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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には、子育てネタや留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
犬のトレーニングについての実践編、境界裏話、アニマルコミュニケーションについては、メンバーシップ配信にてお伝えしています。
さて、少し前に犬の吠え、治しやすいものと治しづらいものがあるよ、というお話をさせていただきました。
今年からは犬配信について、気持ち今までより短めに回数を区切って、なるべく多くの回数でお届けしていきたいなと思います。
その方が皆さんの時間も取らないで済むかなと思っています。
今回は、犬の吠えについて判断が難しい吠えのお話をしていこうと思います。
口辺に犬と書いて吠えという漢字があることからもわかるように、犬は吠えるものですが、犬の吠えには種類・パターンがあるよ、ということを前回はお話しました。
その中でも前回は要求吠え、境界吠えについてお話をしました。
この2つの吠えの違いは、比較的わかりやすいかなと思う特徴をいかに述べてみたいと思います。
要求吠えの特徴は、飼い主さんの方を見て吠える。吠えが長く続く。犬の要求が通ることで嘘のように収まる。
条件付けのパターンを変えることで治すことがしやすい。吠え方のパターンが決まっている。
境界吠えの特徴は、境界すべき対象の方を見て吠える。吠えが短く劇的であることが多い。
境界の対象がなくなるまで吠え続ける。
おやつや木をそらすことが難しく、治しづらいという特徴をつかみやすいので、それに応じて対応していくことが鉄則です。
そして、特徴をつかめないと何で吠えているのかわからないということになり、対応が後手に回るので、より治しづらくなってしまいます。
そして飼い主さんがなぜ吠えているのかわからないというパターンに陥りやすいのは、
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実はこの要求×境界のミックス吠えの場合があるからです。
これは、いかにも何か境界すべき対象に向かって境界吠えをしているように見えるけれども、
実は飼い主さんへの要求吠えも混ざっているというパターンです。
これだけ聞いても判断が難しそうですよね。
このパターンが見られやすいのは、吠えのしつけをされた犬ということも実はあります。
例えば窓の外を通るバイクに向かって吠えると、
飼い主さんに何とかちゃん、戻ってきなさいと呼ばれて、戻ってくるとご褒美がもらえるというパターンを繰り返すことで、犬が学習する吠え方の一つです。
境界吠えをやめたことでおやつがもらえたという成功体験から、
おやつをもらいたければ吠えに行って、呼ばれたらやめて戻ればいいという逆転の発想を犬がしてしまうパターンです。
ね、犬って賢いですよね。
これは実は飼い主さん自身も気づいていないことがあります。
呼べば戻ってくる、やめなさいと言えばやめるけど一度戻ってきて褒めたりおやつをもらうとまた同じことを繰り返すという方は、
実はこの境界に見える要求吠えの場合もありますので注意が必要です。
ただし私はこれに関しては、この関係が100%悪いとは思っていません。
これで問題が一見落着しているパターンも確かにあります。
吠えが全くコントロールできない、どうしようもなくてただただ困ってしまうという場合よりは、
おやつ欲しさでも戻ってきてくれる方がまだマシかなという場合があります。
戻ってきたところで同じことの繰り返しが起きないように飼い主さん側が対処すればいいのですから。
少し話が逸れましたが、この境界吠えに見える要求吠えに対する対処、
こちらは1、吠えの始まる条件をきちんと知っておく。
2、吠えが始まる前に対処する。
3、吠えてしまった後には吠えないという対策を徹底することが必要です。
これも一例になりますが、お散歩中に他の犬を見つけると引っ張って吠える。
NOと言うとやめて、褒められるというパターンを学習しているのがいるとしましょう。
これは自分が吠えることで他の犬を追い払って褒められるというように犬が学習していることがあります。
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飼い主さんは、吠えたことを注意したらやめたという結果だけを見てよしよしと満足されているのですが、
毎回のようにこれを繰り返す場合には、散歩中の犬に吠える、
イコール、飼い主さんにダメ、NO、謎と言われる。
イコール、止められる、止めると褒められる。
イコール、犬の自信に繋がるというパターンが繰り返されているという可能性が多いです。
この場合に行うべき対処法は、犬を見かけたら吠えないということから強化する。褒める。
犬に対して吠えた場合には声をかけないということを重要視するというサイクルに変えていくことです。
多くの飼い主さんが吠えに関しては、吠えた後やめさせることに意識を集中していると思いますが、
実は吠える前の対処が一番大切なんです。
特に警戒吠えに見える要求吠えは、犬がきちんとパターンを学習していることが多いです。
逆を返せば、それだけパターン化されるほど成功体験を積み上げてきているので、
小犬や1歳、2歳頃の若い犬よりも、中高年以上の飼い主さんの取り扱いに慣れた犬に起きやすい吠えとも言えます。
とはいえ、飼い主さんの中には、そんなことを言ってもどれが本物の警戒吠えで、警戒に見せかけた要求吠えなのか判断がつかないという方もいらっしゃると思います。
さて、この吠えの見分け方、対処に関してより詳しくはメンバーシップでの解説をしていこうと思います。
ここまで聞いていただきありがとうございました。
また次回の犬話もお楽しみに。
