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公共マナー:犬の作法と愛犬の境界線を見つける散歩術
2026-09-04 19:50

公共マナー:犬の作法と愛犬の境界線を見つける散歩術

K9 Harmony(ケーナインハーモニー)ドッグトレーナーの平田淳です。

この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意な私が、「犬目線」で犬との向き合い方を考えるポッドキャストです。


今日のテーマは、お散歩中の「公共マナー」。愛犬との散歩中、他の犬や子どもとすれ違う時に愛犬が興奮したり、吠えたりして困った経験はありませんか? 人間社会のルールを守っていても、犬たちが落ち着かないのはなぜでしょうか。このエピソードでは、動物行動科学に基づいた「犬の作法」と、愛犬にとっての「まだ大丈夫」と「もう満足」の境界線を見つける方法を解説します。愛犬も飼い主さんも、もっとリラックスして散歩を楽しめるようになるヒントが満載です。


🏠 お家でできるチェックポイント

✅ リードを短く持つことと、張ることは別だと理解する

✅ 愛犬の「まだ大丈夫」と「もう満足」の境界線を探す

✅ すれ違いで愛犬が落ち着けたらたくさん褒める


🐶K9 Harmony -Paws & People Cultural Lab.-

東京都板橋区を中心の出張型ドッグトレーニング

動物行動学 × フランス式

アナタの愛犬の個性が輝く! ⁠

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#犬からの伝言

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サマリー

このエピソードでは、ドッグトレーナーの平田淳さんが、散歩中の犬同士や犬と子供のすれ違いについて、動物行動学に基づいた「犬の作法」と「境界線」の考え方を解説します。犬が落ち着かないのは、リードの張り方や飼い主の対応が犬のコミュニケーションを妨げている可能性があると指摘。犬が合図を出せるようにリードをたるませたり、飼い主が犬の代わりに状況を判断してリードしたりすることで、犬も飼い主もリラックスして散歩を楽しめるようになると提案しています。

散歩中のすれ違い:緊迫の10秒
ポッドキャスト番組犬からの伝言です。 今日は、お散歩ですれ違う場面のお話をしたいと思います。
まず、場面を一つ思い浮かべてみていただきたいんですけれども、 仕事から帰ってきて愛犬と本日2回目のお散歩に出たところです。
いつも通る大人が2人やっとすれ違えるくらいの一本道歩いている時に、向こうから中型犬を連れた飼い主さんがこちらへ向かって歩いてきて、
間に避けられる脇道はありません。徐々に距離が縮まっていきます。 もしかするとあなたはリードを強く握り直しているかもしれません。
あなたの愛犬は耳を前に立てて相手の犬から目を離しません。 このままだと愛犬が吠えてしまわないか、相手の犬が吠えたら私の犬がかわいそうとか色々想像しますよね。
このすれ違いまであと10秒、さあどうしましょうか。 今日はこの緊迫する10秒を一緒に考えていきたいと思います。
犬の作法と境界線:今日のテーマ
改めましてK9ハーモニードッグトレーナーのひらたじゅんです。 今日は2つの言葉をテーマにしたいと思います。
1つ目は犬の作法です。 実は犬同士の挨拶にも決まりごとがあるんですね。
今日はそれを犬の作法と呼びます。 2つ目は境界線です。あなたの愛犬のまだ大丈夫なラインともう満足のライン、この別れ目のことです。
この2つ犬とのすれ違いにもお子さんが駆け寄ってくる場面にも効きますので歩きながら気楽に聞いてみてください。
人間社会のマナーと犬のルールの違い
難しいトレーニングの話とかは一切出てこないのでご安心ください。 先に人間側のマナーをちょっと確認しておきたいと思うんですけれども
お散歩のマナーっていうのは自治体ごとに決められています。 場所によって少しずつ違うんですけれども
例えば東京都の港区では公式サイトでリードを必ずつけてコントロールできる範囲の長さで持つこと。
伸び縮みするリードは短くしてロックをかけること。 フンは必ず持ち帰ることを呼びかけています。
まあ私が調べた範囲だと他の区や市もだいたい同じような内容ではあります。
これはもちろん犬が苦手な方もベビーカーの方も同じ歩道を使ったりとかしていますから
ここは人間社会の側譲れない土台の部分だと思うんですね。 その上でさっきの夕方の一本道の話に戻りたいと思います。
こちらはマナー通りリードをつけてコントロールできる範囲の長さで短く持って塀の側に寄りました。
向こうの飼い主さんも同じように端に寄ってくれています。 人間のルールとしてはお互い満点ですよね。
でも距離が縮まるにつれて愛犬は前のめりになって相手の犬に集中していく。 向こうの犬は低い声を出し始めるかもしれません。
ルールを全部守っているのに犬たちは落ち着かないんですね。 ここに今日の謎が一つあります。
さらに人間同士の場合初対面の方にご挨拶をするときは体を相手に向けて目を見てまっすぐ歩み寄る方が礼儀正しいですよね。
目をそらしながら斜めに寄ってくる人がいたら、むしろちょっと奇妙かなと思うと思うんですよ。
もちろん犬も正面を向いて相手の方向に歩くこと自体というのは珍しくありません。
道を歩けば向き合う形、向かい合う形には自然になりますよね。
でもある程度の距離で相手のテリトリー内に入った場合には人間とは同じ方法で挨拶はしません。
じゃあ犬の作法ではどんな近づき方がありで、どこからがなしなのか、このラインはどこに引かれているのか、これが謎の一つ目です。
犬の作法:合図と接近方法
謎の二つ目は先週の刺激共同という言葉の続きにもなるんですけれども、結局相手の犬と私の愛犬は何メートル離れていれば安全かというものです。
先週すれ違いざまに吠えない距離を3メートル5メートルと試していきましょうというお話の延長になります。
この2つに後半で答えを出していきます。
まず謎の一つ目犬の作法というところから見ていきたいと思います。
ノルウェーにトゥーリットルガースさんという犬のボディーランゲージを何十年も観察してきたドックトレーナーがいます。
犬が出す落ち着いてのなだめの合図、これをカーミングシグナルというんですけど、このカーミングシグナルという呼び名を広めた方ですね。
このルガースさんが著書で犬同士の近づき方をこう説明しています。
犬は普段お互いにまっすぐは向かっていかない。まっすぐ行く場合もあるけど、その時は目をそらす。
鼻をペロッとなめる。途中で止まって地面の匂いを嗅ぐ。といった敵意はないですよの合図をはっきり出しながら正面から近づきます。
合図なしにまっすぐ行くのは犬の世界では不作法にあたるので、大抵の犬はカーブを描いて接近すると説明しています。
じっと相手のことを見つめたまま合図なしで直進する形はルガースさんの整理では相手を脅かす側の合図に数えられています。
つまり直進なのかカーブを描くのかのこの軌道ではなくて、合図を出せているかどうかの方が大事なんですね。
先ほどの人間同士の挨拶の場面を思い浮かべてみてください。犬と人間で礼儀の向きがちょっと違うんですよ。
正直私も動物の勉強を始める前は人間の挨拶と同じように犬の前に立って前かがみになって体を覆いかぶせるようにして犬の目を見て正面から頭上に手を伸ばす。
これが人間風の挨拶なのでこれが優しさだと思ってました。
でここで再度夕方の一本道に戻ってみましょう。
リードの張り方と犬の作法
今見てきた合図は全部声じゃなくて体の動き、このラインであったりとか鼻をペロッて舐めたりとかっていう動きで伝える、いわゆるボディーランゲージによって出るものです。
不安になってリードをギュッと張るとします。
もしくは相手の犬に突進しないようにリードを短く持って張った状態にするとします。
そうすると相手の首から前半身は飼い主さんの手に固定されます。
そうするとカーブしたくても曲がれない。目をそらしたくても首が引かれて向きを変えられない。
匂いを嗅いで間を取りたくても立ち止まれない。出したい合図を体ごと封じられるわけですね。
向こうの犬からすれば合図なしでまっすぐ来る犬のように見えてしまうんです。
向こうも同じくリードをしていますからこちらと同じ状況です。
そうするとお互いが犬の作法的にはなしの形のまま近づき合っていって緊張が上がっていきます。
すれ違いのそわそわっていうのはこの仕組みで起きているんですね。
犬同士の挨拶の研究と安全装置
だから愛犬の性格の問題ではありません。
この犬同士の挨拶っていうのは実際に測った研究があります。
2020年にウォードさんという研究者がドックランでリードのついていない犬同士の初対面の挨拶を観察しました。
対象は58頭です。
こちらの結果なんですけれども挨拶の長さ平均で大体6秒程度でした。
たった6秒で犬たちはお互いの確認を済ませて離れていきます。
近づき方も両方が同時に寄っていくというよりも片方だけが相手へ近づく形の方が目立って多かったそうです。
挨拶からそのまま遊びに発展することはあまり多くなくて
この観察の中で挨拶が元のケンカというのは一見もありませんでした。
短く確かめてスッと離れるという作法通りに動ける時に犬たちは揉めずに挨拶を終えていたということです。
ただ大事なのはこれがリードのないいつでも自分から離れられる状態での結果だということです。
もう満足ですと感じた瞬間に犬が自分から離れられること
これが犬の挨拶に組み込まれた安全装置だと思ってください。
リードのついた挨拶では愛犬はこの安全装置を自分では使えません。
だから飼い主さんが安全装置の代わりになってあげてください。
すれ違いを乗り越える3つの方法
やり方は次にお話しする3つの形です。
またまた夕方の一本道に戻ってみましょう。
向こうから来るワンちゃんまだ電柱2本分先にいます。
ここからやることを順番に3つお話ししたいと思います。
1つ目は道の使い方です。
愛犬を車道と反対の平側に付け替えて2、3歩分ぐらい外へ膨らんで歩きます。
ルガスさんも相手の犬が楽になるまで必要なだけカーブをしていいと書いていて決まった幅というのはありません。
膨らむ余地がない道なのであれば電柱1本分手前で立ち止まって地面の匂いを嗅がせながら相手に先に通ってもらってください。
来た道を戻ってやり過ごすのも立派な選択だと思います。
これは逃げとか負けとかっていう考え方ではなくて犬の作法のカーブを飼い主が代わりにやってあげているということです。
2つ目リードです。
マナーの短く持つとリードを張るというのは全く別物なんですよ。
握る位置は短いまま背筋を伸ばして肩と手首の力をフッと抜いて相犬との間のリードが弓なりに少したるむようにします。
正面から見るとリードがアルファベットのJを描くくらいが理想です。
相犬の首が自由になると目を反らす嗅ぐっていう合図を相犬の自分の体で出せるようになるんですね。
すれ違う手前で名前を呼んでこちらを見上げてくれたらおやつをあげる。
相手じゃなくて飼い主に注目したまま通り抜ける練習。
これがすれ違いの度に1回ずつ成功体験として積み重なっていきます。
3つ目は先に動くことです。
相犬にどうしようっていう判断を任せると相犬自身が不安が募ります。
そんな時は飼い主さんがこっちに行くよと一声かけて半歩先に歩く道をリードしてあげてください。
相犬は争うべきか争わないべきか向かってくるのは敵で警戒するべきなのかの判断をする必要はなくなります。
飼い主についていけば良くなります。
犬同士の挨拶の目安:3秒ルール
ちなみに相手の飼い主さんと立ち話になって犬同士に挨拶をさせる時の目安も一つお話ししたいと思います。
トレーナーでは3秒ルールという切り上げ方が使われます。
犬同士が近づいたら心の中で1、2、3と数えていこうかと声をかけてこちらから歩き出します。
仲良くできそうに見えてもこれをやります。
なぜでしょうか。
これは先ほど言ったリードなしの自然な挨拶が平均6秒だからです。
実際にはすれ違う方とお話をされたり相犬がもっと挨拶した相手長引くかもしれないので3秒をはじめのうちは目安としてみてください。
これが長引けば長引くほどどちらかのもう満足ですのラインを追い越しやすくなります。
このもう満足ですのラインの見つけ方が先週の距離の試し方なんですね。
境界線の見つけ方と日々の調整
相犬が相手に気づいても呼べばこちらを振り返る振り向けるうちはまだ大丈夫です。
でも呼んでも振り向けなくなったら境界線を超えてます。
境界線の手前で切り上げる。
これは毎日隣を歩いている飼い主さんが一番鋭く観察できると思います。
子供とのすれ違い:犬と子供の安全
相手が犬じゃなくて子供の日もありますよね。
場面をちょっと進めてみてさっきの一本道を抜けました。
この先に小さな公園があります。
ベンチには親子が座ってます。
前を通りかかると4歳くらいの夫さんが立ち上がってわーっとワンちゃんって言ってわーって走ってきました。
肌から見ていればとても心温まる場面なんですけれども
犬の作法で読み直すと正面からまっすぐ走って近づいてきて
しかも大きな足音。
しかも小さな手は素早く頭の上に伸びてくる。
この合図のない近づき方っていうのが全部揃ってるんですね。
数字も一つだけ付け加えると
アメリカ獣医師会のまとめでは
犬に噛まれた人のほぼ半数が12歳より下の子供だったそうです。
お子さんは犬の合図を読めませんから
ここは合図の読める大人の出番です。
やることは2つです。
まず愛犬とお子さんの間に半歩、体を入れて
ありがとう、かわいいでしょ?
でも触る前にちょっとだけ待ってねって声をかけてあげてください。
愛犬が落ち着いていられるようなら
お子さんに触り方を言葉で教えてあげましょう。
もし愛犬がお座りできそうなら
お座りさせてあげましょう。
その後に子供に
お顔はびっくりしちゃうから
横から背中をそっと撫でてあげてねって教えてあげましょう。
その時に注意したいのは
抱きしめたりとか顔を近づけるっていうのはしないでもらいます。
子供が愛犬を撫でている間は
愛犬の隣にしゃがみ込んで様子を見ていてください。
親御さんが近くにいれば目を合わせて
こんにちは、ワンちゃん好きなんですねみたいな感じで
一言交わしておくとなお安心だと思います。
もし途中で愛犬が固まったりとか
鼻をなめたり体を振ったりあくびをする
こういう仕草が出てきたら
それはもう十分ですの合図です。
この仕草はなんだかお分かりですかね。
そうですね、カーミングシグナルです。
ワンちゃん楽しかったって
でも疲れちゃったみたいだから今日はここまでにしようね
また今度遊んでねっていう風に
こちらから切り上げてあげてください。
子供をがっかりさせちゃったかなって思っても
謎の回収:合図と安全な距離
その一言で愛犬もお子さんも両方救えています。
それでは今日出てきた2つの謎を回収したいと思います。
1つ目近づき方のありとなしの線はどこかというと
線というのは何メートルという距離ではなくて
合図が出せるのか出せないのかにありました。
合図を出しながらだったら近づいてもありです。
合図を出せないままじっと見つめて
まっすぐはなしです。
リードが張っている状態では
愛犬はその合図を自分では出せません。
だから道を反れるもしくはリードをたるませる
もしくは半歩先に動いて道を示してあげる
この3つで飼い主が愛犬の代わりに判断をして
このまますれ違うだけだよーの合図を出してあげてください。
2つ目何メートル離せば安全か
この何メートル空ければ安全という
共通の数字というのはありません。
3メートルで平気な犬もいれば
10メートルでもまだ気になる犬もいます。
同じ犬でも相手や体調、場合によっては
気温、湿度でこれは変わってきます。
なので数字の代わりにあなたの犬を見てください。
あなたの愛犬のまだ大丈夫ともう満足の境界線が
あなたの愛犬だけの正解です。
今日からできること:境界線の実践
今日からできることを一つお伝えします。
次のお散歩で前から犬連れの肩が見えたら
愛犬を平側に歩かせて2、3歩膨らんで
まずは背筋を伸ばしてください。
肩と肘の力を抜いて深呼吸をしてから
リードをたるませてみてください。
それで落ち着いて通れたら
その時の感覚は今日の境界線ですから
たくさん褒めてあげましょう。
今日はなんか家を出てからずっと
ソワソワしているなっていう日は
立ち止まって匂いを嗅がせて
相手の犬に先に通ってもらえれば
それも正解だと思います。
境界線というのは日によって動きますから
毎日同じじゃなくて大丈夫です。
犬からのメッセージ:リードと伝えられる言葉
最後に犬の目線で一つお伝えします。
愛犬にとってすれ違いの時間っていうのは
リードの張り具合がそのまま
愛犬が自分の出せる言葉の量にもなってきます。
リードが少したるんだ分だけ
愛犬は敵いないんだよっていうのを
自分の体で相手の犬に言えるようになります。
飼い主さんの立場からすると
心配だからこそリードを張ってしまう
これが人間心理だとは思うんですけれども
あなたの愛犬はちゃんと相手に
自分で伝えられるかもしれません。
それを信じて背筋を伸ばして深呼吸をして
肩と腕の力を抜いて半歩前を歩いてみてください。
番組からのお知らせと次回予告
番組へのご感想やご質問は
メッセージfromdocsgmail.comまでお待ちしております。
msg.from.docsgmail.comです。
お名前は読み上げませんので安心して送ってください。
次回のお話なんですけれども
来週はいただいたご相談にお答えしていこうと思います。
それでは本日のお散歩お疲れ様でした。
気をつけてお帰りください。
K9ハーモニードッグトレーナーのひらたじゅんでした。
19:50

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