ホモサピエンスの進化と共通の虚構
こんにちは、遠藤克樹です。 向井蘭の『社長は労働法をこう使え』、岡井先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますが、
今日ね、上海と日本からの放送ということになります。
そうですね。はい、よろしくお願いします。
こんな秒、ちょっとお互いに間が空くんですよね。
そうだね、そうみたいですね。
なので、一瞬ですね、お互いが仲悪いのかっていうぐらい、ずれる瞬間があると思いますので、
そこは、そういうことではなくてですね。
キーティングテーブルの問題だということで、ご理解いただけたらなというふうに思いますが、
はい、よろしくお願いします。
早速、行きましょう。
はい。
ということなんですけども、今日はですね、向井先生が、ちょっとこれは喋りたいというね、
そうですね、はい。
ちょっと、年末年始、本を読みまして、
ジェピエンス全史という、ユバル・ノア・ハラリさん、
イスラエル人の方が、
だいぶイステイクービーしたね、書籍ですよね。
そうですね、もう出版されて、文庫本になってもう8年ぐらいなんで、
だいぶ前ですね。
はい。
しますか。
そうなんですよ。
なんでこれが文庫本で扱うことになるかということですけどね。
そうですね。
僕が子供の頃は、ネアンデルタール人とか、
ペキン原人とか、ジャワ原人とか、
そういう人類の祖先みたいな感じで紹介があって、
それで終わってたっていう理解なんですね。
人類の進化の猿みたいなゴリラみたいなやつが、
起き上がってくる絵の中でペキン原人とか書いてあったりっていう、
記憶がありますよね。
そう。
なるほど、人間ってこうやって進化したんだなっていう、
そういう理解だったんですけど、
実は違うということが最近の学説らしくて、
特にペキン原人とジャワ原人は、
数十年前の人類の祖先と言っていいと思うんですけど、
ネアンデルタール人というのは数万年前なんですね。
数万年前まで生息してたと言われてて、
現在の人類の祖先はホモサピエンスだと言われていて、
ネアンデルタール人をホモサピエンスが絶滅させたっていう学説が有力なんですよ。
私そんなの知らなくて、びっくりして、
しかも数万年前に絶滅させて、
この1万年で人類、1万年、2万年かな、
ホモサピエンスはものすごく文明的に発達して、
特にこの数百年恐ろしい進化を遂げているという、
前半がそういう話なんですね。
私全部読んでないんですけど、
まだ全部読んでないんですよ。
これ私一応読んだんで、ちょっと記憶ベースなんですけど、
この話の今のストーリーで面白いのが、
ただそのネアンデルタール人の方が、
人類としてはめっちゃ強いっていうところが、
なんでホモサピエンスがそんなに殲滅したの?っていうところに驚きがあるんですよね。
ネアンデルタール人は腕っぷしが強くて、
結構戦闘能力が高かったんですよね。
ホモサピエンスは頭でっかちで、
あまり筋骨リュウリュウとしてないっていう、そういう話だったんですよ。
武道派ではなかったと。
だけど、ネアンデルタール人だけじゃなく、
いろんな動物を絶滅させてるのがホモサピエンスなんですよ。
なんで一動物に過ぎなかったのに、
突然この数千年で発展したのかっていうのがあって、
このハラリさんの学説は、
それはホモサピエンスが、いわゆる虚構、
虚構ってフィクションですね。
フィクションを作ることができたからだっていう学説なんですよ。
なんだそりゃって話じゃないですか。
想像力とか。
想像力っていうか、宗教、神殿、神話、
これを数万年前に発明して、
宗教、神話、神殿って、
まとまり?
共通の。
要するに、例えば、
僕と遠藤さんって長年知り合ってて、
信頼してるじゃないですか、お互いね。
例えば遠藤さんのお友達を紹介してくれたら、
僕も当然信用するじゃないですか。
でも、
じゃあ、見ず知らずの人、
全く縁もゆかりもない人、
すぐ打ち解けて一緒に仕事できるかったら、
できないじゃないですか、今でも。
できないですよね。
それが普通なんだけど、
ホモサピエンスっていうのは、
神話、神殿、神様みたいなのを作って、
みんなで共通言語じゃないけど、
まとまって、
寮をしたり、狩りをしたり、
動物とったりすることをやれたらしいんですよ。
信じる共通のものを共有化したってことですよね。
そうなんですよ。
だから、昔から神殿とか建物とか、
なんとか神殿とか、遺跡が発掘されるじゃないですか。
そうすると、神様チック、
妖精チックなものが書いてあったりするんですよね。
それって、このハラリさんの学説によると、
そうやってホモサピエンスをまとめて、
一緒に狩りをしたり、
してたんじゃないかと。
それで何万人単位がまとまって行動できて、
一人一人は力が弱いけど、
例えば狩猟するにしたって、
こいこんで動物を追い込むとか、
一人二人じゃできないけど、
数千人たりだったら簡単じゃないですか。
そういうふうに、
あと道具とかも急激に進化してるんですよ。
ホモサピエンスって数万年で。
それも、要するに一人の能力だと、
道具とか、
技術を共有できないから進化が止まっちゃうけど、
みんなで共有したらどんどん改良できるじゃないですか。
それで、量のやり方とか工夫していって、
あっという間に、
ホモサピエンスが優位に立ったっていうのが学説なんですよ。
組織の力と理念の重要性
つまり、われわれ一般のフィット並みが行われている、
この協力して大きな集団、グループを作れるというのが、
共通の巨項を共有化できることで、
圧倒的に、結果的に力を手にしたと。
そうなんですよ。
それで、私は思ったのはですね、
会社とか組織もそうだよなと。
今でも。
要は、理念だったり創業者の教えだったり、
そういうものがあって、強い力を発揮して、
何十年とか、場合によっては会社によっては何百年とか、
そういうまとまりあって、力を発揮できるんですね。
この放送、うちのお母さん聞いてると思うんですけど。
お母さんですか。
お母さん、今、私とも言いながら聞かれてますね。
クモン式教育研究会もまさにそうでして、
クモン・トウルさん。
そうですね。
クモン・トウルさんという方が、何年前だろうな。
70年前くらいかな。
作った教材と理念があって、
それのもとに、今でも70年ぐらい経ってると思うんですけど、
70年、80年ぐらい経ってると思うんですけど、
世界中に。
実は、クモン教育研究会は災害売り上げが高くてですね、
理念の重要性
知らないですよね、遠藤さん。
実はグローバル企業なんですよ。
そうなんですか。
知らないでしょ。
アジアの方とかってことですか。
アジアじゃないんですよ。全世界なんですよ。
そうなの。
知らないでしょ。
私ながら知らないですね。
知らない。
実は、日本人が世界に飛び回って活躍してた1970年代、80年代に、
駐在院のお子さん向けに最初作ったんだよね。
海外行っても。
そうなんですよ。
海外向けですよ。
海外向けをね。
海外向けを作ったんですよ。
日本語を忘れないように、算数できるように。
ところが、それが現地化して、
なんと今、僕の記憶だと海外売り上げの方が高いか、
同じぐらいじゃないかな。
マジですか。
マジなんですよ。
それって、理念以外の何者でもないわけですね。
クモンさんの理念、読んじゃいけないんですけど、そういったものがあるんですね。
あるんです。
私も今の言葉でちょっとできないんですけど、
普通の学習塾とは違うんですよ。
あるんですね。いくつか特徴があって、理念があるんですよ。
話を言って申し訳ないんですが、本当ですね。
海外授業、売り上げの50%迫ってますね。
すごくないですか。50%だよ。
しかもあれなんですね。870億とかあるんですね。
上場してないだけで、もう簡単に上場できる。
超大企業ですよ。
話戻しちゃいましたけど、なるほどね。
理念があるだろう。
研究界ですよね。
そうなんですよ。
だから、世界中に発展して、グローバル売り上げがこんなになっちゃってるわけですよ。
何が言いたいかというと、単に物売ってサービス売ってお金儲けよってだけだと逆に大きくならないんですよね。
人間ってね。人類って。
だから、神様じゃないけど、それに近い企業理念、宗教じゃないけどないとダメなんだなっていうのは、
私のこの本を読んだら、すごく衝撃を受けましたね。実感ですね。
人類がどのようにしてホモサピエンスが発展してきたのかということに回帰したときに、
我々人類を束ねる、今回でいう企業で言うなら理念というものが、
いかに我々の組織を強固に束ねていくのかというところにつながってきたんですね。
そうなんですよ。それを年末年始読んで、衝撃を受けまして、
もっと早く読んだけなって思いましたね、この本ね。
去年からその返力がありますよね、向井先生。
有料っぽい会社が強いみたいなのを、あえて偏見を恐れず言うならみたいなことをね、以前もお話くださってたり。
そのタイミングで今度ホモサピエンス全史、サピエンス全史かの話で、
なんかこの辺がすごい問題意識高くなってそうですね。
そうですね。たまたま手に取っただけなんですけど、ぴったりの本でしたね。
すごい意味で、理念って一長一短にはい、じゃあ作りましょうって、なかなか生まれるものではないじゃないですか。
いやもう全然、何十年、何十年は言い過ぎかもしれないけど、何年ぐらいかけてやらないと、
全く本質のどっかに書けばいいっていうもんじゃないですね。
よく額に飾ってあるような理念っていうのはね、多く存在しておるとしますけど、それじゃ意味ないですよね。
意味ないですね。すごいんですよ、この本。
この本、ぜひ皆さんご興味あればよろしくお願いします。
今年ね、冒頭にお伝えしました通り、一瞬のお互いのお見合いの時間があるという回になりましたけど。
そうですね。
これがね、海外との放送になります。
ということで、ぜひね、サピエンス全史から学ぶ理念系なんですかね。
最近で言うとパーパス系みたいなこともいっぱいありますが、その重要性とリンクするような話でしたので、
次回の予告
ぜひ活かしていただけたらと思います。
はい。
ということで、次回はちょっと労働基準法が変わるかもよ、みたいな話がありますので、
その辺り踏み込んで放送していきたいなと思いますので、楽しみにしていてください。
終わりましょう。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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