きたなと思って、保護者謝辞は自分でも本当にリハーサル通りにきちんとできたと思います。
その時、夫も一緒に参加してたんですけど、夫も褒めてくれました。
ということで、保護者謝辞が大成功で終わりまして、皆さんにも褒めていただきまして、私は自分の日頃の鍛錬をここでお披露目することができて、本当に幸せな幸せな瞬間でございました。
ということで、結局自慢話だったわけですけど、これを通じて感じたことは、やっぱり教員というのは人の前に立って話すことが日常なんで、こうやって喋るということはね、本当に慣れてるなって思いましたし、
普通のお母さん方はそういうことを全然今までやってきてないので、非常に苦手なんだろうなと思って、かなりの差を感じましたね。
経験から得たこと
でも、他のお母さん方と違って、私はズボラで子供の服が破れたりサッカーの服が破れたりしても、全然気づかないでボロボロのまま学校に行かせてましたし、
お弁当なんかはほとんどが電子レンジでチンしたものを詰めたりとかしてましたし、
子供の就勤も結構忘れてました。だから母親教としてはもう落題です。他のお母さん方の方がきちんとしてます。
私も細かいことをいちいち、家事とかをね、そうやって丁寧に細かいことをいちいちやるの嫌いで、大事なところだけをバシバシって抑えるタイプだったんで、
人には向き不向きがあるなっていうふうに思いましたね。ということで、結局は自慢話だったわけですけれども、
保護者の立場で保護者謝辞を言うという貴重な体験をするとともに、やっぱり私は結局、人の前に立ってしゃべるということが大好きなんだなということはわかりました。
これからもこのポッドキャストを通じてその辺をもっと磨いていきたいと思っています。
もう最近疲れちゃって配信がちょっとダラダラとしてきているので、そろそろ春休みにも入りますし、もう少し丁寧に配信をしていって、さらにクオリティを上げていきたいと思っていますので皆さんどうぞよろしくお願いします。
それでは今日の配信はここまでです。聞いてくださりありがとうございました。またお会いいたしましょう。