1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《833》【シリーズ認知症】認..
2024-01-16 10:23

《833》【シリーズ認知症】認知症の方への対応の基本〜こんな対応していませんか?

本日のスライド

https://docs.google.com/presentation/d/12RMaiK-eO-dbtMtz5z55Ve81YwQyiu2PkhWQrAbiKyg/edit?usp=sharing


AI要約

- 認知症の人を一人の人間として尊重することが大切(パーソンフッド)

- 社会の悪性心理(急がせる、子供扱いする等)は避けるべき

- BPSD(認知症の行動・心理症状)はストレス反応なので、ケアで緩和できる

- 個別具体的にその人に合わせた対応を考えることが必要

- 観察力が重要、工夫とアイディアを持って対応することが大切


00:02
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分、20分程度で配信しています。
また毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録エメラルドさんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。ということで長らくやってまいりました。
心身健康ラジオプレゼンツ、認知症のいろはですけれども、
今日で最終回になると思います。
今日で最終回で終わろうと思います。
一応前回前々回の復習をさせていただくと、
まずは第一回は認知症の基本的な考え方ですね。
認知症というのは症候群だということで、かなりざっくりした区切りなんで、
その中でここに応じた対応をですね、
想像力と観察力を働かせながらやっていかないといけないよというようなお話をさせていただきました。
前回はですね、その中でも4大認知症といって、
認知症イコールアルサイマー病というふうに思われがちなんですけれども、
それ以外の認知症もありますし、
あとはその認知症の診断に至るまでにですね、
他の病気ですね、精神的なところでいくと、
抑鬱とか専門とかということになりますし、
それ以外の内科的な病気ですね、
こういうのも見極めないといけないよねというような話をさせていただいて、
その辺の診断をですね、医療機関にかからずにやるというのは無理な話なんで、
まずは医療機関に認知症かなって思ったら行っていただきたいというような、
そんなお話をさせていただきました。
今日はですね、最後、最終回、認知症の当事者に対する対応のヒントということで、
これもしかしたらですね、認知症の治療のことをね、話、期待された方もいらっしゃるかもしれません。
それこそね、今年からレカネムとか使えるようになったりとか、
あとは抗認知症薬っていうやつがですね、
もう今結構使われたりしているので、
その辺の話を期待されているかもしれませんけれども、
昨日の放送のアフタートークでも言ったように、
ちょっと薬に関してはね、私かなり保守的な立場を取っているので、
むしろ皆さんに知っていただきたいのは薬がどうこうよりも、
この対応の方を知っていただく方がいいんじゃないかなというふうに思って、
今日は最後、対応のところのお話を10分弱ぐらいでお話したいと思います。
その中でもですね、認知症に対する対応の、
いろんなものがあったりするんですけれども、
最近はですね、多分ユーモニチュードが結構有名というか、
研修とか行かれている方も多いと思うんですけれども、
ユーモニチュードもいいんですけれども、
古典的にはというか、むしろエビデンス的に非常にあるのは、
このパーソンセンタードケアというですね、
これの方がね、より古くからあって、
いろんな研究もされているということで、
今日はちょっとそっちの方を取り上げたいというふうに思います。
まずはこの認知症のパーソンセンタードモデルというですね、
03:00
27ページからご覧いただけたらと思うんですけれども、
これはですね、認知症の当事者の方はですね、
こういった脳の障害、心身の健康状態、
生活歴、性格傾向、社会心理とかを包括して考えましょうよという、
これ、我々診療内科も使うBPSモデルですね、
バイオサイコソーシャルモデルというのとかなり似合ったところがありますよね。
こんな感じのものがあって、
で、その次ですね、
この自分らしさ、結びつき、携わること、
共にあること、
くつろぎというところが基本的な概念として非常に重要で、
その中心に愛があるというですね、
ここでいきなり愛出てくるのかって思いますけれども、
そういうような考え方に基づいてケアするというような、
そんなものになっています。
で、このパーソンセンタルケアでですね、
一番重要なのがこのパーソンフッドというふうに言われていて、
その認知症の当事者の方に接する上でもっとも大切なこととして、
一人の人として周囲に受け入れられ尊重されることということが言われています。
これは別に認知症の方に限らず、
そりゃそうですよねっていう感じだろうと思うんですけれども、
そりゃこういう感じで周りの人からそういう受け入れがされていて、
尊重されるっていうことは認知症の方に限らず、
誰しも求めてくるものかなというふうに思います。
で、それに対するですね、
それの逆ですね、
この社会の悪性心理っていう、
いきなりちょっと行々しいものが出てきましたけれども、
これがパーソンフッドと相対するものということで、
この社会の悪性心理的なものは極力控えるようにしましょうよっていうのが、
このパーソンセンタルケアの中で言われていることで、
具体的にこの社会の悪性心理はどういうのがあるかっていうと、
これ非常に多く、何個あるのかな、
20個弱ぐらいから書いてありますけれども、
例えば忙せることとかですね、
あとは子供扱いすることとかですね、
怖がらせることとかですね、
分からうとしないこととかですね、
差別することとかですね、
野気者にすることとかですね、
こういったちょっと心当たりあるんじゃないかなっていう感じがあるかもしれないですけれども、
こういうのはですね、
パーソンセンタルケアのそのパーソンフッドとは、
全く逆の概念になるので巻きをつけようということが言われていたりします。
はい。
で、その次のスライドですね。
これ、いつもお話したようにこのスライド自体はですね、
コメディカル向けに作ったものではあるんですけれども、
そうじゃなくてもですね、
周りの方の中に認知症の当事者の方がいるとかですね、
あとは認知症の当事者の方に関わる方って多いと思うんですね。
そんな時に一番初めの話でも言ったように、
このBPSDですね、
これの方がですね、問題になることって結構多いんですね。
これを緩和するのはケアだよっていうことがですね、
06:01
この書籍の中に書かれていたりします。
で、BPSDって、
この認知症に伴う心理行動の異常なんですけれども、
これは、
認知症の人のストレスによる反応や行動というべきっていうふうに書いてあって、
これは確かにそうだよなっていうふうに思いますね。
本当に対応によってBPSDがどうなのかっていうのはかなり変わってきます。
で、例えば一例を挙げるとですね、
医療現場で薬を飲んでくれない方とかって結構いらっしゃるんですけれども、
これもですね、やっぱりなぜ薬を飲んでくれないかとかですね、
どうやったら飲んでくれるかっていうのを、
より個々に具体的に考える必要性があって、
その薬を飲んでくれないんですって、
我々は許約っていう、
拒否する薬と書いて許約っていうふうに言ったりしますけれども、
許約するんですっていうふうに結構言ってしまいがちなんですけれども、
なんで許約なのかっていうのを深掘っていかないとですね、
その対応が全然違ってくるので、
っていうのであります。
例えばですね、
例えばこのシートがあって、
シートから薬を出せないとかっていうことも考えられますし、
あと副作用が怖いですね、
いろんな情報を調べて、
副作用の情報っていろいろあるじゃないですか、
そういうのが怖いから飲みたくないとかですね、
あとは薬を飲むと100%副作用が出ると思ってるとかですね、
あとは純粋な薬の飲み忘れ、
あとは必要性を理解していないとかですね、
これ例えばということで5つ例を挙げましたけれども、
この5つ各々とってみてもですね、
全然対応法違うじゃないですかっていう感じで、
この一口で許約って言っても全然対応法が違うので、
その詳細を聞いたりとかですね、
あとはより具体的な方法を考えていかないといけないっていうのがあったりします。
あとは血圧ですね、
血圧って透析患者さんには絶対測らないといけないんですけれども、
この血圧を測らせてくれとかっていうのも時々経験しますけれども、
これも同じですよね、
なんで血圧を測らせてくれないのかとかですね、
どうやったら測らせてくれるのかっていうのを
より具体的に考えましょうよっていうのがあります。
35ページ目ですね、
なのでこのパーソンセンターのケアを行う上で大切な3つのことっていうことで、
観察、観察、観察って書きましたけれども、
要は本当に観察しないとわからないんですよね。
だからかなり解像度荒く言ってしまっていることとかはかなりあるので、
その人のことをよく見て、
何ができていないのか、何を保管すべきなのかとかですね、
逆に何が活かせそうなのかっていうリソースですね、
を見出すっていうのは非常に重要になってきたりします。
その中でですね、これいつも時々私が出してくる言葉で、
この松浦彩太郎さんっていうのの書籍に書いてあった、
この工夫とアイディアですね、
これ非常にいい言葉だなと思っていて、
この本当に個々の対応が必要なんですけど、
09:02
逆にそれが面白かったりもするので、
本当によく見てですね、
その人に合った対応っていうのが必要かなというふうに思います。
はい、ということで最後、全体のまとめですけども、
まず1つ目、認知症を正しく診断、理解すること。
2つ目、認知症と似た病気ですね、
これを正しく見分けること。
これちょっとどちらかというと、
医療従事者にまとめられることですけども、
3つ目、認知症の当事者へのケアの前提として、
人として尊重するっていうことですね、
パーソン不動が大事ですよっていうこと。
その上で観察、観察、観察し、
残っている能力を上手に生かすこと。
5つ目、コミュニケーションによって、
改善の糸口を探ることということで、
特にね、本当に繰り返しになりますけど、
BPCに関してはね、もう対応の仕方によって全然変わりますんで、
この辺はぜひ多くの方に知っていただきたいなというふうに思います。
はい、ということでスライド3回に分かってお話しましたけれども、
もしなんかここ分かりにくかったとかですね、
ここもちょっと詳しく説明してほしいみたいなのがありましたら、
コメント欄とかで入れておいていただけたらと思います。
はい、では今日も幸せな一日でありますように、
お会いではないかいのたけでした。
興味津々。
10:23

コメント

スクロール