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2023-08-20 09:44

《709》【医師国家試験にチャレンジ】患者さんが転倒!次にやるべきことは?

https://twitter.com/NaikaiTakeo/status/1692861106795249964

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内科医たけおの 心身健康ラジオ 、皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開の真っ白を悔やみな3回のご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日は毎週日曜日、医師国家試験にチャレンジシリーズですけれども、
今日ご紹介するのは、第116回の医師国家試験ですね。
これもまた昨年の2月に行われたやつのB問題の30っていうやつを取り上げていきたいと思います。
これね、すごい面白い問題で、なんかね、時代は反映してるというか、
少なくともね、僕が医師国家試験を受けたときにね、こんな問題なかったんじゃないかなと勝手に思って、
ちょっともうかなりはるか彼方の記憶ですけれども、こんな問題なかったんじゃないかなと思うんですけれども、
でも、
こんな問題を医学生に問われるんだっていう、医師になるために必要な知識として問われるんだっていうので、
非常に面白い問題だなと思って、取り上げさせていただこうと思います。
あともう一つはですね、これ聞かれてる方、医療者の方もね、結構多いんですけれども、
医療者じゃない、一般の方もね、結構聞いていただいていて、
実際医療現場でどういうことがされているのかっていうのをちょっと知っておいていただいた方がね、
何かのためになるかなと思って、それで取り上げさせていただこうと思います。
ということで、問題は、
80歳の女性。
3日前、肺炎のために入院した。
肺炎は改善傾向である。
夜中にトイレに行こうとして、病室内で転倒した。
頭部打撲はなく、痛みの訴えもない。
トイレに行くときには、ナースコールを押して知らせるように伝えていたが、ナースコールは押されていなかった。
入院後は不眠のため、ベンザジャゼピン系薬剤。
これちょっと難しいですけど、要は睡眠薬ってことですね。
ちょっと古いタイプの睡眠薬ですね。
これちょっと古いタイプの睡眠薬ですけども、
を内服していた。
入院前のADL。
日常生活動作ですね。
これは自立していた。
ということで、
翌日行われたカンファレンスでの提案として、適切なのはどれかっていうことになっています。
選択肢が5つありまして、
A、睡眠薬の追加。
B、夜間の身体拘束。
C、離床センサー。
A、離床から離れるときになるセンサーですね。
これの使用。
D、後日の家族への報告。
E、尿道カテーテル、おしっこのクラですね。
の留置。
ということで、いかがでしょうか。
もう一回選択肢だけいきますよ。
選択肢A、睡眠薬の追加。
B、夜間の身体拘束。
C、離床センサーの使用。
D、後日の家族への報告。
E、尿道カテーテルの留置。
ということで、さあどうでしょうか。
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答えていただけたらと思いますけども、
これは難しいですかね。
あ、と思ったら、C、C、C、C、C、C、C、C、Cばっかりですね。
てか全員Cですね。
睡眠薬の変更はないですね。
ちょっと待ってくださいね。
皆さんCですね。
スペースは、あ、スペースもCですね。
です。
はい、C以外と選択肢を選ぶことはいらっしゃらないですね。
はい、ということで、えっと、正解は、Cが正解ですね。
これね、C正解。
はい、おめでとうございます。
いや、これですね、まあ、あの、皆さん多分正解はされると思うんですけども、
書いていただいたように、睡眠薬の変更とかっていうのは、まあ、当然考えられるシチュエーションかなと思うんですけども、
まあ、まずは離床センサーを使うかなっていうことで、まあ、Cが正解っていうことですね。
で、これね、まあ、これ何の問題かというと、あの、医療安全の問題なんですね。
で、えっと、医療安全ってすごいね、あの、医療現場では今大事に考えられていて、医療安全とあと感染対策ですね。
この2つはね、あの、全職員が研修しないといけないっていうような、そんな感じになっていて、で、その中でも、まあ、医療安全の中でもですね、やっぱり圧倒的に重要なのがこの転倒転落ですね。
はい。
まあ、もちろん、あの、お薬のね、えー、誤薬っていって、あの、間違って処方して、あ、処方っていうか、投与してしまうとかですね。
えー、いうと、のとかもね、医療安全の一つとしてあったりするんですけども、まあ、それでもね、やっぱり転倒転落、特に高齢の方でね、こういう転倒転落に対してね、えー、どう備えるかっていうのは、まあ、あの、医療現場ではね、ものすごい重視されてるというか、あの、かなり気をつけてるっていう、そんな感じですね。
で、えっと、ちょっと前に、あの、とある病院でのその、おー、
転倒して、なんか、あの、その後、良くなかったっていうことで、あの、裁判にもなって、なんか、賠償金の命令が出てましたけれども、まあ、ちょっとね、あれは、あの、やり、やりすぎっていうか、ちょっと、医療現場にあれをか、かすのはね、濃くかなというふうに思いましたけれども、でも結構ね、医療現場としてはね、まあ、かなりしっかりした対策をね、やって、えー、くるように、まあ、国も求められてますし、まあ、あの、病院によって多少の違いはありますけれども、でも、安全、この転倒転落に対して、
対策ですね、これは絶対取り組んでおりますというのは、あの、まず知っていただきたかったことですね。はい。で、えっと、まあ、選択肢の順番に見ていくと、まあ、まず、Aの睡眠薬の追加、これはね、まあ、一番良くないですね。まあ、特に、このベンズジェズピン系の薬剤っていうのは、あの、まあ、最近は使われる頻度はね、ちょっと減ってはきてますけれども、でも、昔からね、よく使われてるお薬で、で、これの副作用の一つにね、えーと、筋の、筋肉のね、力が入りにくくなるっていうことで、
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それによる転倒とか転落っていうのは非常に多いんですよね。はい。なので、まあ、できればこれを変更するか、もしくは、まあ、そもそも眠れない理由ですね。まあ、これが、まあ、ちょっと専門なのかどうかはね、この文章だけではね、判断できないですけれども、専門なのであれば、余計にね、ベンズジェズピン系の薬剤はね、専門悪化させることにもなるんで、あの、薬剤の変更を考慮するっていう、そんな感じですね。はい。
で、Bですね。Bの身体拘束はいきなりやっちゃいかんだろうっていうか、
まあ、そもそも、この一般病棟における身体拘束は、結構ね、グレーゾーンで、それこそね、あの、精神科の身体拘束ね、結構問題になったりしますけれども、
あれはね、法的に、えーと、認められている身体拘束なんですね。抑制とか身体拘束なんですけれども、これね、実はこういうね、一般病棟における身体拘束の方がね、かなりグレーで、
まあ、実際ね、もう本当に、あの、身体拘束をせざるを得ない場合もね、なくはないんですけど、まあ、この人にはね、絶対やらないですけども、はい。
なんですけども、
ただ、この辺はね、ちょっと、かなり、あの、グレーな状況で、えー、実際の医療現場でやらされていることもあるというのは、知っておいていただけたらいいかなと思いますね。
はい。で、ま、Cは絶対ありますよね。はい。で、で、えーと、で、は、後日の家族への報告っていうこと。これ、後日じゃダメですよね。
とりあえず、その日のうちに報告しましょうよっていう感じなんで、あの、報告しますし、あとは、これちょっとね、詳細は書かれてないですけども、えーと、この人が、例えば、認知症があるかどうか、
とかにもよりますけれども、この頭部打撲は客観的ではなくてもですね、あの、頭打ってるとかっていう可能性もありますし、えーと、例えば、あの、高血小板薬とかっていうですね、その、血のサラサラ、血が止まりにくくなる薬があったり、飲まれてたりするとですね、ま、これは、あの、頭のCTはね、必須かなというふうに思いますね。で、あとはそれ以外の、まあ、その、ちょっと、そうですね、手足が動くかどうかとかもよくわからないですけれども、動かないとかっていうことであればですね、
まあ、やっぱり一番はね、あの、大腿骨、頸部骨折っていう、あの、股の骨ですね、これが折れることが結構あるんで、で、そうするとね、もう、あの、手術しないと寝た気になってしまうんです、それこそ。はい。なので、そこの辺は、まあ、認知症の程度にもよりますけれども、あの、まあ、患者さんの訴えの有無に関わらず撮影することとかもあったりしますよね。で、まあ、その辺撮影して家族さんへ報告するっていう、そんな感じですね。はい。っていうのと、えーと、あとは、まあ、いいですね。
この人の場合には、トイレに行こうとしてこけたんで、えー、トイレに行かなければいいだろうっていうことで、尿道カテーテルを留置するっていう選択肢を多分挙げてるんだろうと思うんですけど、これもまあ、問答無用ですし、まあ、尿道カテーテルを入れることによる弊害ですね。まあ、感染症のリスクとか、あと専門のリスクとかにもなったりするんで、まあ、これは、まあ、ないかなっていう感じで、まあ、まずは行うのは、まあ、臨床センサーですね。その、要は、えっと、この方はナースコールを押してって言ってるんですけれども、ナースコールをご自身で押さないっていう方なんで、えっと、それをキャッチできる
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ように、えー、離床センサーっていう、まあ、あの、いろんな方法ありますけどね、まあ、マットとか、あとは、その、動いたときに、えー、キャッチされる、あの、センサーとかもあったりしますけれども、まあ、何らかの、おー、離床を捉えられるようなものを、おー、使うっていうのが、まあ、妥当な選択肢かなというふうに思います。はい。ということで、Cが正解ということで、今日は皆さん全員正解ですね。はい。おめでとうございます。まあ、こんな感じでですね、本当にね、転倒転落に関してはね、すごい気を使ってるんで、あの、はい、気を使ってますよっていうことで、知っていただけたらいいかなと思います。
と思って、あの、ご紹介させていただきました。参考になれば幸いです。では、今日も幸せな一日でありますように。お会いではないかいのたけでした。興味津々。
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