サマーキャンプの概要
こんにちは。横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
犬と暮らすって最高をテーマに、愛犬との毎日をもっと楽しみたい飼い主さんに向けてお届けしています。
トップトレーナー歴20年以上、これまでに800頭以上のワンちゃんとご家族に向き合ってきた経験から、
よくいただくご質問やお悩みへのアドバイス、犬との暮らしが豊かになるヒント、
心を迎えしたい方からシニア犬さんにも役立つお話を、
ハッシュタグ1番から7番のフェーズに分けてお話ししています。
今回は、8月1日、2日、3日と3日間にわたって開催しました
サマーキャンプ保育園について、その内容、なぜ私がこういうイベントを行ったのか、
そしてそこから得られた素晴らしい経験などについて、
ハッシュタグ2番パピー、ハッシュタグ3番政権、
ハッシュタグ4番の問題行動も絡めてお話をしていきたいと思います。
よろしければ、ぜひ最後まで聞いていてくださいね。
お泊まり保育園の意義
この度、8月1日から8月3日まで、2泊3日で、私はお客様のワンちゃんをお預かりして、
全て南房総でサマーキャンプ保育園という夏合宿のような特別保育園を行いました。
こちらは限定4棟のみということで、厚い厚い横浜の都市部を離れて海と山に囲まれた
南房総の私の弟が運営しているグランピングサイト。
こちらのグランピング場の中ではなくて、グランピング場に管理棟と呼ばれている建物があるんですが、
その建物の一室を借りてもらって、そこで開催をさせていただきました。
このグランピング場は、私も今年の4月と、それから昨年の11月には、
お客様にワンちゃんと一緒にグランピング場にお越しいただいて、
一緒に海遊びをしたり、お散歩をしたり、ゲームをしたり、
そして夜はバーベキューをしながらテントに泊まってもらうというようなイベントも行ったんですけれども、
今回は飼い主様不在でワンちゃんだけ、私がお連れするという企画でした。
実はこれはお泊まり保育園ということで、以前も何度か開催したことがあります。
ただその時は基本的には真冬、2月とか3月とかですごく寒い時期にですね、
私が一泊二日で連れて行くというプランをやっていました。
今回夏に、そして二泊三日というのは初めての試みだったんですよね。
まず、なぜ私がこのサマーキャンプ保育園、二泊三日、このとんでもなく暑い時期に開催しようと思ったのかと言いますと、
横浜の中心部に私も住んでいて、お客様もその辺りの方が多いんですけれども、
そうなると朝と夕方、夜のお散歩に行くのはこの時期って本当に大変なんですよね。
なんでかというと、アスファルトがやはり多いので、非常に熱がこもりやすい、逃げないんですよね。
朝なんかはやはりこの時期になると、特に大型犬で熱さに弱い犬種の飼い主さんの中は、とりあえず4時には家を出てますとか、
夜も8時、9時からやっとお散歩に連れ出せるけど、それでもまだアスファルトが暑くてワンちゃんがハーハー言ってますとか、
あとはね、公園に連れて行くとしても、公園に犬が大集合してしまうので、ワンちゃんが苦手な子なんかは犬を避けて普段はお散歩をしていたのに、
この時期になると行ける公園や行ける場所、時間が限られてしまうので、どんどん犬に吠えるようになってしまって困ってますとかね、
そういう話を本当によく聞きます。
日中、どっちみちお外に暑くて出られないのであれば、せっかくだったらもう少し朝晩、外に出られる時間が長い南包装にお連れしたらワンちゃんたちもリフレッシュできるかなという風に思ったのがまずきっかけです。
そしてですね、お泊り保育園は自分の保育園の敷地でもやってますし、他の時期でもやってるんですけれども、
これにはやはりご家族と離れて、いつも過ごしている大好きなお家と離れて、そこでも不安なく楽しく夜を過ごすことができるよという体験をワンちゃんにしてもらいたいなということなんです。
犬が預けられる時って、その犬の医師は1ミリもないわけですよね。
これは人間の子供であれば、例えばサマーキャンプ行きたいって自分が言ったから、じゃあサマーキャンプ行っておいでっていうことだったりとか、どこかに行きたいって言うから、じゃあみんなで旅行行こうかとかね。
でもワンちゃんは家から出たいっていうことは一度もないわけなんですよね。
これはどんなことに対してもそうなんですけれども、犬の医師に反して、いつも外に連れて行かれる時はいつも嫌なことばっかり起きるってなると、ますますワンちゃんは家から出たくなくなるし、飼い主さんが自分から離れるということに恐怖を抱くようになってしまうわけです。
さらにね、家を守るという自分の神聖な場所、大好きな場所を知らない人や犬に侵されてこないという形になると、家に入っていく侵入者に対してもますます警戒心が強くなっていくわけですよね。
私は犬の保育園を運営しているのも、犬の一生って元気で一緒に過ごせる時間って本当に短いんですよ。
その時間はやはり10年くらいしかない。
その10年の間、私たちに、飼い主にたくさんの愛情と癒し、かけがえのないものをたくさんくれる犬たちに、私は何か返されるものがあればいいなと思ったし、
そういった面ではワンちゃん自身が家を離れても楽しい場所がある。
大好きな人がいる。
そういったサードプレイスが作れたらいいなと思って、犬の保育園を運営して16年になります。
犬同士の結束力
ただ、お泊まりというのはまた特別なものがあって、夜を越えるという経験というのは、犬にとっては非常にスペシャルな経験になるわけですよね。
特に人間と体幹時間の違う犬たちというのは、丸1日24時間というのが非常に長く感じるわけです。
飼い主さんもそうですよね。なるべくなら預けたくない。なるべくなら一緒にいたいという方の方がほとんどだと思うし、そうあってほしいなと思うんですけれども、
いざワンちゃんを一人でお泊まりさせなければいけないという時が来た時に、
その子が今までの経験の中で飼い主さんが不在であった時はいつも嫌なことばっかり。
つらいことばっかり。寂しい。悲しい。つらい。嫌だ。早く帰りたいという気持ちばっかりだった記憶があると、
それはね、やはりお泊まりにも支障があるわけですよね。
私は昔10年間ペットホテルを運営してましたけど、そういう子にも何等も会ってきたんです。
その度に、かわいそうだなって思ってしまったんですよね。
それまでの間に得てきた経験が違う子はお泊まりもとても楽しんでくれるわけですよ。もちろん疲れはしますけどね。
なので今回、飼い主さんから離れて、そしていつもの場所から離れて、
体と頭をたくさん使ってもらう、そんなスペシャルな保育園をやってみようとしたのは、
やはり日中外に出られる時間というのが限られるので、存分にね、この南房草の魅力を味わってもらうために少し長い期間を設けました。
その結果でもあると思うんですけれども、今まで行っていた1泊2日のイベントよりも
遥かに2泊3日の方がその効果が得られたなというものがありました。
それは何かというとですね、犬同士の結束力、一体感というのが、つまり犬同士の仲が良くなったということなんですよね。
これはホテルを運営していた時代にもそういうふうに思っていたんですけれども、
やはり同じ場所、同じ空間、同じ体験をシェアすることで結束力が高まるというのは人間でも同じだと思います。
犬の場合、面白いのは最初は相手のことがあんまりね、この子は相性が良くないのかなとか、
この子は苦手そうだなとかっていうふうに思っていたとしても、
犬の苦手意識
だんだんとその空間の中で苦手は苦手なりに、好きは好きなりに、距離感や相手にコミュニケーション、コンタクトを取るタイミングというのが
犬同士の間で分かってくるというところなんですよね。
これが非常に見ていて微笑ましくて面白いなと思ったところでした。
今回お連れした4頭というのは、もともと皆さんのトレーニング生ということもあって、
私も初めて連れて行く場所で、4頭一緒の空間でフリーの状態でいてもらうということができたんですけれども、
これもし私が4頭とも初めてお預かりするワンちゃんであったら、まずこういう対応はしないと思います。
それはなぜかというと、昨日もお話ちょっとだけしたようにですね、
命をあるものをお預かりをするときというのは、無事にお返しするということが大前提なわけです。
ですので、相性も分からない、犬に対してどういう化学反応が起きるか分からないという子たちを複数頭、
慣れていない場所で一気に話すというのは、私だったら避けるかなというふうに思います。
それぞれのワンちゃん同士の出方や相性や、それから私がきちんとその子に対してコミュニケーションが取れる状態になってからという形ですね。
これが一般のワンちゃんたちを私がこういうイベントで受け入れていない理由になります。
今回のサービスやお泊まりのサービスというのは、あくまでも私のトレーニング生だけという形にしているんですよね。
よくうちの犬は犬が苦手ですとか、犬を見ると吠えてしまいますとか、
逆に大興奮して誰でも彼でも遊びに行こう、遊んだり、遊んで遊んでと絡みに行ってしまって怒られてしまいますとかというお声は聞くんですけれども、
これはですね、やはり体、犬の経験が圧倒的に不足しているからなんですよね。
犬というのはペットショップであろうとブリーダーさんのところであろうと生まれてからそこの場所にいて、新しい飼い主さんに引き取られるわけです。
それはもちろん人間の家庭に引き取られるわけですよね。犬の家庭に貰われていくわけじゃないので。
そこに先住犬がいるかもしれないですけれども、それは圧倒的多数の犬の中のうちの1頭や2頭という形ですよね。
なのでその対1人、兄弟犬、先にいる先住犬にはなれるかもしれないですけれども、その他大勢の犬たちというのはわからない状態なわけです。
私は犬というのは、犬が苦手になりやすい気質をもともと持っている。
特にアイガン犬と呼ばれるアイガン犬種の子たちは、特に生まれながらにして犬が嫌いになる要素を持っているというふうに思っています。
分離不安の対策
だからこそ、もし道端で会う、すれ違う、遠くに見かける犬たちに対して吠えたり攻撃的になってほしくないなというのであれば、
犬というのはどこでどんな犬にどういうふうに出会おうとも、こういうふうな対応をするべきだよ、こういうふうにすればいいんだよということを教えていく場所。
そしてワンちゃん自身が、犬というのはこの犬はこういうふうに対応したほうがいいんだとか、この子はこういうふうにすると怒るんだとか、この子はこういうふうにすると逃げちゃうんだとか、
逆に自分がこうしていれば一緒に寄り添ってくれるんだ、そういうことをきちんと学ぶ場所というのが必要だなというふうに思っています。
もしあなたのワンちゃんが犬に対して吠えてしまうんですとか、一人にするととても泣いてしまうので家を開けられません。
少しの時間のお留守番だけはしたことがあるけれども、お泊まりなんてさせてみたいけど夢のまた夢ですというようなワンちゃんがいるようであれば、まずはできることからスタートをされたほうがいいんじゃないかなと思います。
なぜなら犬の一生というのは本当に短くてあっという間に過ぎてしまいます。
そして飼い主さんと離れて他の犬と一緒の場所でそのワンちゃんが自分に自信を持ってリラックスして安らげるかどうか、それは日頃の飼い主さんがワンちゃんに与える経験、これだけなんですよね。
どんな経験を与えるかは犬が決められることではなく飼い主さんが決められることだと思います。
それを本当にこの2泊3日で痛感しました。
ということで今回はご参加してくださった皆様本当にありがとうございました。
そしてここまで最後までお付き合いいただいた皆様本当にありがとうございました。
あなたとワンちゃんの毎日がますます輝くものになりますように。
