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今日はですね、カクテルパーティー効果と第二言語習得っていうね、こういうトピックでちょっと話をしてみたいんですけど、
皆さんの中にですね、映画とかテレビドラマとか、そういう映像コンテンツで自分で第二言語を学んだことがある人、
あるいは今も学んでいる人、あるいはそういう授業をしているという方ね、そういう方がいらっしゃいましたら、ちょっとハートマークいただけますでしょうか。
今されていてもいいし、今までしていたという方でもいいんですけどね。
どうかな。
あんまりないかな。そうか、あんまりないみたいですね。わかりました。
今日の、ありがとうございます、リアクションありがとうございます、そういう方もいらっしゃるみたいですね。
こういう大量のコンテンツに、つまり第二言語の目標言語のコンテンツに大量に触れているときに大事なのは、
カクテルパーティ効果を信用するというか、それを信じるということですね。
そのカクテルパーティ効果というのは何かというと、ちょっと以下ウィキペディアから引用しますね。
以下引用です。
カクテルパーティ効果
英語ではカクテルパーティエフェクトと書いてあります。
音声の選択的聴取、セレクティブリスニングとスピーチのことで、
選択的注意、セレクティブアテンションの代表例である、
1953年に心理学者のコリンチェリーによって提唱されたカクテルパーティ現象とも言う。
はい、これで引用終わりですね。
はい、要するに何でこういう名前かというと、
カクテルパーティみたいにいろんな人がいろんな場所に分かれていて、
それでザワザワしている中でですね、
だけどその中で自分の名前がね、
誰かが話しているのは聞こえたら、
それだけピコーンと聞こえちゃうということがあるわけですよね。
で、それがカクテルパーティ効果というわけです。
つまり実際には、
いろんなザワザワしている声は、言葉もですね、
自分の耳から脳までは入っているんだけど、
それを自分の名前みたいに関係ないことは、
もうそのままフィルターで捨ててしまって、
だけどザワザワしている中に自分の名前が含まれていたら、
それだけ注意を喚起する、
自動的に注意を喚起するのが、
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私たちの脳の中にそういう仕組みが入っていて、
それが選択的聴取というものだそうですね。
その効果がカクテルパーティ効果というふうによく言われているわけです。
カラーバス、色がついている風呂、
色の風呂って書いてカラーバスなんですけど、
カラーバス効果というのも同じ、かなり似ているものを指すこともあるみたいですね。
すみません、僕カラーバスのことは本当はよくあまりわかってないんですけど。
そこから僕の最近のヒンディ語の勉強の話にしたいんですけど、
今僕はRRRというアルファベットのRが3つ大文字でつながっている、
そういうタイトルのインド映画を見ています。
映画館で見てから、今はネットフリックスで見てるんですけど、
少なくとも映画館も含めて通して見るのは4回ぐらいは見ていました。
4回目見ても今でも新しい発見があるし、
今でもわからない部分があります。
4回見てもまだわからない部分がある。
すみません、それはヒンディ語だけじゃなくて、
ヒンディ語はもちろんわからない部分がいっぱいありますよ。
だけど古典からの引用っぽいんですよ。
マハーバーラタとかラーマヤナとかですね。
そこからの引用があるっぽくて、
そういう意味で日本語の字幕を見てもよくわからないというところもまだあります。
4回見てもね。
それからサンスクリット語の引用とかも結構あるんですよ。
これ多分インド人にTwitterで聞いてみたらみんな教えてくれたんですけど、
やっぱりマハーバーラタのサンスクリット語をそのまま登場人物が喋ってたりとか、
そういうところがあったりするわけですね。
なのでそういうところは今でもわからないんですけどね。
この映画を見ながら、おとといぐらいにもちょっと話しましたけど、
星マークをつけて、
その音声だけを、
あ、すみません。星マークというのはランゲージリアクターですね。
ランゲージリアクターという拡張機能をつけながらこの映画を見てるんですけど、
それでもう前半はですね、
前半というのはインドの映画というのは真ん中にインターバルが入るんですよ、休憩時間。
これも映画自体は3時間くらいかかるんで、
その前半だけで1時間半くらいあるんですね。
その部分はもうセリフ、僕のわかるレベルのセリフに星マークつけて、
その星マークのセリフのところだけ再生した録音データというのを作って、
もうそれはですね、前半は20回くらいは聞いていると思います。
後半はもう星マークをつける作業は終わったので、
今日の夜にもですね、録音データを作って、
そしたらもうその録音データだけ持ち歩きますから、
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ジョギングの途中とかね、通勤の途中とかにも聞けるようになるので、
これからいっぱい聞けるようになるんじゃないかと思います。
以上が僕のヒンディ語の現状、学習状況なんですけど、
それでですね、こういうことをやっていて、
僕のヒンディ語のレベルはですね、多分読みが今のところ一番良くて、
それでもA2くらい、
CFRとかJFスタンダードとかのA2くらいのレベルだと思うんですけど、
それでこういうネイティブ用のコンテンツを見ると、
当然ながら知らない語彙とか文型がいっぱいあるわけですね。
そもそもその文型に関してはですね、
この長い文はどういう文型なのかも分からないということもよくあります。
副文とかになっちゃうとね、
どこで切れてるのかも分からないということもかなりしばしばありますね。
でもこれはですね、本当に映画として僕の好みに合っている映画なので、
映画を見ること自体は楽しいので、
もう勉強じゃなくて娯楽時間だと割り切って見ています。
なのでもちろん仕事時間中に見たりはしません。
通勤時間中に音声データを聞いたりとかしますけどね。
なので家に帰ってリラックスして娯楽として
このヒンディ語のコンテンツに触れているわけですね。
そうするともう本当にですね、
大量のヒンディ語に触れることができるわけなんですよ。
それでですね、もちろんその大半はまだ分からないんですけどね、
僕のヒンディ語のレベルではね。
目を通しておくと、
こうやって大量のヒンディ語に目を通していくわけですね。
すみません、勉強じゃなくて娯楽とは言っていますけど、
分からないながらも一応そのヒンディ語の字幕に
目を通しながら読み進めていくという感じですね。
なのでどっちかというと視聴というよりは読解に近いですね。
読解。
映画なので場面の映像もありますよね。
あと効果音とかもあるので、
そういう意味ではサウンドノベルとか、
あるいはゲーマーの人がよくやっている
ああいうのを何て言いましたっけね。
ビジュアルノベルとかそういったのを読むのかな。
そういうものを楽しんでいるものに非常に近いと思います。
でもそうやってとにかく大量のヒンディ語に
触れることができるわけですね。
それは流れないで一応目に触れることはできるという形で楽しんでいます。
そうやっているとこれは前にも見たなということがあるんですよ。
ランゲージリアクターというそういう拡張機能も入れているので、
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そこの全体のセリフ単位では意味も分かります。
その中の、
僕さっきも言いましたけどA2くらいのレベルですね。
そうすると短い文だったら新しい単語が
要するにその文の中で知らない単語が一つだけあって、
そうすると対訳でヒンディ語の字幕と日本語の字幕両方を見ますから
その知らない単語はこういう意味だということが分かるわけですね。
そうしてそこでアテンション、注意がそこに向くと
その後でカクテルパーティー効果が起きてくるんですね。
しかもそれが自動的に自分のレベルに合ったものが出てくるんですよ。
知らしすぎるものはまず頻度が少ないから注意を引かないんですね。
だけどこれ前にも見たなって思うとそこで注意を引くんです。
それがもう自分の覚えている語彙だったら
もう知っているレベルだからそんなに注意を引かないわけですよ。
知らないけれど前にも見たというのが
それがその時の僕のレベルに合っている
iプラス1という言い方をしますよね、言語習得の時に。
自分のレベルの一つ上の表現とかそういうものが
自動的に選択される感じがするんですね。
自動的に選択するというのはカクテルパーティー効果のレベルとは別に
言語習得の面で自分のレベルより一つ高いレベルの語彙が
これ前にも見たなというふうに注意を引くようになるわけです。
そこでその注意を引くとそこからカクテルパーティー効果が起きて
それでもう本当に大量にキンビィ語のコンテンツを見ていくわけですよ。
もうその大半はわかんないけど
これ娯楽なので遊びなので見ていくと
そうするとここにも出てる、ここにも出てるという感じで
どんどんその語彙が目につくようになってくるんですね。
それが第2言語習得の時に起きている一つの形なんだと思います。
すみません。
僕これはあんまり専門的な研究とか検索したりして
自分で積極的に情報を取りに行ったことがないので
読んでないんですけど
でも今朝さっき急に思い立ってこの話しようと思ったばっかりなので
すみません。
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普段だったら一応論文の検索ぐらいはするんですけど
今日はしてません。
だけどこれは多分もう第2言語習得の方では
専門的に勉強している方の中には
こういうことをちゃんと研究している人はいると思います。
一つの形式ですよね。
言語形式に気がつくと
それが選択的注意で確定レパーティ効果で
次々とここでも使われている
ここでも使われているということが起きてくるわけです。
ランゲージリアクターの場合はもうすぐに
その場で対約があるので意味がだいたいわかるんですけど
多分ランゲージリアクターがない通常の会話のときにも
そういうことは起きていると思うんですね。
意味がわからないけど
この言葉はあのときも誰かが言ってたなっていうのがあって
それが何回もそうやってカクテルパーティ効果で
何回も何回も
ここでも使われている
ここでも使われているということがわかってきて
そしてそれが機能的に
こういうことだったのねという意味がわかる瞬間が来るわけですね。
それがいわゆる暗示的習得
暗示的学習というものなんじゃないかなというふうに思います。
これは今僕がやっているような
娯楽ですよね。
映画とかテレビドラマとかそういうものを大量に見ながら
習得するというパターンのCBLLといいますけど
コンテンツベーストラングエイジラーニングですね。
なのでCBLL
これでは初級後半から中級前半ぐらいまでしか起きないかもしれないと思っています。
何でかというと初級の場合は
本当に知らない語彙が大量にありすぎて
どれも全部目に入らないわけですね。
逆に上級では
それほど同じ語彙に出会う頻度というのが高くないんですよね。
やっぱり上級でも知らない単語というのは頻度が少ないですから
出てくる頻度が少ないので
そういう意味で上級でもちょっと難しいかもしれません。
だけどこれはあくまでも僕が申し上げているCBLLですね。
母語話者用のコンテンツをベースにした語学学習の話なので
解決方法というのはもちろんあります。
どうすればいいかというと初級前半ですよね。
初級前半では学習者向けの多読の教材を使うということですね。
そうすると語彙が限られていますから
文型とかもね。
なのでたくさん読むことで
初級前半でも自分の知らない単語を見たらね
あれこの単語さっきも見たなとか
別の教材でも見たなというのを思いついて
それで何回か見ているうちに
ああそういう意味だったのねというふうに分かる瞬間が来る。
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初級の前半ではそういうことが可能だと思います。
多読用のつまり学習者向けの多読の教材を使えば
初級前半でもそういうことが起きると思いますね。
それから上級者用にはナローリーディングというのがあります。
ナローリーディング。
ナローというのは狭いですね。
英語のnarrowですね。
つまりそういう読み方。
これはどういうものかというと
同じ分野のコンテンツばかりを
たくさん続けて読むということですね。
同じ分野だけど違うコンテンツということです。
例えばTwitterのハッシュタグですね。
一つのハッシュタグをずっと読んでいくと
これかなり似ている
共通のトピックなので
単語とかも共通して出てくることが多いです。
なので上級者の人でも
普段はそんなにたくさん使う言葉ではないんですけど
Twitterのハッシュタグを
ずっと同じものだけ読んでいたりすると
上級者用の単語語彙でも
何回も頻繁に出てくるということがよくあるわけですね。
それで頻度を増やすことができるので
同じようなカクテルパーティ効果を利用した
第二言語習得というのは
可能なんじゃないかなというふうに思っています。
というふうに話しているうちに
すいません。もう時間が過ぎてしまいましたね。
じゃあすいません。
リスナーの皆さん
最初にちょっとお伺いしましたけど
あんまり映画とかのコンテンツを使って
第二言語を勉強している人とか
教えたことがある人って
あんまりいらっしゃらなかったみたいですけど
今日の僕の話を聞いて
映画とかの学習言語のコンテンツを使って
第二言語を自分でも勉強してみたいとか
あるいはそういうふうに
教えてみてもいいかなというふうに
思うようになった方は
ハートのマークでリアクションをいただければと思います。
いかがでしょうか。
ハートのマークをいただきました。
ありがとうございます。
それでは本日も音声配信
ムラスペにご参加くださいまして
ありがとうございました。
今日のこのカクテルパーティ効果と
第二言語習得ということにつきまして
質問とかあるいは
すいません。さっきも言いましたけど
今日は僕研究論文とか検索する暇がなかったので
第二言語習得の分野では
こういうふうに
こういう名前で呼ばれてますよとか
そういうコメントとかありましたら
ぜひこのムラスペっていう
ハッシュタグ付きで
ご共有をいただければと思います。
それでは本日も
良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。