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こんにちは、横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
犬と人の掛け端でありたい私が、犬に関する様々なお話、旅に話し、雑談などをマイペースにお届けしています。
時々、ひそひそ歌を歌ったりしています。
より具体的なトレーニング、質問の相談、質問回答などは、メンバーシップでお話をしています。
今回は、寄せられたご質問に対してお答えしていこうと思います。
こちらのご質問というか、相談というか、雑談の中でもよく出てくるお話なんですね。
ですので、今回はメンバーシップ配信ということではなくて、一般配信にしていきたいと思います。
もしね、思い当たる節があるよという方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしていただければと思います。
どんな内容かと言いますと、ワンちゃんの食事の食べムラ問題ですね。
これは、食事を残してしまうとか、食べなくなってきてしまったとか、それから食べたり食べなかったりするというようなことですね。
もしくは、トッピングをすれば食べるとか、新しいフードにすると少しの間だけ食べるとか、そういうお話になります。
こちらですね、まず食欲がなくなってしまったということに関しての問題を考えるときにですね、
私が必ず飼い主さんに確認をしてくださいと言っていることがあります。
それは一体何でしょうか。
はい、それはですね、その子自身の健康状態から来る問題で、それが原因で食欲がなくなっているの、
それではないかどうかということを確認してくださいということですね。
つまり、具合が悪くて食べたくない、食べられないという状態ではないということをまずは明らかにする。
これが必要になります。
食事の食べが悪くなったとか、食欲が落ちてしまったとかね、そういった場合に一番最初に考えなくてはいけないのが、
この健康状態が悪化しているという問題です。
これを明らかにするためには、日頃の排便や排尿、それからお水を飲む量ですね、飲料、
年齢のことだったり、季節のことだったり、持病のことだったり、そういった常日頃の健康状態がきちんと飼い主さん自身がですね、把握している必要があります。
私自身が最近うちの子、食欲が落ちてきちゃったんです、というふうにお話を持ちかけられた時にですね、
それは具体的に、いつ頃からですか、何月何日からですか、というふうに聞くと、
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大概の飼い主さんははっきりとした日付を答えることができません。
これですね、健康状態がおかしくなったのではないかということをチェックするためにも、
ぜひ、なんかちょっと今日はおかしいなと思った時点でですね、ノートや手帳やカレンダーなんかに一言メモを書いていただけるといいんじゃないかなと思います。
それから、もし具体的にどのぐらい残しているんですか、というふうに私がお伺いした時も、
だいたい飼い主さんは、3分の1残すか残さないかぐらいですかね、というようなニュアンスでお答えしてくださる方が多いんですけれども、
食べムラが気になるという時点であれば、その残したグラム数を測って、これも記録をしていくということが必要になると思います。
そしてですね、体調の変化というのは、食欲に非常に表れやすいんですけれども、
普段から食事があまり小さいというかね、パピーの頃から食べムラがあったりですとか、
食べたり食べなかったり、もしくは環境が変わると食べないとかね、そういった子ってやっぱりいるんですよ。
人間でも食の細い人っていらっしゃいますよね。私はガツガツ食べる方なんですけれども。
なので、そういう子に関しては、非常に逆に言うとですね、健康状態が悪くなってしまって食べムラが出ているのかということを判断するのは難しいと思います。
ですが、普段はよく食べるという子の場合に、それが食べが悪くなってしまったということは必ず原因があるはずなので、
その原因が健康状態の悪化なのか、それとも単なる好き嫌いが始まっちゃったのか、そういったことの明確に区別をつけるためにも、
常日頃の状態を飼い主さん自身が把握しておくということはとても大切だと思います。
では、常日頃の健康状態のチェックというのは、どうやったらいいのかという場合、
これね、食欲だけに関して言えば、まずは1日に食べている分、総量ですよね。
1食分ではなくて、私は基本的には1日食べる分の全体で見てくださいというふうにお話をしています。
例えば、1日100gドライフードをあげていますという子の場合、
朝50g、夜50g、1日2回あげているんだけれども、朝ごはんをいつも20g残してしまうようになってしまいましたというお話。
こういうお話が具体的にあったとしましょう。
1日100g食べていたのに、夜50gはすぐに食べてくれるんだけど、朝の50gはいつも10gから20gぐらい残してしまうようになりました。
そうした先生、どうしたらいいでしょう?
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こういう質問が実際にあったんですよね。
この場合に茅野さんがおっしゃるには、フードの上に食べなかったからトッピングをしましたと。
缶詰のトッピングをしたら、あっという間に朝ごはんも完食してくれたんですけれども、
今度はそのドライフードだけでは食べなくなってしまいました。
缶詰が上に乗っていないと、朝ごはんは50g食べてくれないようになってしまいました。
先生、このままトッピングを続けていてもいいんでしょうか?
もう朝ごはんを残さないで食べるということはないんでしょうか?
という形で聞かれたんですね。
こういう場合に、先ほど申し上げたように、健康状態の問題がないということが前提になります。
健康状態が良くない、どこかしらに疾患がある。
特にシニア犬なんかは気をつけた方がいいと思うんですね。
それから持病がある子は気をつけた方がいいと思うんですけれども、
トッピングしたら無理して食べちゃうという場合もあると思うので、
健康状態がクリアであって、ただ食べムラが出てきた。
何か上に乗せないと食べないようになってきてしまった。
こういった場合にトッピングを続けてもいいかどうかという話ね。
そういうのがよく聞かれるお話なんですけど、正直に言って、
もしそのワンちゃん自身が痩せ傘であったりとか、
トッピングをして50g朝全部食べるようになっても、
他に問題がなければ私はそれでもいいと思います。
例えば飛満傾向になってしまうとかね。
トッピングをするけれども、お昼のちょっとあげていたおやつなんかを減らしました。
それはそれでいいと思います。
先ほども申し上げたように、1日の総量だったり総摂取カロリーだったり、
栄養バランスで考えていただきたいと思います。
これは人間でも当てはまると思うんですけれども、
例えば人間でも朝起きてすぐは何かいっぱい食べられませんという方もいらっしゃると思いますし、
私の父なんていうのはもう年ですから、朝4時ぐらいに起きるんですよね。
朝4時ぐらいに起きて、お散歩したりか何かして、
7時ぐらいに朝ごはんを食べるんですけど、
1日のうちで朝ごはんを一番よく食べて、夜はほとんど食べないで寝ちゃうっていうね、
そういうパターンの生活スタイルの人もいますよね。
そういった感じで、ワンちゃん自身も1日の総カロリーだったり、総合の栄養を、
朝、昼、晩、朝晩の方がワンちゃんは1日2食の方が多いと思うんですけれども、
その中で取る。朝から晩にかけて取るという考え方をしていただけるといいんじゃないかなと私は思います。
特にですね、夜ごはんを食べて、その後はただただひたすら寝ているっていうワンちゃんの場合は、
朝ごはんの時に朝起きてね、お散歩を行った後だったら別なんですけれども、
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お散歩行く前にご飯をあげていたりする場合には、朝起きてすぐは食べられませんっていう子って結構多いんですよ。
特に食が細かったり、小型犬だったりもそうなんですけれども、
朝50、夜50ってあげるんであれば、それであれば、私はその量を見直した、量の配分を見直した方がいいと思います。
夜寝る前に朝残す分の20グラムを50グラムに足して、夜ごはんの50グラムに足して、夜70グラムにあげるっていうふうなことはやめていただいて、
その朝残してもらう、しまう20グラムっていうのを1日のうちのどこかでご褒美というかおやつとして、
夕飯より前にあげるっていうことを一つ目安として考えてみてはいかがでしょうか。
特にドライフードをメインであげているワンちゃんの場合には、
ドライフードって完全に乾燥している食べ物でありますし、完全なる加工食なんですね。
例えば我々で言うとカロリーアンタラとかね、そういった感じですよ。
非常に乾いている、シリアル系な感じですよね。
ということは、非常に消化するのに時間がかかる食べ物なんです。
完全加工食品ですし、完全に乾いてますしね。
あれ濡らしただけでは、なかなか吸収率というのは、消化率というのは上がらないんですよね。
なので、ちょっと食べやすくはなるかもしれないですけれども、消化が時間がかかる。
例えばワンちゃんたちが昔主食としていた生肉なんかに比べると、非常に消化に時間がかかるんですよね。
ですので、シリアル系なんかは、特に消化機能が落ちている場合には、
私は完全なドライフードを水やお湯に浸してあげるというよりも、
ウエットフード、つまり元々濡れているレトルトっぽいものであったりとか、
品質の良い缶詰のフードであったり、手作り食であったりした方が、
消化に負担がかからないということがあると思います。
寝ているときは消化の能力が落ちますよね。
ですから、さらに消化に時間がかかってしまう。
なので、朝起きたときに、人間で言ったら芋たれをしているような状態だからこそ、
あまり食べられない。
我々も高級旅館とかに泊まると、夜ご飯はわんさかわんさが出て、
もう食べられない、もうだめだという感じで食べて飲んで、そのまま一風呂浴びて寝ちゃって、
朝になったらまた山のような朝ごはんが出てくるじゃないですか。
その時に出てきた朝ごはんが、いつもお家で食べているものだったら、
もう別にいらない。
昨日の夜食べ過ぎたからもういらないってなりますけど、
旅館の朝食で普段見たこともない美味しそうな、
ここだけでしか食べられないかもしれないというものが出てきたときに、
あら不思議、お腹空いてなかったはずなのに、
なんか旅館の朝食って全部食べられちゃうんだよねってことありません?
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犬の朝ごはんのトッピングも同じ感じです。
そういうふうに言うときっとみなさん、
ああそうだよねってわかると思いますので。
なので、私はワンちゃんに何かご飯を食べさせたい、
一日の総量、一日の栄養成分をきちんと摂らせたいと考えたときに、
品物だったり、その品物のグラム数で考えるというのではなくて、
一日の中のフードのご飯の揚げ方だったり、ご飯の質だったり、
そういったもので解消されるといいんじゃないかなというふうに思います。
いかがでしたか?
今回は食べむら、食べ残しのあるワンちゃんにどうしたらいい?というご質問に対して、
1番、まずは健康状態に異常がないかをチェックする。
2番、異常があるのであれば、残した分のフードは元からご飯の中に入れないで、
一日の中のどこかでおやつやご褒美としてあげるようにして、一気に食べさせない。
そういった対策をとってみてはいかがですか?というお話をさせていただきました。
最後に告知をさせてください。
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こちら、犬が自ら考えるようになる教え方のコツパート2。
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その教え方、そのための最強のヒントの与え方を、皆さんとオンライン上で実際に手足を動かしながらやってみたいと思います。
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観察力を鍛えたい方、日弁語コミュニケーションを学びたい方、ご参加お待ちしております。
それでは、最後まで聞いていただきありがとうございました。