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2024-07-01 12:42

《970》「腎不全 治療選択とその実際」を読み解く‼️

ご紹介する資料はこちら 「腎不全 治療選択とその実際」 https://jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/2023allpage.pdf

面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは #心身健康ラジオ #興味シンシン資料 をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください! #医療 #健康 #スタエフ医療部 《AI要約》

今回は先週末の腎臓学会にちなんで、腎臓をテーマにした「腎不全治療選択とその実際 2023年版」という資料を紹介します。

この資料は10年以上前から存在し、腎臓・透析・腎臓移植に関連する学会が合同で作成しています。腎臓の代替治療(腎代替療法)を選択する上で必須の資料となっています。

資料は4章構成になっており、第1章で腎臓の働きと慢性腎不全について、第2章で透析療法、第3章で腎移植、第4章で慢性腎不全患者の医療費および社会福祉サービスについて説明しています。

腎臓は背中にある握りこぶし大の臓器で、主におしっこを作る働きをしています。それ以外にもホルモン(エリスロポエチン)の産生やビタミンDの活性化など重要な機能を持っています。

慢性腎臓病(CKD)は、3ヶ月以上持続する尿異常や腎機能低下(eGFR 60%未満)と定義されます。腎機能を長く保つための工夫として、原疾患の治療や生活・食事の管理、腎保護薬の使用などがあります。

腎代替療法には、透析療法(血液透析と腹膜透析)と腎移植があります。これらの治療法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、患者個々の状況に応じて選択します。

血液透析は、動静脈をつなぐ手術後、針を刺して血液を体外に出し、ダイアライザーで浄化して戻す方法です。腹膜透析は、お腹に透析液を入れて老廃物や水分を除去する方法です。

腎移植は、海外では一般的な治療法ですが、日本ではまだ普及が進んでいません。若年者や透析導入前の患者には積極的に検討される選択肢です。

医療費については、透析や移植で高額になりますが、日本の社会保障制度により患者負担は月額1万円程度に抑えられています。

この資料は非常に濃密な内容なので、じっくりと読み込むことをお勧めします。

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内科医たけおの心身健康ラジオ、おはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、
毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
もともと毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週月曜日は興味津々資料ということで、皆様のお役に立つ資料をご紹介しているんですけれども、
今週はですね、先週末にあった腎臓学科にちなんで腎臓テーマにお送りしようと思っておりまして、
中でもですね、これ多分ね今までご紹介してなかったと思うんですけれども、
絶対ご紹介しないといけない資料がございまして、
それが腎不全治療選択とその実際、2023年版ですね。
これをご紹介したいと思います。
この放送始まる前にも言ったんですけど、
この資料をですね、もう私が多分医者になるぐらい前から、少なくとも10年以上前からはありまして、
この下に書いてありますけれども、
腎臓とか透析とか腎臓の移植に関連する5学会が合同で作られている冊子っていうことになっていて、
この後もうお話ししますけれども、
この腎臓の代わりの治療ですね、腎臓が悪くなったときの代わりの治療、
そういうのが大体両方っていうふうに言うんですけれども、
この両方選択っていうのをする上でですね、
もう必須の資料になっておりますので、
これを一緒に読んでいきたいと思います。
ただですね、これPDFで言うと28枚ですね、
ページ数でいくと40何枚?45ページぐらいまであるんで、
ちょっとエッセンスだけを話していくような、そんな形にしたいと思います。
まずはですね、ちょっと学会の理事長先生の話とかはちょっと置かせていただいて、
目次を見ていただけたらと思うんですけど、
目次ですね、大きく4章構成になっていて、
まず第1章で腎臓の働きと慢性腎不全っていうのから始まってですね、
腎臓がどういうことをしているのかとかですね、
腎臓が悪くなったらどういう治療があるのかみたいな、
そういう概論的なお話が第1章ですね。
第2章が透析療法、第3章が妊食、
第4章はですね、この慢性腎不全患者さんの医療費及び社会福祉サービスについてということで、
結構ね、その医療費のこととかって気になる方多いと思うんですね。
その辺のことまで網羅されてるっていう、そんな資料になっています。
はい、ということでまずは第1章からいきたいと思います。
まず腎臓とはということで、これはね、
私の放送を聞いていただいている方はよくご存知だと思いますけど、
まず腎臓って2つあります。
背中に握り拳台ぐらいのやつが2つあって、
そこで主におしっこを作る、
おしっこを作る以外の働きもあるんですけれども、
そういった働きをしてますよっていう感じですね。
より詳しいのがこの2ページ目に書いてあるんですけれども、
このネフロン、子球体とかですね、そういうのが書いてありますけれども、
ちょっとこれ省略したいと思います。
むしろですね、3ページ目。
03:00
腎臓は何をしているの?ということで、
メインにはおしっこを作るんですけれども、
それ以外にもそのホルモンですね、
臓血ホルモンというエリスロポイチンっていうのを作ったりとかですね、
あとビタミンでですね、
ビタミン、骨に関係するビタミンですけれども、
主にこれを活性化するというような、
そんな大事な働きもしていたりします。
4ページ目は万生腎臓病、CKDですね、
Chronic Kidney Diseaseっていうのなんですけれども、
これの定義とか書いてありまして、
これまた明日、詳しくは紹介しますけれども、
3ヶ月以上持続する尿の異常、タンパク尿とか血尿ですね、
あとは尿の形態異常、または腎臓の機能ですね、
EGFRっていうふうに言ったりしますけれども、
これが約60%未満にまで低下している状態っていうのが、
CKDというふうに定義されて、
いろんな段階があるっていうような、
そんな感じになっております。
詳しくは下の表をご覧いただけたらと思います。
で、腎臓を長く保つための工夫って色々あるんですけれども、
5ページ目ですかね、
まずは元のお病気があるのであれば、
元のお病気の治療をする、
今、糖尿病の方が一番多いので、
やっぱり糖尿病のコントロールですね、
血糖コントロールをするっていうところが、
一番重要になってきますけれども、
それ以外には生活、食事、
あと、腎臓を保護するようなお薬とかですね、
そういうのが必要になってきたりします。
で、6ページ目が保存期治療で大切な言葉ということで書いてあって、
少しでもね、この腎大腎両方に至るまでの期間を長くするっていうのは、
我々も患者さんもご家族もみんな思っていることなんで、
そのためにどういうことをしたらいいかみたいなのが書いてありますね。
ただですね、ただそうは言ってもやっぱり腎臓の機能ってね、
徐々に悪くなる方が多くてですね、
どういうふうになったらこの糖石とか移植、
いわゆる腎代替療法って腎臓の代わりをする治療ですけれども、
になるのっていうのが書いてあって、
これね、本当にいろんな基準があります。
人によってかなり個人差あるんですけれども、
目安としては腎機能ですね、
先ほど言っていたEGFRっていうやつを使うことが多いですけれども、
これがだいたい10%以下ぐらいで、
そういった腎代替療法を検討するっていう、
そんな形になってきますけれども、
ただそれ以外の、それより腎機能が保たれている状態でも、
腎代替療法が必要になる場合もあります。
それがその下の3つですね。
尿毒症症状、体にゴミが溜まる症状とか、
あとは体液過剰っていって水分がね、
非常に溜まってしまうとか、
あとは高カリウム結晶とか、
強い酸結晶、アシデミアですけれども、
こういったミネラルバランスの問題とかですね、
酸とアルカリのバランスの問題とかですね、
こういったもので、
透析が必要になることがあるっていう感じですね。
で、8ページ目ですね。
この末期腎不全に対する治療方法はということで、
これが多くの方が誤解されていてっていうか、
これ医療者でも説明の仕方が悪い場合があるんですけれども、
腎臓悪くなったら透析みたいな言い方をされることが多くて、
これ透析って言うとですね、
06:00
実際透析イコール血液透析が多いんで、
もう透析イコール血液透析というふうに、
もう鼻から決めつけてしまっている場合もあるんですけれども、
ここに書いてあるようにですね、
腎臓が悪くなった時の治療というのは大きく、
まずは2つに分かれる。
この透析療法と腎臓の移植ですね。
この2つに分かれて、
さらに透析療法っていうのは血液透析と腹膜透析、
腎臓の移植が整体腎移植と腱腎移植っていう、
2つに分かれるっていうことになってるんで、
これをね、
これをひっくるめて腎代替療法っていうふうに言うんですけれども、
だから本来の正しい言い方は腎臓が悪くなってきたら、
腎代替療法をしないといけないっていう言い方がね、
本来あるべき姿なんですけれども、
なんかね、透析っていう言い方をしてしまうことが多くてですね。
で、そうすると患者さんにもね、
透析イコール血液透析と思っている方はもう大半なんで、
血液透析ありきになってしまうっていう感じですね。
ただ、ちょっとこの後お話しますけれども、
本当に腎代替療法各々にメリットデメリットあるんで、
そこら辺はね、本当に人によってはね、
全然、人移植を優先的に考えるべき方とかもいらっしゃったりします。
はい。
で、Qのところに図紙で書いてありますね。
こんな感じになっていて、
10ページ目ですね。
お互いに総合的な役割がありますっていうことで書いてあります。
実際にはこのPD、PDって化学透析のことなんですけれども、
とHDですね、血液透析を併用されるっていうハイブリッド、
併用療法っていうような治療法もあったりしますよね。
はい。
で、その次の11ページ、12ページ目ですね。
これちょっとね、全部話すとそれだけで時間なくなってしまうんであれですけれども、
こういう感じでですね、メリットデメリットとかですね、
いろんな生活への指標がどうかとかっていうのが決まってきます。
ちょっとこれご覧いただけたらと思います。
また明日以降もちょっとご紹介したいと思います。
はい。
で、まずはですね、この透析療法とはということで、
血液透析はね、有名なんで、ご覧になられてる方も、
ことがある方もいらっしゃるかもしれないですけど、
ご自分でね、されてる方もいらっしゃると思いますけれども、
こういった14ページ目に書いてありますけれども、
まず動脈と情脈をつなぐ手術っていうのを基本的にはやって、
そこに針を2本刺して片方から血を出してですね、
で、一旦こう体の外に血を出して、
で、機械できれいにして、で、それをまた戻すっていうような、
そういうような治療ですね。
で、その機械の膜、腎臓の代わりをするやつを、
このダイヤライザーっていうふうに言うんですね。
このダイヤライザーの仕組みってね、すごい熱いんですけど、
これちょっと話すとまた長くなるんでやめときます。
はい。
こういう形でやっていくのと、
あとは腹膜透析ですね。
これ17ページに書いてありますけれども、
腹膜透析はですね、お腹の中に透析液、
要は砂糖水なんですけども、要は。
これを一定期間貯めることで、
そこに老廃物ですね、ごみとか水分とかを出して、
で、それを体の外に出すっていうような、
09:00
そういう方法を1日2回やるっていうような、
そんな形になってます。
だからこれの場合には、先ほどね、
血液透析は血管と血管をつなぐ手術が
必要っていう話でしたけれども、
これはね、腹膜カテーテルっていう、
この18ページの右上に書いてありますけども、
こういったチューブを入れる手術、
これも簡単な手術なんですけどね、
これが必要になってきます。
で、腹膜透析もですね、いろんなやり方があって、
19ページ目と20ページ目に書いてありますけれども、
熱中を含めて交換する方法とかですね、
あと夜間に機械で、
先ほど言った透析液の出し入れをする方法とかですね、
いろんな方法があって、
かなりオーダーメイドな治療ができます。
で、21、22は置いておいて、
合併症もちょっと飛ばしさせていただきまして、
Q&Aも書いてありますね、
よくあるQ&Aですけれども、
が書いてあります。
で、31ページ目からがですね、
人移植のことが書いてあります。
人移植はですね、
日本ではあんまり増えないんですね。
これいろんな事情があるんですけれども、
ただ海外ではですね、
一般的な移植医療って書いてありますけれども、
やっぱりね、
有力なこの人代代療法の選択肢の一つっていうことになってきます。
ただ、人移植誰でも受けられるわけではなくて、
33ページ目、34ページ目とかに書いてありますけれども、
全ての方が人移植の対象になるわけではないんですけれども、
ただ特に若い方とかですね、
あとはまだ人代代療法に至る前の方とかですね、
こういうのを先行的人移植っていうふうに言いますけれども、
そういう方にとっては、
まずは検討する材料の一つになるかなというふうに思います。
実際の手術はですね、
37ページ目かな、で書いてありますけれども、
今基本的にはね、
内視強化手術っていうですね、
副眼鏡を使った手術がもうほぼ一般的ですね。
なので手術自体もね、
伸縮性が低いような手術になっています。
人植後の生活とかまた書いてありますので、
もしご興味があればQ&Aも含めてですね、
ご覧いただけたらと思います。
で、最後にですね、
この43ページ目、44ページ目ですね、
あと45ページ目もかな、
医療費と社会福祉サービスについてっていうことで、
実際にはですね、
医療費ってすごいかかるんですよね。
陶石で年間5、600万、
人植だったら初年度800万から900万、
2年目以降は年間2、300万っていうことになってるんですけれども、
これはですね、
日本のすごい社会保障の制度がありまして、
基本的には月1万円程度、
この特定疾病療養需要書というところに書いてありますけれども、
それでかなわれるということになっております。
なので、お金がかかるからみたいな感じで
心配される方もいらっしゃるんですけれども、
そこは基本的には心配しなくてよいという説明をさせていただきます。
12:03
この辺はね、詳しくはソーシャルワーカーさんですね、
社会福祉の資格を持ったソーシャルワーカーさんに説明していただくことが多いですけれども、
という感じになってきます。
ということで、これ非常に濃厚な資料なんで、
ぜひゆっくりご覧いただけたらなというふうに思います。
それでは、最後、しんしんじゃんけんにいきたいと思います。
いきますよ。
しんしんじゃんけん、じゃんけんぱ!
ということで、今日も幸せな日にしてありますように、
お会いとはない一回だけでした。
ごみ、しんしん。
12:42

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