00:02
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開のまま収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日はちょっと雑談っぽいお話をさせていただこうと思うんですけれども、
明日ですね、実はこれ医療ニュースの中で取り上げようかなと思ってたんですけれども、
とてもちょっと他のテーマと一緒に扱うには、ちょっといろいろ話すことがありすぎるテーマかなと思って、
今日一枠撮らせていただこうと思いました。
そのニュースがですね、いろんなところで出てますので、皆さんご存じの方も多いかもしれませんけれども、
神戸のですね、湖南医療センターというところに勤務されておられた専攻医の先生ですね。
卒後3年目の先生ですね。
その先生が過労死で自死をされたというようなニュースが、ここ1週間ぐらい盛んに出てるかなというふうに思います。
この件に関してちょっと私も、自分の研修医時代とか専攻医時代のこととかを振り返ったりとか、
あとは実は管理側でもですね、結構伺っていたので、その辺のお話をさせていただこうかなというふうに思います。
まずですね、本当にご遺族の方とか関係の方には本当にお悔やみを申し上げて、
お悔やみを申し上げたいと思いますし、私自身はですね、関わった研修医とか専攻医で過労死をしたという方はいないんですけれども、
でもそれでもね、やっぱり精神的に辛くなって、休んでもらったりとかですね、実際休んだりとかっていう方に結構多く聞きしてきました。
これですね、本当にいろんな背景があって、それこそ私が放送する前にもですね、
スタイフでも何人かの先生が取り上げられていたりとか、あとは数日前には医者芸人でね、
俊平先生がね、自分のYouTubeの方で解説というか、本当に感想みたいな意見の動画を上げておられたりとかしていて、
Twitterですね、Xでもいろんな方がいろんなことを言われているかなというふうに思います。
まずですね、ちょっと私、湖南医療センターでね、
医者のお話をさせていただきたいと思います。
はい。
ちょっと僕が、この遠町先生の会見がどうこうとかっていうのもね、
直接は見ていないですし、。
まあ、報道の一部ーンしか分かないんですよね。
それに関してはね、ちょっと言う立場にないかなというふうに思うんですけれども、
そもそもやっぱりね、あの、
医者の働き方はね。
やっぱり普通とは違うなというのを今回の件でも改めて思ったりした次第ですね。
いろんなところで報じられていますけれども、今回亡くらえれば先生は残業が月200かな、
を超えていたということで、
これね 実際医療現場ではね あることもなんか理解できてしまうんですね
03:04
それはね 他の業界の方ではね 信じられないかもしれないんですけど
実際あり得ますし ちょっと後からも話しますけど
医師の働き方改革でね かなりその辺厳しく 管理側には管理が求められてるとは言ってもですね
やっぱりね 普通の感覚の残業とは だいぶ違うかなというのが
今の医療現場 特に医者の働き方として あるかなというふうに思います
僕自身もですね これも以前お話したかもしれないですけども
本当にね 研修時代は年間の365日中 363日ぐらいで病院に行っていたっていう
年間本当にね 多分休んだのはね
本当にね 年間の365日中 363日ぐらいで病院に行っていたっていう
本当に数日ぐらいしかないんじゃないかなっていう
夏休みと でも夏休みはね 夏休みを取って帰ってから病院に行ったりとかもしたんで
本当にね 360日以上は病院に行ってたかなっていう そんな生活してましたし
あとは これも以前も話したかもしれないですけども
結構ね やっぱり救急をしっかりやろうというのもあって
自主的に完全に無休で 夜の60分間 休みをしてたりとかもしたんで
6時から11時か12時ぐらいまでですかね
患者さんが一番多い時間帯なんですけど 救急で
その時間にスケットという名の自主検査みたいな感じで
救急室に出入りしていたりとかしたこともあったんで
結構ね 当時と今とはね
私 研修医だったのは17年前なんで
だいぶ状況は違うとは言ってもですね
そういうのはね 結構あったなというふうに思います
あとはやっぱりね
今回亡くなられた先生もね 3年目の5月6月ぐらいでしたかね
結構 先行医になりたてぐらいの時だったと思うんですけれども
その時はね 私自身も思い返してみると
本当に医者って2年間は 卒業して2年間はですね
初期臨床研修っていうのをやるんですね
その間はいろんな診療科を いわゆるスーパーローデートっていう方式で
ちょっとずつ 例えば1ヶ月ずつ
産婦人科とか精神科とか内科とかですね
もうちょっと短い期間の場合もありますけれども
ジェネラルな総合力をつけられるようにっていう形の研修をね
2年間やった後に 3年目から専門科の研修に行くっていうのが
普通の流れなんですね ここ最近の
私自身も3年目から腎臓内科の所属になって
本当にね 僕の医者人生の土台はね
1,2年目で 腎臓内科の所属になって
鍛えてもらったと思ってるんですけれども
そこから医者として 一応半年前ぐらいになれたのは
やっぱり3年目4年目5年目の時期だったかなというふうに思っていて
06:03
それこそ本当にね 初期研修時代もね
結構働いたと思いますけれども
3年目4年目5年目はそれに加えて
いろんな責任問題もそうですし
そうですね 他のお仕事とかも含めて
自分の医者を形成したのはやっぱり
3年目4年目5年目の時期だったかなというふうに思っていたりします
という感じでですね ちょっと当時とはね
だいぶ状況も変わっていて
特に来年に向けてですね
医師の働き方改革っていうことで
その残業規制とかですね
タスクシフティング タスクシェアリングとかっていう
タスクシフトですね
いうのが管理者側としても求められてはいるんですけれども
でも
求められています
私自身も以前の病院で
初期練習研修の副プログラム責任者っていうのをやっていて
まさにこの研修医の
研修とかを管理する立場にいた身からするとですね
やっぱりその辺の働き方は変えていかないといけないなということで
例えば今回もちょっとニュースとかに流れてますけれども
どこまでが業務で
どこまでが自己研鑽なのかっていうのをね
線引きできるようにとかっていう試みをしたりとかですね
この辺ね 実際ね
実際 医者の働き方の中では非常に難しいんですけれども
でもそこはね
やっぱり何らかの形で線引きしないといけないということで
そういうのをね
上野先生と一緒に作ったりとかですね
あとは当然ね
私がね 研修医とか専攻医時代は
当直明けとかで働くのはもう当然だったんですよね
なのでね
今ではね あり得るんですけども
連続勤務っていうのはダメなんですけども
ただ当時としてはね
当直明けも働くのは普通なんで
だからいうようにね
30時間勤務とかね
30数時間勤務とかっていうのは全然普通にありましたし
なんなら当直とオンコールがくっついてるみたいなこともね
しばしばあったんで
だから その辺はね
改善すべきっていうことで
今はね もう研修医に関しては
当直明けはむしろ病院に行けはいけないっていうか
変えるような方策
その研修医が
当直明けが他の業種にも
業種というか職種にも分かるように
その当直明けのバッジを作ろうとかですね
いろんな試みをしたりもしましたけども
いうのはあったりしますね
ただ一方でですね
これ非常にね 今置かれてる状況って難しくて
求められてるものはね
年々ハードルが高くなってるので
その少ない時間に
効率よく研修をしてもらえるかっていうところもね
非常に大事で
そこにはね かなりいろんな
苦心もありましたし
09:00
あとはやっぱりね
私自身は初期研修をやった病院は
かなりね
この主治医としての自覚を持てっていうのはね
かなり言われて育てられたんで
その時からかなり自分が
この患者さんの診断とか
治療をやっていくんだっていう風に
白井からも教えられて
それね 非常に私自身は良かったんですけれども
やっぱりね 今の研修医の先生
どうしてもね そこら辺の
自覚が持ちにくい環境にもあるかな
という風に思っていて
ただ3年目になるとですね
いきなりそれが専門家になって
自分が主治医にも当然なりますし
加えていろんなね
学会活動の発表をしないといけなかったりとかですね
非常に多忙になるんですね
私自身もね 振り返って3年目はね
すごい忙しかったなぁと
思うんですけども
いうこともあるので
加えて 本当に専門家として
始まるのが3年目からっていうことで
今回の先生はね
実は2年目の後半ぐらいからね
一員として働き出していたみたいな
そんなニュースもありましたけれども
でもそこでやっぱりね
一からやり直すこととかっていうのはね
すごい精神的にもきつかったなぁという風に思っていて
思いますね
本当に私自身もね
腎臓内科は
実は初期研修の2年間では全然やれなかったんで
本当に3年目から腎臓
一からやり出して
本当にいろんな失敗もしましたし
迷惑もかけましたし
でもあの時期があって
いろいろな成長をさせてもらえたらという風に思うので
そこのね
初期臨床研修とのやっぱりギャップがね
苦しいこともね
あるんじゃないかなという風にも思ったりしましたね
っていう風な感じです
で僕自身もね
その管理側の立場に立っていたということもありますし
やっぱりね
この医者の働き方やっぱりおかしいですし
あとはバーアウトの問題とか
冒頭にも言いました
ちょっと精神的に病んでね
お休みしてしまう研修医とかに対してね
なんとか早めに介入できないかっていうことで
実はね
ちょっと研究もやっていたりもしたことも
昔あったんですけれども
ありました
であとはやっぱりね
医師のバーアウトですね
燃え尽きに関しても
これちょうどね
昨年機会をいただいて
分断出品をさせていただいたんですけれども
医師の燃え尽きの問題ですね
ここら辺に関してもね
やっぱり自分の中でね
何かできないかっていうのは常にあったんで
今回のことで改めてね
医者の働き方ちょっと普通ではないんですけれども
でもやっぱりね
一人の先生を失うっていうのは
すごい大きなことですし
やっぱりそういう方が
少しでも減ればいいかなというふうに思った次第です
そんな感じですね
ということで
ちょっとまとまりのなく
取り手の埋めはない話になりましたけれども
12:00
そんな感じで医者は働いてますし
やっぱりね
ここはその他の医療者の方
あとは患者さんご家族とか
まあいい手は一般の方にもね
こういう医者の労働の実態ってのを
知っていただけた方がいいかなと思って
今日はお話させていただきました
何かの参考になれば幸いです
では今日も幸せな一日に
ありますように
お相手は内科医の竹でした
興味津々