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2019-02-21 13:40

第185回「質問:売上や利益に直接関係のないマーケターの人材を、どのように評価・処遇すべきでしょうか。」

第185回「質問:売上や利益に直接関係のないマーケターの人材を、どのように評価・処遇すべきでしょうか。」弁護士の向井蘭が、経営者の立場に立って、労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説する番組です。
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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律の下で展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えば、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、
ビジネスに関する法律の問題をわかりやすく解説します。
こんにちは。遠藤和樹です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え、村井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日も質問が来ておりますので、早速いきたいと思います。
今回はですね、経営者、男性、45歳、コンサルティング会社の経営者の方のようですね、いきたいと思います。
社員30名のコンサルティング会社の経営者です。
当社では、昨年から新たにマーケターを採用しました。
非常に優秀な社員で、ウェブ施策やセミナーなど、マーケティング業務を一手に引き受けてもらっているので、
会社への貢献が大きいのは間違いないのですが、その社員をどのように評価するべきか悩んでおります。
営業担当者と異なり、売上や利益といった直接的な指標がないマーケターを、どうやって評価すべきでしょうか。
もし退職してしまったら、同等の能力を持つ人材を見つけるのは困難だと思われますし、モチベーションを保ってもらう意味でも、能力にふさわしい待遇を用意したいと考えています。
しかし、相場や評価の基準がわかりません。
労働法とはずれたご質問となってしまいますが、向井先生のお知恵をいただければ幸いです。
という質問です。
ありがとうございます。
何ですかこれ。労働法を本当に超えちゃってますね。
嬉しいですね。そんな質問をしていただけるなんて嬉しいですね。
これはすごい質問だ。
さあ、ということですけれども、観点が労働法を超えるので、いろいろありますが、どこからいきますか。
一つはですね、評価の物差しは私が考えるに、仮にこの優秀な方のレベルの仕事を、それこそこの経営者の方の会社はコンサル会社ですけども、外部に委託した場合です。
いろいろありますよね、コンサル会社も。
マーケティングできるコンサル会社もいっぱい無数にあるじゃないですか。
同じような中身と結果を出せるコンサル会社に依頼した場合、どのぐらいかかるかと。
単純に経費打って。
経費、もう丸ごと。
なるほどね。
ってなると、答えがそれなりに見える。まずそれ一つです。
分かりやすいですね。
まずそれが一つですけど、でもここまで優秀な人は、私は評価そもそもいらないと思います。
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そのいわゆる人事評価みたいな評価って意味ですか。
うん、いらない。
じゃなくて、発想を変えて取締役になるかとかね。
あー、はいはい、なるほどね。
あとは社員としては優秀すぎるからフリーでウチと契約するかとか。
取締役の方がいいでしょうね、おそらくね。こんな優秀な方。
で、妬まれたり社内に圧力が出ると思うんですけど、これは絶対やったほうがいいですね。
私が言うのもなんですが、これが日本人できないですよね。
確かに。
中国企業とかこういうのすごくて、いきなり給料5倍とか3倍とかザラ。
だからちょっとおいくらぐらいお支払いされてるかわからないですね。
そこね、気になりますけどね。
2倍とかね、3倍とか。100万円の札束を机に。
何ですかその表現は。
まあまあそのぐらいやっても、特にマーケティングじゃないですか。
お金と直接関係あるから。
投資ですよね。人件費ってよりも投資だと思えば。
だからインパクトのあるお金を提示今すぐ。
独立もできちゃいますよね。
そうですよね。こういう方ってね、特にマーケティング得意な人ってね、フリーダンスとかすぐ独立できるんでね。
独立できるから、独立するよりも何かいいなーと面白いし、お金ももらえるしと。
社長とも気が合うしぐらいに思ってもらわないとやめますよね。
そうですよね。
けどこのね、あの経営者の方すごいいいなと思う。別に払いたくないわけではなくて、ちゃんと払おうと思ってるんだけど。
マーケティングがわからないって話ですからね。
でもやっぱり伸びてる会社とか、日本も中国も問わず、できる人にいきなりどんとお金なり昇進をしてますよね。
してますよね。
法律事務所もね、伸びてる事務所は、所長以外の先生で、突然抜擢されたりしてる先生が大体いますね。
突然の抜擢のインパクト大事ですよね。払う時に、地味に微妙に上がったとか、そこまでやるっていう感動体験をね、与えるほどの。
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で、上げちゃうと何かあったら下げられないとか思うじゃないですか。
でも労働問題は起きなくて、こういう事例は全然起きてない。起きるのは最初から高い人ばかり。
入社時に高い人が労働問題を起こすのはものすごく多いけど、抜擢して社内で給料2倍3倍にした事例で労働問題起きたことない。
なぜなら、辞めてもすぐ次の仕事あるから、そういう人は。
そうか、揉める必要はない。
ないないない。
彼らにとっても。
ですから、すごく経営者としてね、人を、例えば良くないけど、ローリスクハイリターンなんですよ。
なるほど。
お金を払ったからね、調子に乗って仕事をしなくなるようなレベルの人じゃないから、大体そういう人は。
むしろ感激してもっと頑張ってくれる人多いから。だから、岸田弁護士もそんな感じですよ。
具体的に言いました。
具体的に。内容は言わないけど、ちょっとレベルが違うなと。やっぱり分かりましたから。
ここはね、ぽんと気前よくやらないと。
そんな過去が。
こんな優秀な子はね、10年に1人か20年に1人、会えるか会えないかだろうなっていうのは分かってましたから。
そうですか。
だから、インパクトのあるお金をぽんと出しましたんで。今でも正しかったと思います。
へー。
そのぐらい、非常に僕の人生も変わりましたんで。
まあでもね、この方もね、コンサルティング会社ですし、こういう人でね、お金を生んでる会社って。
投資、人に対してやるしかない。
財産は、従業員とお客さんしかないですもんね。PSつったって。
ですね。
ですね、実際は。だから、これだけの、要は30名の規模のコンサル会社ってすごく大きいんですよ。
すごいですね。ほんと大きいですよね。
売上も相当ある、とても優秀な経営者の方だと思いますんで、もう分かってると思うんですけど。
ですから、人を見るにも結構厳しいんで。だから、よほど優秀だと思うんですよね。
確かにね。
これはね、投資をぜひ知っていただいて、いくら欲しいくらい言ってもいいかもしんないよね。
今ね、どのくらいお支払いされてるのか、ちょっと基準として知ってるとね、お話しやすいですけどね。
あとね、このちょっと気になるのは、いい意味でですよ。
この方、こんなにすごいマーケターを採用できたわけじゃないですか。
はい。
なんでこの会社来たんですかね。
そう、それも何なんですかね、そんな。
引く手はまたですよね。
ウェブもできるんでしょ。
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みたいです。ウェブで制作。
セミナー。
セミナーもですよ。
集客からクロージングのところまで一貫してやっちゃうってことですよね。
セミナー講師をできるって意味でしょうかね、おそらく。
そこもか。
セミナーの企画。
いや、そうでしょうね。講師までやるんですよ。
すごい。すごいすごい。
多分もう抜擢して、え、こんなにもらえるんですか、ぐらい。
さっきのね、すごいわかりやすかったですけど、その委託した場合、外部に何本払えますかっていう基準は非常にわかりやすいある種の評価の基準ですよね。
例えば、マーケティングでも有名な会社いっぱいあるじゃないですか、上場してる会社もあるし、そこに同じレベルをセミナーとか全部お願いしたら結構お金かかるでしょ。
ちょっと今私もわかりませんが、中身知らないんで、少なくとも今の人件費よりははるかに高いはず。
社長さん自体もそれをわかってるんでしょうね、きっとね。
わかってるので、しかもそれ、該当してそのレベルの人に会えるかわかんないですよね、やってみないと。
ですから、そうなると、相当な高いお金を払わないと同じレベルは賜れないっていうのはわかりますよね。
そうですね。あえて労働法という観点で見ていくと、何かあります?
先ほど面白かったのは、労働法という観点から見ると、バッテキしてお金ドンって払ったケースで労働本来起きないっていうのが一つ。
起きない起きない。
なるほどっていう事例じゃないですか。
起きたこと一回もない。
もう全然ないですね。
それはなんか…
不思議でね、世の経営者の人は逆をやるじゃないですか。最初お金出して。
確かに。
じゃなくて、今いる人で冷静にね、同じレベルの仕事を外でやってもらうってなるといくらかかるかとか、
生み出す利益とか考えて払えば、プラスはあってもマイナスはないですよね。
なので、そういう意味では答えはもう出てるという事かなと思います。
なるほどですね。では業務に対するにした場合、どのくらいの支払いをするかを軸にね。
それでも残ってくれるかわかんないですよね。
でも揉めてる感じではないですよね。
揉めてる感じはないんだけど、こういう優秀な人は楽しいとか。
良い仕事あったらいっちゃいますもんね。
良いお客さんとかそっちの方が大事だから。
だから実はお金は想定よりも低かったりするかもしれない。中身いいかもしれないですよね。
独立をするような思考があるんだったら、独立支援という方向にしながら、
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給料払って独立させる時は業務委託で一旦はね、
一社だけまず食べれるぐらいにしてあげて、みたいな感じの方。
もう出資してね。
そうですよね、出資して。
あの、やっぱり優秀な人はもうお金で雇えない時代ですよね。
雇うっていう雇用。
雇うが大変ですしね。
大変。あんまり幸せにならないっていうか、残念ながら。そういう時代ですよね。
そういうことですかね。
非常にクリティカルなご回答をいただきましたので。
クリティカル?
いよいよクリティカルじゃないですか。
そうですか。
要は独立した人間として見て評価しましょうってことですよね。
そうですね。はい。
ぜひね、この話を聞いてどのような対応をされたかとかね、その後の事後の報告をぜひいただきたいので。
ぜひね、もし差し支えなければね。
ぜひお待ちしてますので、ぜひ頑張ってみてください。
というわけで、向井先生、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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