1. 向井蘭の『社長は労働法をこう使え!』
  2. 第278回「日本郵便事件を解説..
2020-12-04 17:02

第278回「日本郵便事件を解説!」

第278回「日本郵便事件を解説!」弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/mukai/q/
00:01
向井蘭の社長は労働法をこう使え
法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えは
弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って
経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく
ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
向井蘭の社長は労働法をこう使え、向井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
ドイツ労働・ドイツ賃金の話、
ぜひ個別案件、各事件の解説も含めてやってほしいという声がですね、
非常に多くて、ということで、
最近ドイツ労働・ドイツ賃金多いんですけども、
引き続き、いいですかね、やりたいと思います。
はい、大丈夫です。
いやでもやっぱり改めて皆さん注目してるんだなというのを感じますね。
そうですね、やっぱり動画の再生回数も多いですね。
この間のセミナーも。
この間のセミナーもYouTubeに今アップしてますので、
あ、そうだ、かきつばたチャンネルをぜひチャンネル登録していただく。
ちょちょちょ、YouTuberみたいになってますよ。
かきつばたチャンネルです。ひらがなでかきつばたです。
かきつばたチャンネル、ぜひ。
で、私のチャンネルだったんですけど、事務所のチャンネルに変えて、
事務所のセミナーとかアップしてますので、
ぜひ、今登録者が800数十人なんで何とか1000人。
意外といますね、すごい。
いやいや、すごいんですよ。こんな適当にやってんのに。
1000人は何とか超えたいと思うんで。
ぜひ見ていいなと思った方は、いいねと登録チャンネルをお願いします。
お願いします。
さあ、というわけでそちらの方もね、
ぜひ一緒に合わせて見ていただきたいところではございますが、
改めてこっちのポッドキャストでもやっていこうと思うんですけども、
各事件ごとにいくって感じですか?
そうですね。
日本郵便という郵便局の事件でいきますと、
東京事件、大阪事件、佐賀事件って3つあって、
3つとも最高裁に一部持ち込まれまして、
5つの手当と休暇が問題になりました。
扶養手当、年末年始勤務手当、夏季冬季休暇、
有休病気休暇、祝日休っていうですね、5つなんですけど、
5つについてちょっと理由と結論を申し上げますと、
扶養手当については、まず共通している理由は、
仕事はほぼ同じだと。
03:00
実態は?
実態は多少の違いは、範囲がちょっと違うんですけど、
基本的な業務内容はほぼ同じだっていう判決文でしたね。
やってること同じだと、同じ職場で。
問題は各手当なんですけども、
手当の目的、性質、趣旨っていう言葉を使って、
何のために払われている手当かっていう認定をしてるんですけども、
扶養手当は要するに、
生活設計を扶養家族が出る場合もあるから、
長期的な生活設計を容易にさせようと、
継続的な雇用を確保させるっていう目的にあると。
ちょっとね、強引な点は否めないんですけど、
継続的な雇用を確保するっていう、
目的を強引に結びつけてるんですね。
だから継続的な雇用が見込まれてる場合は、
払ってねってなってる。
ちょっとね、強引なんですね。
例えばね、こういう批判があるんですよ。
いやいやと、自分は子持ちですと入社の時から、
郵便局でこの期間雇用で1年目から、
子供がいますと。
長期とか減ったぐれもなくて、
もう待ったなしですと。
お金がいろいろかかるんです。
どうすんのって話ですよね。
ですよね。
それは入れないと。
要するに、いろんな長い人生、
長い正社員で郵便局員として働いた場合に、
結婚して子供ができるとか、
そういうことのために援助するようなもんで、
長期ある程度の層に継続的な勤務が見込まれる場合だけだよってなったんです。
なるほど。
で、層に継続的な勤務が見込まれるから払えっていう風になったんですね。
これはね、驚きましたね正直。
層に継続的な勤務って言葉は予想してませんでした。
予想としてはどういう予想だったんですか?
予想としては、要するに同じでしょって。
扶養家族いるのは。
非正規雇用も。
だから払いなさいよって単純に行くと思ったら、
単純にね、なるほど。
単純に行くと思ったら、行かなかったんですね。
これはね、予想外でしたね。
条件付き的な感じだったんですね。
条件付きでちょっと強引じゃねえのって思ったけど、
会社からするとありがたいんですよ。
払わなくて済むから。
なるほど。条件を持ち出せると。
条件持ち出せばね。
層に継続的な勤務じゃないよ君はって言えばいいから。
その言葉の解釈すらも非常に難しいんですけど。
06:01
素人からすると。
結局どう判断するんだみたいな。
なんでこんなに用語使うんだって思いますけどね。
次は年末年始勤務手当なんですけど、年賀状の配達なんですね。
要は想定してんの。
正社員って当然週休2日で働いてるらしいんですけど、
年末年始はみんなが休んでるところを出てもらって、
働くからお金を払うと。
これって非正規雇用の契約社員、機関雇用も同じでしょと。
なるほど。
であっさりこれは会社が負けました。
それはそうですね。
負けちゃうのは仕方がないかなと。
法律持ち出さなくても感覚的にもそれはそうだなと思える。
年末年始ね。
例えば有機雇用の人が他にお金もらってたら年末年始給とか。
そしたら別ですよね。
あともう一つが祝日給って言って、これも年賀状の配達に関連してて。
例えばシフトに入れちゃうと平日扱いなんですよ。
元旦でも。
元旦でも平日になっちゃうんですね。
でもみんな休んでるじゃないですか。
元旦配達してる時もみんな初詣行ったり。
その中朝何時も早い時期から早い時間帯から働いて昼まで配達しますよね。
それってやっぱり労に報いた方がいいよねってなって。
年始の年賀状配りの時は割増しがつくんですよ。
平日扱いだったら。
1.35給料が。
でそれは非正規雇用についてなかったんです。
なるほど。
でそれって付けるべきだよねってなって。
でそれは付けることになって負けたんですね。
ここら辺はそれはそうだよねって大体の人思いますね。
はいはいですね。
で問題がだんだん外れてきてですね。
夏休み冬休みなんですよ。夏期休暇冬期休暇。
正社員は。
これあのお金もらえんですね。休んでも。
有給的な扱い。
有給的な扱いだと思うんですけども。
休日じゃなくて自分で選択できるんじゃないですかね。
これがないんですよ。
非正規の方。
非正規の人ない。
でもこれって同じように毎日郵便集配配達してるんだから。
これを同じようにやっぱり。
休暇取らせるべきなんじゃないのって言って会社が負けたんですね。
それもなるほどだって思いますよね。
この流れで言うとそれはそうだよな。
09:00
同じようなシフト入ってて。
心身の回復を図るっていう目的があるらしいんですけど。
それは同じですよね。
同じ人間で同じ時間帯働いててね。
ここまでははいまあいいんですけど。
これはちょっと難しい。
有給の病気休暇って言うんですよ。
病気で休むんだけど給料もらえるっていう。
年の何回か中で何回か認められてるってことですか。
これはね金属10年以内は90日だったかな。
60日だったかな。
忘れましたけど金属10年と10年以降で変わってて。
認められるんですね。
その日数まで。
有給の病気休暇。
普通の有給休暇と別にもらえるんですね。
風邪で使ってもいいし。
それこそこうなんだろうな。
ちょっと大きな治療だったり怪我だったり。
怪我だったりがんになったりとかね。
でも手術の時の1週間とかもらえるんですね。
休暇使えば。
ところがないんですよ非正規雇用は。
あるんですけど無給なんです。
日数が短い。
日数が何分の1だったかな。
短いんですよ。
短くてそれが問題になったんですけど。
ここでまた出てきましてですね。
有給の病気休暇っていうのは長期に渡って働くから。
だから病気になるんだと。
すぐ病気になる人少ないじゃないですか。
病気ってしょっちゅうならないですね若ければね。
何年も働くから病気になるんだと。
これは確かに病気になっても給料もらえるっていう正社員特有の制度なんだけど。
これは有機機関雇用でもある程度相応に継続的な勤務が見込まれる場合は当てはまると。
なるほど。
っていう風になったんですね。
また出てきた相応に継続的な勤務が見込まれるっていう。
相応に継続的な勤務が見込まれる。
見込まれるっていうキーフレーズが出てきて。
こういう人には有給の病気休暇を認めるべきだと。
ただし日数はそんな長くなくてもいいよと。
で会社が負けたんですね。
ここは向井先生的にはどう解釈されてるんですか?
これも意外でしたね。
これも意外。
この継続的な勤務が見込まれるっていうのは予想はしてなかったですね。
大阪交際が5年で区切ってたんですけど。
それはちょっとどうなのかなと思ってたけど。
事実上採用しましたね。
12:01
5年とは書いてないんですけどね。
5年が基準になるような読み方ができますね。
なるほど。
だから5年も働いていればいろんなこと起きるよねみたいなことなんですね。
これって5年も働いていればその間に病気起きるよねって話であって。
5年働いたことが原因で病気になるわけではないですよね。
じゃないない。
期間が長いと人生いろいろあるよねみたいなことですね。
これも意外でしたね。
これ見込まれるなんで見込まれる人は1年目からもらえちゃうんですよ。
5年経ったからもらえるんじゃなくて見込まれるから。
相応に継続的に。
これって難しいですよ。
なるほど。見込まれればと。
これ何度も出てるんです。
もう一度ここに行くんですけど。
相応に継続的な勤務が見込まれるっていうのは。
相応にっていうのは何なんですか。
わかりません。
僕もわかんない。
珍しい。法律の判決では日本の判決では出てこないです。
相応にって。
そうなんですか。
出てこない。珍しい言葉です。
辞書で調べようと思ってまだ調べてないんですけど。
曖昧な日本語ですよね。相応にって。
そのぐらい曖昧な。
私が素人だからではなくて。
全然。
だから普通に考えると、特段の理由なくずっと雇われている実績が続いてて。
3年で終わりとか5年で終わりとかしてないような場合ですね。
なるほど。
いっぱいありますからねそういう事例は。
そういう場合なんだろうな。
3年で終わりだよって場合は5年で終わりだよって場合は相応に継続的な勤務が見込まれるとは言えないんでしょうね。
なるほどですね。
ところが中小企業は人に余裕がないから問題なく仕事してくれる人はずっと契約行使しちゃうんですよね。
はいはいはい。
当てはまっちゃうんですよこれ。
それはそうか。継続的な見込まれるところに入るんですね。
また求人広告出して雇用するの大変じゃないですか。
はいはいはい。
だからほとんどというかかなりの会社が当てはまっちゃうんで結構ややこしいですよこれは。
なるほど。
法人側としては支払うことになるということがほとんどかなということだね。
こういう手当て細かくあるような会社は古くからある製造業とかはいっぱい手当てがありましてこれは結構やばいんですね。
同じ製造ラインで働くパートとか機関雇用の人の人に払えってなりがちですね。
15:06
ここまでが日本郵便事件の。
そうですね。もうだいぶ時間使っちゃって。
これ改めて復習で言うと相応に継続的な見込まれると言えるという条件付きになっている。
なったのが扶養手当てと有給の病気休暇。
有給の病気休暇と扶養手当てがということですね。
ここまでが日本郵便事件でいいんですよね。
そうですそうです。
これ意外とあれですね。ちゃんと一件一件解説していくとしっかりとできるんですね。
そうなんですよ。これで解説時間がかかって大変だったんですよ。
そうなるとあと残りがメトロコマースも。
大阪医科薬科大学事件ですね。
そっちは省与と退職金なのでまとめてお話が。
まとめて次回。
結局やっぱりだからもう1回やらなきゃいけないそうですね。
そうですね。次回ぜひ。
統一労働。
これで終わるのはちょっとだいぶ寂しいんで。
そうですね。じゃあ次回また。
はい。
最後に統一労働事件も全て総集でいきたいと思いますので。
ぜひ楽しみにお聴きいただければと思います。
ぜひ柿つばたチャンネルの方も応援よろしくお願いします。
お願いします。
というわけで一旦終わりたいと思います。
向井先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では向井蘭への質問を受け付けております。
ウェブ検索で向井ロームネットと入力し、
検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
たくさんのご応募お待ちしております。
17:02

コメント

スクロール