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冒険家の皆さん、おはようございます。
今朝も灼熱の砂漠を落雷に揺られて横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年10月5日です。インドでは午前8時45分を回ったところです。
今日もTwitterの音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
行動中心アプローチのコース開発について
今日は、行動中心アプローチのコースを開発しにくい行動というタイトルでお話をしたいと思います。
リスナーの方が集まる間に、最初にいくつかお知らせをしておきたいと思います。
まず、ズームでハナキン、もう明日ですよね、今日木曜日ですから。
ズームでハナキンは、若おばちゃまさんの私が言語好きになったわけ。
こういうタイトルで乾杯の音頭があります。
それからQFTですね。QFTはQuestion Formulation Techniqueですね。
要するに質問をたくさん作る、みんなでたくさん作っていいものを選ぶという活動なんですけど、
今回は日本語教師の働き方というトピック、Qフォーカスというんですけどね。
それでQFTをやりたいと思います。
あと、ネトフリのセリフをダウンロードという部屋も作りますので、
もしご興味ある方はご参加ください。
今日、これから話すことにも関係することです。
それから日本語教師映画パーティーはですね、
昨日まではパッチギが1位だったんですが、今のところですね、
もう一つ、母は彼女の方ですね。世界で一つの彼女。
これも同点で今1位になっています。
この世界で一つの彼女は今のAIの人工知能に恋をしてしまった男性の話で、
この映画自体は10年以上前の映画ですけど、今の時期に非常に合っている。
そういうものじゃないかと思いますし、
あとパッチギの方は在日コリアンの女の子に恋をしてしまった男性の話なので、
これもですね、今、日本語教師のとってはとても大事な関係ある映画になるんじゃないかと思いますね。
それから日本語教師ブッククラブの方は、今ですね、ビジネス日本語、
教え方&働き方ガイド、働き方ガイドですね。
これが今月の本で、僕もダウンロードしましたので、これからちょっと読んでみたいと思いますので、
ぜひ皆さんもご感想とかありましたら、ご共有いただければと思います。
日本語教師チャットの方は、一つ新しいトピックが提案されていますが、
ポッドキャストというものですね。
提案理由は、皆さんが聞いている、発信しているポッドキャストを知りたいです。
プラットフォームも教えてください。
学習者におすすめのポッドキャストは何ですか?
勉強用に聞いている番組はありますか?
英語の番組も聞いていますか?
こういう提案理由ですね。
それではですね、本日の本題にここから入りたいと思います。
今日お話ししたいのはですね、
行動中心アプローチのコースを開発しにくい行動ということなんですね。
これを話そうと思ったのは、
僕の本職でね、行動中心アプローチのコースを今開いているんですけど、
しかもチャットGPTを使うとすごく楽にできますので、
チャットGPTを通して第二外国語を学ぶというコースになっています。
コースの名前も参加者に後から決めてもらってですね、
正式なタイトルはチャットGPTを通して学ぶ第二外国語というタイトルになりました。
このコースで、
昨日第2週だったんですけど、
それで第二言語で達成したい行動というのを聞いたんですね。
このコースはやっぱり行動中心アプローチのコースなので、
その後にですね、
それに必要な行動のリストを挙げてもらって、
その行動を一つ一つをやるためにどんな語彙とか文法とかが必要なのか、
それを教えて、でかつ文章とか会話モデルを作って、
それで勉強するという、そういうものです。
例えば彩りとかね、彩りとかの場合は働きながら日本に住むというようなのが、
メインの行動としてあるわけですよね。
それをするためには色々、それこそ電車に乗ったりとか自己紹介したりとか、
そういうことをしなければいけないので、
それの一つ一つの行動がキャンドルになっていて勉強できるようになっているわけです。
でね、それをやるために、
昨日聞いたことが、第2言語で達成したい行動とか夢とか、
そういうことを聞いたわけです。
それを皆さんにブレインストームで出してもらってですね、
その一覧を見ているとですね、やっぱり行動中心アプローチにやりやすいものと、
やりにくいものがあるということがかなりはっきり見えてくるんですね。
でね、最初からインドの方がほとんどなので、
JLPTのN3に合格したいとかね、
そういう行動は禁止というふうに、
今回は取り上げませんよというふうにお願いしていたので、
それはなかったんですけど、
でもですね、やっぱりその適しているものと、
適していないものが結構出てくるわけです。
これは別に全然いいんですよ、今の段階ではね。
まだその行動中心アプローチについて全く説明していない段階なので、
それはそれでいいんですけど。
行動中心アプローチに適している行動
まず最初にどういうものが適しているかというと、
それは皆さんも丸ごととか彩りとかね、
そういうものを見るとわかると思いますけど、
そこに出ているような行動というのは、
かなり行動中心アプローチで扱いやすいものです。
皆さんもイメージしやすいんじゃないかと思いますね。
ただですね、
行動中心アプローチに向いてないものの中にも2種類あるんですよね。
これは僕の冒険家メソッドで言ったことにもかなり近いんですけど、
1つは言語そのものが対象になっている行動なんですよね。
例えば流暢に日本語を話したいとか、
丁寧な言葉で話したいとか、敬語で話したいとか、
あるいは逆に敬語を使わずに話したいとか、
これはたぶん友達とかそういう人に対してってことだと思うんですけどね。
あとは翻訳したいとか、漢字を勉強したいとか、語彙を増やしたいとか、
そういうのは言語そのものが対象になっている行動なので、
こういうのはなかなか行動中心アプローチにはあまり神話性は高くないと思います。
これは言語学とかそちらの方に近いような勉強になるかもしれませんね。
でも実はこういうものはごく一部で、
この行動中心アプローチにあまり適していない、神話性が高くない、
そういう行動のほとんどは、実はコンテンツに関わるものなんですよ。
コンテンツ。これは別に昨日の話に限らずですけど、
今とても有名なのは呪術回戦とか、それから村上春樹とか、
最近翻訳もずいぶん売れている川上美恵子さんとか、
あとそれから文豪ストレイドックスに出てくる太宰治とか、
その手の昔のいわゆる文豪の人たちですよね。
そういうのが出てくることもあるし、
あるいは漠然と映画を字幕なしで見たいとか、
あるいは歌詞を勉強したいとか、
それがカラオケで歌えるようになりたいとか、そういうのもあるし、
あとスポーツに興味がある人はスポーツニュースを理解できるようになりたいとか、
あるいはファッションに興味がある人はファッションのニュースが読めるようになりたいとか、
あと料理に詳しい人は料理のグルメの本とかブログの記事が読めるようになりたいとか、
そういうものがあります。
これは別に今挙げたのは、
昨日の皆さんの課題の中に出てきたことではなくて、
あくまでも一般的にこういうときによく出てくるものなんですけど、
こういうものは実は行動中心アプローチとかよりも、
CBIとCBLL
CBIとかCBLLというタイプの教え方とか学び方でやる方が神話性が非常に高いですね。
もし先生がいて教える場合はCBIというふうに言うことが多いです。
これはコンテンツベースインストラクションですね。
なのでCBIというんですけど、
先生がいなくて、
読習とかですね、
読習で自分で勉強するときはCBLLということが多いですね。
Content Based Language Learningですね。
なのでCBLLと言われることが多いです。
ただ一般の論文とか研究者の方の話で出てくるときは、
今日ご紹介しているようなエンタメとか文学とかの作品よりも、
教科書とかの場合が多いんですね。
つまり教科書を読みながらその言語も勉強するとか、
そういうパターンで触れられることも多いです。
一番典型的なのはCLILというやつですね。
Content and Language Integrated Learningというやつですね。
教科の内容と言語を統合して学習することですけど、
CLILですね。
CLILの場合は定義の中に教科が入っていると思うんですけど、
でもCBIとかCBLLというのは定義の中には、
ただ単にコンテンツベイストと言っているだけですから、
それがエンターテインメントのコンテンツとか、
文学のコンテンツではいけないということにはないと思うんですね。
なので僕自身もこういうときにはCBIとかCBLLという言葉を使っています。
これは実は最近になって流行ってきていることではなくて、
21世紀以降のコンテンツベースの学習
実はこういう文学とかエンタメの作品を第二言語の教材にするということは、
かなり長い歴史があるんですね。
ただし、21世紀になってからは、
やっぱり著作権の問題がかなりいろいろ取り上げられるようになってきて、
それで実質的にはちょっと難しくなってきたというのがありますが、
20世紀ぐらいにはもう本当に非常に盛んにこういうことが行われていました。
でも21世紀になってからは、
もう海賊版が違法の著作権料とか払わないでコピーを作ったようなものが
たくさん出回ってきたので、
日本語教育の教室でそういうことをやるのは、
まず、著作権法違反を助長する、海賊行為を助長するから、
だから教室で使うのは論外だけど、
家で見ることを進めるのもダメというふうに、
そういう声も結構多かったんですよ。
ですけど、今なら、
もうこのNetflixとかAmazonプライムとかそういうもので、
ちゃんと合法的にお金を払って、
著作権者の利益にかなう形で見ることができるようになってきたわけですね。
もう本当にここ数年ですけど、特にコロナの後ですかね。
コロナに入ってからというか。
なので、今はもう一度、
コンテンツベースインストラクションとか、
コンテンツベースラングウェイズラーニングを、
もう一度光を当てるべき時期になっているんじゃないかなと思います。
とは言っても、
教室でコンテンツを上映するというのは、
今でもちょっと微妙だと思うので、
僕はお勧めしませんけど、
でも皆さんが家でちゃんと見てきてくださいと言って、
これも一種の反転授業ですよね。
家で動画を見てきて、
教室ではそれにもっと応用的なことをやるわけですよ。
例えば、自分の好きなセリフを選んでそれを演じてもらうとか、
あるいはストーリーをもう一回自分の言葉でまとめて話してもらうとか、
あるいはもっと言語形式にフォーカスしたいときは、
あの場面であのキャラクターは何と言いましたか、
そういうふうに質問して、
実際にそこに注目してもらうとかですね。
あるいは、それを宿題として、
この場面でこのキャラクターが何というかをちゃんと聞いてきてください、
みたいなそういう宿題にして、
授業にしたりするのもいいんじゃないかと思います。
こういう授業をするためには、
もちろん動画を見るのも悪くはないんですけど、
実際の仕事としては非常にそれは非効率なんですよね。
なので、
セリフをテキストデータとしてダウンロードするのがとても大事になってきます。
これも実はAmazonプライムの場合はちょっとよくわからないんですけど、
Netflixの場合は、
Google ChromeのLanguage Reactorという、
こういう拡張機能ですよね。
それを使うと、Google Chromeの拡張機能を使うと、
簡単にセリフをダウンロードして、
それをGoogleシートとかExcelとかで開くことができるようになっています。
これができると、
授業の準備とかもとても楽になります。
このやり方は、
明日のZoomでハナキン1006で、
実際に僕がやるところをデモンストレーションして、
皆さんにお見せしたいと思っておりますので、
ご興味のある方はご参加ください。
明日のZoomでハナキン1006ですね。
それではですね、
今日の村スペはここまでになります。
リスナーの皆さんもね、
行動中心アプローチのコース開発をやってみたい、
あるいは今回のCBLLのコース開発をやってみたい、
というふうに思う方がいらっしゃいましたら、
ぜひ村スペとか、
あるいはDMか何かでご連絡いただければと思います。
それではですね、
本日も良い1日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。