1. むらスペ
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2022-06-30 18:45

「学習」は意志動詞、「習得」は無意志動詞

「この単語を覚えよう」と決めて覚えても効果が低く、大量のインプットで暗示的にいつの間にか習得している方が効果が高いのではないかということを、僕自身のヒンディー語学習の経験からお話しました。

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今日のむらスペでお話ししたいのはですね、
学習は意思同士、
習得は無意思同士ということです。
これがですね、
今日僕がお話しすることは、すごく感覚的なことです。
僕の個人的でかつ感覚的なことなので、
あんまりその客観的な根拠というのはそんなにないですね。
でもね、こういう感覚的なことというのもすごく大事だと僕は思っているので、
それでですね、ちょっと今日はそれをご紹介しておきたいと思っています。
じゃあね、すみません、ここにいらっしゃる方、日本語教師の方がほとんどだと思うんですけど、
皆さんね、意思同士、無意思同士という、
そういう概念を教わったと思うんですよね。
習得するという言葉ね、
これ初級の文系、初級の教科書にはあんまり習得するって出てこないんで、
これが実際意思同士なのか無意思同士なのかってそんなに考えたことないと思うんですけど、
皆さんのね、もうイメージでいいですよ。
本当に主観的な感覚として、
習得するというのは意思同士だと思いますか、それとも無意思同士だと思いますかね。
じゃあ意思同士だと思う人は、
そうだな、じゃあハートマーク。
無意思同士だと思う人は、
すみません、どっちの要素が強いかってことですね。
意思同士の要素が強いと思う人はハートマーク。
無意思同士ですね。無意思同士の要素が強いと思う人は涙のマークで
リアクションいただけないかと思いますが、いかがでしょう。
でね、
ハートマークいただいてますね。意思同士の方もいらっしゃるってことですね。
意思同士の方が多いですね。
実際ね、
ウェブで例えば習得したいとかって検索するとすごいいっぱい出てくるんですよ。
20代で習得したいスキルとかですね。
なので、
意思同士で使われている例はかなりたくさん見ることができると思います。
でね、でもツイッターでさっきアンケートして、今もう一回見てみようかな。
ムラスペの
ハッシュタグ付きでさっき同じことをアンケートしてみたんですよ。
そうしたら、
何か逆行してますね。
意思同士が46%、無意思同士が53.8%という感じになっていますね。
でね、これはすみません。僕は学術的に研究しているわけではないので、
どちらの要素が強いかということに対して、
どちらが正しいというふうに
主張するつもりは全然ないです。なので、
皆さんがどちらだと思っていても、全く僕はそれに対して
反論したりするつもりはないんですね。
でもね、その一方で学習という言葉については、
もうかなり
無意思同士的に使われることはほとんどないんじゃないかなと思うんですよね。
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つまりかなり意思同士的な
使われ方がほとんどなんじゃないかと思います。
それでですね、これまでが前提なんですけど、
ちょっと僕がですね、
それを前提にして、
僕が
ヒンリ語を勉強している時に、考えていること、感じたこと、つい
今日とか昨日とかそういうレベルで感じたことを、これからお話ししたいと
思うんですね。
あ、今Twitter、もう一票入って50対50の同点になりましたね。
意思同士と無意思同士。
まあいいんですけど、
今ヒンリ語を勉強しているのは、文法書とかそういうのを使わないで、
RRRというね、そういう映画、インド映画なんですね。
元の一番オリジナル版は多分テレグ語とかそういうものだと思います。
でも僕はヒンリ語を勉強しているので、
これインド映画ってちょっと面白いんですけど、同じ映画が
いろんなバージョンで、いろんな言語のバージョンで
同時に公開されるんですよ。
テレグ語バージョン、このRRRもテレグ語バージョンとヒンリ語バージョンと、
あとタミル語バージョンもあったかな。
それが本当に、なのでどれがオリジナルっていう
わけではないんですね。
なんですけど、僕が見ているのはヒンリ語バージョンです。
ヒンリ語を勉強しているので。
それで、
これもですね、僕のツイッターでヒンリ語っていう
ハッシュタグ付きで定期的に
僕の勉強のね、勉強というか気がついたことを書いているんですけど、
例えばね、
ヒッサっていうヒンリ語があります。
これは部分という意味の言葉で、
これに気がついたときはですね、
最初にちょっと印象的な部分で、
あ、そうそう、主人公の、本当にメインキャラクターの人がね、
貝のかけらかなんかを割って、
それを、
自分のふるさとから旅立ってデリーに来るときに、
そのかけらのもう一つを、
自分の恋人にね、
渡していくわけですね。
あなたは、
私の一部は常にあなたと一緒であるというようなことを、
そこで言うわけですね。
その部分というのが、なんとなくちょっと頭に残っていたんですね、ヒッサっていう形がね。
それで、
その後ですね、
全く別の部分で、
全く別の場面で、その部分というヒッサという言葉が出てきたんですね。
そのときに、
最初に見たときはね、
はっきり言ってあんまり明確には覚えてなかったんですよ。
でもね、
2回目に出てきたときに、すいません、2回目って言っても、
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もうこの映画はその時点で3回か4回ぐらい見ていたので、
正確には、
もう本当に8回目とかそのぐらい目にしているはずの、あるいは耳にしているはずの
言葉なんですけどね。
そのときに、同じ映画の、要するに4週目ぐらいかな、
4週目ぐらいで、
前半で出てきた言葉が後半でまた出てきたときに、
自分でそのときに気がついたんですよね。
あれ、これあのときのあのセリフに出てきた、
あの単語だよなと思って、それで、
これ映画館じゃなくてね、
ネットフリックスで見ているので、
巻き戻すって言うんですかね、こういうネットフリックスの。
巻き戻すって言うのはちょっと変だけど、
前のところに戻って、そこで確認したら、
そしたら、ああやっぱ同じ単語だったというのに気がついたわけですね。
これはね、かなりその、
習得に近いものだったと思うんです。
それでね、実際その後も、
この筆差という形と、それとその部分という意味が、
結びついていて、
あの部分って、ひんりこで何て言うんだっけっていうね、
迷ったことはないです。
要するに、もう覚えた、はっきり言って身についたという感じなんですね。
でね、この時にですね、ちょっと僕は非常になんか、
味を占めた感じがして、
ランゲージリアクターの一つの機能として、
とっても面白い、
その時はこれはすごい機能だというふうに、
その瞬間には思ったんですけど、
要するにですね、
一つの単語をクリックすると、
字幕が出てくるわけです。
すみません、ランゲージリアクター知らない人がいるかもしれないので、
ちょっと最初から説明しますと、
ランゲージリアクターというのは、
Google Chromeの拡張機能で、
そのNetflixを見ている時に、
二つの字幕を同時に表示させることができます。
例えば、ヒンディ語の字幕と、日本語の字幕とかですね、
同時に見ることができるので、
対訳として見ることができるわけですね。
かつその、
単語を登録したり、
セリフをフレーズとして登録したりすることもある。
その中の、すごく多機能なんですけど、
そのうちの一つの機能で、
それをクリックすると、
例文がいっぱい出てくるんですけどね、
その例文が、
同じ映画の中の、
例文だったりするんですね。
というか、二種類の例文が出てきて、
上の方に、
その同じ映画の中で、
他の場面で使われている、
単語の例文が出てくるんです。
下の方には、
映画の外の多分、
例えばって書いてあるんで、
例文のリストみたいなのがあるんだと思うんですね。
そこから検索しても出してくるんですけど、
そっちは正直言って、場面が全然わからないので、
僕は全然参考にしてないです。
要するに、同じ映画の中の他の場面で、
その同じ単語が使われているのが、
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それを見ることができるのが、
僕にとってはすごく、
何ていうんですかね、
画期的な感じがしたんですね。
それでですね、
その筆差という最初の部分というね、
それに気がついたところで、
その後もですね、ちょっと気がついてね、
というか、
新しい、僕が覚えていない、
習得していない単語が出てきて、
出てきたら、それをクリックして、
他の場面も見るようにしていました。
もう難しすぎる単語は、
要するにその映画の中でね、
2回も3回も出てこないわけですよ。
なので、それは使わないんですよね。
だけど、使えないんですよね。
だけど、僕の知らないレベルの単語で、
だけど、同じ映画の他の場面でも出てくるようなもの。
それがね、今の僕にとってはちょうどいいレベルなわけですね。
なので、それを、その機能を使って、
覚えようとしているんですよ。
それがちょっとこの2、3日、数日ね、
そういうことをやっていました。
例えば、タラーシュっていうのが探すっていう、
これ名詞だから探索とかそういう意味かな。
あと、カトラっていうのがリスクとかですね、
ブハータクっていうのがさまようとか、
そういう感じなんですけど、
これがですね、最初に味を占めた時の必殺っていう、
その部分っていうね、
そういうものとは全然違うんですね。
これがですね、覚えるのが大変なんですよ。
でね、その後から、さっきもね、
今日このこと話すから、
さまようってね、
あそこのあの場面で、
彼が言ってたあのさまようっていう単語は何だったっけなんてね、
思い出そうとしてても、してもできないんですよ。
できないからちょっと後から資料を見てね。
資料っていうか、ツイッターにその辺をメモしてるんで、
そのツイッターを見て、
今もう一回書いたりしたんですけど、
要するにね、
探すっていうのとさまようっていうのは、
しかもすごく印象的なシーンで出てくるんですよ。
で、一つのセリフの中で同時に出てくるんですね。
ラーマを探してシータがさまようことはないっていうセリフがあるんですけど、
でその、
このラーマとシータっていうのは、
この映画のキャラクターなんですよね。
キャラクターでもあり、だけどかつラーマ・イアナも
明らかに参照している話ですね。
ラーマはそのラーマ・イアナの主人公で、
シータはそのヒロインなわけで、
ラーマ・イアナのストーリーの中でも、
シータを探してラーマがいろんなところに行ったり戦ったりするんですよね。
でも逆に、
逆にそのラーマを探してシータがさまよったりすることはないわけで、
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こういう個展も踏まえたセリフで、
なのですごくその、
セリフとしても印象的かつ場面としてもすごい、
これネタバレになるので言いませんけど、
場面としてもすごく非常に重要なところなんですよ。
なんですけれども、
そんなにすごく印象的なのに、
タラーシと探すね、それからブハータとさまようとか、
そういう単語が、
要するに覚えられてないんですね。
なので、覚えられてないというのは、
これが習得に結びついてないということなんですよ。
つまりですね、
場面とか、どの場面でそれを話していたかというのはよく覚えている。
その意味もよく覚えている。
さまようとか、探すとかね。
その例文も、
この日本語で使うと、
日本語ではね、
ラーマを探してシータがさまようことはないという、
あの例文だというのを覚えているんですよ。
でもね、形だけを覚えていない。
形というのは要するにスペルというふうに言ってもいいかもしれませんけど、
それだけを覚えていないんですよね。
なので、
だけどそれに本当に対照的に、
最初にちょっとご紹介した必須さという部分ね、
私の一部分は常にあなたと一緒にいますというね、
その時のその部分という必須さというヒンディ語の単語なんですけど、
それはもうね、一発で覚えたというか、
気がついた時点でもうすでに覚えていたという感じなんですよ。
だから復習とかもしていないんです。
なので、
というか覚えていることに気がついたという感じですね。
いつの間にか覚えていることに気がついた。
そういう感じなんです。
これが本当に大量のインプットによる、
習得という感じなんだなというふうに思いましたね。
で、
これがですね、もう一つね、最近、
習得と学習の違いというのはちょっと、
気がついたことがあるんですけど、
例えばヒンディ語で、
はい、イエス、英語でイエスですね。
そのことを、はん、はんって言うんですよ。
で、ちょっとこれも発音がちょっと、
はーんではなくて、
はーの後のあーの母音がもう微濁音になっているという、
そういう感じの発音なんですけどね。
これが僕ね、いつも通勤するときにタクシーアプリでね、
オートサンリーに呼んで乗るんですけど、
タクシーアプリだと、
相手のね、
ドライバーさんの名前が表示されているわけですよ。
だからその番号を見てね、
ナンバープレートを見て、
例えばあなたはクリシナさんですかというときに、
キャーアープクリシナジヘとかって聞くわけですね。
あなたはクリシナさんですかって。
そのときに、
当然向こうははいって答えるわけですよね。
だからヒンディ語だとはーんになるんですけど、
それがその、
それがですね、僕ねまだね、
腹落ちしてないんで、
それが習得してないっていうことかもしれないんですけど、
なんかはーんって言われて、
聞き返されたように聞こえちゃうんですよ。
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なのでね、
それでもう一回同じことをあなたはクリシナさんですかってもう一回聞いちゃったりして、
でもう一回、
すみません、
ちょっとバカみたいなんで笑っちゃうんですけど、
でもう一回、
ごめんなさい。
でもう一回はーんって相手がね、
答えてくれるっていうね。
でその、
そういうことがまだあるんですよ。
これが本当に頭ではわかってるんだけど、
その習得してない、
腹落ちしてないってなんかね、
そういう感じもあるんですね。
なのですみません、
ちょっと今日はすごく、
すごく主観的でかつ感覚的なことなので、
あんまりその、
なんていうんですか、
ちょっと話にまとまりがなくて申し訳ないんですけど、
要するにですね、
第二言語習得とか、
第二言語を習得するっていうのは、
やっぱり自分で気がつくことっていうのが、
すごく大事っていうか、
もうそれしかないっていう感じですよね。
意識的にできるものではない、
というふうに僕は今思っています。
だけどもちろんね、
環境を整えるっていうことは、
意識的にはできますよね。
例えば英語を習得したいから留学しますとか、
あるいは僕みたいにね、
ヒンディ語を習得したいから、
ランゲージリアクターでたくさん、
ヒンディ語の映画を見ますとかね、
そういうことは意識的にはできるんだけど、
だけど一つ一つの動詞を覚える、
動詞じゃなくて語彙ね、
一つ一つの語彙を、
こうやっていろんな場面で見て、
それで意識的に習得しようと思っても、
やっぱりそれはちょっと難しいっていうのが、
今感覚的に分かってきたっていうか、
僕はそう思っています。
それは学習なわけですよね。
自然に気がついたものじゃなくて、
意図的にこの単語は、
この単語を覚えようと思って、
複数の場面で同じ単語が出てくるのを見たり、
それをツイートしたりとかね、
そういうことを意図的にやっていても、
それは学習なわけですよ。
なのでそれイコール習得っていう感じでは、
全然ないっていうのがもう本当に、
この数日なんか思ったことですね。
そういうことで、
インプットの大切さっていうのを、
非常に実感しているこの数日であります。
ということで、
今日僕が言いたいことは以上になります。
リスナーの皆さんも、
ぜひこういう、
別にインド映画じゃなくてもいいんですけど、
第二言語を自分で学習するときには、
こういう感じでたくさんのインプットを、
大事にしていただきたいと思います。
それでかつ、
こういうランゲージリアクターとかを使ったりすると、
自分のレベルにあった語彙とか、
自分のレベルにあった語彙だけが、
自然にその順番通りに身につくということが、
実際にあるので、
それが今僕が実際に体験していることの一つでありますので、
ぜひ皆さんもやってみたらいかがでしょうか。
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今日はですね、
学習っていうのは意思同士で、
習得っていうのは無意思同士、
ということについてお話ししました。
これについてですね、
ご感想とかコメントとかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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