犬の散歩の工夫
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
ドッグトレーナー、ペットロス専門士、アニマルコミュニケーターである私が、
人と犬が共に、より幸せになるヒントをテーマに配信をしています。
昨日の夜は、月1回のオンラインセミナーでした。
たくさんの皆様と一緒に、イギリスで撮影してきた肥像映像を見ながら、
動物福祉施設や、世界最大のドッグショーについてのクイズをして楽しみました。
特に、イギリス最大級の動物保護施設の様子には、
日本の規模感との違いや、徹底した動物への配慮に、
皆様、強く関心をお寄せいただき嬉しかったです。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
こちらの動画は、アーカイブでも視聴できます。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
さて、今回は、前回お寄せいただきました質問回答の続きです。
ハイパワーなパピーや、若い犬を効果的に疲れさせるための参戦、
という内容で前回はお伝えしました。
そのうちの、散歩の中でできる工夫を取り入れる、
ということについて、今回は深掘りしていきたいと思います。
犬を疲れさせるために、長時間散歩するというのは、
あるあるの工夫ですけれども、散歩時間を変えずともできる工夫はあるんですよ。
遊びを取り入れる
そのことについて、今回お話ししていきます。
前回の配信の中では、散歩で通るコースを変える、
散歩の中で、かくれんぼや鬼ごっこ、ノーズワークなどの遊びを取り入れる、
散歩中指定の場所で、そこでしかできない遊びやおもちゃを使って遊ぶ、
匂いをたくさん嗅がせる、散歩中にトレーニングを入れる、
ということをご紹介しました。
これらについて、今回はさらに深掘りをしていこうと思います。
最後のトレーニングは、特に大切なことをお伝えいたしますので、
ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
まずは1番、散歩で通るコースを変える。
これは前回も少し触れたのですが、
特に足裏の感覚が変わるコースを取り入れるといいでしょう。
同じ足裏の感覚の場所をひたすら歩くのではなく、
芝生や土の上、アスファルト、枯葉の上、土、鉄、マンホールなどの鉄や水たまり、
ひんやりしたところ、ギザギザでこぼこしているところなど、
これらの多くの足裏の感覚を養うということは、
五感の社会化といわれています。
こうしたいろんな感覚を養うことは、
犬の経験値を増やして精神的に安定した犬に育てます。
もしテンションが上がったり、
逆にためらう様子が見られるような場所、足裏の感覚の違う場所には、
その犬が平静を取り戻すまで、犬に時間を与えてあげて待ってみるといいですよ。
2番目、散歩の中でかくれんぼや鬼ごっこ、ノーズワークなどを取り入れる。
こうした遊びを取り入れることは、メリットがたくさんあります。
最大のメリットは、飼い主さんと一緒に行く散歩は楽しいというね、
ワクワク感を犬に与えることができるということですね。
実はこれこそ、来月4月の私のオンラインセミナーのテーマでもあり、
6月から開校予定の私自身初となる有料講座、
今のままでもっと犬に愛される飼い主になる飼い主の魅力アップ講座の中で、
詳しく取り上げたいと思っているところでもあるんです。
なので今回はちょっとだけお話しますね。
飼い主さんが犬のリードを持って、後ろからハラハラしたりイライラしたりしながらついて行き、
散歩中にかける言葉がダメ、こっちこっち、そっち行かない、
なんていう注意喚起だけになると、犬は当然つまらないんです。
だからこそ犬にとって、この人と今日は一緒にどこに行くんだろう、
何をするんだろう、という期待感、ワクワク感を演出してあげてほしいんです。
特にパピーちゃんや若いワンちゃんにはこれが大切です。
そして若いワンちゃん達や小犬ちゃんというのは、とっても注意力が散漫なんですよね。
喚起をつけて遊びの時間、一緒に歩く時間、匂い嗅ぎをさせる時間、休憩する時間をお散歩の中にランダムに取り入れてみてください。
遊びの質というものは色々なものがありますが、
人が想像するよりも、小犬や若い犬にとっての遊びは大切なものです。
その遊びを通して犬が何を学ぶのかということを考えて遊びのセッティングをしていただきたいと思っています。
このあたりは私の来月4月24日に行う無料オンラインセミナーでいくつか取り上げるとともに、
その飼い主さんと愛犬さんのパターンによって合う推奨する遊びのご提案や実際やってみた後のフィードバックというのは、
6月から行う講座内で詳しくお話ししていく予定です。
こちらも前述のテーマに関わるものですが、
場所とおもちゃを決めてあげるということで、その場所に向かうための期待感や集中力、そしてお散歩自身のモチベーションが上がります。
トレーニングの重要性
うつり着で興奮しやすい、地面の匂いを嗅いだり拾い食いをすることだけに集中しているというようなワンちゃんたちにとっては、
特定の場所で特定のおもちゃで一緒に遊ぶという期待値に集中させるということで問題行動の減少を期待できるんですね。
この特定の場所の選定基準や特定のおもちゃの選び方については、ここでお話しするとそれだけですごく長くなっちゃうので、
講座内でそれぞれの飼い主さんとワンちゃんに合ったおもちゃの選び方や場所の選び方をお伝えしたいと思っています。
一つだけアドバイスをさせていただくとすると、それは普段家の中では見られないおもちゃということになります。
こういうものは非日常観を演出することが大事なんです。ぜひやってみてくださいね。
4番、においかぎをたくさんさせる。
さっきにおいかぎに熱中しやすい犬に対して特定のおもちゃを使うといいよと言ったじゃないかと思った方。
はい、正解です。少し聞いていってください。
散歩中の犬ににおいかぎを禁止するということは、私は良くないと思っています。
ただにおいかぎだけに夢中になっていて飼い主さんへの意識はゼロという状態だと、
それは逆にお勧めできないにおいかぎの方法だなぁと思っています。
そしてにおいかぎは昨今、くんかつなんかとも言われますが、犬の本能を満たすためにとても大切な行為となります。
ですので、ある程度はお散歩中ににおいかぎをさせてあげていただきたいのですが、
その場所、時間はぜひ飼い主さんに選んでいただきたいと思います。
5番、散歩中にトレーニングを入れる。
はい、これが最後ですね。最後は散歩中にトレーニングを入れるということです。
犬にとっての2番にあたる遊びはトレーニングと同義語であることが望ましいと私自身は思っていますので、
遊びの要素をトレーニングに組み込む、そのことについてはまた省きますね。
ここで最後にご紹介する大切なトレーニングは、人と心身ともに同調するお散歩のスタイルを確立させるというトレーニングになります。
何のこっちゃと思われる方も多いかもしれませんが、これはつまり人と一緒に歩く、一緒に歩いている人の意識に合わせるということです。
例えば横断歩道で飼い主さんが止まると多くの犬は止まります。
これはわざわざ飼い主さんが止まってとか待てとか声をかけなくても、犬は経験値から心と行動を飼い主さんに合わせるということができるわけです。
これは犬に備わっている能力でもあり、仮にウサギちゃんとリードをつけてお散歩をしても、
1週間散歩したら横断歩道で立ち止まるというようになるかどうかはちょっと怪しいところがあると思います。
それだけ犬は人の行動に寄り添います。そして心にも寄り添う動物です。
そのため、私はお散歩中には必ず休憩トレーニングを入れてほしいと思っています。
休憩トレーニングって何?と思うと思うんですが、これはなんてことない。
公園のベンチやちょっとしたあずま屋なんかに飼い主さんが腰をかけて、ただただ愛犬さんとリラックスをするというトレーニングです。楽ですね。
ハイパーで興奮気味のワンちゃんたちは、お散歩は刺激を得るもの。刺激を求めて動き回るもの。
だからこそ引っ張りや興奮が収まらないということがよくあるのですが、
これはですね、散歩イコール興奮するという経験値を積めば積むほど散歩に行くとすぐに興奮する。
匂い限りに集中して飼い主の声が聞こえない。何か食べられるものはないかと探してすぐに口に入れてしまうというですね、負のループに入っていきます。
そのためお散歩の中にあえて何もしないで落ち着くという時間をトレーニングとして設けていただきたいのです。
これをするしないで将来的に犬自身が屋外で落ち着けるようになるかどうかその分かれ道となっていきますよ。
やってみた上で、やってみたけどこれが正解かどうかわからないとか、ベンチに座ると飛びついてきたり吠えてしまうとか、
人や犬が見えると落ち着かなくて吠えてしまうとかいうような方はぜひ、
6月からスタート予定の私の初講座、あなたのままでもっと犬に愛される飼い主魅力アップ講座の続報をお待ちください。
もし興味があるよという方にはご連絡いただければ今時点で私が考えていることなんかについてお話ができると思います。
それでは今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
あなたとワンちゃんの毎日がさらに輝くものになりますように。