2021-03-08 11:02

【ペットの防災対策】🐕🐱🦆国が勧める「しつけ」と「同行避難」とは?

あの未曾有の震災【東日本大震災】から10年。。。
ペットの防災対策について改めて考えて見ませんか?


国と地方自治体が定める基本方針は
【ペットの同行避難】です

ですがこれは避難所でペットと
一緒に暮らせる事を意味しているのではありません。

災害下では、人命が何より優先です。
ペットの生命や健康管理、安全確保は飼い主さんしか頼る人はいません。

仮に避難場所に一緒に避難できた場合でも、
ケージやサークル、キャリーなどに入っての
ペット飼育が原則です。

だからこそ、国と地方自治体が定める
ペットの災害対策ガイドラインには
細かい所は違えど
「ケージなどに慣らすしつけ」を推奨しています

ケージやサークル、キャリーなどの
囲われた狭い空間で落ち着くトレーニングを
「ハウスとレーニング」と呼んでいます

【ハウストレーニング】の重要性についてお話します

【人とペットの災害対策ガイドライン】(環境HPより)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3009a/b-3a.pdf

【災害/あなたとペットは大丈夫?<避難生活編>】(環境省作成)
https://www.youtube.com/watch?v=QHEn_EzGuTM

横浜市【災害時のペット対策】(横浜市HPより)
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/pet-dobutsu/aigo/saigai-taisaku/disaster.html

#ペット#犬#動物#防災#防災対策#避難時#災害対策#いざというとき#ペットの防災#いつも聴いてくれてありがとう
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00:06
こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には子育てネタや、入学時代や旅行の思い出などのお話もお届けしています。
さて、先週は勝手にコラボウィークということで、まぐうさん、すしかなふうふさんと素晴らしい方々とコラボさせていただきました。
本当にありがとうございました。
今回は犬のお話に戻ります。
今年は東日本大震災からちょうど10年、まもなく3.11がやってきますね。
なので、これを機にペットの防災対策について2回にわたりお話ししたいと思います。
あの未曾有の大災害から早くも10年、私の子どもたちを含め震災を知らない世代も育ってきましたね。
だからこそ10年の節目に改めてまたペットの防災についてお話をしたいと思います。
今回は国や地方自治体では、災害時ペットと飼い主はどうするべきかを定めているのかをご紹介しながら、
その中でも重要とされているしつけの項目についてお話ししたいと思います。
まず皆さんは、災害時に自分のペットに対しての備えはされていらっしゃいますでしょうか。
また避難しなくてはならないときはどうすることが基本であるかご存知でしょうか。
環境省が主導をとってガイドラインを作成しているほか、各自治体ごとにガイドラインを作成しています。
環境省や自治体のガイドラインはホームページからご覧になることができますので、
ダウンロードしたりしてぜひ飼い主さんもご確認くださいね。
概要欄に環境省と横浜市のペットと防災についてのページのURLを記載しておきます。
また環境省作成のYouTube動画、災害あなたとペットは大丈夫?避難生活編というページもありますので、そちらも紹介させていただきますね。
環境省の人とペットの防災対策、災害対策ですね、ガイドライン、ハンドブックの内容は大きく7つに分かれています。
その内容を少しご紹介します。
03:01
1番、住まいや飼育環境の防災対策。
2番、ペットのしつけと健康管理。
この中では、犬のしつけとして、体を触ることになれる、啓示になれる、むやみに吠えない、鳴かない、トレーニングをする、基本の指示、待てやおいで、お座りなどができる、決められたところで排泄をするトレーニング、
人や他の動物を怖がったり、攻撃的にならないようなトレーニング、といったトレーニングやしつけが推奨されています。
犬のケアの面では、非妊拠性、シャンプーやトリミングで清潔を保つ、マイクロチップや観察、狂犬病をはじめ各種ワクチンの接種、のみだにフィラリアの予防や駆逐、といったことが書かれています。
3番、ペットが迷子にならないための対策。
4番、ペット用避難用品、備蓄品の確保と優先順位。
この備蓄品やペットの避難用品に関しては、優先順位が付けられていて、
1番、一番優先順位が高いものは、動物の命や健康に関わるもの。
2番は情報、3番はペット用品と分けて記載されています。
項目の5番目が、情報収集と避難訓練。
6番目は、家族や地域住民との連携。
7番目は、ペットの一時預け先の確保。
について7項目が書かれています。
今回は特に2項目目のペットのしつけについてフォーカスしていきますね。
以前の配信で、人に触れられることになれるハンドリングの重要性、
すべてのしつけの基本である社会科の大切さについてお話をしています。
社会科はガイドラインの中の人や動物を怖がらずに、
攻撃的にならない、無駄に吠えないという項目を満たすために必要なトレーニングになります。
ここからはガイドラインにもある、ケージにならずトレーニングについて、その重要性をお話ししたいと思います。
災害時一番最初に言われていることは、ペットは飼い主さんと同行避難が基本ということです。
これは飼い主さんが避難するときにペットを一緒に連れていくことが基本とされているということなんですね。
ですが注意していただきたいのは、同行避難というのは避難所に行くまでのことであって、避難所で共に過ごす同伴避難のことではないということなんですね。
06:05
はい、ここ注意です。
そして環境省のページでは、同行避難の後、避難所でのペットの飼育方法は各自治体の指示に従うこととなっています。
なのでペットを飼われていらっしゃる方はもちろん、ワンちゃんだけではなく全てのペットジャンの飼い主さんは、各地方自治体のペットの防災対策がどうなっているのか、災害が起こる前に知っておくといいと思います。
私の住んでいる横浜市でも実は3.11の後に本格的にペットの防災ガイドラインが設定し始められました。
というのも東日本大震災の後、被災したペットの多くが飼い主さんと離れ離れになり、そのまま飼い主さんに引き取られないままになってしまったという事例がたくさんあったからなんです。
横浜市に関しては人口300万人以上を抱え、ペットを飼っている世帯も多く、そのほとんどがペットを置いて避難してしまったら大変ということから本格的に取り組み始めたような気がします。
実際私も同年8月に仙台の被災圏収容ボランティアに行ったことがあります。
その施設ではたくさんの犬たち、少数の猫ちゃんたち、飼い主さんと離れ離れになって施設に収容されていました。
飼い主さんがすでに亡くなってしまっているケース、飼い主さんが仮設住宅や遠くに避難されているケース、収容施設に預けられないまま飼い主さんと連絡が取れなくなったケース、
飼い主さんがわからず連絡の手段が取れないケース、他にもいろいろなケースがありました。
ボランティアの人たちが入れ替わり立ち替わり、大勢収容ペットたちのケアに来ていました。
その中でも獣医さん、トリマーさんは多かったのですが、トレーナーは少なかったように思います。
以前の愛犬の命を守るハンドリングの配信でもお話ししたのですが、その際にトレーナーさんが必要だという獣医さんのボランティアさんが言われた言葉は深く胸に刺さりました。
状況が全く理解できない動物たちは飼い主さんや住み慣れた家と突如として離れることになり、心身ともに深く傷を負っている子が多いのです。
獣医さんやトリマーさんは体のケアはできますが、心に傷を負った犬たちのケアはトレーナーさんでなければ対応できないケースがあります。
人間の手を受け入れるというトレーニングをするトレーナーさんが足りませんというお話でした。
それから特に私は飼い主さんに対して人の手をスムーズに受け入れるハンドリングのトレーニングの重要性をお伝えしてきました。
09:04
もう一つ防災対策として大切なのはハウストレーニングです。
このハウストレーニングというのはケージやキャリーケース、サークルといった小さな囲われた空間で落ち着いて過ごすことができるというトレーニングです。
ワンちゃんをお家に迎えてすぐの頃はケージやサークルを使っていたけれど、お家に慣れてトイレも上手にでき、お留守番もできるようになるとケージやサークルは使わないという方も多いと思います。
車での移動も抱っこやフリーの状態で特に問題ないという方も多く、キャリーケースなどを使ったことがないという飼い主さんもいらっしゃいます。
ですが環境省の進めるペットの災害対策ガイドラインでも横浜市の災害時のペット対策についても平常時からできるしつけをしておきましょうとの記載があり、その中でケージやキャリーバッグになれる訓練をというものは明記されているんですね。
よく考えてください。日本の国と自治体がこれだけはっきり犬のしつけに関して明記しているということは、それだけ東日本大震災の後、そのことが問題になったという経験の現れだと言えませんか?私はそう思いました。
このハウストレーニングは実はそんなに難しいものではないのです。次回は実際こうしたものに入るハウストレーニングの方法と、3.11犬の保育園・犬のホテルでは何が起こっていたかをお伝えしようと思います。最後まで聞いていただきありがとうございました。あなたとワンちゃんの今日がますます輝くものになりますように。次回もまたよろしくお願いいたします。
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