2023-03-15 17:56

《犬》被災ペットボランティアで学んだこと🐶「犬のしつけ」に先立つものは❓

2011年8月、私は宮城県仙台市にある
被災ペット収容施設にボランティアに行きました。

その時の体験は、その後の私のトレーナーとしての思い
基礎を形作る強い体験となりました。

「動物の心の傷にも寄り添えるトレーナーになろう」
あれから12年。
少しは近づくことは出来たかな🤔



🍀参考資料はこちら⬇️

【人とペットの災害対策ガイドライン】(環境省)https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html

《犬》3.11🐶あるペットホテルのオーナーの思い出🏨 はこちらから↓
https://stand.fm/episodes/640af1f61cbe130f75a88447

3・11にちなんだ過去配信はこちらから↓


【ペットの災害対策を考える】生命を守る【ハウス(クレート)トレーニング実践編】
https://stand.fm/episodes/6049da7d83dc2c3f6fae5da1

【犬の幼稚園&ホテル】で何が起きたのか🐶国の動物支援対策とは
https://stand.fm/episodes/6049e11d83dc2c2ccaae5de7

【3.11と犬のしつけに1番大切なこと】被災ペットボランティアから学んだ事🐶
https://stand.fm/episodes/622a9df2ff71120006e1b416

次回は、防災対策として出来るトレーニングについて
ご紹介をしていこうと思います😊


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00:06
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんの救護エールをあげるおテーマに、犬のあれこれについてお話ししています。
時には、ご育てネタや留学時代や旅行の思い出などのお話しもお届けいたします。
より具体的な犬に対しての配信はメンバーシップ、文章はノート2でまとめてお伝えしております。
さて前回までは、私が2011年3月11日に起きた東日本大震災の後、
その同じ年の8月にどうして被災ペットボランティアに行こうと思ったのか、
そのきっかけになった出来事と、国の防災対策ガイドラインのご紹介をさせていただきました。
今回は、実際にその被災圏収容ボランティアを訪れてみて考えたこと、
体験を通して得た感想などをお話ししていきたいと思います。
その施設は海から離れた山の中にあり、もともとはブリーダー、訓練所、ペットホテルなどだそうですが、
オーナーさんの善意で被災ペットの収容施設と変わっていました。
同じく被災ペットのために何かできることと、
いろいろなところから集まったボランティアさんたちが入れ替わり立ち替わり、各地から訪れていました。
こちらも善意で大きな一軒家を開放されている地元の方のおかげで、そこを宿泊場所としてボランティアは集まっていました。
まるで大学時代のサークルの合宿所のような感じでした。
仙台市内から少し離れた山の中にある施設には、犬とお猫が収容されていましたが、その多くは犬でした。
ケージがずらっと並んだ施設内に犬たちは一頭ずつ入っていて、その数30から40頭くらいいたでしょうか、もしかしたらもっといたかもしれません。
日中のスケジュールは決まっていて、まずは朝ごはんを施設のスタッフの指導の下、
一頭一頭の量、フードの種類、薬、食べさせ方などの張り紙を見ながら用意していきます。
03:00
朝ごはんの時間はまさに戦場です。
夜の間ずっとケージの中で過ごしていた彼らが一番元気な待ち遠しい時間でもあり、
出してくれ、腹減った、こっち来て、こっちに来ないで、というような様々な思いがすべて吠えという形で現れるので、スタッフ同士の会話もままならないほどです。
中には犬たち全員が一斉に吠え出すことが怖くて、知事困ってしまって出てこないという子もいました。
ごはんを食べさせた後はグラウンドという運動場を一頭ずつリードをつけて歩き、グルーミングをしてまたケージに戻します。
グラウンドは本当にただの運動場といった感じでした。
多くの犬のボランティアたちが最初に希望して、最初にもうやりたくないという仕事かもしれません。
ここにいる子たちは心身ともに傷を負った子たちも多くて、一日にほんの数十分だけ出られるケージの外に行ける機会に対し、ものすごく興奮する子もいれば、怯えてしまう子もいました。
平常時にリラックスをした愛犬を散歩に連れ出すのとは全く違います。
そして、小型犬よりも圧倒的に中型犬以上が多かったので、力も強く、同じ土だけの運動場を数頭の犬たちが歩き回るので、もちろんお互いに接触させるということはしないんですが、犬によっては遊びたがったり、怖がったり、威嚇や興奮をして吠えあったり。
一頭ずつに与えられていた時間は長くて15分程度だったでしょうか。
犬の扱いに慣れているトレーナーなどの人たちはともかく、今まで小型犬のみを飼育していましたという方や、犬を飼ったことがないというボランティアさんもいたので、散歩は人気な割に離職率の高い仕事でした。
ですが、ボランティアさんに強要はできないんですね。
圧倒的にケージの外にいる時間が足りず、もっとゆっくり一頭一頭とのコミュニケーションをとったり、担当した子がリラックスしたり、リフレッシュする時間や環境が個別にとれていればよかったんでしょうけれど、私が滞在したときにはその猶予はなさそうでした。
散歩の間に清掃スタッフが素早くケージの中を清掃し、食器や汚物を片付けます。
ボランティアスタッフのほか長期の通いスタッフ、もともとその施設で働いていたオーナーや施設スタッフが常に入れ替わり立ち替わりしていましたが、顔や名前を覚える暇もなく人は入れ替わっていきました。
06:01
交代でお昼休憩を挟んで掃除をして、午後のお散歩をして、またケージに戻して夕ご飯をあげるというルーティーンが大体の一日の流れでした。
仕事は山のようにやりました。
ケージの掃除、動物たちに使うタオルや雑巾などの洗濯、次々と届く支援物資の仕分け、
医療ボランティアによる健康チェックの補助、これはカルテ菌乳などですね、投薬、治療、耳洗浄、爪切りなどの処置、ボランティアトリマーさんによるシャンプー、ドライヤー、カットのお手伝い、
少し慣れてきた頃には、新しく入ってきたボランティアさんへの説明や指導、人の采配、昼ご飯の調達や片付け、といった対人間の仕事もありまして、
あっという間に一日は過ぎていきました。
もちろん、雨の日も欠かさずお散歩に行きますが、雨の日はボランティアさんの集まりが悪くなります。
それも仕方がありません。
レインコートと長靴を身につけて、ずぶ濡れになりながらひたすら犬たちを運動場に出し続けた日もありました。
運動場は土なので、雨が降るとひどくぬかるみます。
人も犬も泥だらけになりました。
そして、この30頭から40頭のワンちゃんたちの中には、扱いが優しい子ばかりではなく、気難しかったり病気を持っていたり、ちょっと攻撃的だったりシャイだったり、扱いに注意なワンちゃんもいました。
扱いに注意がいる子というのは、人や犬が苦手だったり、怖がりだったり、過剰興奮する子であったり、噛み癖などがある子です。
そういう子たちは一般のボランティアさんたちは手出しができません。
必然的に住み込みのボランティアさんや常駐スタッフの方、または私たちのようなトレーナーや動物関連事業者がお世話をするということになりました。
例えば、運動場でのお散歩が通常の子は15分できたとしても、注意の必要な子はリードをつけさせてくれない、首輪をつけさせてくれない、歩かない、引っ張る、他の犬に吠える、飛びかかる、逃げようとする、ケージから出てこない、などのために通常の子たちよりも長く時間がかかったり、逆にお散歩の時間が短くなったりしてしまいます。
扱える人間が限られるため、その人たちの手が空いていなければ、お散歩の時間が削られてしまうこともあります。
その時、同じボランティアに来ていた動物医療の専門家さんが言った言葉を私は今でも覚えています。
私が横浜から来たドッグトレーナーだと自己紹介をしたとき、その人が私に言った言葉です。
09:02
こういう時に一番必要なのは、傷ついた動物の心のケアと対応ができるトレーナーさんです。
我々は、傷の手当てはできます。傷や病気は治療すれば治る。けれど、心の傷は慎重に時間をかけて対応できる人が、当たらなければ治りません。
日本にはそういうトレーナーが少ない。頑張ってください。
この時から私は、動物の心の傷にも寄り添えるトレーナーになろうと思い、12年間その気持ちは変わりません。
途中、いろいろとブレることもありましたが、やはりいつでもここに立ち返ってきます。
ここの施設は、この状況に適した精一杯の対応をされていたと私は思います。
収容されていたワンちゃんたちには、基本的には飼い主さんのいるワンちゃんたちでした。
いつ帰れるかわからない子、飼い主さんとの連絡がつかない子もいました。
中には、迎えに来るから1週間だけ預かってくださいと言われたまま連絡がつかなくなる子、そんな子もいました。
時々飼い主さんが面会に来て、付近をゆっくりお散歩して、また預けられて帰るという子もいました。
飼い主さんがわからなくなってしまったワンちゃん、やっと飼い主さんが見つかって連絡をしたところ、
申し訳ないんですが、もうこちらで飼うことができません。そちらで引き取ってください。
というワンちゃんもいて、そのような子は警察で届出の処理をしてから里親を探すということもされていました。
あの時点の状況下では、そういう選択をされた方がいてもやむを得ないこともあったと思います。
サイペストの収容所で落ち着いて過度のストレスを負わずに、だんだんと適応していける、
可愛がってもらい、お世話をしてもらうためにも、新しい里親さんにたどり着くためにも大切なことがあります。
それはいかに社会化ができているか、要するにどれだけ人を信頼し、人に委ねることができるか、
人や環境に適応する能力がどれだけ高いかです。
これはペットと同行避難をした先で、避難生活を送る時にも共通します。
非日常、緊迫した極限の状態で平静を保ち、適応するということは人間でもかなり難しいです。
ですが、それこそが日頃から一番心がけたいしつけだと私は思いました。
社会化のトレーニングは子犬でよく知られていますが、実は子犬だけのものではありません。
生犬、死にやけんでも時には新しい刺激を入れてあげること、環境に適応する努力をするということを続けていくこと、
12:07
その刺激に適応する、なれるというトレーニングは実は防災のトレーニングにもつながることではないかと私はこの時に強く思いました。
そしてすべてのしつけに先立つものは何といっても信頼関係です。
人間とは、人間の手とは自分を慈しんでくれるものだ。悪いこと、痛いことは起こらないんだ。
この手を信じて安心していいんだ。
このことは体罰を与えるトレーニングやしつけからは生まれません。
私が体罰を使うトレーニングを避けているのは、この信頼関係を損なう恐れがあるからです。
犬と人間は違う動物です。その相手を信頼し、頼る習慣がなければ、その先には何も生まれません。
人間を信じ、その手を信じて受け入れることが、災害時では犬たちの幸福と命を延ばすことにつながるんです。
ペットを迎えようという皆様、迎えたばかりの皆様、そして一緒に今暮らしている皆様、
災害時にペットの命を守るものは、何より人間への信頼です。
これは一日で培われるものではないんです。
そして対応によっては傷ついてしまうもの。
ひどく傷ついた動物にとって、もう一度人間を信じるということはとても時間がかかります。
ペットの防災を考えるときにどうか、このことも意識していただきたいと思います。
ボランディアンの中で一日、オーナーさんが私たちを被災地に案内してくださったことを覚えています。
ここまでは建物があったんですよ、という言葉に、遠くに見える海を見て私は愕然として、改めて津波の脅威を知りました。
嘘、あんなに海は遠いのに、なのにこの先海まで続くこの津波、
嘘、あんなに海は遠いのに、なのにこの先海まで続くこの大地には何もない荒野と建物の基礎だけが所々に見えずだけ、
そんな光景に立ちすくんだあの時を今でもはっきり覚えています。
誰もがみなこんなところまで波が来るはずない、と思ったことでしょう。
人も犬もそうだったに違いありません。
震災から5ヶ月経ったあの日でも、ある場所を境にして海の方面には何一つ新しい建物はありませんでした。
日本は災害大国と言われます。
私は世界各国を旅してきましたが、地震や台風があんなに来る国によく住んでいられるね、と言われることもありました。
災害の少ない国に住むということも選択の一つだと思います。
ですが、この国に住んでいる限り災害時の対策はゼロでいいとは思いませんし、皆さんもそう思うと思います。
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被災ペットの中には新しく里親を探してやってくださいと言って施設に預けられたり迎えに来られず、そのように言われて放棄されるという子もいました。
その中で比較的早く新しい飼い主さんに引き取られる子はどんな子だと思いますか?
残念ながら老犬というのは、これはどの保護犬でもそうなんですが、ほとんど引き取り手がありません。
若くて健康、そして人になつきやすい、トイレができている犬なら無駄防衛が少ない、噛まないといったことも非常に大切になってきます。
前回ご紹介した人とペットの災害対策ガイドラインでも、被災ペットの一時預かり、譲渡についてなども取り上げられていますし、実際被災地での取り組みも紹介されています。
刑事の中で体をずっと傷つけていたり、食事にも散歩にも興味を示さずうつろな目をしていたり、刑事の奥でうすくまって震えていた犬たちを思い出します。
被災時に大きなショックとトラウマを負った彼らを癒してくれるのは、たくさんの愛情と時間、そして自由な行動と心身ともに安心できるスペースに他なりません。
あなたのペットさんたちは、安心して人に預けたり知らない場所に連れ出したりできますが、ケージやクレートで落ち着いていられますか?
もし、あなたがやむを得ずあなたの子を手放さなければならなくなったとき、引き取り手に懐くように育てるということを想定して育てている方はいらっしゃらないと思います。
もちろん、ペットさんたちにとっては一生飼い主さんのそばでその命を全うできることが一番の幸せですが、
過酷な状況に陥ってもその子が生きていく上で少しでも生きやすく育てるということを頭の片隅、どこかに数ミリでもいいから入れて置かれるということもペットの防災対策の一つでもあるということを心から感じた出来事でした。
今回は非常に長くなってしまいましたが、最後まで聞いていただけたら嬉しいなと思います。
また違う時になりますが、防災対策としての犬のしつけで大切なこと、そして家庭でもできることについてお話を次の機会にしていきたいと思います。
最後まで聞いていただき、本当にありがとうございました。
17:56

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