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はい、今日ですね、お話ししたいのは、日本語教師にとってのアバター2ということなんですね。
これを話そうと思ったのは、日曜日だから一昨日か、一昨日、インドの映画館でそのアバター2を見てきたからです。
ちなみにアバター2ってここでは言いますけど、アバター2というのは正式のタイトルではなくて、正式なタイトルはアバター・ザ・ウェイ・オブ・ウォーターですね。
水のやり方みたいな感じですかね。だからアバター2というのはあくまでもここで言いますが正式名ではありません。
はい、でね、インドの映画館は本当に色々あるんですけど、すごい近代的なやつもあるんですけど、
ちょっとですね、今回は事情で、3Dが嫌だという人と一緒に行ったので、2Dの映画館にしたんですけど、
そしたらですね、結構かなりローカルな映画館で、いわゆるスクリーンが一つしかないタイプのかなり伝統的な映画館なんですね。
予告編とかもないんですよ。で、終わった時にですね、まだエンドロール終わってないのにブチって終わって館内に明かりがついちゃったりしてですね、
そういうところではあったんですけど、インドの映画館は全てがこういうわけではないです。
本当に近代的な大掛かりな大規模な映画館もたくさんあるんですけどね。
でも僕がこのアバターズを見たのはそういうところでした。
でもね、その分反応があるんですよね。
悪い奴が死んじゃったり、やっつけられたりすると拍手する人とかがいたりして、
見てる人もかなり、いわゆる現代的なショッピングモールの中で見ている人とはだいぶ違うような感じがしましたね。
そういう意味でもとても面白かったです。
なんですけど、ちょっと皆さんにここでお伺いしてみたいんですが、
このアバターの1作目でもいいんですけど、2作目でもいいんですが、
そのどちらかご覧になったことはありますか?
ご覧になったことがある方はハートのマーク、ない方は涙のマークでリアクションいただければと思いますけど、どうでしょうか。
具体的には2009年ですね。
もうハートマークいただいてますね。ありがとうございます。
2009年、前作は2009年なので、
あ、ハートマークいただいてます。
今ここにいる人はみんな見てるってことですね。
前作は2009年なので、
もう今から13年前ですね。
実際にこの映画の中でも13年の時が流れているという感じのようです。
で、作ったのは監督はですね、
ジェームズ・キャメロンという人で、
アバターの1作目もそうですけど、タイタニックもそうですね。
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それから今回も前もそうかもしれませんが、
制作、脚本、監督、全部このジェームズ・キャメロンが一人でやっているということですね。
今いらっしゃる方は少なくとも前作は見ているかもしれないんですけど、
前作見ていなくてもそれほどですね、
分かっていないと困るというところはあんまりないかもしれません。
というか、やっぱり基本的には映像が素晴らしい作品なので、
ストーリーはそれほど複雑ではないです。
なので前作見ていなくても僕は今回のアバター2をお勧めしたいと思いますね。
日本語教師にとってどういうところが面白いかというとですね、
たぶん日本の価値観、日本の自然に対する価値観みたいなものがかなり近いものがあります。
アニミズムとかですね、シャーマニズムとかですね、
そういうものはすごくかなり出てきますね。
でもね、シャーマニズムとかっていうのはたぶん日本というよりも
ネイティブ・アメリカンの人たちのところからヒントを得ているような感じもしますね。
アニミズムとかその辺に関してもですね。
でも結果的には神道にもすごく近いので、
そういうところを見てもらう、学習者に見てもらうというのは面白いやり方じゃないかと思います。
だけど、もう一つは国際結婚の話でもあるんですよね。
しかも国際結婚というよりも、星間ですよね、星の間の結婚になるんですけど、
そういう感じになるので、僕はちょっと国際結婚ではないんですけど、
そういう方に日本語を教えている人にとっては、
そういう目で学習者と一緒に考える。
ここは共感できるけど、ここは共感できないとかですね。
そういうふうに考えてもらうのもすごくいいんじゃないかなと思いますね。
あと一つは、ちょっとね、歩芸ですよね。
反歩芸のメッセージがすごく強くてですね。
ちょっと日本人から見ると、
そういう描き方はないんじゃないというふうに思ってしまうところが、
ちょっといくつかあります。
僕が一番気になったのは、やっぱりハープンなんていうんだっけ、
なんとかって、要するに歩芸ボートで森を打つですよね。
クジラみたいな知的生命体が出てきて、
人類より頭が良くて作曲をしたりするっていうね。
そういうクジラのような知的生命体に森を打ち込む役の人が、
アジア系の俳優なんですね。
ちょっと俳優の名前わからないです。
セリフもね、ESRぐらいしかないので、
もしかしたらエンドロールにも出てこなかったかもしれないぐらいの人なんですけど、
そこででもアップになるのが、いかにもアジア系の俳優という感じだったんですね。
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そこが僕は非常に気になったというのはありました。
あとね、多分ね、すごく過不調制度的な要素もあるんですよね。
息子の一人は、お父さんを軍事組織の指導者として認識していて、
ダディとかダッドとか呼ばないで、サラッと呼ぶんですよね。
そういう感じの息子とかもいて、
その辺も気になる人は気になるんじゃないかと思います。
だけど、日本語教師として僕が一番皆さんにこの映画を見て考えてほしいのは、
学びの種類がいくつかあるということなんですね。
前作見ている人はもうご存知だと思いますけど、
前作では海のシーンというのはほとんどなくて、
森の森林で暮らしているナビという人たちが、
今回は海の民族として海に住んでいるナビの人たちと一緒に暮らすということなんですね。
なので、前作では地球人がナビという星の人たちの暮らし方を学ぶという話だったんですけど、
2作目の今回は山の民ですよね。
森に住んでいるナビの人たちが海に住んでいるナビの生活とか、
技術を学ばなければいけない知識とか、
そういう話なわけです。
その中でもいろいろな学びの方法というのが出てくるんですよ。
中でも霧というキャラクターがいます。
このキャラクターは最初から出てくるので、別にネタバレでもなんでもないですね。
役としては、前作でシガニー・ウィーバーが演じていたグレース・オーガスティンという植物学者がいるんですね。
この人は前作の最後に亡くなってしまうんですけど、
グレース・オーガスティンが使っていたアバター、
つまり中には人間の意識でナビという現地のエイリアンの体を操っている。
その体も実はDNAとかを持っているわけですね。
シガニー・ウィーバーが演じていたグレース・オーガスティンのDNAから生まれた現地のナビのように見える生き物という感じなんですかね。
でもその知的生命体なわけですね。
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人間と同じような、地球人と同じような、少なくとも知的能力は地球人と同じくらいあるし、
だけど肌の色はその山のナビの人たちと同じような肌の色。
だけど指の数が5本あって、現地のナビは4本しかないんですね。
なのでどちらでもない、地球人から見たら地球人じゃないし、
現地のナビの人たちから見るとフリークという化け物みたいな感じで言われちゃったりするという、
そういう子供たちが何人かいるんですけど、その中の一人なんですね。
注目してほしいのは、このキリというキャラクターの、
つまり山で育ったキリが海のスキルを身につけなければいけないわけなんですけど、
そこでその学び方が他の子供たちとだいぶ違うんですよね。
さっきもちょっと言いましたけど、
自分の父親をサーって呼ぶ軍隊みたいな感じで、
そういう風にやっている子供の勉強の仕方とは全然違っていて、
学校で勉強するような感じではないんですよ。
もちろん学校みたいなところはないので、
他の同じ年くらいの地元の海の民族の子供たちと一緒に教わるわけなんですけど、
他の軍隊的な子供はね。
でもこのキリという子供はそうじゃなくて、
それとは一緒にはいないで、最初から海の中でぼーっと見てるんですよ、周りを。
ぼーっと周りを見ていると綺麗な魚とかが寄ってきたりするんですね。
それに対して綺麗ねみたいな感じで見ているわけなんですね。
それがだんだん、最初は何もしないでじーっと見てるだけなんですよ。
他の子供みたいに練習とかしないでね。
だけど突然急にそれが何かが分かってきたような時が来て、
あの名前なんて言ったかな。
馬みたいな、ペンギンみたいな動物がいて、海洋生物ですね。
巨大なペンギンみたいなやつ。
それに馬に乗るみたいな感じで、
その動物を使って海の中を移動したりするような感じになるんですけど、
それがもう本当にすごく自律的に、かつすごく第二言語習得的な、
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今の若い人もテレビとかアニメとかを見て、
第二言語を自然に習得してしまうような人たちが結構いますけど、
そういう感じの学び方で他の子供とはちょっと違うということがかなり描かれているんですね。
それで結果的に一番最後の方では海洋生物、海の中の暮らし方とか、
他にもいろんな綺麗な海の動植物がいるんですけど、
それらとのコミュニケーションが一番上達するのも、
このキリっていうキャラクターであるというふうに描かれているように僕には見えました。
最初の方に言った軍隊的な考え方の人っていうのは、
これは学び方に問題があったという理由ではないんですけど、
あまり成功したという形ではない終わりになるんですね。
この辺はネタ悪いので、どうしてそうなのかということは言いませんけど。
なので、このアバター2ですね。
これはさっきの捕鯨に関してもですけど、
あと国際結婚とかそういうこともかなり、
ジェームズ・キャメロンの価値観というかメッセージがすごくあると思うんですよね。
僕は捕鯨に関してはちょっとカチンときた方のメッセージなんですけど、
でも国際結婚とかそういうことに関しては、
やっぱりそういう人を排除するという考え方を批判的に書いているわけですね。
なので国際結婚で生まれたような子どもたちも、
ちゃんと多様性を尊重して受け入れましょうというメッセージが強くあると思うんですけど、
教育に関してもジェームズ・キャメロンが他のメッセージに比べると、
それほど強力な言い方ではないですけど、
かなりやんわりとした言い方ではあるんですが、
学校教育のやり方以外にも学び方というのはたくさんあるということと、
そして結果的にはそちらの方が成功するんだということを、
この映画を通して語りかけているというか主張しているように僕には見えました。
もちろんそれを全て見た方が全部納得して同意する必要はないとは思いますし、
これはあくまでも僕の見た主観的な考え方なんですけどね。
でもそういうことを考えながら日本語教師の皆さんも、
もしこの映画を見るんだったらそういうことを考えながらご覧になるのもいいんじゃないかと思います。
個人的には僕はとても楽しむことができた映画でした。
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3時間半ってかなりインド映画みたいにすごく長いんですけど、
でもインドではインターミッションがあるんですよ。
ちゃんと画面にもインターミッションという画面が出るんですけど、
あれ出たっけ?
あ、そういえば出なかったな。
今回は出ませんでしたね。
トップガンとかの時も洋画でもインターミッションが入るんですよね、基本的にはインドでは。
なので別に長さは全然気にならないですね。
インターミッションの間にも周りの人と映画についておしゃべりとかできるので、
そういうのもすごく楽しいと思いますね。
日本ではインターミッションはないと思うんですけど、
でもちょっと長いのでトイレとか大変という話は聞きますけど、
ぜひこの映画僕はお勧めなので、
僕は見てほしいと思っています、皆さんにね。
それではですね、
もし見てない方でこの映画見てみたいと思う方が、
見てみたくなったという方がいらっしゃいましたら、
ハートマークでリアクションいただければと思いますがいかがでしょうか。
ちょっと自分には向いてないかなという方がいらっしゃいましたら、
涙のマークでリアクションいただければと思いますがいかがでしょうか。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、ありがとうございました。
今週の日本語教師にとってのアバター2という、
ハートマークありがとうございます。
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それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。