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向井蘭の社長は労働法をこう使え 法律のもとで展開されるビジネスの世界
ポッドキャスト社長は労働法をこう使えば、弁護士の向井蘭が経営者の立場に立って、経営者が知っておくべき労働法の基礎だけでなく、ビジネスに関する法律の問題を分かりやすく解説します。
こんにちは。遠藤和樹です。 向井蘭の社長は労働法をこう使え。向井先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい。よろしくお願いいたします。
さあ、今日も質問来ておりますが、早速、行ってよろしいですか?
はい。
では、行きたいと思います。
えーとですね、今回は、28歳、会計事務所、男性の方からご質問いただいております。
向井先生、遠藤さん、こんにちは。
みなし残業について質問させてください。私は半年前に会計事務所に転職しました。契約内容としては、業務手当5万円を支給しており、その中にみなし残業30時間含むとありました。
これに対して、私の捉え方は、30時間を超える残業については、残業代が発生する。
しかし、所定の時間内に仕事が終わるのであれば、残業を1時間もしなくても、業務手当の5万円はいただくことができる。
仕事の効率を上げて定時で帰れば、プライベートの時間も確保でき、時間当たりの給料も上げていけるものだと思っていました。
しかし、同僚が自分の仕事を毎日定時で終わらせ帰宅していることに対して、他の同僚がみなし残業をもらっているのだから、他の人の仕事を手伝うべきだと言っているのを聞いて、みなし残業の定義がわからなくなってきました。
私の思っていたみなし残業と、この批判している同僚の意見とどちらが正しいのでしょうか。
代表の先生に残業について聞いたことはありませんが、会社的には残業は良しとはせず、効率を上げて仕事をやろうという考えだと思います。
ご挙辞をよろしくお願いいたします。
うわー、いい質問じゃないですか、これ。
いや、いい質問ですね。
わかる気がするなあ。
28歳でしょ。
28歳。
28歳というと、平成2年生まれとかですか。
平成で言うと、もうちょっとじゃないですか。生歴で言うと90年じゃないですか。
90年。90年だ。
ちょうど90年89、その辺りじゃないですかね。
平成、もうちょっとか。
ゆとり教育がもう始まってますね。
平成2年くらいか、そうですね。
始まっていますね。
はい。
いやー、いい質問ですね。
いい質問ですか、やっぱり。
これは。
あれ、みんな確かに思いますよね。
これは、素晴らしい質問ですね。
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そんなに引っ張らなくて大丈夫ですよ。
そうですね。
まあ、結論から言うと。
結論から来ちゃいますか。
この方の考えは正しいですね。
あ、そうですか。
正しいです。
これはリスナーの方も、いやいやいや、そんなことないでしょって思ったんじゃないですか、今。
いやいや、正しいです。
正しいですか。
で、良くないのは、この会計事務所のこの所長先生ですね。
そっち、代表の。
で、別に代表の先生が極端に悪いわけじゃなくて、今までの日本はこういうやり方でうまくいってたわけですよ。
なんとなく仕事を配分して、なんとなく労働時間、残業してっていう感じで、給料もそれなりに相場を払ってみたいな感じで、うまくいってた社会なんですけど。
28歳でしょ。
ニュージャパニーズでしょ、もう。
ちょ、ちょっと待ってください。
なんすか、ニュージャパニーズって。
いや、思いついたんですけど。
ニュージャパニーズですね。
20代、平成以降生まれ、もしくはゆとり世代の初期、30代前半ぐらいかな、は、明らかにその後のオールドジャパニーズ。
なにそれ。
コンテンツに引っ張られて、話しかけといてこない。
確かに。
オールドジャパニーズと明らかに違いますね。
今それ、世の中でゆとりぐらいのところに線引いてます?
そう、ゆとり教育が始まったぐらいがちょうど境目かなと思います。
ですか。
仕事やってると痛感しますよね、あの労働問題の質問でも。
質がニュージャパニーズの人から来る質問とオールドジャパニーズの人から来る質問とか、起きる労働問題もちょっと違うから。
へー、それ面白いですね。
全然違う。
それ本になりそうだ。
ニュージャパニーズの人は、実はグローバルスタンダードに近いですよ。
中国住んでるからわかるけど、中国人の中3階級っていうか、ちゃんと外資系企業とか大きな会社勤めてるような、大学も出たり留学してるような中国人の方、僕の周りが多いですけども、
彼ら彼女たちの考え方は、このニュージャパニーズとほぼ一致ですよね。
とっても合理的というか、オールドジャパニーズからしたらシビアすぎる、どうしてそんなに、
ドライなのかな、合理的なのかな。
合理的、現実的すぎる、お互い力を合わせてとか、もっと人のことを考えるとか、そういう反論がきますけど、
いやもう全く、この質問は本当に素晴らしくて、それを表してますよね。
そうするとこの方はまさにニュージャパニーズ。
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ニュージャパニーズ。
この同僚が若干オールドジャパニーズ。
オールドジャパニーズ、僕の想像では30代後半ぐらい、40代前半とか、そのぐらいの人かなって聞きはしますね。
これからはですね、うちの事務所もやってるんですけど、今までは例えば適当に振ってたわけですよ。
え、向井くんどう?って、空いてる?じゃあこれできる?みたいな感じで仕事振って、
ところがニュージャパニーズの人からしたら、自分はいくらもらってて、どこまで仕事やればいいかわからないと、これが不安なんですよ。
給料は日本の場合不安じゃないから、日本の法律事務所の最初はですね。
やったらやっただけ増えるわけじゃないわけですよ。
なるほど。
僕らのオールドジャパニーズは勉強になるからいいじゃないかっていうそういう反論があるわけですね。
だけど彼らは勉強にも大事なんだけど、今日も出てきましたよね、自分の時間って出てきません?キーワード。
ありましたね。自分の仕事を毎日定時で終わらせ、帰宅してる帰る、あっちごめんなさい、ここじゃないですね。
プライベートの時間を確保でき。
そう。これがニュージャパニーズの考え方ですよ。やっぱり自分の時間は自分の時間なんですよ。
別に協調性を乱すとか、仕事をサブるとかそういうことじゃないんですね。
自分の時間も価値観としては非常に上位にくるんで、ニュージャパニーズからしたら不安なわけですね。
どこまでやったら仕事終わるんですかと。自分の給料はどこまでの仕事を指すんですかっていうのは素朴な疑問なんですね。
ところが俺とニュージャパニーズはそういうこと考えないで何十年間生活してるからびっくりするわけですよ。
何言ってんだと。おかしいんじゃないかと君の考え方は。
なんで利己的なんだと。
仕事をみんなでチームワークでやってるんだから自分の手持ちの仕事が終わったら手伝うのは当たり前だとこうなっちゃうんですね。
だけど欧米人も中国人も皆さんだいたいそうだけど株式会社で働くっていうのはお金をもらうためと。
あくまでもお金のためなんだと。お金のために働いていて決められた仕事をやってお金をもらうっていうのがまず最初のやるべき仕事なんだと。
っていうことがあるからオールドジャパニーズの考え方って合わないんですよね。
オールドジャパニーズは会社にいることとか一緒になって机に座ってるとかそういうのが大事だから。
家族と一緒に飲みに行ったりね。でもニュージャパニーズは違いますよ。仕事しに来てるからお金もらいに来てるから。
所長先生なんかは中国の会計事務所なんかすごくて。
例えば会計帳簿1件作成とかチェックするとお金がいくらもらえるっていう仕組みなんですよ。職員も。
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何件いくらみたいな。
なんでかって言うと定額にして曖昧にすると仕事しなくなっちゃうから。
この方の悪く行き過ぎちゃった。
制約説なんですけどこの方の考えとはちょっと違うんだけども結論は同じなんですよねやり方は。
そういう制約説に立った人事論管理だからお互い疑ってるわけですよ。
だからお前本当にやるのかと。ちゃんと仕事やんだろうなっていう雇い主も疑ってるし雇われる方も
いやこれ真面目にやれば損すると。働かされそうになると。決めてほしいと。
利害が一致してじゃあ1枚何円にしようとか何件にしようってなるんですよ。
もしくは給料は定額だけども20件は絶対やってくれと。担当は20件やりなさいと。こうなるんですね。
給料が時間とかに紐づくというよりも仕事にぴったりとくっついて仕事がいくらっていう状態に。
逆に言うと仕事すごい整理されてるってことで定量化してこの仕事はどれだけの価値があるっていうのもやってるんだ。
定量化しないと進まないんですよ。他の諸外国は。韓国はちょっとわからないんですけど韓国は日本に近いところ実は多いんですけど
中国はもう欧米人特にアメリカ人と似てるなあっていう気がしますね。
ですから解決方法何かってこれはすごく難しくて所長先生もオールドジャパニーズだから
おそらく今私が言ったことを言ったとしても何言ってるんだこいつっていう目でしか見られないんだよね。
ちなみに見なし残業として上の方がその制度を取り入れてるっていうのは基本的には時間外なるべく抑えようとしているっていう考えはきっと所長先生ありますよね。
ここをうまくこのニュージャパニーズの方は逆手にとって悪いこと全然してないですけどうまく効率化すればその分もらえるんだから
うまくその制度を使っちゃおうという発想と経営者側があんまり変に天井なしにするよりも
見なしでとりあえずこれだけ払っておけばこの中でうまくやっていけるかっていう固定でうまく管理できるようにすると
この利害の位置をどこで取るかというと。
おっしゃる通りですね。ただ経営者はなるべく人件費は増やしたくないっていう気持ちだから
なるべく働いてよとお金払ってんだからっていうオールドジャパニーズの考え方だからね。
ニュージャパニーズは決められたものは早く頑張って終わったんだから早く帰って当たり前ってことですから
同じ制度でも全然違いますよね。
周りがオールドジャパニーズばっかりだからおそらくあんまり期待しないことですね。
自分を理解してもらえるとか思わないで
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会計事務所ってどうだろう?そんなに10年20年長くいないんじゃないですか?いるのかな?
この方が資格持ってるかはわからないですけどね。
おそらくこれから取得するのかなっていう気がしますけども
それこそ自分のキャリア考えて会社を使うぐらいでいいと思いますよ。
他人が何言ってもすいませんと。
僕実は前立試験の勉強もしてまして決められた仕事終わったら帰りたいんですよってすいませんって言って帰れば
彼はそういう人だからってなるはずですよ。あんまり気にしなくていいと思う。
この方頭いいですよね。
頭いいですよ。
代表の先生にそれを言う前にちゃんとここで確認して
私に聞くのがいいかちょっと置いといて
でも文章も素晴らしく読みやすいですね。
確かに。
色整然とね。
私は噛みまくってましたけど文章すごい綺麗ですね。
優秀な方だと思います。
ただ周りが自分と同じであるべきだって思うと辛くなるんで
自分はニュージャパニーズだからしょうがないと割り切って
自分はいつ独立するかとか目標を決めて
そのために今何するべきかと決めて淡々と
自分のキャリアを積めばいいと思いますよ。
本来こういう優秀なニュージャパニーズの志向を持っている方がいるんだったら
身なし残業にするよりも普通に残業代にしておいた方が
お互いのためそうですけどね。
彼にとっては最終的には給料が下がっちゃうかもしれないですけど
余計な仕事この方はしないでしょうし時間を使わないし
ただ身なしが本音がさっき言ったように
これ以上払いたくないっていう場合が多いから
差額を払う気ないんですよ多くの場合
これで打ち切りだよって
あとはもう勝手にしてねっていうのが本音だから
だから身なし一回導入するともう直せないんですね
しかも減らされると困る人もいるから
身なしの分はある程度最低保証みたいな見方になるんですか
だから一回やるともう止められなくなりますね
自分の世代としての価値観を優先して
決して慌てる必要はない
もうだってそんな一緒にいる職場じゃないんじゃない
そこまで来ましたね
日本人ってすごく同じ会社にいるのを
いいことだと僕も思ってたんですよ中国行く前
だけどもう中国人の人と話す
本当にショックを受ける毎日で
どっちが幸せかっていうと分からないですよね
はっきり言って今は
だって同じ会社に長くいて不幸せな人も
いっぱい見てきてるから
どんどん元気なくなるんですよね
20年も30年もいると同じ会社に
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幸せにしてる人もいるけど
だいたい疲れが顔に出てきたりね
だから私は同じ事務所に長くいるっていうのが
いいとは思わないんで
だからドライに考えて
ちゃんと決まることはやって
お客様にもサービスをして
所長先生は分かってるよ
あの子優秀だなってちょっと考え方違うけど
助かるなって思ってるから
別にそんなやめろとかいじめたりはしない
同じ修行の先生の経営者として
すぐ分かるもうすぐ分かる絶対
それはいい指摘ですね
まず自分の時間作って勉強したりとか
やるの優先っていうのは私は大賛成ですね
このまま艶な人をしていいんじゃないかと
同じような悩みを抱えている
逆のパターンの経営者の方もいるでしょうし
また何かありましたら質問をお待ちしております
というわけで向井先生本日もありがとうございました
ありがとうございました
本日の番組はいかがでしたか
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