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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく変えるをもとに、犬と生きる10数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
飼い主さんが変われば犬が変わる犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
さて本日は、犬の噛みつきを本気で考える全4回シリーズの3回目が開催される日となりました。
3回目のテーマは、「咬む犬は悪い犬なのか?」という内容でお届けする予定でいます。
とてもありがたいことに、1回目から連続して聞いてくださっている方がほとんどなのですが、もちろん単発もOKです。
改めて興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
私は過去数回にわたってオンラインセミナーを行ってきましたが、今回の犬の噛みつきを本気で考えるというこの4回シリーズセミナー、
これは一番参加者が多く、ご参加の方々もすごく熱心であると感じています。
それは事後アンケートの中のご感想やご質問、ご意見の中にも感じ取れます。
やはり犬の噛みつきについては皆さん興味があり、また身近でありながらダメージの大きな事柄になりやすいので、テーマへのご興味をいただいたのかなと思っています。
ご参加いただいている方はきっと同じように感じていると思うんですが、実は犬の噛みつきを本気で考えるというタイトルを置きながら、
私はこのセミナー中ですね、多くの時間お話ししているのは噛みつくということについてよりも他の事柄についてなんですよね。
なぜなら、噛むというこの辞書、これはですね、犬の行動の一つに過ぎないんですよね。
噛みつくということも吠えに関しても、引っ張りに関しても、パニックに関しても、犬に起きる異常事態の一つに過ぎません。
例えば、犬が食べ終わった食器を取り上げようとする時に噛むという場合、この噛むということに悩まれている飼い主さん、
まあ、業者の方でもいいですけれども、もしそういう方がいらっしゃるとしたら、どうやったら噛まれずに食器を取り上げられるんだろうというふうに考えると思います。
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ただしこれはですね、人の行動を中心に考えていらっしゃる場合なんですよね。
どうやったら人が噛まれずに犬の元から食器を取り上げられるのだろうということになるわけです。
ですが、実際トレーニングをする時に考えるべきことは、何が犬の噛みつきを引き起こす原因になっているんだろうということですし、
どこまでが平常心、犬がどこまで平常心を保つことができていて、どこからは噛むぞという警戒心を抱くんだろうということになるわけです。
犬に噛まないということを教えるとき、大切なことは、その行動とともに犬のメンタル、つまり平常心をキープするということです。
これはどんなトレーニング、あらゆるトレーニングに対しても同じなんですよね。
どんな状況でも平常心をキープできる犬というのが一番強く、一番安定していて落ち着きがあります。
そしてちょっと驚いたり怖がっているような状況でもすぐにリカバリーができるわけです。
犬にとって平常心をキープできる能力、つまりメンタルのキャパシティが広いこと、
犬にとってネガティブな出来事が起きたとき、そこから自力で平常心にリカバリーできる能力、それが一番大切なトレーニングだと私は思っています。
たとえお座りやお手、伏せなどができないとしても、このメンタルキャパシティが広くリカバリー能力が高い犬というのは、噛んだり吠えたり過剰に怯えたり興奮したりすることが少ないんです。
反対にもし、うちの子はご飯を食べる前には言わなくてもお座りできるのに、散歩中にお座りと言っても全然してくれません。
お座りって言っているのに分からないのかしら、というようなケースのワンちゃんがいるようなら、その子はお座りが分かっていないということよりも、
外という刺激の多い状況においてお座りをする精神的余裕がない、つまりメンタルキャパシティに余裕がないということになる。
そういうふうな捉え方をした方がいいかもしれません。
心と体、精神状況と行動というのはつながっています。
あなたの犬があなたの言うことを聞かない時、あなたのことを噛む時、それはもしかしたら飼い主と心を通わせる、飼い主の言うことを聞くだけの心の余裕がない、メンタルの余裕がない、精神的余裕がないということかもしれません。
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だとしたら、するべきトレーニングは、噛まないということではなくて、メンタルのキャパシティを広げてあげるということになるわけです。
この犬のメンタルというのは、行動ばかりにフォーカスをしていると、みそがわしてしまうことがあります。
犬はロボットではありません。
犬の行動というのは、思っているより心の状態、精神的な状態に強く左右されています。
犬のメンタルを無視して、行動だけ、そして形だけ従わせるという訓練が、歴史上長きにわたり犬の訓練においては行われてきました。
犬だけではなく動物全般です。
ですが近代になって、動物には心があり、感情があり、その結果として行動に反映されている。
決して本能的要求と、画一的な行動パターン、反射のみで、その行動は形成されているわけではないということがわかってきました。
犬は人の言うことを聞くというのは当たり前ではなく、いろいろな状況が重なった上で聞いてくれている奇跡の一部であること。
犬のことを念頭に置いていきたいものです。
犬に噛まれたとき、犬が噛みそうになったとき、ついつい怒ってしまったり、声を荒げてしまったり、
ショックのあまり大きな声を上げて犬を叱ってしまったりすることも多いと思います。
その気持ちもとても理解できますけれども、その一時の感情が収まったのなら、
その犬があなたを噛もうとしたとき、あなたを噛んだとき、一体そこにはどんなメンタルの状況があるのだろうかということを考えてみる。
それが解決のための第一歩になるかもしれません。
ということで、本日、夜7時45分から9時まで、犬の噛みつきを本気で考える第3回セミナー
「噛む犬は悪い犬なのか?」をZoomにて開催いたします。
もし、やっぱり聞いてみたいなという方、レターをいただければと思います。
もちろん、アーカイブもご用意をさせていただいております。
それでは、本日ご参加の方は、夜お待ちしておりますね。
最後まで聞いていただき、ありがとうございました。