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2022-11-24 19:23

ワールドカップは日本語学習の好機

今日の音声配信では、昨日のワールドカップの結果を受けて、こうした世界的なイベントを日本語教育に利用する方法について具体的な方法などをご紹介しました。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/murasupe/message
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今日お話ししたいのは、ワールドカップは語学学習の後期ということですね。
後期というのは、良いチャンスという方の後期です。良い機会ですね。
これを話そうと思ったのは、もう言うまでもないですけど、
昨日、サッカーのワールドカップで、日本が全然勝ち目がないと思われていたドイツに前線して、
しかも最初負けていたのに、後半で逆転するという、とても劇的な勝ち方をした。
それで、ソーシャルメディアが非常に盛り上がっていますね。
それを見たので、ちょっとこれをお話ししようと思いました。
ちょっと聞いてみましょうかね。
今、リスナーの方まだあまり多くないんですけど、すみません。
ワールドカップとかオリンピックとかですね、そういうのを語学学習のきっかけとして、
自分の授業で使ったこと、あるいは自分が他の母語ではない言語を勉強する機会として利用したことはありますか?
もしありましたらハートマークいただけますかね。どうだろう。
そもそもスポーツがあまり好きじゃない人はこういうことしないと思うんですけどね。
でもね、スポーツ、ハートマークいただきました。ありがとうございます。
自分ではやらないけど見るのは好きとかね、そういう人も結構いらっしゃるので、
そういう意味でも、いろんな人のお役に立つかもしれません。
まず最初に、やっぱり一番役に立つのはツイッターのハッシュタグなんですよね。
ツイッターのハッシュタグ。
これがなんでツイッターなのかというと、これね、昨日も出てましたけど、
日本人はすごくツイッターを使っているんですよ。
いろんなメディアを平均すると、
日本人は世界のいろいろな国に比べてソーシャルメディアを全然使わない種類の国民なんですね。
だけどツイッターだけはそれが違っていて、
日本人はツイッターをとてもよく使うんですね。
昨日の報道でもありました。
米メディア報道。
米はアメリカですね。
米メディア報道。
マスクはイーロン・マスクのマスクですね。
マスクし、ツイッターは日本中心。
利用率の高さに言及。
こういうのがライブドアのニュースでありました。
ここでイーロン・マスクさんは以下のように言ったそうです。
以下イーロン・マスクの言葉の引用ですね。
会議で日本の人口はアメリカの3分の1なのにほぼ同数の利用者がいると指摘した上で、
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ツイッターはアメリカ中心に見えるかもしれないが、どちらかといえば日本中心だと発言したという。
ここまでですね。
なので、とりあえずこういうソーシャルメディアを使うときの鉄則はですね、
その目標言語を使っている人が多いところに行くということです。
まあそれはそうですよね。
日本語を勉強したいんだったら日本に留学した方がいいし、
ヒンディー語を勉強したいんだったらもちろんインドとか行った方がいいと思います。
インドの中でも特に北の方がね。
北インドの方がヒンディー語をたくさん使うのでそちらの方がいいと思いますよね。
それと同じことで、ソーシャルメディアで日本語を勉強したり日本語を使ったりするんだったら、
日本人が使わないところではなくて、日本人がたくさん使っているツイッターを利用する。
これはもう本当にとても大事なことだと思います。
そこで日本語教師の役割はいろいろあるんですけど、
でもこういうやり方で、今日ご紹介するようなワールドカップを日本語学習のチャンスにする。
そういうやり方で日本語教師にとって一番大切な役割は何かというと、
それは日本語のハッシュタグを見つけて教えてあげるということなんです。
特に初級とかその辺のレベルではですね。
実は僕もヒンディ語でいろんなことが起きるたびに、
僕は今ヒンディ語を勉強しているからですね。
その話に乗りたいと思うことがあるんですけど、
でもやっぱりヒンディ語のハッシュタグを見つけるのが僕のレベルでは難しいんですよ。
いろんな自動翻訳とかそういうのも使うと、
言葉の意味とかっていうのはそんなに難しくないんですよね。
相手が見つかればコミュニケーションはできるんですけど、
そういうハッシュタグを見つける、目標言語でハッシュタグを見つけるっていうのがなかなか初級だと難しいんです。
なので日本語教師にとって一番大事なのはこういうハッシュタグを見つけるということですね。
これも日本人だったら、例えばワールドカップとか日本ドイツとかそれで検索してみたら、
それでその中に使われているいくつかのハッシュタグを開いてみて、
それでそのハッシュタグで投稿されている時間を見るわけですね。
短い時間にたくさんの投稿があればこのハッシュタグはいろんな人が使っているなという風に考えることができますけど、
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でもそれにはある程度のスピードが必要で、
そのスピードがやっぱり初級のレベルの人にはないんですよね。
なのでそういう意味でそこは日本語のハッシュタグを見つけるということですね。
それに関しては日本語の先生がやるといいんじゃないかと思います。
あとはもう本当にかなりお任せしてもいいと思います。
でもここではそれを読むことと書くことにちょっと分けて説明してみたいと思うんですけどね。
やっぱりまずやりやすいのは読むことだけですね。
なんで読むことがやりやすいかというとアカウントとか必要ないんですよ。
もうそのブラウザがあってそのハッシュタグを見るだけだったらアカウントなくてもできるし、
あるいは先生がTwitterのアカウントを持っていたらもっともっといろんなことができます。
読むだけだったら。
それをプロジェクターに表示して一つ一つ見せていくとかそういうこともできます。
ここでは学習者は自分のアカウントを使ったりしないし、
持っていない人もそれを作ったりしないで済むわけですね。
なので多分こういうソーシャルメディアを使うことに対してちょっとリスクを感じる人もいると思います。
リスクなんてほとんどない。
慣れてくれば全然そのリスクを避ける方法とかもわかってくるので心配は全くないんですけど、
先生自身にそういう経験がないとか、
あるいは普段ソーシャルメディアを使ってない学習者の方がいる場合も
そういうリスクっていうのはやっぱり気になると思うので避けたいだろうと思うわけですね。
それを考えると読むだけっていうのは非常にそういうリスクが全くないので、
例えば誹謗中傷されるとか炎上してしまうとかそういうリスクが全くないわけですね。
なのでまずは読むだけというのがやりやすいと思います。
授業の方法としてね。
ここで理論的な背景をちょっと一つご紹介しておきたいんですけど、
要するにこのツイッターっていうのは、
ツイッターのハッシュタグっていうのはですね、
ハッシュタグで投稿されているのをたくさん読むっていうのは、
同じトピックのものをたくさん違う投稿を読むということですね。
本当にそのハッシュタグを一つ一つ見ていくと、
それぞれは全然一つ一つは違う文章だけど、
でも書いてある言葉はすごく似ている。
なのでそこで利用される語彙とかもかなり共通しているわけですね。
こういうのはナローリーディングと言います。
ナローは狭いですね。
狭い読み方でナローリーディング。
しかもツイッターの場合は自動翻訳がついてますね。
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多分ブラウザ版でもアプリ版でも自動翻訳がついているので、
普段英語でツイッターを使っている人は日本語の投稿の下に
これを自動翻訳するっていうリンクみたいなのがあって、
それを開くと日本語のツイートの下に英語のツイートが
もう本当に瞬間的に一瞬で表示される。
そういう感じになります。
これについてはさっきムラスペのハッシュタグ付きで
僕も投稿しましたけど、こういう論文があります。
タイトルが日本語教育における語彙指導の重要性
訳語付きナローリーディングによる語彙導入の提案。
こういうタイトルですね。
著者は山口さきさんと山下直子さんという方ですね。
この用紙のところを読んでみますけど、
用紙は以下のとおりです。
日本語教育の文法中心の授業構成では、
学習者は授業に参加する準備として
自主学習で語彙を覚えなければならないことが多い。
しかし、語彙の暗記が不十分であると授業内容を理解し
活動に参加することが難しくなる。
そこで本研究では、
学習者の負担が少なく取り組みやすい語彙導入の方法として、
訳語付きナローリーディング
ナローリーディングwithトランスレーション
NRTを提案する。
NRTはテキストを読みながら語彙を導入する方法で、
一つのトピックに関する短いテキストをいくつか読む。
それが一番。
1.一つのトピックに関する短いテキストをいくつか読む。
2.目標語彙に訳語を付ける。
3.目標語彙を目立たせるという特徴を持つ。
ここまでが用紙ですね。
これを本当にこのNRTと書いてありますね。
ナローリーディングwithトランスレーション
これがNRTなんですけど、
これが本当にTwitterの翻訳を使った、
自動翻訳を使ったやり方がまさにこの通りですね。
この論文の中には、
先生が全部自分でやらなきゃいけないことになっていて、
このTwitterのハッシュタグを使って、
それで自動翻訳も使いましょうということは書いてないです。
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だけどこれを読んだときにですね、
これ本当にTwitterの自動翻訳でハッシュタグを追うのがまさにそうじゃないかと思ったんですね。
今3つ挙げた3番目に目標語彙を目立たせるという特徴を持つというのがありましたけど、
これもですね、
例えばアプリだとちょっと違いますけど、
ブラウザでTwitterを見ているときに、
何度か見た単語があったら、
これさっきも出たなと思って、
ブラウザのね、例えばChromeだったら、
ChromeのコントロールFでそのブラウザの表示されているところを検索するということができます。
そこで見た単語を検索すると、
この今3番に書いてあった目標語彙を目立たせるというね、
それもできるんですよ。
例えば今だったらおめでとうという言葉ね、
昨日ワールドカップでドイツに勝ったので、
その関係するハッシュタグを読んでいるとおめでとうという言葉がたくさんあります。
それをChromeで見ているときに、
コントロールキーとFのキーを同時に押して、
それでおめでとうというふうに検索してみると、
そのおめでとうの部分が強調して表示されるんですね。
なので、例えば他にも監督とかね、
選手とか同点とか逆転とか、
そういうたくさん使われる語彙を検索してみると、
もう本当にいろんな文脈、
まあ文脈はだいたい似てますけど、
いろんな人がその同じ言葉を使っているのがたくさん見えるんですよ。
なので、これがナローリーディングウィズトランスレーションとして、
このTwitterのハッシュタグを利用することができます。
こういうふうにたくさんのインプットがこれでされるわけですね。
それが第二言語習得における果たす効果というのも、
皆さんご承知だと思いますけど、
すごく高いわけなので、
これだけでもすごく授業の効果はあると思います。
次は発信する方、投稿する方なんですけど、
これはやっぱりある程度学習者がね、
インターネットに慣れている、
ネットリテラシーがある程度はある人、
もう全然ネットしたことはありませんという人には、
ちょっと僕もお勧めしないし、
やらない方が実際いいと思うんですけど、
いろいろ怖がっちゃったりすることもあると思いますからね。
でも慣れている人が対象で、
しかも個人の1対1の授業とかだったら、
最近オンラインで多いですよね、
そういう場合はこういうやり方もとってもお勧めできると思います。
この場合はさっきと同じように、
日本語のハッシュタグでいろいろ読んでもらって、
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コメントしたいものがあったら、
そこに日本語でコメントするということですよね。
さっきも言いましたけど、
自動翻訳もあるので、
言葉の説明とかいちいちしなくていいわけですよね。
もちろん質問されたらしてもいいですけど、
そこでゼロレベルの人でも、
キーボードでおめでとうございますって書いてね、
それでコメントするだけでも全然いいです。
あるいは初級の少し言ってるぐらいだったら、
例えば、おめでとうございます。
私はインド人です。
日本語を勉強しています。
こういうふうにコメントするだけでもすごくいいと思いますね。
それがもっと中級とか上のほうのレベルだったら、
例えば、日本語学習者の一人として、
ワールドカップ台独戦での日本の勝利を心よりお祝い申し上げます。
こういう感じで自分のレベルに合ったコメントをどんどんしていけばいいと思います。
ここでは目的を2つ考えればいいと思います。
1つはそのコメントをすること自体によって、
日本語を使うということですね。
日本語を使うこと自体を目的にするということもあっていいと思います。
その場合は学習者の方が自分のレベルでタイプして送信するというのがいいと思います。
もう1つの目的は日本人とのネットワークを作るということですよね。
それを目的にする方法もあると思います。
むしろ長期的に考えると、
先生が1時間とかそこらの授業でできることはすごく高がしれています。
そんなに大したことはできないんです。
先生はね。
なので日本人とのネットワークとかそういう環境を作るということですね。
そちらの方が長期的にはとても大切なんですよね。
なのでその場合はいちいちタイプするよりもコピペで
たくさんの人に同じようなコメントをするという形でもいいと思います。
こういうのは国際イベントですよね。
オリンピックとかワールドカップとか
そういうのは非常に大きな交流の場になるわけですね。
しかもこういうツイッターのようなものがある時代には
とても大きな学習の効果になると思います。
ただしその一方でやっぱりサッカーが嫌いな人とかも
同じクラスにいる可能性があるわけですよね。
普通はそれはあると思います。
実は僕もサッカーそんなに興味がないんで
嫌いってことはないけどそんなに興味はなくて
実は昨日も同点シュートしたドアンさんと言いますよね。
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僕はツイッター英語を読んでいたので
ドアンというベトナム人だとばかり思っていて
ベトナム系の人が頑張っているのか
日本チームも国際的になったんだなと思っていたら
実はそうじゃなかったというね。
ドアンさんという日本人だったということが分かって
ちょっとびっくりしたという。
本当にそのぐらいのレベルなんですけど。
だからそういうサッカーにあまり興味がない人もいるので
そこにはやっぱり留意は必要じゃないかなと思いますけどね。
それではですね。
僕の今日言いたいことはこのぐらいになりますけど
もし今いらっしゃるリスナーの方で
このワールドカップを日本語教育の機会として
利用してみたいというふうに思う方がいらっしゃいましたら
ハートのリアクションをいただければと思います。
自分の環境ではちょっと無理かなという方がいらっしゃいましたら
涙のリアクションをいただければと思いますが
いかがでしょうか。
それではですね。
ハートのマークをいただいております。
ありがとうございます。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして
ありがとうございました。
今日のこのワールドカップは語学学習の後期
もう一回ハートのマークをいただきました。
ありがとうございます。
今日のこのムラスペについてご感想とかコメントがありましたら
ムラスペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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