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2023-04-07 08:04

chatGPTでナロー・リーディング

学習者がchatGPTを使えない状況でも教師一人がchatGPTにアクセスできればすぐにでも応用できる例として、ナロー・リーディングという活動をご紹介しました


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冒険家の皆さん、おはようございます。
今日も落雷に揺られて灼熱の砂漠を横断していらっしゃいますでしょうか。
本日は2023年4月7日、インドでは午前8時29分を回ったところですね。
今日も音声配信、むらスペを始めさせていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日お話ししたいのは、ChatGPTでナローリーディングということなんですね。
ナローというのは英語の狭いの方ですね。リーディングはもちろん読むの方です。
これをお聞きの皆さん、ナローリーディングというのを聞いたことがありますでしょうか。
これはですね、定義は多読の中に入るという言い方もありますが、
一般に言われている多読とはかなり違うものです。
しかしですね、これも昨日ご紹介した多読と同じように、今の一般的な教育機関で
学生がまだChatGPTを使えない状況でも、先生が一人ChatGPTが使えるというだけで
すぐにですね、日本語の授業に人工知能ですね、ChatGPTの力を応用することができるということで
今日はちょっとご紹介してみたいと思います。
まずですね、僕が最初にこのナローリーディングというのを知ったのは
香川大学の山口佐紀さん、それから山下直子さんという2人の方が書かれた論文を見たときです。
タイトルはですね、日本語教育における語彙指導の重要性、
訳語付きナローリーディングによる語彙導入の提案、こういう論文を読んだときですね。
ただですね、僕自身は知らなかったんですが、クラッシェンが2004年の
The Case for Narrow Readingというのを、ランゲージマガジンというところに書いていたというのが
この本に、山口さんと山下さんの論文の中には引用されています。
山口さんと山下さんのところから、このクラッシェンのところを引用してみると以下の通りです。
クラッシェン2004はトピックによって使われる語彙や話の流れが決まっていること、
作家によって好む表現や特徴的なスタイルがあることから、
ナローリーディングは同じ語彙を繰り返し提示できるとしているというふうにしてますね。
それを踏まえた上で、山口さんと山下さんは、これを語彙の導入に使うということを提案していらっしゃいます。
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この論文の用紙のところだけちょっと引用して読んでみたいと思いますね。
以下は、この日本語教育における語彙指導の重要性という論文の用紙の部分です。
日本語教育の文法中心の授業構成では、学習者は授業に参加する準備として、
自主学習で語彙を覚えなければならないことが多い。
しかし、語彙の暗記が不十分であると、授業内容を理解し活動に参加することが難しくなる。
そこで、本研究では、学習者の負担が少なく取り組みやすい語彙導入方法として、
訳書付きナローリーディング、ナローリーディングwithトランスレーション、NRTを提案する。
NRTはテキストを読みながら語彙を導入する方法で、
1.一つのトピックに関する短いテキストをいくつか読む。
2.目標語彙に訳語を付ける。
3.目標語彙を目立たせるという特徴を持つ。
はい、ここまでが引用ですね。
これは、実はチャットGPTでやることがかなり簡単にできると思います。
実は、訳語を付けるというのは、僕が試しにやったときはうまくいかなかったんですけど、
無料版ではうまくいかなかったんです。
有料版ではまだ試していませんけど、
僕が今やってみたのは、こういうプロンプトです。
以下、私のプロンプトですね。
地図、宝箱、洞窟の3つの言葉を含む短いストーリーを日本語で作ってください。
この3つの言葉は太字にしてください、というふうにしました。
この太字にするというのは、さっきの山口さんと山下さんの論文に出てくる、
目立たせるように工夫をするという意味でしているわけですね。
そうすると、以下のような文章がチャットGPTから生成されます。
ちょっと読んでみますね。
あるとき、冒険家のジェーンは古い地図を手に入れました。
その地図には隠された宝箱があるとされる洞窟の地図が示されていました。
ジェーンはすぐに洞窟へ向かい、その地下世界を探検しました。
彼女は急な坂道や狭い通路を上り下りしながら、洞窟の奥深くまで進みました。
そして地図に示された場所に到着すると、そこには巨大な宝箱がありました。
ジェーンは胸を高鳴らせながら宝箱を開けました。
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宝箱の中には美しい宝石、黄金の鉱花、数多くの宝物が詰まっていました。
ジェーンは驚愕し、彼女が手に入れた財宝について考えるのを止めることができませんでした。
ここまでです。
今回は地図、宝箱、洞窟という3つの言葉が入るようにプロンプトだったので
いかにも冒険みたいな感じです。
もちろん経済用語やもっと別の分野の言葉を入れても同じことができると思います。
そしてナローリーディングにこのChatGPTがとても合っている理由は
ここに再生性ボタンがあるということです。
Regenerateというのがあります。
これを押すとまた違う人が主人公なんだけど
同じように地図、宝箱、洞窟が入っている別のストーリーを
このChatGPTが出してくれるわけです。
押したら押しただけ何度も何種類ものたくさんの違う文章を
ChatGPTは作ってくれます。
これが非常にこのChatGPTがナローリーディングに向いている理由の一つと
言っていいのではないかと思います。
それでは今日は短かったですが
今日のムラスペはここまでとさせていただきます。
本日もムラスペを聞いてくださいましてありがとうございました。
今日のChatGPTでナローリーディングというコンテンツについて
ご感想とかコメントがありましたら
ぜひムラスペのハッシュタグ付きでご共有ください。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。
そして冒険は続きます。
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