2025-07-02 31:40

#7.戦後の闇市から続く名古屋の味「どて煮」。老舗のれんに隠された無数の串。100年続けば文化になる?

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名古屋めし「どて煮」の話が、まさかの壮大な文化論へ!今回の名古屋魅力探検ラジオは、ただのグルメトークでは終わりません。名古屋研究者の倉橋岳さんが語る「どて煮」の歴史から、話は「文化が生まれる瞬間」へと発展。お祭りの語源は「政治(まつりごと)」と同じ?日本一売れるお土産「赤福」が、ある画期的なキャッチコピーで大ヒットした話。そして、誰もが知る「明治神宮」が、実は100年ほどの歴史しかない人工の森だという衝撃の事実とは?一つの熱狂が100年続くことで文化になる…。食文化を入り口に、歴史や社会の成り立ちまで見えてくる、知的エンターテイメントをお届けします。あなたの知的好奇心が満たされる30分です。

【目次】

() オープニングトーク

() 今回のテーマは名古屋の居酒屋定番「どて煮」

() 名古屋のどて煮の定義とは?もつ煮との決定的な違い

() 戦後の闇市から続く、のれんに隠された串の逸話

() どて煮が最高に旨い!伏見の老舗「島正」をご紹介

() コロナ禍で消えた老舗と、続けることを選んだ店主たち

() 大将との絆を深めた、名古屋東区の格式高いお祭り

() 文化とは何か?たった一人の熱狂が祭りを生み出す

() 赤福と明治神宮に学ぶ、文化や伝統の意外な成り立ち

() 別府の祭りで定着した「進撃の巨人」ポーズの謎

() エンディング|どて煮から文化論へ繋がる面白さ

【今回の放送回に関連するリンク】

どて焼き 島正

https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23001853/

https://nagoya-meshi.jp/nagoyameshi-search/detail/%E3%81%A9%E3%81%A6%E7%84%BC%E3%81%8D-%E5%B3%B6%E6%AD%A3/

東区山車祭り

https://www.nagoya-info.jp/event/detail/162/

徳川園

https://www.tokugawaen.aichi.jp/index.html

徳川園山車揃え

https://aichinow.pref.aichi.jp/spots/detail/1316/

お祭りの起源

https://www.vmg.co.jp/restaurants/magazine/matsuri/

【番組の概要】

名古屋研究者の倉橋岳と、名古屋生まれ名古屋育ちのかねりんが、名古屋の知られざるオモシロエピソードを語り尽くす番組です。グルメ、歴史、文化、お店、会社、ゆかりの人物、様々な切り口で名古屋の魅力を語り尽くして参ります。

【お便りフォーム】

https://forms.gle/ShfKr4pmcvTsVgJe7

【番組公式ハッシュタグ】

#名古屋魅力探検ラジオ

【パーソナリティ(MC)】

▼倉橋岳

名古屋研究者(観光・食・文化プロデュース)

「15歳で渡米し、国際感覚を養うが名古屋が好きすぎて帰国。2009年から名古屋市公式の観光PR隊(創始メンバーとして、経済効果210億円超)、食文化(フードプロデュース実績多数、ひねもす食卓祭最優秀賞、NHKへのレシピ提供等)、地域イベント(「ナゴヤ・アップデート祭」企画主宰)の分野で、グローバルな視点を取り入れたプロデュースを実践。現在、名古屋工業大学大学院にて博士後期課程で「街づくり」を研究中。名古屋のローカルな魅力を世界に通用するコンテンツへと昇華させる戦略家として活動している。」

https://x.com/gakukurahashi

▼かねりん

・KANERIN Podcast Studio 代表

・渋谷Web3大学 名誉教授

「名古屋生まれ名古屋育ち。刑事司法実務の最前線で多数の犯罪捜査を指揮。2017年から暗号資産業界へ参入。数々のグローバルプロジェクトに参画しコンサルティング、情報分析・アドバイザリー業務を提供。犯罪捜査の最前線で培った知見を、仮想通貨のリスク回避や資産防衛に活かすCrypto Security Evangelistとして活動。ミュージカル、コンサートライブ動画配信事業、長年の音声配信業、テックメディア立上げ等の経験を活かし、KANERIN Podcast Studioを創業。」

https://x.com/kanerinx

https://voicy.jp/channel/2534

【プロデューサー】

かねりん https://x.com/kanerinx

【サウンド・アーキテクト】

Aviv Haruta https://x.com/oji_pal

【カバーデザイン】

かねりん https://x.com/kanerinx

【制作/著作】

KANERIN Podcast Studio

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※画像引用:https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23001853/

【各種ポッドキャストスタンドへのリンク】

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サマリー

名古屋の名物料理であるどて煮の特徴や歴史が語られ、特に赤味噌を使用した名古屋らしいスタイルに焦点が当てられています。また、戦後の闇市から続く屋台文化や老舗店のエピソードも取り上げられ、名古屋の食文化の深さが伝えられています。名古屋のどて煮の歴史や文化が語られ、戦後の闇市から始まった食文化が今も継承されています。また、地域のお祭りやその重要性についても触れられ、名古屋の食と祭りの結びつきが強調されています。名古屋の伝統的な料理「どて煮」や、100年続く文化の重要性について考察が行われています。この番組では、文化の背景や、それに関連する様々なエピソードが楽しめます。

00:01
名古屋魅力探検ラジオ
名古屋の観光PR活動に関わり続けて15年、パーソナリティの倉橋岳です。
同じく名古屋生まれ、名古屋育ち、かねりんポッドキャストスタジオ代表、かねりんです。
この番組は、名古屋のグルメ、歴史、文化、店、観光などに関する知られざる面白いエピソードを語り尽くす番組です。
はい、今日のお題は何ですか?
名古屋飯の世界、居酒屋定番編です。
はいはい、居酒屋定番。
はい。以前ね、これ2つ前の時に、手羽先の話をしましたが、同じグループ編ですね。
なるほど、なるほど。で、今日は何の飯を喋るんでしょうか?
名古屋のどて煮の特徴
どて煮でございます。
どて煮というのは通じるんですかね?
いやー、これは通じる方だと思います。どて煮自体は全国にありますから。
なるほど、なるほど。
じゃあ名古屋飯でありつつ、名古屋飯でないどて煮もありつつ?
そう、まあ、そのどて煮のどてっては、その味噌でどてを作って、その中にいろんなホルモンとか具材を入れて、それで煮立たせて作るっていうものは、全国に似たような料理がたくさんあるので。
名古屋飯の中で特徴的なのは、何と言っても赤味噌、八丁味噌等々を使うっていうことだよね。
あ、そう、どて煮っていう料理は別に一般料理だけど、その中でも特徴があるのが、その名古屋のどて煮、赤味噌?
そうそうそう。
あ、そうですか。じゃあ何、その全国のどて煮は赤味噌じゃないのもあるってこと?
赤味噌なのは名古屋だけだよ。
え?なんか別なものじゃん、それ。
だから全国的にはもつ煮って呼ぶんだよね。
あ、はいはい、それはもつ煮じゃん。
いやいや、同じなの、同じ。味噌を使うか否かな。
え?どういうことですか?ちょっと全然わからないんだけど。
どて煮もいわゆるもつ煮の一種なんだけど。
はいはいはい、もつ煮の方が広いカテゴリーね。
あ、そうそうそうそう。
はい、もつ煮があります、はい。
中にワンパートだけ、そうそうそう、どて煮がある。
なるほど、それが赤味噌使ったもつを煮たやつがどて煮と。
そう。
え、じゃあそのどて煮っていうのは名古屋のものだけじゃないの?その言い方?
いや、他にもある。
あるんかい。
白味噌でどて煮とかあるし。
あ、赤味噌じゃないどて煮があるのね。
うん。
それはでもどて煮って言うんだね。
言う。
じゃあどて煮パートも名古屋だけのものじゃないね。
はい。
白味噌でどて煮は何なんですか?赤味噌であることですか?
赤味噌であること。豆味噌を使っていること。
なるほど。いわゆる八丁味噌でもない?別に。
八丁味噌とは限らない。
限らない。豆味噌。
豆味噌。
豆100%味噌。
豆100%味噌になると八丁味噌だから、豆100%と限られていないよね。
赤味噌ならいいと。
うん。
じゃあ赤味噌なら良いという定義ですね。
そうですね。
なるほどなるほど。じゃあこの赤味噌チックなどて煮は名古屋でしか食べれない。
その通り。
あ、そうですか。
いやいやちょっとね、いろいろとね、定義にちょっとね、うるさいもんですね。
いやあそこでもこだわらないと話進まないもんね。
そうだね。どて煮ふーんって終わっちゃうからね。
いやあやっぱね、これさあやっぱり名古屋人同士がやってると難しいなと思うのは、
なんかどこまでがこれが名古屋のものなのかとかわからないからね。
本当にそうだよね。
そうだよね。
本当そう。
なるほどね。なんかあんまり意識したことなかったけど、じゃあこの赤い味噌で煮たこのホルモンのどて煮っていうのは東京では食べれないのかね。
食べれない食べれない。
あ、そうかね。
まあそれ意識してそういうメニューがあればあるけどってことだよね。
そうだね。
味噌おでんの一種とも捉えられるっていうちょっと感化しがたい一文が入ってる。
また定義を難しくしてますね。
確かに。
なるほど。
ただ一つ言えるのは味噌おでんの一種なんだけども、
一つ一つのバラバラに入っている具材が小さいおでんよりも。
なるほど。
そうだよね。なんか細かく刻んである。
細かく刻んであることの方が多い。こんにゃくとかね。
じゃあさ、これ今聞いてくれてる全国の方々はさ、全く何もイメージがつかないってことなのかもしれないね。
そうですね。だからそのおでんにもつ煮があるじゃないですか。全国の。
例えばセブンイレブンとかローソンとかで。
それはあるね。
あれを串から取って、でまた入れて、また大根とかこんにゃくを細切れにして、
それを最後味噌で煮立たせるみたいな、そういう料理だよね。
そうだねそうだね。結構だから味噌味きっつい感じだね。
そう。甘辛いのが多いよね。
そうだね。これ結構居酒屋の定番メニューというか付き出しじゃないのこれ。
うん確かにそう。
名古屋では定番中の定番。欠かせないっていう一品だよね。
これさすごいのがさ、いろいろ名古屋飯を研究してる人が友人でいてさ。
おーすごいね。
その人はさ、本当に何百万ページビューとかいくような人なの。それを書くとね。
名古屋飯のことを書くと。
ブロガーさんみたいなこと?
そうそうそう。書けばすなわちヤフーニュースになるような。
ヤフーニュース書きますみたいにして書く人なんだけど。
すごい人だねそれ。
戦後の屋台文化
その人に教えてもらったのはさ、これさ戦後の動乱期にもよく食べられていたものなわけよ。
うんうん。
で、なんか屋台とかってさ、駅のさ、表側はきれいに整備されてるけど裏側ってさ、どこの駅もさ、
バラック小屋みたいなところが集結してさ、時代によっては闇市があってさ、そういうようなところだったりするわけよね。
はいはい。
そこにたくさん連ねてたのが、このドテニアなんかを出すそういう屋台だったわけよ。
へー。屋台でね。
屋台で。で、何十年っていう風に続いてるお店が数年前に畳んだわけね。
へー。ドテニアさんの話?
そう、ドテニアさん。
で、寂しいなって言って、で、そこをその人閉店する時に見に行ったんだって。
で、そしたらさ、のれんを読んで文字のごとくのれんをこう下げるわけよ。
はいはい。
そうすると串がいっぱいバラバラバラバラって落ちてきたんだって。
ほうほうほう。
要はさ、一本一本、その100円とか200円とかあって、回転寿司の皿みたいにさ、串の種類と串の数でさ、お会計が決まるわけよ。
はいはいはい。
そう、そののれんの上に隠して、こう上に。
みんなやるもんだから、大量の串がさ、出てきたわけ。
すごいそれ。
面白くない?
それなんか計算してほしい。いくら入ってたのってそれ。
いくら分なのかっていうね。
ねえ。
はあ、おもろいなそれ。要はみんな隠して気づかずに。
そう。
そんなことするから店畳んじゃったんじゃないの?みんな。
え?それ大丈夫?それ。
そう、のれんを下ろすことになったんだけども、それがね、発覚したっていう。
なんかそれ聞いて面白いなと思って。なんか時代が見えるじゃない?
見えるね。ちなみにそのお店の名前とか言わない方がいいの?
ああ、お店の名前、僕はね、覚えてないんだよね。
ああ、そうなんだ。
地域は分かるんだけど。
名古屋駅の近く。
そういうさ、どてりの老舗ってのがさ、何?
そのお店も何?ずっと屋台だったの?
それがその屋台、屋台で始まったのかお店なのか分かんないけどそのこう、
なんていうのかな。
うん。
本当に屋台に毛が生えたような建物なわけ。
はあはあはあはあ。
だからしっかりとしたなんかこう、家みたいな建物じゃなくて、なんていうのかな。
プレハブ小屋みたいな。
本当にバラック小屋みたいな。
はいはいはいはい。
そういうお店ね、僕大好きなんでね。
ああいいね、行こう行こう今度。
よく行きましたね、名古屋にいる時は。
ああ。
安くてうまいんだよね、そんで。
そうですよ。
そういうところはやっぱりね、お店の人も二重見合ってね。
うん。
面白いからね、お話ししてても。
そうね。
そうか。
行きたいな。
もう一個、おすすめの店があって、どてにで。
最高に美味しい。
まだやってるの、そこは。
そこやってるの。
おお、よかった、もうなんか昔話ばっかりで、もう全然食べさせてもらえないから。
老舗店のエピソード
創業が1949年。
結構前だね。
島礁っていうところなんだけど、知ってるかな?
不思議にあるんだけど。
なんか聞いたことが。
普通のアイランドの島に、正しい島礁なんだけど。
はいはい。
ここはね、お酒が、酒器がさ、金属の、なんていうの。
はいはいはいはいはい。
金属の鈴。
よく缶つけるときに使うようなやつですか?
そうそうそう。あれで焼酎とか出てくるわけ。
で、鈴なわけよ、金属が。
鈴製なんだ。
で、熱伝導率がもう、他の金属と違って高いのかな。
だから、なんていうか、飲みごたえが違うんだよね。
へー。
島礁、最高だよ、ここ。
うわー。
土手焼き島礁。
そう、で、ここはね、土手焼きっていうの、土手煮のこと。
あ、そう、言い方が違うだけなんだ。
そう。いわゆる、まあ、土手煮が出てくる。
最高に美味しい。
あ、なんかこの鍋で、ぶっさしてある感じ。
うん。
そんなに高いお店じゃないんだけど、たくさん食べちゃうからね、結構外景いっちゃうんだよね。
ははは。
結構なんか、こぎれな店ですね。
いや、全然全然。写真では綺麗かもしれないけど、全然こぎたない感じ。
そんなこと言っていいの?
あー、えーと、年季の入った。
でも年季入った方がいいよね、こういうとこはさ。
なんか写真綺麗に撮りすぎだよ、これ。
そうね。
ディスブランディングだよ。
そこがね、対象が良くてね、またね。
いいだろうね。
こういうお客さんの写真とかいいな。
でも結構だいぶ、だいぶ綺麗じゃないですか?
そうね。
バラック小屋みたいなところと比べたら。
あ、そこと比べたらね、だいぶ綺麗。
やっぱこういう美味しい店にはこの赤干しがあるんですわ、なぜかね。
そう。ビールでしょ、赤干しって。
ビールですね。
札幌ラガーですよね。
必ずこの土手系とは赤干しです、僕は。
なぜかこの謎の組み合わせなんですよね。
へー。やっぱり合うんかね。
合うんですね。
いいね。
飯テロ放送だな、こりゃ。
で、こういうさ、ところのさ、いい対象がいるわけじゃない。
で、息子さん夫婦がついでにやってるわけよ、一緒にやってるわけよ。
おー。
コロナ禍と飲食文化の影響
でもさ、コロナの時に応援のために食べに行ったわけさ。
そしたらさ、なんだ、もうお店の、お店が広いわけじゃないのに、
なんていうの、プラスチックのシールドをさ、たくさんつけてさ、
隣のお客さんのシールドもあるし、手渡しで渡してたようなところにも完全にシールドがあってさ、
ものすごくなんかこう寂しい感じがしたよね。
へー。
隔たりがもう完全にできちゃって。
はいはいはい。
で、オペレーションもうまくいかないじゃない、そんなの。
そうだね。
うーん。
今もう取っ払ってるのかな。
取っ払ってるでしょ。なんかまだコロナの名残で似たようなことずっとやりっぱなしの店もあるよね、たまに。
あるねー。
うーん。
あれこそディスブランディングだと思うんだけど。
ねー。
うーん。
多分大体は戻ってきてると思うけど。
うーん。
じゃあそうか、そういうコロナを乗り越えられずに潰れちゃった死にせってのも結構あるんすかな、これ。
めちゃくちゃありますよ、それは。
最悪だね、それは。
戻ってこない、それはもう。
戻ってこない。
最悪だね、それは。
うーん。
これさ、歴史のあるところってさ、名物大将とか名物おかみがいるっていうのがさ、
うーん。
まあ一つ事実としてあると思うんだけど。
うーん。
その、いつかは私の代で辞めるんだっていう人たちがコロナをきっかけに辞めちゃったんだよね。
はー、なるほどねー。
じゃあもともとちょっと辞めようかなっていう人が。
そうそうそうそう。
いいきっかけになったんだ。
うーん。
そんな赤字垂れ流してまでさ、やるっていうのはさ、老後にも影響出ちゃうじゃない。
なるほどね。
じゃあ意外と本人たちは嬉しかったりするのかね。
かもしれないね。
店によってはね。
うーん。
やっぱり今が一番若いから若い時に店をたためてよかったっていう人もやっぱりいたよ。
なるほどねー。
そういうきっかけでもないとなかなか辞められないのかもねー。
うーん。
地域の誇りと祭りの重要性
やっぱりお客さんの声があるからさ。
はー。
うーん。
なんで辞めるのって理由がね、コロナだったらしょうがないかってなるもんね。
そうそうそうそう。
なるほど。
なんか一個さ、この島嶼の大島と、あのー、今でいうとこのなんだ、徳川園とかその辺の。
はいはい。
名古屋のおぶけさんたちが住んでいた東区っていうところがあるんだけど、名古屋には。
東区ね、はいはいはい。
東区のさ、その辺りっていうのは、出汁があるわけよ。要はおみこしみたいな。
あーはいはいはい。
おみこしっていうのはかつぐものだけど、出汁っていうのは山に車と書いて、まさにこう、車がついてるわけよね。
両輪ついてるわけよね。
それでこう引っ張るやつね。
そうそうそう。
うんうん。
でその出汁をさ、出すお祭りがあるわけ。
はい。
で、その辺りの地域の人たちっていうのはすごくプライドが高いのね。地域に対するプライドが。
私たちはこの辺りに住んでいるんだっていう。
なるほどなるほど。
そう。で、とあるお祭りに出演したときに、その人に出会って、嶼島の大島に。
はい。
で、そこで出会ってからお店に行ったら、ものすごくその寛大されるようになって。
へー。
うん。やっぱりその大事な地域のお祭りに携わるっていうことが。
なるほどね。
僕ができたものだから、この名古屋をすごく大事にする男だっていう風に見てくれるようになって。
なるほどなるほど。
そう。何回かもう行ってるから顔見知りだったんだけど。
なるほどね。
すごくお客としても大切にしてくれるようになったっていう。
本物だっていうことがわかる行動なわけだ。
そういうのが。
お祭りっていうのはじゃあ結構大事にしてる人多いんですか?
多いですね。特にそこのお祭りは、名古屋の中でも格式が高い。
へー。東区の?
東区の。
なるほどね。
うん。だってさ。
そんな街だったんだね。東区ってね。
そう。東区はね。名古屋にとって大切な地でね。
なるほどね。
そう。東区にもいいお店がいっぱいあるんですよ。これがまた。
これまた案内してもらいたいですな。
これね。1個ね。えっと。ひつまぶしの会で。
はい。
この地域の話しますよ。
あれですね。
え?何?
わかりますよ。
え?何何何?
あれ。宇那富士山じゃないですか?
えー。そうそうそうそう。
あのね。ガクさんね。僕もね。東区にはゆかりありますんで。
しばらく勤めてたんでね。その東区の時にね。ちょっとね。
はいはいはい。
はいはい。いろいろ回りましたんで。
でも結構新しいでしょ?
新しい何が?
2022年だから。宇那富士。
宇那富士?
あ、そうなの?
宇那富士の白壁別邸ね。
そうなんですか。
そうそうそうそう。
そこじゃないかもしれませんね。僕が知ってるのは。
でも宇那富士はあってます。
じゃあまたウナギの会で宇那富士山ね。
はい。
あーなんかそうね。いいねそれね。
え?じゃあ何?ガクさんはいろんなお祭りに行ってるの?
いろんなお祭りに、はい。携わらせていただいてますね。
あーそうですか。はい。
お祭りってね、本当に、いや文化を語る上でお祭りが一番僕分かりやすいと思うんですよ。
あーそう?
そう。例えばお祭りってさ、語源をたどると、
例えばその偉い人を建て祭るとか、
はいはいはい。
あとは神様を祀るとか、
うんうん。
あとは祭りごと、政治とか、全部語源が一緒なんだよね。
あーそう。
うん。
祭りごともお祭りも?
そう。何か一つのものを特別に敬うことなんだよね。
うん。
全部。
うん。
でさ、そのお祭りの大元をたどると、
うん。
なんか熱量のある人が始めた何かしらで、別に大義名武もなければ、
その、ある種のおふざけなんじゃないの?っていうものも多いわけ。
うんうん。
だからたった一人の熱狂が、ものすごく大きな人を巻き込んで長い時間行われると祭りになるわけよ。
あーそういうことなんだ。
だからさ、イベントなんだよね。お祭りって元は。
はいはい。
そのお祭りはイベントなんだよね。だけどイベントがものすごく長く続くと、祭りって呼ばれるようになるわけ。
なるほどね。地域に根差して。
そう。その地域にとって当たり前の存在になる頃に祭りと呼ばれるんだよね。
なんかそのお祭りってさ、そのみこしとかだしとかをこう引っ張ってきてさ、ガチャガチャやるっていうイメージ強いんですけど、
はいはいはいはい。
そういうのがお祭りなんですか?
はい。
だからそのみこしとかだしがない祭りってのはないの?
ある。
あるんだ。
ある。
それ自社仏閣が絡んでる?
ものとも限らない。
そうとも限らない。
限らないんだ。
うん。
なんかそういうイメージが強くてですね。
うん。
なんかお林やってピーヒャラ、ピーヒャラしながらっていうイメージが強くてさ。
うんうん。
なんかちょっと古いものみたいなイメージが強いんだよね。
やっぱりそれは途中でか最初からじゃなくても後からそういう神事に関わってくるものが多いんだよね。
これも面白いんだけど、これもなんかこう税金の控除の話を前回しましたが、そのお金の流れでこういうものをたて祀ってるんですって言うと、補助が降りたりするわけ、昔も。
なるほどね。
そう。だからそういうふうにやっぱりこうお祭りを続けていくにあたって資金をどこからか引っ張ってくるためにスポンサーでお寺の名前を使って引っ張ってくるとかあったみたいよ。
なるほどね。
昔も今も一緒じゃない?その辺。
それはまたなっちが聞いてますねそれ。
なんか本当になんかリアリティ、リアリティというかなんかお金がないからとかさ、その納税の控除を受けるためとかさ、なんかすごく現代チックな僕らとなんか同じような行動原理で動いた結果、今の文化ができてるっていうのがなんか不思議だな。
結局変わらないのよ。
日本全国でさ、一番売れてるお土産って何かわかるかな?食べ物で。
東京バナナですかね。
東京バナナもいいんだけど、三重県です。
三重県?
はい。
あ、うなぎパイだね。
それは静岡県かな。
しまったしまった、うなぎパイ僕が好きだから。
三重県のお土産?
お土産、おまんじゅうの一種。
まんじゅう?伊勢神宮絡んでる、あ、赤服か。
大正解。
はいはい。
赤服って当初全然売れなかったの。
あ、そう。
だけど伊勢神宮に行くんだったら赤服食べないとダメだよって言って広告売ったの。
はいはいはい。
それが日本で一番最初のキャッチコピーだって言われてるんだけど。
へー。
文化と歴史の継承
要はアイディアマンが広告のキャッチコピーを考えてバカ売れしたの。
それはだいぶ前の話?
だいぶ前の話、もう数百年も前の話なんだけど、
みたいにそんな赤服のあんななんかこうね、おごそかな雰囲気を持っている、
あれでさえ人が、アイディアマンが考えたキャッチコピーなわけよ。
なるほど。
すごくない?
なるほどね。
だから変わらないんだってきっと。
あー、だから本当にそれこそ100年続いて文化になって、文化になった頃にはそんな発祥のことなんて誰も知らへんっていうことね。
そうそうそうそう。
でもこうやってほじくり返す男がいるとほじくり返されちゃうっていう。
あーそう。
ちょっと恥ずかしいよね。
明治神宮だってそうだよね。
え?何?
明治神宮って明治天皇が奉行されたときに、お祭りするところが東京であるといいっていうことで、
100年後珍珠の森になっているように、全国の5000人の職人、若い人たち中心の職人さんが集まって、
100年後完成する珍珠の森を作ろうっていう風にして作ったわけ。
何?珍珠の森って何すか?
まあ要は昔からあるような何かこう、出雲大社とか伊勢神宮とか、
昔から八代があるような、八代が守っている森、珍珠の森のようなものを設計して作ったわけよね。
はー、なるほどね。
だから明治神宮って素晴らしい神宮なんだけど、たかだか100年しか歴史がないわけ。
おー、なるほど。そうって言われるとね、全然歴史ないね。
そう。
文化とは何か
なんならその辺の地元の神社よりも歴史ないってことでしょ。
その通りその通り。
富士神さんみたいなのよりね。
そう。
なんかちょっと人工物っぽい感じがするね。
うん。だから、そういうもんなんだよ。きっと。
うわー、なんかこれ、この話をいろいろしてくるとすっごい解像度上がってくわ。
なんか文化とは、歴史とは、植文化とはみたいな。
いいねー。
そう、だからどんなにおふざけでも、どんなものでも、100年続けば文化になると思ってるのね。
なるほどね。
うん。
だから学さんはいろいろやってるわけですね。
そうなんですよ。だから文化になるっていうものが胸熱なのはそういうことで。
1個、最近仲良くしているお笑い芸人さんがいて、大の字の大谷さんっていう方なんだけど。
はいはい。
よく遊ぶし、2人でサムナ行ったりもするし、その人はものすごく知識があって、めっちゃくちゃ深いところまで面白く掘り下げる人なんだよね。
へー。
で、その人が今、大分県出身で、何だっけ?温泉地。ペップ。
ペップ?はいはい。
ペップの街を盛り上げる活動してるの。
はいはいはい。
で、ペップのお湯ぶっかけ祭りっていうのを手掛けてるんだけど、100トン以上のお湯をお互いにぶっかけ合うような、そういうお祭りに出てたりするのね。
あー、なんかその祭り知ってますね。
うん。湯ぶっかけ祭りって言うんだけど、その湯ぶっかけ祭りの時に、8等交わりの湯って言って、要はお湯の種類が8種類あるのね。
うん。
だから、8つの湯と書いて8等交わりの湯って言って、その8等を持ってきて、一緒にしてっていう、そういう儀式をやるわけよ。
うんうん。
で、初年度だからそれをやるのが、やろうとしてもちょっとおぼつかないわけよ。
はいはい。
だけど、誰かがいきなり胸に手を当てて、目をつぶって、なんかおごそかな雰囲気を出したんだって。
ほうほう。
それは、それを見た人がみんな真似して、8等交わりの湯の時にこうやってやり始めたわけよ。
心臓に胸を、心臓にその手を当てがって。
あれじゃん、進撃の巨人みたいじゃん、なんかポーズ。
そう、その子が進撃の巨人が好きだから、なんか勢いでやっちゃったんだって。
進撃の巨人ポーズをしたのね。
そう、そしたらみんながそれを真似するようになって、毎年8等交わりの湯の時にはそれをみんなやるんだって。心臓を捧げるポーズ。
心臓を捧げようみたいなこと。
そう、でもみんな意味がわかってないの。
それもあたかも何十年も前から何百年も前からやってるみたいな空気が流れるんだって。
めっちゃ面白い。
いやだからそんなもんだよねっていう話をしてて。
あー、ウケるそれ。ウケるなー。え、それが何?今定着してるってこと?
定着してんの。
それがだから100年後残ってたら激圧だよねってことだよね。
そうそうそうそう。
笑っちゃうなそれ。
誰もね、進撃の巨人が好きでなんかちょっと急になんか手持ちブサタンになったからやった人がいて、それを真似してなったっていうふうには思わないからね。
だからそれはもし100年後残ってたらそのルーツの進撃の巨人っていうところまで掘り下げられて。
うん。
進撃の巨人がこれをやってたのもなんかルーツがあったらどんどん繋がってくねなんかね。
お祭りのエピソード
確かにね。
だからさ、何かしらの行動に理由がある場合はさ、全部自由繋ぎで繋がってくね。
そうだね。
それだし100年も前のものを紐解くとなんかねすごいことのように思えると思うんだよ。
なるほど、そうだね。100年前って言うとなんかそれだけですごいことみたいな感じするから。
いやー。
ということで土手院の話から進撃の巨人までお話がいきましたがどうでしたか?今回の放送は。
すごくね、すごく勉強になるな。とてもいいですね。
食べ物興味があるからフットインザドアでそこに入っていって、あれよあれよでいろんな話に派生していろんなことを知れるっていう番組だなって思ってますね。
今回は文化とは何かみたいなそういった論でしたね。
そうねそうね。文化。100年続いて文化だっていうのがやっぱり適当に言ってるわけじゃなかったんだなっていうのはすごく分かるというか。
ちょっとね今後はちょっと末恐ろしいなと思ってますね。
だっていちいちさ違うテーマを取り上げるたびになんかこんなあれもあれもってこんな話が出てきて進まないですよ先。
先に進めたいのにみたいな感じがしちゃうけどね。面白い。なんかいろいろつながってくる気がするのがね、面白いですね。
新しいことが見えてくるような気もするんですよね。
一個一個掘り下げていくとなんかこれ全体でもわっとこういう共通点があるのが名古屋なんじゃねみたいなものが。
はいはいはいはい。
おぼろげながら見えてきたりするのも面白いかなって思います。
はいありがとうございます。
ということでこの番組は名古屋にまつわるグルメ、歴史、文化、店、観光などいろんな面白いエピソードを語っていきます。
ぜひフォローして聞いてください。多くの方々に聞いてほしいです。
ということでお聞きのポッドキャストスタンドで欲しいご評価と感想コメントお願いします。
お願いします。
名古屋の知り合いや旅行好きのあの人にこの番組を教えてあげてください。
なんといってもこの番組は100年続きます。
それではまたまた。
バイバイ。
31:40

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