1. 内科医たけおの『心身健康ラジオ』
  2. 《1662》がんの外見(アピアラ..
《1662》がんの外見(アピアランス)の課題解決の方法
2026-10-04 08:05

《1662》がんの外見(アピアランス)の課題解決の方法

久村 和穂, 木村 美代, 松井 優子, 久野 真知子, 矢﨑 未来, 西部 明子, 元雄 良治, 龍澤 泰彦, 地域における外見支援のアクセス障壁と多層的課題:がん経験者および美容業従事者の視点から, Palliative Care Research, 2026, 21 巻, 3 号, p. 159-170, 公開日 2026/07/23, Online ISSN 1880-5302, https://doi.org/10.2512/jspm.21.159, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/21/3/21_26-00004/_article/-char/ja


この放送では皆さまからのご質問・リクエストを大募集しています!こちらのフォームから是非!

(匿名でも可能です)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdsl7FHjYSSkTwuqtykiCSGVcsFaMFncPHdipuFQRo8C_MFZA/viewform?usp=dialog

面白かった・勉強になった方は「いいね❤」」を、感想・コメントは

#心身健康ラジオ

#たけおがお答えします

をつけてX、Threads、インスタStoriesなどでお寄せください!


#医療 

#健康  

#スタエフ医療部


■AI要約(誤字はご勘弁ください)


日本緩和医療学会の東海北陸支部学術大会への登壇に伴い金沢を訪れている内科医たけお氏が、同学会の学術誌『Palliative Care Research』最新号に掲載された、金沢医科大学の医師らによる「地域における外見支援のアクセス障壁と多層的課題」をテーマとした最新論文を紹介・解説した。


近年、医療の枠組み単体では解決できない生活上の問題が増えており、他分野との連携が不可欠となっている。本論文は、がん患者の外見変化に対する「アピアランスケア」をめぐり、これまで接点の少なかった医療と美容業界の連携に焦点を当てた画期的な調査研究である。


調査によると、がん経験者(女性58名)の76%が「医療者以外に身近な相談相手を求めている」と回答した。脱毛時の苦痛や気分の落ち込み、整容面の苦労、周囲の視線への不安といった多面的な悩みを約6割が抱えている一方で、地域の理美容院などの情報を十分に得られている人はわずか10.3%にとどまり、情報アクセスの低さが浮き彫りとなった。


他方、美容業界の従事者(262名)への調査では、約9割が「がん経験者の支援に役立ちたい」と前向きな姿勢を示している。しかし、実際に学習機会を得られた経験がある人は約2割にとどまる一方、学習への関心自体は約8割と非常に高い。支援したい意欲はありながらも、知識や技術の不足、プライバシーや安全性への配慮、医療との連携不足が支援参入への高い障壁となっている現状が明らかになった。


論文では「社会生態学モデル(SEM)」を用い、個人・対人関係・組織・地域コミュニティ・政策/社会文化の各階層に存在する課題を整理した上で、今後の支援の方向性として「医療」「美容」「地域・ピアサポート」の連携を提示している。

具体的には、医療機関による医学的評価や適切な情報提供、美容従事者が専門知識を習得するための学習機会の確保、そしてがん相談支援センターを含めた相談窓口の可視化や、当事者同士が支え合えるピアサポート環境の整備が挙げられる。


北陸での調査ではあるものの、同様の課題は全国共通であるとし、医療・美容・地域の協働によって誰もが孤立せず適切な外見ケアへアクセスできる仕組みづくりの重要性を伝えている。

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

内科医たけおが、金沢医科大学の医師らによる、がん経験者と美容業従事者を対象にした外見支援(アピアランスケア)の研究を紹介する。がん経験者58名の調査では、医療者以外の身近な相談相手を求める人が76%いる一方、地域の美容院や美容サロンの情報に満足している人は10.3%にとどまった。美容業従事者262名では、支援したい人が89.8%、関心がある人が81%だったが、学習機会を得た人は19%で、知識・技術、プライバシー、安全性、医療との連携が障壁になっていた。研究は社会生態学モデルで課題を整理し、医療・美容・地域やピアサポートの協働、相談窓口の可視化、学習機会の整備を今後の方向性として示している。

金沢医科大学の外見支援研究
内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。 たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわる皆さんからのご質問やリクエストにお答えしております。 医療ニュースの解説などもしています。
質問、リクエストは、質問箱のGoogleフォームからぜひお寄せください。 あなたのご質問、お待ちしております。
ということで、私はですね、実は今、金沢におりまして、 2週連続、金沢なんですけれども、
今回はなぜ金沢に来ているかというと、 日本カバー医療学会の東海北陸支部の学術大会に教育講演でお招きいただきまして、金沢にやってまいりました。
昨日の大会は非常に盛大で素晴らしい大会だったんですけれども、 それに関連してですね、実は金沢医科大学の先生方を中心にですね、
日本カバー医療学会の雑誌、 パリアティブ・ケア・リサーチという日本語の雑誌があるんですけれども、
そこにですね、最新号に地域における外見支援のアクセス障壁と多層的課題、 眼検計者及び美容業従事者の視点からという論文がですね、
金沢医科大学の久村先生って、私も1回からお話ししたことあるんですけれども、
その論文が出ていてですね、これぜひ金沢で紹介したらいいかなと思って、 温めていたのを今日ご紹介しようというふうに思います。
ちなみに、今回の大会長であらわせられます辰沢先生もですね、 共同執筆に入っておられるというそんな感じです。
でですね、ちょっと話脱線しますけれども、 私ですね、やっぱり医療の枠内で解決しない問題って結構あるなというふうに思っていまして、
最近必死感じておりまして、それこそね、 ちょっと学校教育現場のその課題みたいな特別支援学校学級とかですね、
医療的ケアとかですね、その辺りって当然ですけれども、 学校を取る連携が必須じゃないですか。
今回の論文に関しても、今回美容業界のご協力のもとに、 今回の論文が研究がされたっぽいですけれども、
ここら辺って、私全然ね、頭にもなかったっていうか、 もしかしたらこれ聞いてらっしゃる方の中に美容師さんいらっしゃるかもしれないですけれども、
全然そこら辺との連携で、今日言うアピアランスっていうのを 解決するっていう発想がそもそもなかったんで、
そういう点で素晴らしい研究だなと思って ご紹介しようと思いました。
ちょっと眉毛長くなりましたけれども、
ちょっと1枚のインフォグラフィック、グラレコになっているので、 そちらをご覧いただけたらと思うんですけれども、
がん経験者が抱える外見の悩みと情報不足
まずはですね、58名の女性の方にですね、 眼鏡検査の声っていうことで、
どんなことに困りましたかとかっていうのをね、 アンケートしたんですよね。
そうするとですね、この当然ですね、 医療以外の身近な相談相手が欲しいっていうのは76%いらっしゃってですね、
困りごととして、この脱毛の時の苦痛とか、 あと気持ちの落ち込みとかですね、
あと西洋の苦労とか、周囲の視線への不安とかですね、
コロナのときのみ60%前後ぐらい終わり、
ただ一方でその地域のですね、 美容院とか美容サロンとかですね、
そういう情報を得たいんだけれども、
充足しているっていうのが10.3%と、 まだまだ低いっていうような、そんなお声があったようです。
美容業従事者の意欲と支援の壁
逆にですね、この美容業界、美容業従事者の声っていうのもですね、
262名に団体のご協力のもとやったんですけれども、
そうするとですね、そちらのほうは、 癌の経験者の役に立ちたいっていう、
でもどういうふうに支援すればいいのか、 自信がないみたいな、そんな感じのお声があって、
支援できることがあるっていうふうに回答された方は89.8%、
9割近い方が支援何がしかできるんじゃないか っていうふうに思っておられるんですけれども、
学習機会があったっていう方が19%、 約2割にとどまって、
でも関心がある方はまた81%、 8割ぐらいの方が関心があるんだっていうことで、
これだからそのギャップですよね。
なんかやりたいんだけれども、 学習機会が限られていたりとかっていうところが、
あるんだろうなというふうに思います。
その衝撃となるものが、やはり一番ここが困るだろうなっていうのは、
やっぱり知識・技術の不足ですね。
あとはプライバシーとか安全性とか、
あとは医療との連携の不足とかっていうのが 挙げられていました。
社会生態学モデルと三者連携の方向性
今回、社会生態学モデルっていうSEMっていう、
これ私も初めて知ったんですけれども、
そういう方法でまとめられていて、
このSEMっていうのが左側に書いてありますけれども、
いろんな階層で問題点を抽出して解決していくっていうような、
そういう整理の仕方のようなんですけれども、
下から行くとこの個人、対人関係、
あと組織、地域、コミュニティ、 あと生理とか社会文化とかですね。
各々に課題があってということで、
ちょっとこれ全部は読まないですけれども、
その繋がりにくさが階層性になっていて、
これらを一つ一つ解決していくことが、
この繋がりにくさの解消に向かうんじゃないかっていう、
そんな感じですね。
一番下ですね、これからの支援の方向性ということで、
大きく医療、美容、あと地域ピアサポートの 3つに分けて書いてありますけれども、
医療においては当然ですけれども、 医学的な評価とかですね、
あと情報提供ですね、先ほど連携の話もありましたけれども、
そこら辺が非常に重要ですし、
あとは、本当に私も冒頭言いましたように、
この美容業界とのコネクションとかですね、
そもそもどういう感じで繋がっていったら いいのかっていうのは、
ちょっと私自身はよく分かっていなかったんで、
そこら辺のことを情報収集するっていうのが 非常に大事かなというふうに思いました。
一方で美容業界の方に関しては、先ほど言ったように、
支援したいという思いが非常に多いので、
その学習機会とかですね、そういう知識・技術の 習得のための機会を、
医療側と一緒に提供するみたいなのが あってもいいかなというふうに思いました。
相談窓口と地域連携の必要性
地域とかピアサポートの点では、 相談窓口が見えるか、
別にこのアピアランスで限った話では ないんですけれども、
やっぱり相談窓口が分からないというお声は 非常に多くあるんですよね。
もちろん、がんの関係で困ったらがん相談支援センター 一択ではあるんですけれども、
ただがん相談支援センターもこういった情報提供を やっていけてるかというと、
そこまでではないんじゃないかなと 個人的には思っていて、
そういうのも大事ですし、あとはピアサポートですね。
患者さん、当事者の方同士で支え合ったりとかっていうのが 非常に大事かなと。
というふうに思いました。
ということで、一番下、医療・美容地域の共同で、
誰もがつながるアピアランスケアを ということで書いてありまして、
本当にその通りだなと思って、
クリックで調査されたんですけれども、
でも多分全国的に同じような課題を抱えているところが 多いんじゃないかなというふうに思いますので、
ぜひこういった取り組みは各地域で行えたら いいかなというふうに思いました。
詳しくは論文、フリーで読みますので、 論文をご覧いただけたらなというふうに思います。
では、最後にシンシンジャンケンいきたいと思います。
いきますよ。
シンシンジャンケン、ジャンケン、チョキ!
ということで、今日も幸せな一日でありますように。
お会いいただきありがとうございました。
興味深々。
08:05

コメント

スクロール