しつけの重要性
ポッドキャスト番組犬からの伝言です。 この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意なドッグトレーナー
ひらたじゅんが犬との向き合い方、犬との接し方を犬目線で考えるポッドキャスト番組です。 今回は、具体的なしつけについてというトピックで、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
今回は、しつけをする上で4つの鉄則であったりとか、2つの注意点みたいなところを中心にお話をしていきたいと思います。
前回は、しつけの歴史やしつけをすることのメリット・デメリットみたいなお話をさせていただいたんですね。
飼い主、トレーナー、文化とかによっても考え方っていうのはそれぞれあって、それぞれでいいんですけれども、
それでも、私はしつけが必要だと思っています。 常にいい子でストレスが少ないからとか、こういった人間都合の理由じゃなくて、
言葉とか価値基準が違う犬っていうパートナーに対して、正解を教えて矯正していくべき人間社会のルールみたいなのを教えてあげるということが大事になってくるんじゃないかなと。
そうすることで、必要のないものに警戒はしなくてもいいし、パニックになるほど怖いことばっかじゃないんだよっていうのが伝われば、ストレスの軽減っていうのにもつながっていきます。
一緒に生きていく人間社会っていうのをワンちゃんもより楽しんでくれるんじゃないかなと。
何よりも、僕が思うのは犬が嫌いな人への配慮にもなるんじゃないかなと思っています。
以前も言ったかもしれませんが、世の中には犬が好きな人ばっかりじゃないんですよ。 犬の姿を見るだけで嫌って思うような人っていうのもいっぱいいるんですね。
そんな人にあなたの愛犬が可愛くて人間好きだからって言って突進してるのを許している飼い主さんの多さっていうのは、この辺は犬好きの方ならわかると思うんですけれども、
こういうのを許してしまっている飼い主さんっていうのがいる以上、犬嫌いな人はさらに犬が嫌いになるんですよ。
特定の誰かを攻撃するような話じゃないんですけどね。 例えば初めて会う見ず知らずの人に対していきなり突進していって前足をかけたりするという行為は、
人間の社会だけじゃなくて犬の社会でも尊敬とか配慮に欠けた行動なんですね。 これ犬の社会であれば相手に噛みつかれて重傷を負ってもしょうがないような行動なんですよ。
そうならないように子犬に対して親犬がしつけっていうのをしているんです。 今はあなたの愛犬の親犬、親しつけをしてくれる人っていうのはあなたなんですね。
こういうふうに突進をしていってる犬を許している飼い主さんっていうのは、犬が失礼な行動をすることを見て、「ねえ、うちの子かわいいでしょ。いっぱい触って遊んであげてね。」って言ったりするんですよ。
もちろん全てじゃないんですけど、犬嫌いの人の一部は一部の犬好きが作ってると私は思ってます。
犬嫌いの人に対して苦痛であったりとか精神的ストレスの少ない住みやすい環境っていうのを考えることも犬を飼っている人間の責任だと私は考えてます。
なんとなくしつけってやっぱ必要かもなーってちょっと思ってきましたかね。 ちょっと前置きが長くなってしまったんですけれども、しつけの実践をしていきましょう。
しつけの鉄則
まずはしつけをする上での鉄則っていうのを4つお伝えしたいと思います。 1つ目が常に感情を穏やかに。
2つ目が犬に正解の方法を選択させる。 3つ目が褒めるのは0.5秒から1秒以内。
4つ目が短時間複数回で行いカーミングシグナルが出たらストップする。 この4つが鉄則です。
1つ目常に感情を穏やかにというところからちょっと話していきたいんですけれども 犬の行動、特にできない時ですね、心を反応させないトレーニングっていうのが飼い主側で大事になってくることです。
例えばお座りってコマンド出してもお座りをしない。 これで焦っちゃって何回も何回もお座りお座りお座りでしょいつもできてるでしょお座りをお座りはこうやって繰り返してコマンドを出しちゃう方っているんですけれどもこれをやると犬はどんどんどんどんパニックになっていくんですよ。
もちろん皆さんご存知の通りトレーニングというのは1日で成り立ちませんし前回お伝えしたような 添加行動っていうのもあったりとかします。
もう1回じゃなくて日々続けていくことがトレーニングですので1回くらいできなくても気にすることありません。
あーなんでうちの子できないんだろうってそんな気にすることないです。 これ毎日続けていけば絶対できるようになりますから。
例えばですね お散歩中に30メートル先に車が横切りました。
これあなたはどう思いますか。 ほとんどの人は
何も感情が動かないと思うんですよね。あー車通ったなぐらいだと思うんですよ。 それと同じぐらいに気持ちを落ち着けてください。
お座りって言ったけどお座りができない。何も焦る必要ないです。 ちょっと前を車が横切ったなぐらいの気持ちで落ち着きを持っていれば不思議とあなたの
愛犬もその空気を感じ取って穏やかになっていくはずです。 2つ目ですね犬に正解の方法を選択させるということです。
あなたの愛犬に急に人間の言葉でおかわりって言っても 9割9分の犬は理解しません。
おかわりっていうのも人間の概念でしかないのでそれを犬と共有するっていうのが トレーニングです。
例えばおかわりとコマンドする前に犬の左前足を触りながらおかわりっていう でその後に褒めてあげる
これを数回繰り返していくと飼い主に左前足が当たると何か良いことが起きるぞ何か褒め られるぞっていうのを犬がだんだんだんだん理解してくるんですよ
そうすると自分から左前足を出してくるようになります これは喜びや楽しさっていうのを知った犬が自ら選択しておかわりをしている状況です
無理に体を押し付けたりとか嫌がってるのに無理やり手を引っ張ったりとかっていう 強制的にポーズを取らせるんじゃなくてどうすれば喜んで自ら左前足を出すという選択をしてくれるのかっていうのを考えてあげましょう
3つ目は褒めるのは0.5秒から1秒以内です 犬っていうのはね短期記憶が得意じゃないんですよ
これも動物学だったりとかいろんな研究で結果が出ていることなんですけれども その子その子によってもちろん違いはあるんですけど最短では27秒程度
最長でも2分程度しか持たないと言われています なので5分前にやったことを褒めても何について褒められているのかっていうのが理解できません
これは叱る場合も一緒です例えばあなたがお買い物行きました でえっと10分前ぐらいにお部屋のトイレじゃないとこでうんちーしちゃいました
10分後飼い主帰ってきましたああまたそうやって違うところにしてって怒られても なんで怒られてんのって理解ができないんですよ
最長でも2分以上前のことを叱られても意味がないんですね っていうかまぁそもそも叱ること自体意味がないんですけど
さらにですね行動が出てから報酬とか罰までの時間っていうのが1秒以上を開くと反応率っていう のが目に見えて減少するっていう研究結果があります
こちらは提供大学の山本先生の論文などでも有名です 例えばおかわりって言って左前足を手に当ててくれたら触れた瞬間に褒めてあげる
っていうことを徹底していきましょう 4つ目です
短時間複数回で行ってカーミングシグナルが出たらストップしてください まあこれもその子その子によって差があります
ただ犬の集中力っていうのは3分から10分程度というのがやはり動物学の研究でわかって いることです
またですね10分以上のトレーニングっていうのは効果が少ないのと同時に犬のストレス レベルっていうのも上がってしまうんですね
うーん もちろん小型犬大型犬とかのサイズであったり研修
あとは環境年齢なんかにも寄っていくんですけれども 例えば新しいことを教えますっていう場合は5分程度
を目安に1日3回から5回を繰り返すっていうトレーニング方法を取り入れてあげて ください
特にですねトレーニングにおやつを使っている人 注意してくださいおやつを使っているともっと食べてもっと食べたいってセガンで
くるんでまぁそれが可愛くて続けたくなっちゃうんですよ 食べてる時の姿も可愛いしね
カーミングシグナルの理解
ねえそれはおやつを食べたいからやったフリをしているだけです もっと言うとおやつを食べたいからやったフリをさせるトレーニングをしていることにも
なりますので 5分程度で集中力がちょっと切れてきたなと思ったらもうスパッと終わりましょう
でこれを1日3回から5回繰り返すようにしましょう そしてですねあまり聞き慣れない単語っていうのが1個出てきたと思います
カーミングシグナルという単語です このカーミングシグナルというのは不安や恐怖ストレスなどを感じた時に犬が自分自身を
落ち着けるために行う行動のことをカーミングシグナルと言います わかりやすい行動で言うと目をそらしたりとか体をブルブル振ったりとか
あのお風呂上がりみたいねプルプルプラって振ったりとかあとはプルプルプルプル小刻みに 震えたりとか
あとは後ろ足で耳をかいたりとか自分の口だったりとか飼い主の口をなめてくる こういうのがカーミングシグナルです
英語で落ち着くっていうのをカルムって言うんですね ca lm カルムって言うんですけれども まあ読んで文字のごとく自分自身を落ち着ける行動
これは犬と付き合っていく上で最重要な知識です このカーミングシグナルについては次回詳しくお話をさせていただくんですけれども
このカーミングシグナルが出るとトレーニングに対して恐怖やストレスを感じている証拠です なので即時トレーニングは中断してください
これを見逃していやもうせっかく始めたからも続けを持つ受けよってやってしまうと 愛犬があなたを信頼できなくなってしまうだけじゃなくてですね
あなたといることがストレスになってしまう可能性すらあります もう一度振り返りましょう
しつけをする上で4つの鉄則一つ目は常に感情を穏やかに 2つ目は犬に正解の方法を選択させる
3つ目は褒めるのは0.5秒から1秒以内 4つ目は短時間複数回で行いカーミングシグナルが出たらストップ
この鉄則を守ってトレーニングしていきましょう で最後にトレーニングをしていく上で忘れてはいけない注意点があります
こちらへ2つだけご説明させていただきます まず一つ目です
一つ目はテンションを上げると忘れてしまうということです まああなたの音可愛らしい愛犬が初めてお座りができましたとでどんな会員さんでも嬉しくて大声
上げてテンションを上がっちゃって えー小麦ちゃんできたの偉いねすごいすごいすごいすごいすごいって両手でわしゃわしゃやっちゃうと思うん
ですけど あなたの愛犬が子犬ではない場合を除いてあんまりお勧めはしません
あなたの愛犬はもちろん嬉しいんですけどあの嬉しすぎちゃうんですよ で嬉しすぎちゃった結果どうなるかっていうと今自分がなんで褒められたのか
忘れちゃうんですね 子犬の時期とかこれからトレーニングを始めるっていう子に対してトレーニングっていうのは楽しい
ことなんだよって教えるのにこの過剰に喜んで褒めてあげるっていうのは有効な 方法ではあるんですけれども
政権だったりトレーニングをしたことある子っていうのはここまで大げさに褒めることで かえって効率が悪くなったりとかもしますのでそんなに大げさに褒めなくて
大丈夫です 2つ目は犬は一度に一つのことしか覚えられないということです
例えば今日はおかわりのトレーニングをしたいって思ってます でも愛犬はですねあなたのワンちゃんはかゆみさんと遊べると思って嬉しくて手を
噛んじゃいました あっ
ココちゃんてかまないよはいここお座りでしょ ああほら吠えないまずお座りでしょ早い早いお座り愛想でおかわりは
はいおかわりここちゃんおかわりは違うでしょ違うここちゃんまずお座りを このやり方ではトレーニングはできません
インあの多分ココちゃんもあのトレーニングというよりあなたと一緒に遊んでるって 思ってるようですどうやら
今日はおかわりのトレーニングって決めたら手を噛んだり 吠えても無視しておかわりができることに専念してあげてください
これを徹底していくだけでトレーニングの効果っていうのは上がっていくと思います ちょっと今のココちゃんの場合は8おかわりの前に歯を当てるのはいけないことだよ
っていうトレーニングをするべきかなって今ちょっと話しながらね 思ったんですけどさあそれでは最後まとめていきましょう
飼い主自身が穏やかに 褒めるのは0.5秒から1秒以内
カーミングシグナルが出たらストップ この3つをまとめとさせていただきたいと思います
次回の予告
次回はですね実際に家の中でワンちゃんと暮らしてどこのタイミングでトレーニングを 始めようかなとか
こういうトレーニングを始めるタイミングであったりとか あとはワンちゃんの性格別のトレーニング方法っていうのをお伝えしていきたいと思います
もちろんねあの今回触れたカーミングシグナルっていうところもちょっと掘り下げて お話をしていきたいなと思っています
本日はしつけについてお話ししてきたんですけれどもぜひ なんかいろんな方のしつけの方法を聞いてみたいですよねうちはこんな方法でやって
ますとかもあれば x のコメントあったりとかね spotify で聞いている方はそのままコメント残せますので
コメントなどでねこんな方法でやってるんですよっていうのを教えていただければ なと思いますそれに対してね
いやあなた間違ってますよなんていうことないですから あの各家庭に各しつけのルールがあっていいと僕は思っているのでぜひいろんな
やり方教えていただければなと思います ただ8最後ですねまぁちょっとこれだけは覚えておいてほしいのは
しつけっていうのは犬の自由を奪っているっていうことではなくて犬が安心して 選べる世界を増やすということがしつけだと思ってください
まあ今日の内容がちょっとでもヒントになったらぜひねお散歩仲間とかにもシェアして みてください
それではお散歩お疲れ様でした気をつけてお帰りください 少しだけ犬と話すことが得意なドックトレーナー平田順でした
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