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こんにちは。横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をより良く変えるをもとに、犬と生きる10数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なトレーニング、しつけ、アニマルコミュニケーション、そして今月はペットロスについてメンバーシップでお話ししています。
さて、前回から始まったシリーズですね。
なぜ犬のしつけ関連サービスが発展、多様化したのかということについて、前回前半をお話しさせていただきました。
このお話に誰が興味があるんだというふうに、ちょっと自分では思っているんですけれども、ちょっとした雑談として聞いていただければと思います。
前回も挙げさせていただいた50年前ぐらいから犬に関して大きく変わった事柄を挙げてみました。
その大きく昔と変わったことから犬のしつけ関連サービスに対して発展、多様化してきたんじゃないかなという私の意見があります。
そのうちの1番から6番までを前回の配信でお話をさせていただきました。
1番が犬の数が増えた。2番が犬の犬種が増えた。3番が犬の飼育環境が変わった。4番が犬を飼育する住宅事情、主に都市部が変わった。
5番が犬の役割が変わった。6番が犬に関する情報が増えたというところまでお話をしていきました。
今回は最後の7番と8番のお話になります。
ちょっと後半、闇の部分というかペット業界の闇の部分というかね、そういったことも少し触ってしまおうかなとは思うんですけれども、
もしよかったら最後まで聞いていただければなと思います。
それでは7番ですね。犬を飼育する人に対する社会的責任の度合いが変わった。
こちらを解説していきます。
社会における飼い主に求められる態度やモラル、そして法律的な義務、条例的な義務に関しても犬の飼育等数や飼育環境が変わることで随分と変わってきました。
特に動物愛護法というのは近年になってかなり頻繁に変更されています。
祖母に話を聞いたことがあるのですが、祖母は結婚して広島県福山市にとついたところ、犬を数頭、家の敷地の中で外飼いをしていたそうです。
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母が生まれる前と言っていたので、おそらくもう70年以上前の話になると思うんですけどね。
その頃の犬の散歩というのは、家の門を開けて犬たちを出して気がついたら帰ってきたというものだったそうです。
これを聞いたとき、私は最初は驚きました。
完全に無人散歩ですよね。ノーリードどころの騒ぎじゃないです。
今だったら完全にすぐに通報されて収容されていると思います。
ノーリードどころか無人散歩が当たり前。さらに排泄物なんでね、毒吹く風っていう感じですよね。
これが当時一般的だったかどうかというのはさておき、今こんなことを私が住む地域でしたら大変なことになると思います。
ですので飼い主に求められている犬の管理能力が昔と変化していることからも、犬のしつけ関連サービスというのは多様化し増えているとみられます。
8番、犬の平均寿命が伸びた。獣医療が進んだ。
最後はこちらです。少し長めのお話になるかなと思ったので、あえて配信を別々にしました。
そして皆さんにもちょっと考えてもらいたいなと思ったところでもあります。
一見犬の平均寿命が伸びたこと、そして獣医療が進んだということに関して、犬のしつけ関連サービスの多様化、発展とどんな関係があるのかなと思われるかもしれません。
ですが私はここはとても深い関係があると思っています。
一昔前まで子犬が性犬になるまで生きられる確率は実はとても低くて、一般社団法人ペットフード協会の資料によると、
昭和58年の犬の平均寿命はなんと7.5歳。現在では大体13歳から14歳。大型犬、小型犬で差はありますけれどもね。
と言われてますから、まさにこの約40年で倍に伸びたということなんですよね。
どうしてそんなに犬の平均寿命が伸びたのか。
様々な要因が挙げられますが、昔は子犬の死亡率というのがとても高く、中でもフィラリア、ジステンパ、パルボウイルスは子犬や若年の犬の命を奪う恐ろしい感染症といっても過言ではありませんでした。
現在ではワクチン接種により、ほぼほぼ100%近くコロナの病気を排除できています。
ワクチン接種率の上昇は犬の寿命を格段に引き上げました。特に子犬や若年層の犬ですね。
単純に犬の生存率が上がれば、それだけ犬の関連事業、そしてしつけ関連サービスへの需要は高まります。
子犬にとって致命的となる感染症から身を守るため、ワクチンの抗体がしっかりと体に免疫力を作り上げるまで、一般的にお散歩をさせないようにと言われる方が多いんですね。
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獣医さんによってその期間や推奨する方法というのが異なりますが、概論的にすべてのワクチン接種が終了するまではお散歩をさせない、このいわゆるワクチンコントロールプログラムと言われるものなんですが、
これはですね、犬のその後の行動問題に非常に大きく関わってくるケースが多いにしてあります。
特に狂犬病のワクチン接種というのは、子犬のワクチンプログラムの中でも一番遅く、だいたい生後4ヶ月から5ヶ月、犬の行動と性格形成の発展段階において、
生後3週例から12週例までというのは第一社会科技といって、かなりクリティカルな犬の性格や行動、その後の行動を決定づける大事な時期なんですね。
なので、この時期に外界の刺激を受けることがないということは、犬の行動について致命的になる場合があります。
この時期に接してこなかった情報について、犬はこの時期を超えると、需要・許容することに時間がかかったり、抵抗を示すようになったり、
それが遅くなればなるほど受け入れられないというふうになっていってしまうということがよく知られています。
それが、吠えや噛みつきという飼い主さんが一番恐れる問題行動に発展しかねないんです。
私がトレーナーを始めた頃よりは、ワクチン散歩問題に対しては、その時期まで犬を絶対に外に出さないという選択をする方が、
深刻な犬の行動問題に発展するという認識が、獣医さんにも浸透してきたなと感じています。
それだけ大きな問題だったんですね。
雑魚散歩や、屋内でさまざまな刺激にならすパピークラスやパーティー、
清潔に保たれた場所で少しだけ地面をお散歩させるという意見をおっしゃる獣医さんも増えてきました。
また、小犬の頃からしつけを行うということで、犬と人が暮らしやすくなるという意識も獣医さんの方に浸透してきたと思います。
これもまた、しつけ関連サービスの発展対応化につながっています。
一、犬のトレーナーの意見よりも、獣医さんの意見というのは非常に飼い主さんにとって有力な影響があるんですよね。
実際、獣医さんに勧められてしつけ教室を探してましたとおっしゃられて、お問い合わせをいただくことも少なくありません。
最後に、もしかしたらここからは少しペット業界の闇話に関わってきてしまうと思いますが、ちょっと話をしていきたいと思います。
さて、獣医学の進歩、ワクチンの普及、ペットフードの高品質化に伴い、犬の生存率と平均寿命はこの約40年で倍になりました。
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単純に頭数が増えたので、サービスの需要が増えたということもありますが、ここには一つ大きな落とし穴が潜んでいます。
これをお話しするのには少し胸が痛みますし、もしかしたら批判的な意見もあるかもしれませんが、
自然界では淘汰されているかもしれない個体、本来なら繁殖には向かない、繁殖させてはいけないような個体が少なからず生存しているという事実は見逃せないと思います。
私はそういったワンちゃんたちを数多く見てきたというわけではありませんが、生まれつきの性格が非常に初心者のカエネスさんには難しいだろうなという子は確かに何とか見てきました。
その背後に何があるのか、それは明らかではないことが多いですが、犬の生まれつきの性格というのは、親の遺伝子が深く関わります。また、親の子育て環境が大きく関わります。
こういう気質や骨格、病歴の個体は残さない方がいいと思われるような個体だとしても、人気犬種であれば繁殖され、幼くて可愛くて問題が目立たないうちに早々に売りに出されます。
私もですが、同業者の中でも長くやっていれば、いわゆる精神的に問題があるような子犬に出会ったことがある方はいらっしゃると思います。
この辺、新屋さんに聞いてみたいものですけどね。
まだお家に来て数日なのに、突然本気で噛みついてくるとか、どうしても目が合わないとか、子犬らしい好奇心が全く見られず、無気力で怯える、突然パニックに陥るといった子犬の例が確かにあるんですね。
こういう場合に困った飼い主さんは、まず、しつけ関連サービスに連絡をします。
そう、全体の数パーセントの低い確率ではあると思うんですが、こうした問題は、しつけ関連サービスの発展と多様化に確実につながっていると思います。
私はこの面に関して、しつけ関連の仕事が増えてうれしいとは全く思いませんし、きっと良識のある多くのトレーナーさんは心を痛めていらっしゃると思います。
ちなみに、これはいずれメンバーシップの方でお話ししようかなと思いますが、ドクトレーナーの中には取扱いに気をつけた方がいい、お問い合わせが来た時点で警戒するような犬種というのが都市伝説としてあります。
特にミックス犬種です。
キレやすい、噛みつきやすい、興奮やパニックに頻繁になるといった具合の、いわゆる問題が多く出やすい犬種というのが明らかにいくつかあります。
これは一般公開でなかなか話題にできませんので、そのうちお話ししていきたいなと思います。
さて話題がそれましたが、今回はなぜ犬のしつけ関連サービスは発展、多様化していったのかということを2回に分けてお話ししていきました。
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ここまで聞いてくださった方、本当にありがとうございます。
次回は犬のしつけ関連サービス、種類とそれぞれの特徴についてお話ししていきたいと思います。
最後まで聞いていただきありがとうございました。