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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、たくさんのワンちゃんや飼い主さんと関わってきた私が、
日本の犬と飼い主さんのQOLをあげるおテーマに、犬のあれこれについて、私個人の見解からお話ししています。
時には、子育てメタや留学時代や旅行の思い出などのお話もお届けいたします。
さて、土曜日・日曜日とお休みをさせてしまいました。
少し間が空いてしまったのですが、前回の犬友は必要かという配信に続けて、2回目をお届けしたいと思います。
前回、犬友には大きく分けて2つの種類があるということをお話ししました。
前回では、犬同士の友達の犬友は本当に必要かというお話をさせていただいたと思います。
概要欄にURLを添付しておきますので、まだ聞かれていない方はぜひ聞いてみてくださいね。
今回は犬友のもう一つの側面、飼い主さん同士の交友関係の面から見た犬友。
これは本当に必要なのかというお話をしていこうと思います。
もちろんあくまでも私個人の意見ですから、そこはご了承の上お聞きいただければと思います。
犬と暮らしていらっしゃると、お散歩に行きますよね。
特に毎日決まった時間に決まった場所でお散歩をするルーティーンができてくると、
必然と毎日出会うワンちゃんや飼い主さんが出てきます。
その中で自然と会話をするようになったり、共通点があったり、お互いのワンちゃんが相性が良かったり、
遊ぶようになると、そこにコミュニティが生まれることがあります。
これがいわゆる犬友さん、犬仲間さんになります。
この犬友さんの集まりや関係に疲れてしまったり、トラブルやストレスを抱えてしまったという声を、私はたまに聞くことがあります。
先生、この前うちの子がまるまるさんのワンちゃんと本気の喧嘩になってしまって、どうしたら喧嘩を防ぐことができるでしょうか。
うちの子もですが、お相手の子もとても本気になってしまって、止めるのが大変だったんです。
こういうことが続くと、もうあの公園には行けなくなってしまいそうで困っています、というお悩みを以前いただいたことがあります。
こちらの具体例をもとにお話をしていきたいと思います。
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この例の場合、小さな頃から近所の公園にお散歩に行っていて、
特定の時間、特定の仲間たちと会うことをワンちゃんも飼い主さんも楽しみにされていました。
その場所には少なくても5、6組、多ければ10組近くの近所の犬連れさんたちが集まる公園で、
広場には仲良しのワンちゃんたちがいつも決まった時間に大々集まってきて、
飼い主さん同士もリラックスして会話を楽しんだり、情報交換をされていたり、犬たちを遊ばせたりしていたそうです。
本来なら公共の場所でのノーリードは条例で禁止されているというところが多いですが、
この場所では暗黙の了解で犬のリードを外して遊ばせたり、
おもちゃを投げたりする飼い主さんも多くいらしたそうで、
遊びたそうな犬のリードを持って静止させておくことが難しいということもこの飼い主さんには悩みの種だったそうです。
ある時、小さな頃から仲良くしているワンちゃんの一頭が新しいおもちゃを持ってノーリードでお友達と遊んでいたところ、
そのおもちゃの音に反応してしまったご質問の飼い主さんのワンちゃんが勢いよく飛び出してしまい、
飼い主さんは思わずリードを離してしまったそうです。
お友達ワンちゃんの新しいおもちゃが欲しかった、気になってしまった飼い主さんのワンちゃんは、
ほどなくしてお友達とおもちゃの取り合いからケンカになってしまい、
止めるためにはその場にいた他の飼い主さんたちも必死になってみんなで止めに入って大変だったとのことでした。
その場はそれで収まったということでしたが、
お友達ワンちゃんの飼い主さんやその場に居合わせた他の犬友さんたちからも、
やんわりとしつけがなっていないというようなことを言われて飼い主さんは傷ついたようでした。
またその場所で犬友さんたちとのワンに入りづらくなってしまい困っているとのことです。
ここまで聞いて皆さんはどのようにお考えになりますでしょうか。
私の答えは、じゃあその公園ではない別の公園に行きましょうということになります。
この一連の行動は飼い主さんと犬友さんたちどちらもの行動から起こるべくしております。
犬にとってはごく自然な流れと言えるでしょうし、
若く血気盛んな大型犬同士、男の子同士ということだったので、
当然そうなる流れだなぁと私は思っていました。
小さい頃からの仲良しのワンちゃんと遊べなくなることも、
公園や犬友さんの場に入りづらくなるということも、
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デメリットがあるのはワンちゃんでしょうか。飼い主さんでしょうか。
前回の犬友は必要か?でもお話しましたが、犬にとっては犬友というのは本来犬の次です。
飼い主さんが一番です。そして飼い主さんは唯一の存在ですが、犬友は一頭のみとは限りません。
公園もその場所のみ一つだけというわけでもなかったりしますよね。
私自身は飼い主さん同士の犬友はあまり必要だと思っていません。
その理由は犬にとっては飼い主が一番と考えているからです。
そして犬にとって孫たくはないんですね。どんなにトレーニングを積んだとしても、
100%いつもどんな状況でもというのはないんですね。
自分で自分のワンちゃんをコントロールできる可能性が低いなと思うのであれば、
より難しい状況に連れて行くことは単純にリスクにつながります。
自分の犬をコントロールできるようにきちんとトレーニングを積み、
それから連れて行くか、その場所を避けるか、
どちらかがいいのではないかなと思っています。
犬たちに対して他の子のおもちゃを取ってはいけませんということは、はっきり言って難しいことです。
同じくおやつもトラブルになりやすいので、
ドックランなどではおもちゃやおやつを使用することを禁止している場所もあります。
また、いつもは仲良く遊んでいるから大丈夫ということもまたありません。
いつもと同じメンバーが集まっていても、
いつもと違うおもちゃやいつもと違うおやつ、いつもと違う人の出現で、
そのバランスはいとも簡単に崩れ去ります。
自分の犬のコントロールが完璧にできているとしても、
周囲がそうでない場合には流されてしまうことも多々あります。
ドックランではたまに犬同士を遊ばせておいて、
飼い主さんはおしゃべりに夢中というパターンもありますが、
私はそれが一番気をつけなくてはならないパターンかなと思っています。
複数の犬たちと同時に遊ぶ場合、
自分の犬もですが、自分のワンちゃんと関わっている犬の様子をよく観察すること、
それがとても必要です。
そして飼い主さん同士の関わり合いの中には、
犬友には良い点と難点があると思います。
これは子ども同士の付き合いの中で発生するママ友にも共通点、
共通することかなと私自身は思っています。
私は実を言えばリアルのママ友もあまり多くないですね。
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子どもの友達の親御さんが100%自分と会う友達になるとは限らないので、
子どもや犬のためにその付き合いのある方と仲良くしなくてはならないというルールは
私の中にはあまり意識としてはありません。
特に犬、愛犬みことさんで言えば犬友と言える数頭の子は保育園のお友達だったので、
近所にはほとんど犬友はいませんでした。
トレーニング的要素も含めて、お散歩ルートやお散歩時間もバラバラにしていたので、
定期的に特定の場所で特定の時間に会うという方はほとんどいませんでした。
仲良しの犬たちと遊ばせるという場合には、テンションが上がってきたらストップをさせるように意識をしていました。
犬友さんの有益な点としては、何といっても情報共有ができるということだと思います。
特に初めて犬を飼う飼い主さんの場合は、わからないことだらけで不安だと思います。
何代にも渡り犬と暮らしてきたベテランの飼い主さんからの情報は、
情報の内容もさることながら精神的にもとても頼りになる、助かる、ありがたいものではないでしょうか。
ただし、ある程度の情報の精査はご自身でなされること、つまり鵜呑みにする、ただ流されるということだけはご注意願いたいと思っています。
○○ちゃんのママがおすすめのドッグフードをあげたらお腹を壊してしまったとか、
みんながいいというトリミングサロンに行ったら自分の希望とは違うカットにされて帰ってきたということは実際よくある話なんですね。
教えていただけることには感謝をしつつ、情報の確認、自分の子に合うのか合わないのか、
自分や家庭のスタイル、方針に合うのか合わないのかは飼い主さんご自身が見極めることが必要かなと思います。
もし、愛犬の飼い主さん同士のコミュニケーションについて何か違和感や緊張感、ストレス、トラブルなどがある場合には、
愛犬に遠慮することなく、速やかにご自身が気持ちが良い、リラックスができる状態を選ばれることを私はおすすめします。
ワンちゃんにとって飼い主さんが幸せでリラックスしているということに越したことはないのですから、
有益情報はプロフェッショナルから得るようにすれば良いのではないでしょうか。
突然いつもに行く公園に行かなくなった、いつもの散歩コースで会えなくなったと犬友さんに言われるようであれば、
私はリアルのお客様には担当のトレーナーさんに毎日毎回散歩コースや時間を変えるように言われて、
顔を合わせても以前のように長い奴と雑談をしないですぐ帰ってしまうのねと言われてしまう場合には、
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うちの子は遊びに熱中してしまうと私の言葉が届かなくなってしまうので、時間を決めて引き上げるトレーニングをトレーナーさんとしているんですとか、
ご自身の判断よりもトレーナーである私のせいにしちゃってくださいねと伝えています。
なかなか仲良くなった犬友さんに、こちらの都合で会いに行かないとか、時間を見て切り上げるとかっていうふうに言うのは難しいと思うのでね。
もちろん犬友の関係が一生の友達になることもあります。
犬友さんであればお分かりになるかもしれませんが、本名や連絡先を知らないまま、
○○ちゃんのママ、パパというあだ名のママの関係というのはよくあることです。
ある時、一人の女性が連れていた中型犬に思いっきり引っ張られて転倒し、頭を強く打ってその場で意識不明になってしまいました。
そのワンちゃんは公園の坂道の先に大好きなハトの群れを見つけてしまって、
○○さんがその子の排泄物を拾おうと鏡込んだ時に、突然強くリードを引いて走り出してしまったんですね。
彼女はいつも公園で会う犬友さんと合流して一緒にお散歩をされていました。
○○さんが一人暮らしだったことを、その犬友さんはご存知でした。
ですが、住所や氏名、連絡先などを知らなかったんですね。
○○さん自身も身分証などは携帯せず、ワンちゃんのお散歩グッズのみを携帯していました。
犬友さんは慌ててその中型犬のワンちゃんを捕まえて、その後ご自身の携帯電話で救急車を呼んだのですが、
家族ではないし、自分の愛犬とその女性の愛犬の二頭を連れているので、当然救急車には乗れません。
彼女は同じ犬友グループラインに連絡をして、その方の名字と代替の住まいを把握することができました。
そして、犬友さんの一人の助言からワンちゃんの首輪についている観察、これは狂犬病の予防注射を接種したワンちゃんにもらえるワンちゃんの情報などが入っている札ですね。
この観察の情報から正確な住所や彼女の本名を織り出すことができたのです。
このような風呂の事故は早々起きるものではありませんが、この時ほど犬友さんの存在がありがたかったことはないとその女性はおっしゃっていました。
そのお二人はお互いのワンちゃんが天に見された後も親友としてお付き合いを続けていらっしゃいます。
このように犬がつなぐ素晴らしいご縁もあるんですね。
どちらにせよ飼い主さん同士の犬との付き合いは犬自身のためもそうなんですけれど、それよりは飼い主さんのためでもあるということであると私は思っています。
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そしてその基準で付き合う付き合わないなどを決めていただいていいと思っています。
いかがでしたでしょうか。
もちろん様々なご意見があると思います。
もし今犬友付き合い、ママ友付き合いで悩んでいる方に対して何か助言になればと思って配信をさせていただきました。
今回も長くなってしまいましたが最後まで聞いていただきありがとうございました。