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2023-06-20 10:53

医者も火傷をした話【正しいやけどの対処】

https://www.jsswc.or.jp/general/yakedo.html #医療 #熱傷 #医師 #内科医 #健康

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内科医たけおの 心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけおの診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開の話録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで今日はですね、ちょっと医学に役に立つ話なんですけれども、
若干私が下手こいたという、そんな話を皆さんにシェアさせていただこうと思います。
結構ね、教訓的なお話もありますので、ぜひ最後までお聞きいただけたらと思います。
タイトルにありますように、私、やけどしました。
この週末にですね、プレミアムリスナー限定のLINEのオープンチャットの方ではシェアさせていただいたりとかですね、
あとInstagramの一斉配信チャンネルみたいのができたんで、そこでも出させていただいたんですけれども、
右手の人差し指を思いっきりやけどしました。
で、声なんですね。
なんでやけどしたかというとですね、それこそ料理をしててやけどしましたとかだったらかっこいいんですけれども、
なんとね、かっこ悪いことに電気を変えようとしてやけどしたっていうですね、そういう時代に陥りまして、
ただ、そのやけどしたのを報告したらですね、結構ね、プレミアムリスナーの方から、
こんな対処あるよねみたいなのをご報告いただきまして、
ただ、意外とね、やけどの正しい対処の方法って知られてないんだなっていうことと、
あと自分自身ね、昔結構ね、大やけどしたことあるんですけれども、
そんなにやけどをしたのって久々なんで、
ちょっとね、そのやけどの、なんていうか、体験期みたいなのを医学視点でお話してもいいかなというふうに思いまして、
今日のこの放送になっております。
で、事の経緯はですね、さっき言ったように電気を変えようと思ってということだったんですけれども、
LED電球あるじゃないですか。
で、LED電球ってね、結構長持ちすると思っていて、実際そうだと思うんですけれども、
なんかね。
トイレのやつが暗くなったり明るくなったりして
調子悪かったんですよね最近
完全に消えるわけではないんですけれども
普通の光の量の半分以下か3分の1ぐらいしか出ないというのは
最近ありまして
これさすがに変えた方がいいのかなと思って
変えようと思ったんですね
1回は電気が消えている状態で
番号とかを確認したりとかでして
それは問題なかったんですけれども
新しい電気を買いに行って
もう1回変えようと思ってですね
直前まで使っていたので
少し暑いかなと思っていたんですけれども
LED電球ってそんなに暑くならないしとか思って
触ったんですね
触ったら意外と暑いなと思って
しかも初めはLED電球の頭の部分ですね
ガラスの部分を触って
LED電球って痛くないはずなのに
03:00
意外と痛いなと思って
そんなに痛くないしね
暑くないはずなんだけどなと思って
逆に根元の金属っぽい部分あるじゃないですか
プラスチックというか金属
プラスチックなのか分からないですけど
そこを触ったんですね
これが良くなかったんです
ということで教訓その7ですけれども
LED電球も暑くなるということと
あとはLED電球は
これ後から調べて知ったんですけれども
根元の方が暑くなるらしいんですよね
これいろんな研究をしているホームページありましたけれども
根元の方が暑くなるっていうので
私ねあろうことか
より暑い部分を触ってしまって
しかも2回触るっていうですね
そういう失態をしてしまいまして
それで右手の人差し指に大やけどしたっていう
そんな感じになっております
ちょっとさすがにね
これはもう明らかに素人目にも
素人目にもというか私医者なんで
一応プロなんですけれども
これやけどしたっていう感じで
そこからですね
ちゃんと医者としてですね
冷静な対処に入りまして
まず流水化でずっと流して
そこから結構深い熱症だっていうのは
もうやった瞬間に分かったんで
多分2度以上の熱症かなっていうことで
このチャプターのリンクにですね
ちょっとこれ見るのがね
怖い方はちょっと見ない方がいいかもしれないですけれども
日本総省外科学会のホームページを
貼らせていただきましたけれども
やけどっていうホームページですね
そこに3のところですかね
ローマ数字は3
浅いやけどと深いやけどはどう違うのっていうところがあるんですけど
そこの表に熱症の深度って書いてあるんですけど
深さですね
これをね医学的には評価することになっておりまして
通常のね
例えば油が跳ねたとかの熱症ってね
皆さん経験あると思うんですけど
これねほぼ一度熱症なんですね
皮膚の表面のところだけの熱症っていう感じなんですけれども
今回はね結構ね
2回触ってしまったっていうこともあるんですけれども
明らかにちょっと痛みの感じ方が違うし
というのは
ちょっとね一部ね感覚どんまみたいな感じになっていて
そうするとね
2度の熱症の中でも
深い方に入るかもしれないと思って
でもやることはね同じなんで
流水管に流して
冷やしたっていう
もうそれオンリーっていう
そんな感じですね
触った直後はですね
皮膚の表面がねもう明らかに白くなって
なんかふやけたなみたいな
そんな感じだったんですけれども
もう見る見るうちにですね
数時間したら
水泡って言って水膨れですね
ができてきて
今も水膨れの状態でずっと残しているっていう
そんな感じですね
それで受傷今何時間ぐらい
40時間ぐらい経ったっていう
そんな感じです
でやった当初はね
もうむちゃくちゃ痛くて
ただ
さっき言ったように
06:00
そのやけどの部分はね
一部ねちょっと感覚がね
麻痺してるような感じになっていて
これ知覚どんまって言うんですけれども
だから実はね
やけどって傷がね深くなればなるほどね
痛みを感じにくくなるんですね
でもう完全にね
3度熱症とかっていう
その一番深いやけどになると
逆にね痛みを感じにくいっていう
こっちの方がね危険なんですけれども
はいっていうことになって
なので痛いんですけれども
一部ね痛み
感じにくい部分もあるなと思って
ちょっとね
あのかなり重症な熱症を負ってしまいました
ただですね
まあ私痛みもね
結構診療内科医としても
顔負け合いとしてのプロとしてですね
こう痛みを自分
あの治療する立場にあるので
こうせっかく痛みをね
これだけ感じたんで
痛みのねこうアスメントとか
観察をしてみようと思って
いろいろね痛みの
このどういう風に感じるかとかっていうのを
実験してたんですね
でその中で
まずね
その痛みが
やけどした直後はですね
この心外受容性頭痛って
以前のこの放送の中でもお話しましたけれども
そういう心外受容器っていうですね
いわゆる炎症に伴うような痛みですね
これが明らかにあったんですけれども
それはね
数時間くらいで比較的収まってきて
そっから先はねやっぱり
こう痺れた感じとかね
ピリピリする感じ
この表面を触るだけでも
痛いみたいでね
そんな感じのが結構起こってきて
これはアルデニアって専門的には言うんですけれども
神経の痛みなんですね
神経障害性頭痛なんですけれども
それも起こってきてっていうのをね
自ら体験することができました
しなおかつですね
これやっぱりね
痛みはね感情とともにあるっていうのはね
非常に自分の中にも痛感して
やっぱりね他のことにね
集中してたりすると
全然ね痛みを感じにくいんですよね
もちろんね水泡ちょっとね
本当に5ミリか1センチまでいかないかな
数ミリのね水ぶくれみたいになってるんで
その部分を気にするとね
やっぱりちょっと引っかかりはあるんですけれども
でも他の作業
例えば何でもいいですけど
診察してるとかですね
料理作ってるとかしてれば
基本的にはね
そんなに気にならないぐらいに
今は全然なっているっていう感じなんですね
ただ逆にね
痛みのことを
痛みのことを
で頭が支配されていると
どんどんね痛みの方にばっかり意識は向いてしまって
より痛みを感じやすくなるっていうのはね
身をもって体験した次第です
はいなので
やっぱりね
痛みはその
不快な情動感覚っていう風な
定義はされてるんですけれども
本当に感情とともにあるというのをね
改めて実感した次第です
はいっていうそんな感じです
で最後にですね
もうちょっと教訓的なところに
お話ししようと思うと
09:00
これがね
一応やけどの正しい対処なんですけれども
やってはいけない対処ってね
結構あるんですね
これがオープンチャットの方でね
結構盛り上がってたんですけれども
一つはね
民間療法としてのね
アロエを塗るみたいな
これねあるらしいんですけど
ちょっと私もね
なんか聞き覚えがあるかなぐらいにしか知らなかったんですけど
これねアロエを塗るのは
明らかに逆効果っていうサイトもありましたんで
やめていただいた方がいいと思いますし
あとは
この水泡をね
水膨れをね
破るかどうかってのはちょっと難しいらしいんですけど
基本的にはね
破らない方がいいんですね
というのは水膨れの中に
その傷を治すような
作用がある物質がね
出てきてるんで
その傷をね
水泡水膨れですね
無理に破ってどうこうする必要はないという
そんな感じですし
あとは傷に関してはですね
基本的にはその
こういったような環境ですね
昔はね
こう傷乾燥させた方がいいんじゃないかっていう風に
思われてた時代もあったんですけれども
これ今はねむしろ
感染とかがなければ
湿潤環境ですね
そのに置いた方がいいっていう風に言われていて
実際ねそういう
ドレッシング剤っていう被覆剤みたいのもあるんですよね
なので
あんまりね乾燥環境下に置かない
だから一番やってはいけないのは
その水泡をね
水膨れを破って
消毒して
なんかガーゼを当てておくみたいな
こういうのはね
あんまりよろしくない対処っていうことになりますので
しかもガーゼくっついてしまいますからね
なのでそういう対処は
あのお控えいただくようにお願いいたします
はいということで
私も火傷をしましたという
医者も火傷をした話を聞いていただきました
何かの参考になれば幸いです
では今日も幸せな一日でありますように
お会いでは内科医の武井でした
興味津々
10:53

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