どて煮でございます。
どて煮というのは通じるんですかね?
いやー、これは通じる方だと思います。どて煮自体は全国にありますから。
なるほど、なるほど。
じゃあ名古屋飯でありつつ、名古屋飯でないどて煮もありつつ?
そう、まあ、そのどて煮のどてっては、その味噌でどてを作って、その中にいろんなホルモンとか具材を入れて、それで煮立たせて作るっていうものは、全国に似たような料理がたくさんあるので。
名古屋飯の中で特徴的なのは、何と言っても赤味噌、八丁味噌等々を使うっていうことだよね。
あ、そう、どて煮っていう料理は別に一般料理だけど、その中でも特徴があるのが、その名古屋のどて煮、赤味噌?
そうそうそう。
あ、そうですか。じゃあ何、その全国のどて煮は赤味噌じゃないのもあるってこと?
赤味噌なのは名古屋だけだよ。
え?なんか別なものじゃん、それ。
だから全国的にはもつ煮って呼ぶんだよね。
あ、はいはい、それはもつ煮じゃん。
いやいや、同じなの、同じ。味噌を使うか否かな。
え?どういうことですか?ちょっと全然わからないんだけど。
どて煮もいわゆるもつ煮の一種なんだけど。
はいはいはい、もつ煮の方が広いカテゴリーね。
あ、そうそうそうそう。
はい、もつ煮があります、はい。
中にワンパートだけ、そうそうそう、どて煮がある。
なるほど、それが赤味噌使ったもつを煮たやつがどて煮と。
そう。
え、じゃあそのどて煮っていうのは名古屋のものだけじゃないの?その言い方?
いや、他にもある。
あるんかい。
白味噌でどて煮とかあるし。
あ、赤味噌じゃないどて煮があるのね。
うん。
それはでもどて煮って言うんだね。
言う。
じゃあどて煮パートも名古屋だけのものじゃないね。
はい。
白味噌でどて煮は何なんですか?赤味噌であることですか?
赤味噌であること。豆味噌を使っていること。
なるほど。いわゆる八丁味噌でもない?別に。
八丁味噌とは限らない。
限らない。豆味噌。
豆味噌。
豆100%味噌。
豆100%味噌になると八丁味噌だから、豆100%と限られていないよね。
赤味噌ならいいと。
うん。
じゃあ赤味噌なら良いという定義ですね。
そうですね。
なるほどなるほど。じゃあこの赤味噌チックなどて煮は名古屋でしか食べれない。
その通り。
あ、そうですか。
いやいやちょっとね、いろいろとね、定義にちょっとね、うるさいもんですね。
いやあそこでもこだわらないと話進まないもんね。
そうだね。どて煮ふーんって終わっちゃうからね。
いやあやっぱね、これさあやっぱり名古屋人同士がやってると難しいなと思うのは、
なんかどこまでがこれが名古屋のものなのかとかわからないからね。
本当にそうだよね。
そうだよね。
本当そう。
なるほどね。なんかあんまり意識したことなかったけど、じゃあこの赤い味噌で煮たこのホルモンのどて煮っていうのは東京では食べれないのかね。
食べれない食べれない。
あ、そうかね。
まあそれ意識してそういうメニューがあればあるけどってことだよね。
そうだね。
味噌おでんの一種とも捉えられるっていうちょっと感化しがたい一文が入ってる。
また定義を難しくしてますね。
確かに。
なるほど。
ただ一つ言えるのは味噌おでんの一種なんだけども、
一つ一つのバラバラに入っている具材が小さいおでんよりも。
なるほど。
そうだよね。なんか細かく刻んである。
細かく刻んであることの方が多い。こんにゃくとかね。
じゃあさ、これ今聞いてくれてる全国の方々はさ、全く何もイメージがつかないってことなのかもしれないね。
そうですね。だからそのおでんにもつ煮があるじゃないですか。全国の。
例えばセブンイレブンとかローソンとかで。
それはあるね。
あれを串から取って、でまた入れて、また大根とかこんにゃくを細切れにして、
それを最後味噌で煮立たせるみたいな、そういう料理だよね。
そうだねそうだね。結構だから味噌味きっつい感じだね。
そう。甘辛いのが多いよね。
そうだね。これ結構居酒屋の定番メニューというか付き出しじゃないのこれ。
うん確かにそう。
名古屋では定番中の定番。欠かせないっていう一品だよね。
これさすごいのがさ、いろいろ名古屋飯を研究してる人が友人でいてさ。
おーすごいね。
その人はさ、本当に何百万ページビューとかいくような人なの。それを書くとね。
名古屋飯のことを書くと。
ブロガーさんみたいなこと?
そうそうそう。書けばすなわちヤフーニュースになるような。
ヤフーニュース書きますみたいにして書く人なんだけど。
すごい人だねそれ。
やっぱりお客さんの声があるからさ。
はー。
うーん。
なんで辞めるのって理由がね、コロナだったらしょうがないかってなるもんね。
そうそうそうそう。
なるほど。
なんか一個さ、この島嶼の大島と、あのー、今でいうとこのなんだ、徳川園とかその辺の。
はいはい。
名古屋のおぶけさんたちが住んでいた東区っていうところがあるんだけど、名古屋には。
東区ね、はいはいはい。
東区のさ、その辺りっていうのは、出汁があるわけよ。要はおみこしみたいな。
あーはいはいはい。
おみこしっていうのはかつぐものだけど、出汁っていうのは山に車と書いて、まさにこう、車がついてるわけよね。
両輪ついてるわけよね。
それでこう引っ張るやつね。
そうそうそう。
うんうん。
でその出汁をさ、出すお祭りがあるわけ。
はい。
で、その辺りの地域の人たちっていうのはすごくプライドが高いのね。地域に対するプライドが。
私たちはこの辺りに住んでいるんだっていう。
なるほどなるほど。
そう。で、とあるお祭りに出演したときに、その人に出会って、嶼島の大島に。
はい。
で、そこで出会ってからお店に行ったら、ものすごくその寛大されるようになって。
へー。
うん。やっぱりその大事な地域のお祭りに携わるっていうことが。
なるほどね。
僕ができたものだから、この名古屋をすごく大事にする男だっていう風に見てくれるようになって。
なるほどなるほど。
そう。何回かもう行ってるから顔見知りだったんだけど。
なるほどね。
すごくお客としても大切にしてくれるようになったっていう。
本物だっていうことがわかる行動なわけだ。
そういうのが。
お祭りっていうのはじゃあ結構大事にしてる人多いんですか?
多いですね。特にそこのお祭りは、名古屋の中でも格式が高い。
へー。東区の?
東区の。
なるほどね。
うん。だってさ。
そんな街だったんだね。東区ってね。
そう。東区はね。名古屋にとって大切な地でね。
なるほどね。
そう。東区にもいいお店がいっぱいあるんですよ。これがまた。
これまた案内してもらいたいですな。
これね。1個ね。えっと。ひつまぶしの会で。
はい。
この地域の話しますよ。
あれですね。
え?何?
わかりますよ。
え?何何何?
あれ。宇那富士山じゃないですか?
えー。そうそうそうそう。
あのね。ガクさんね。僕もね。東区にはゆかりありますんで。
しばらく勤めてたんでね。その東区の時にね。ちょっとね。
はいはいはい。
はいはい。いろいろ回りましたんで。
でも結構新しいでしょ?
新しい何が?
2022年だから。宇那富士。
宇那富士?
あ、そうなの?
宇那富士の白壁別邸ね。
そうなんですか。
そうそうそうそう。
そこじゃないかもしれませんね。僕が知ってるのは。
でも宇那富士はあってます。
じゃあまたウナギの会で宇那富士山ね。
はい。
あーなんかそうね。いいねそれね。
え?じゃあ何?ガクさんはいろんなお祭りに行ってるの?
いろんなお祭りに、はい。携わらせていただいてますね。
あーそうですか。はい。
お祭りってね、本当に、いや文化を語る上でお祭りが一番僕分かりやすいと思うんですよ。
あーそう?
そう。例えばお祭りってさ、語源をたどると、
例えばその偉い人を建て祭るとか、
はいはいはい。
あとは神様を祀るとか、
うんうん。
あとは祭りごと、政治とか、全部語源が一緒なんだよね。
あーそう。
うん。
祭りごともお祭りも?
そう。何か一つのものを特別に敬うことなんだよね。
うん。
全部。
うん。
でさ、そのお祭りの大元をたどると、
うん。
なんか熱量のある人が始めた何かしらで、別に大義名武もなければ、
その、ある種のおふざけなんじゃないの?っていうものも多いわけ。
うんうん。
だからたった一人の熱狂が、ものすごく大きな人を巻き込んで長い時間行われると祭りになるわけよ。
あーそういうことなんだ。
だからさ、イベントなんだよね。お祭りって元は。
はいはい。
そのお祭りはイベントなんだよね。だけどイベントがものすごく長く続くと、祭りって呼ばれるようになるわけ。
なるほどね。地域に根差して。
そう。その地域にとって当たり前の存在になる頃に祭りと呼ばれるんだよね。
なんかそのお祭りってさ、そのみこしとかだしとかをこう引っ張ってきてさ、ガチャガチャやるっていうイメージ強いんですけど、
はいはいはいはい。
そういうのがお祭りなんですか?
はい。
だからそのみこしとかだしがない祭りってのはないの?
ある。
あるんだ。
ある。
それ自社仏閣が絡んでる?
ものとも限らない。
そうとも限らない。
限らないんだ。
うん。
なんかそういうイメージが強くてですね。
うん。
なんかお林やってピーヒャラ、ピーヒャラしながらっていうイメージが強くてさ。
うんうん。
なんかちょっと古いものみたいなイメージが強いんだよね。
やっぱりそれは途中でか最初からじゃなくても後からそういう神事に関わってくるものが多いんだよね。
これも面白いんだけど、これもなんかこう税金の控除の話を前回しましたが、そのお金の流れでこういうものをたて祀ってるんですって言うと、補助が降りたりするわけ、昔も。
なるほどね。
そう。だからそういうふうにやっぱりこうお祭りを続けていくにあたって資金をどこからか引っ張ってくるためにスポンサーでお寺の名前を使って引っ張ってくるとかあったみたいよ。
なるほどね。
昔も今も一緒じゃない?その辺。
それはまたなっちが聞いてますねそれ。
なんか本当になんかリアリティ、リアリティというかなんかお金がないからとかさ、その納税の控除を受けるためとかさ、なんかすごく現代チックな僕らとなんか同じような行動原理で動いた結果、今の文化ができてるっていうのがなんか不思議だな。
結局変わらないのよ。
日本全国でさ、一番売れてるお土産って何かわかるかな?食べ物で。
東京バナナですかね。
東京バナナもいいんだけど、三重県です。
三重県?
はい。
あ、うなぎパイだね。
それは静岡県かな。
しまったしまった、うなぎパイ僕が好きだから。
三重県のお土産?
お土産、おまんじゅうの一種。
まんじゅう?伊勢神宮絡んでる、あ、赤服か。
大正解。
はいはい。
赤服って当初全然売れなかったの。
あ、そう。
だけど伊勢神宮に行くんだったら赤服食べないとダメだよって言って広告売ったの。
はいはいはい。
それが日本で一番最初のキャッチコピーだって言われてるんだけど。
へー。
なんならその辺の地元の神社よりも歴史ないってことでしょ。
その通りその通り。
富士神さんみたいなのよりね。
そう。
なんかちょっと人工物っぽい感じがするね。
うん。だから、そういうもんなんだよ。きっと。
うわー、なんかこれ、この話をいろいろしてくるとすっごい解像度上がってくわ。
なんか文化とは、歴史とは、植文化とはみたいな。
いいねー。
そう、だからどんなにおふざけでも、どんなものでも、100年続けば文化になると思ってるのね。
なるほどね。
うん。
だから学さんはいろいろやってるわけですね。
そうなんですよ。だから文化になるっていうものが胸熱なのはそういうことで。
1個、最近仲良くしているお笑い芸人さんがいて、大の字の大谷さんっていう方なんだけど。
はいはい。
よく遊ぶし、2人でサムナ行ったりもするし、その人はものすごく知識があって、めっちゃくちゃ深いところまで面白く掘り下げる人なんだよね。
へー。
で、その人が今、大分県出身で、何だっけ?温泉地。ペップ。
ペップ?はいはい。
ペップの街を盛り上げる活動してるの。
はいはいはい。
で、ペップのお湯ぶっかけ祭りっていうのを手掛けてるんだけど、100トン以上のお湯をお互いにぶっかけ合うような、そういうお祭りに出てたりするのね。
あー、なんかその祭り知ってますね。
うん。湯ぶっかけ祭りって言うんだけど、その湯ぶっかけ祭りの時に、8等交わりの湯って言って、要はお湯の種類が8種類あるのね。
うん。
だから、8つの湯と書いて8等交わりの湯って言って、その8等を持ってきて、一緒にしてっていう、そういう儀式をやるわけよ。
うんうん。
で、初年度だからそれをやるのが、やろうとしてもちょっとおぼつかないわけよ。
はいはい。
だけど、誰かがいきなり胸に手を当てて、目をつぶって、なんかおごそかな雰囲気を出したんだって。
ほうほう。
それは、それを見た人がみんな真似して、8等交わりの湯の時にこうやってやり始めたわけよ。
心臓に胸を、心臓にその手を当てがって。
あれじゃん、進撃の巨人みたいじゃん、なんかポーズ。
そう、その子が進撃の巨人が好きだから、なんか勢いでやっちゃったんだって。
進撃の巨人ポーズをしたのね。
そう、そしたらみんながそれを真似するようになって、毎年8等交わりの湯の時にはそれをみんなやるんだって。心臓を捧げるポーズ。
心臓を捧げようみたいなこと。
そう、でもみんな意味がわかってないの。
それもあたかも何十年も前から何百年も前からやってるみたいな空気が流れるんだって。
めっちゃ面白い。
いやだからそんなもんだよねっていう話をしてて。
あー、ウケるそれ。ウケるなー。え、それが何?今定着してるってこと?
定着してんの。
それがだから100年後残ってたら激圧だよねってことだよね。
そうそうそうそう。
笑っちゃうなそれ。
誰もね、進撃の巨人が好きでなんかちょっと急になんか手持ちブサタンになったからやった人がいて、それを真似してなったっていうふうには思わないからね。
だからそれはもし100年後残ってたらそのルーツの進撃の巨人っていうところまで掘り下げられて。
うん。
進撃の巨人がこれをやってたのもなんかルーツがあったらどんどん繋がってくねなんかね。