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2023-03-16 18:01

羽生善治の語る「AI時代に人間にしかできないこと」

ここのところずっとAI時代に必要とされる専門性の高い日本語教師の役割について考えてきたのですが、ようやくキャバ嬢には負けない役割が見えてきた気がします。

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それでは本日の本題に入りたいと思います。 今日お話ししたいのは
ハブヨシハルの語るAI時代に人間にしかできないことということなんですね。 これは本です。本のタイトルなんですよね。
これは最近、ちょっといくつかチャットGPTとか人工知能関係の本を読んでいたら、amazonの方からおすすめが出てきたんですね。
この本のタイトルが実は人工知能の革新という本なんですよ。
このタイトルを見た時は、そうかと思って、でも著者の名前がハブヨシハルなんですよ。
著者がハブヨシハルなので、 これでちょっと本当にびっくりしてですね。ハブヨシハルって、別に人工知能の研究者とかそういうイメージはなくて、頭がいいという話はもうずっと
ずっと前から皆さん知ってますよね。ハブヨシハルさんね。将棋の名人で7冠取ったこともあるわけですよね。
梅田茂雄さんのweb2.0とかweb進化論とかね、あの辺にもハブヨシハルさんの話は出ていたので、すごく頭が良くてかつ、最近の科学技術について
非常に造形の深い方だというのは頭では知っていたんですけど、でもまさかですね、こんな
人工知能の革新なんていうタイトルをね、タイトルの本を自分で書くぐらい、そちらに詳しい方だとはちょっと思ってなかった、知らなかったんですね。それはね。
なので、このハブヨシハルさんの人工知能の革新という本を見た時に、これは面白いなと思ってもすぐにダウンロードしました。
ちなみにですね、ダウンロードした理由の一つは、今期間限定で安く買えるというのもあります。今日この時点でもまだ安く買えますね。
印刷版の方は858円ですけど、キンドル版は380円とか385円ですね。それで買うことができますね。
ちなみにこれはNHK出版というところが出していまして、NHKスペシャルがいろんなハブさんをいろいろな人工知能の研究者とかのところに連れて行って、それで対談をするとかですね。
そういうNHKスペシャルの番組があって、そこで得られた知見をハブヨシハルさんが自分で書いてるんですね。
ですから別にその放送内容については実はほとんどこの本には書いてないです。それは多分NHKの番組を見ればいいということなんですけどね。
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僕は見てないんでちょっとその辺はよくわからないんですけど、でもそこで感じたことをハブさんが自分の言葉で書いているというそういう本です。
まずですね、ちょっとこの本に来るまでにここまでの流れをご紹介しておきたいんですけど、
まずですね、AIと人間の違いっていうタイトルで、これは僕のブログにも書いてありますけど、ここでお話をしたことがあります。
この時はですね、要するに自分が失敗してしまったネタとか、そういうのを共有できる相手が人間なんだけど、
それをね、例えばチャットGPTとかそういうところに自分が失敗したネタとかを共有して盛り上がろうとかですね、
そういうことは全く感じられないんですよね、僕にはね。多分それが普通の人間の感性、感覚だと思います。
で、それを考えると語学教師はね、まだ人間としてね、もうほとんどの機能としては、ほとんどの機能はもう人工知能にすでに置き換えられてしまっていますし、
これからもっと人工知能が発展すると、それはさらに差がついてしまうと思うんですね。
だけど、やっぱり人間としてこの自分の体験を共有したいとか、そういう気持ちになれるのがやっぱり人間の教師なので、
それを強みにしていくべきではないかというふうに話しました。AIと人間の違いというのがそのタイトルで話したのがそれですね。
その次にですね、でもそしたら要するにキャバ嬢じゃないかというふうに言われたんですよ。
キャバ嬢とでも似ているかもしれないけど、だけどキャバ嬢というのは要するにいわゆるキャバクラとかそういうところにいる女性のことですよね。
だけど勉強したい人が必ずキャバクラに行けるかというと多分行けないと思うし、僕自身もキャバクラという場所には行ったことないので、
別にキャバクラというところで働いている人を見下すようなつもりはないですけど、でも多分基本的にすごい高いわけですよね、そういうところは。
かついろいろ誤解されると困るような立場にいたりするので、
僕自身はそういう、たとえもしインドにキャバクラみたいなのがあったとしても、そこでヒンディ語を練習しようとは思っていないんですけど、
でも逆に言うとですね、そういうもうちょっと真面目なところで教職とかに就いていて、そういうところに行くとかなり職業的にダメージがあるようなそういう人たちも
勉強できる場としてやっぱり交流ができる、そういう意味で、そういう人間の人がいれば僕はそういうところでもヒンディ語を勉強する可能性はあるんじゃないかと思います。
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そういうことをお話ししました。だけど今日は、でも実はですね、そういう人、ただ単に交流できる人、
例えばここではキャバ城と言っておきますけど、キャバ城にはできないやっぱりプロフェッショナルな日本語教師の役割があるということに、
このHABさんの本を読んで気がついたので、それをちょっとお話ししてみたいと思いますね。
まず最初にですね、やっぱり最初に僕がAIと人間の違いというところで話したようなことが、このHABさんの本にも書いてあります。
はい、ちょっと以下引用しますよ。
時々、コンピューターと将棋を指すのは楽しい行為なのかと聞かれることがありますが、
人と将棋を指すよりもつまらないというのが、私だけではない一般的な回答になると思います。
実際、普段の楽しみでコンピューターソフトと対局する騎士を私はほとんど聞いたことがないですし、
ホビーとして成立していない印象を持っています。
はい、これがHAB吉原さんの言葉ですね。
ここから考えると、やっぱり人間はコンピューターというのが交流にはならないからですよね。
自分の腕を磨くためにコンピューターと将棋をするというのはアリだと思うんですけど、
楽しいか楽しくないか、つまり交流としてそれができるかというとやっぱりできないんじゃないかと思います。
ちなみに今日の本筋とは少し離れますけど、
インターネット時代になってからオンラインで人間の相手と対戦するようなオンラインサイトも結構あって、
そういうところでは将棋をしながらチャットもできるそうなんですよ。
そういうところは相手が人間だというのがわかるので楽しいそうなんですね。
実際にそういうところで教えてもらったりすることもあるそうです。
つまり下手な人が強い人に教えてもらったりするということもあるそうです。
あともう一つ面白いこと、これはさっきのキャバ城っぽい話なんですけど、
接待する将棋ソフトというのを開発している人がいるんですよ。
これ面白いんですね。
ちょっと以下引用しますよ。
これもHAB吉原さんの書いている言葉ですね。
例えば、北陸先端科学技術大学院大学に飯田博之さんという将棋ソフトの研究をしている研究者がいます。
もともとはプロ将棋だった方なのですが、
面白いことに自分の研究課題の一つとして、
接待する将棋ソフトを掲げています。
それは人間を強い手で打ちまかす将棋ソフトとは全く方向性を異にするものです。
むしろ一生懸命人間の相手をし、気持ちを重んばかり、相手に気づかれないように気力を調整し、
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気力の気は将棋の気ですね。将棋の力。
気力を調整し、接戦の末にちゃんと投了してくれる。
投了とは要するに負けてくれるということですね。降参するというね。
そんな接待ゴルフのような将棋をしてくれるソフトなのだそうです。
というふうに書いてあるんですね。ここで引用終わりです。
これが非常に難しいということもその後に書いています。
技術的にはそんなに難しいのかなと僕は思うんですけど、
将棋ソフトというのは自分の強さを調整する機能というのは結構あるんですよね。
現在どちらが有利なのかを評価する機能というのもあるから、
自分が有利だったら自分の強さを下げればいいしというふうに、
僕みたいに素人から考えれば簡単そうなんだけど、
それがかなり難しいということがこの本には書いてあります。
ここでちょっと思った。このことから考えられるのは要するにあれですよね。
さっきのキャバ状と同じなんですけど、ただ単に相手の気持ちを良くしてあげる。
それは要するにキャバ状レベルの人間だったら誰でもできるわけなんですよね。
だから別に日本語教師の専門性とかそういうことは特にいらないと思うんです。
本当に例えばボランティアとかで真面目な学校の先生をしていたような人、
だけど日本語教師の勉強とか全然したことがないような人が
オンラインの交流会みたいなところで話し相手になってね、日本語学習者の。
それで相手の気持ちを良くさせるようなこともあるかもしれない。
あるいはキャバ状とかやっていたような人が、
キャバ状って本当は会話力がすごく必要ならしいので、
もっと真面目な服着てね、真面目なメイクとかもして、
それでそういうところに進出してくるかもしれない。
そういう可能性はあります。
だけどそこは全然日本語教師の専門性とか問われないところですよね。
だけどここから先にちょっと紹介するところが、
でもそうじゃないっていうことがちょっと分かってくるんですね。
ちょっとまた遺憾を引用しておきたいと思います。
これね、ちょっと僕本当にびっくりしたんですけど、
ハブヨシガルっていうのは将棋の名人ですごい有名な人ですよね。
この人が実は囲碁ですよね。
囲碁を先生に教わっていたことがあるって言うんですよ。
そのハブさんみたいな人を、違う種目だとは言っても、
囲碁で教えるそういう先生っていうのもすごいプレッシャーがいるようなと思ったんですけど、
そういうのが出てくるんですね。
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ちょっと遺憾引用しますよ。
ちなみに私は昔、囲碁を先生に教わっていたことがありますが、
その方は私の打つ手をきっちり見て、
うまく一目差や二目差程度の近差で、
自分が勝つところに持ってきて指導してくれました。
アマチュアの打つ、決してうまくない手に対して、
こんな風に容赦なく任さずに、
あえて近差になるまで調整するのは、
本当に高度な技術が必要です。
はい、ここまでですね。
この辺にやっぱり日本語教師の専門性が生きてくる、
しかも人工知能の時代に必要な技術があるんじゃないかと思います。
で、この辺はね、
もう一つね、羽生さん自身がやっていることですね。
それも書いてあるのでそこもついでに引用しますよ。
はい、以下引用です。
私っていうのはもちろん羽生義晴さんのことですね。
私自身も将棋では小学生などを相手に指導する時に似たようなことを考えます。
ただ任すだけではなく、
例えば攻める形の基本形など、
何かしらをその子が学べるように局面を誘導していくのです。
こういうふうに相手の力量を理解した上で、
なおかつ指導もするというのは、
確かに現在の人工知能には難しいかもしれません。
突き詰めると、
接対はあまりにも人間的で、
意外にも難易度の高い行為なのかもしれないのです。
はい、というふうに書いてありますね。
ここまで引用でした。
ここからは僕の考える意見であって、
この本の内容とはちょっと離れますけど、
要するに羽生義晴さんが近差でかつ技術というのはですね、
これが僕たち語学教師の言葉に言い換えると、
これも本当に何回も言ってますけど、
クラッシェンが言っているiプラス1とか、
ビゴツキが言っている最近接領域、
ZPDとかね、そういうものなんですよね。
そこに、
それはどういうものかというと、
つまり自分のレベルよりあまりにも難しいことだと、
もう習得できないわけですよ。
それはたぶん、
将棋とか囲碁とかでも同じだと思うんですけど、
日本語ももちろんそうですよね。
それを見極めて、
相手との対話の中でですね、
iプラス1とか最近接領域にあたる表現ですよね。
そういうのをたくさん使うわけですよね。
で、学習者にそれで自ら気がついてもらう。
これは本当に語学教師として非常に高い能力が必要になってくると思います。
なんていうんですかね、要するに、
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キャバ状というのは非常に知的で、
すごく高い能力が要求される仕事だということは、
あの後いろいろ読んでみてわかったんですけど、
だけどここの部分は、
ネイティブ、母語話者だけを対象にしてきたような、
キャバ状とかには立ち打ちできない部分だと思います。
やっぱり語学教師として専門性がないと、
これはできない。
そういう能力だと思うんですよね。
これはね、
ハブ・ヨシハルさんがね、
コンピューターと商業を指すのは趣味にはならない、
そういう風に言ってますように、
語学の学習者も人間と話すことにしか楽しみを感じられない、
そういう人が多分よくいると思うんですよ。
それを考えると、
日本語学習者、あるいは第二言語の学習者に対して、
人間としてね、
人工知能ではない人間として相手に共感を示す、
相手の感動とかね、
愚痴とか失敗談とかを共有してもらって、
それに人間として共感を示す、
そういうことをしながら、
かつ相手の語学力を見極めるわけですよね。
相手の語学力を見極めて、
その少しだけ上のレベルの言葉を使って、
それを学んでもらう。
しかも相手が気がつかないうちに学んでもらう。
そういう能力っていうのは、
この人工知能の時代の、
かなり専門性の高い日本語教師に必要になってくる、
専門性の高い日本語教師の仕事としてね、
もう少し注目されていくべきではないかな、
と思っております。
それでは本日、僕が言いたいのはこの辺になりますので、
リスナーの皆さんもですね、
もしまだChatGPTのアカウントを作ってない方は、
最初は無料版でいいと思いますので、
ぜひ無料のChatGPTのアカウントを作って、
使ってみるのはいかがかなと思います。
無料版でいいので、アカウントを作って使ってみたいな、
と思い始めた人は、
ハートのリアクションいただけますでしょうかね。
それでは本日もムラスペにご参加くださいまして、
ありがとうございました。
今日のハブ・ヨシハルの語る、
AI時代に人間にしかできないことにつきまして、
コメントとかご感想とか、
あるいは質問とかありましたら、
ぜひムラスペのハッシュタグ付きで、
ご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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