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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。 毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。元村さん、おはようございます。おはようございます。
おはようございます。昨日、甲子園見てました?見ました?それがね、ちょっとね、仕事中で見られなくて、速報だけで見ました。
ああ、そうだったんですね。残念でした。でも、すごかったみたいですね。盛り上がりが、選手たちのプレー、そしてアルプスの応援含め、すごかったですね。
107年ぶりですって。
おめでとうございます。本当に。さて、今日は国立科学博物館のクラウドファンディングの話題ですね。
そうです。クラウドファンディングって、なさったことある方は、よくご存知でしょうけれども、インターネット上で、いろんなプロジェクトに、応援したいプロジェクトに、自分のお金、お小遣いから寄付をするっていう、
新しい形の寄付制度ですね。インターネットなんで、気軽にできるっていうことと、あとリターン、寄付をしてくれた人へのお礼が魅力っていうのもあるかもしれません。
それを国立科学博物館が行いました、というのが話題になっています。
国立科学博物館行かれたことありますか?私はないですね。
とても魅力的なので、一度足を運んでいただきたいんですけど、大体2万点ぐらいをいつも公開してるんですけども、実はそのバックヤードに500万点ぐらい標本とかがあってですね、収蔵品が。
500万点?
500万点。それを保管するのに結構なお金がかかる。
例えば昆虫の標本だと、夏は23度、冬は18度、湿度50%っていうのを維持しないと、だんだん標本がカビちゃったりとか、傷んだりするんです。
昨今の電気代行等でその費用が重んでおりまして、この2年間で2億円余計にかかってるんだそうです。
馬鹿にならないですよね。
そこへ来て新型コロナウイルスの流行で入場者が減ったんですよね。
5分の1ぐらいに入場する人が減っちゃって、財政的に勝ち行かなくなったので、それでクラウドハンディング決心の覚悟でやりますということだったんですけれど、その成り行きもびっくりで。
8月7日に始めたら初日で目標の1億円を達成しちゃったんですよ。
このスピードにも驚きましたね。
驚きましたよね。
まだ11月5日まで行われていて、まだ受付中なんですけれど、
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今日覗いてみましたら4万3000人が7億円寄付してますね。
7億もいきました?
目標の7倍ですね。
いろいろ楽しいリターンから売り切れてまして、
例えば50万円寄付すると、国産旅客機YS-11のコックピットに乗れる。
運転できないですよ。
当然そうでございません。
コックピットに座れる。
それは貴重ですね。
あと7人分の席が。
まだ枠があるんですね。
50万円寄付していただくとそれができる。
これは完売したやつで、艦長自ら普通の人が入れない倉庫、バックヤードを案内してくれる。
5万円払うとできる。
こういう魅力的なリターンも一つ要素だったかもしれません。
ただね、これよく考えてみましょうっていうのが今日のお題でして、
国立科学博物館ですよね。
国立ですよね。
つまり国の税金で運営されているところでお金が足りないってどういうことっていうのを考えてみたいんですね。
なるほど。
つまり国立科学博物館って一応日本では唯一の総合科学博物館なので、
日本中から貴重な標本や資料を集めて保存して、研究して公開するっていう、そういう役割、使命を負っているわけですけれど、
活動資金がそういう不足の事態で足りないのであれば、
例えば税金で補填するっていうのが普通の考え方ですよね。
でもそれができないという事情があるから皆さんに寄付を募っているわけです。
日本はですね、2000年代に入ってから、
こうした国立と呼ばれている冠がついた施設の運営費をどんどん削ってるんです。
そういう背景が。
つまり民間はもっと頑張ってるぞとお金を集める。
国立だということでそれに甘えないで、
独自のいろいろ工夫でその外部から資金を調達して、
もっと魅力的ないろいろ活動をしろと。
そういう主張は分かります。
削れないものもやっぱりあるんですよね。
そうですよね。
収入が足りないからといって。
電気代なんかはまさにそうですけれど、
それから人件費。
いろんな例えば今回も標本を整理したり分類したり、
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それから標本に作っていくような人が雇えない。
山積みになっているような状況があるんです。
国立ということで言うと国立大学も同じようなことが起きていまして、
いろんな最先端の研究をしたいんですけれども、
それに例えば使わないといけないコンピューターの電気代がかかるとか、
細胞を保管する冷蔵庫の電気代がかかるということで、
それが使えない状況があったりするんですね。
ここは本当に削るところが違うんじゃないっていうツッコミは入れたくなりましたね。
本当にそうですね。
例えば100億円払ってアメリカからいいねで飛行機を買うとかね。
できることもせずにね。
それの一部でも学術とか文化の維持に投資するというような考え方をできる政治家はいないんですかと。
本当にすごいですね。
そういうことを考えさせられるところもあるんですけれども、
もう一つはですね、やっぱり私も海外で意識的に科学博物館などに足を運ぶようにしてるんですけれども、
海外の方がですね、やっぱり上手にお金を集めています。
例えば私ロンドンに1年間留学していたときに、
大学の隣にサイエンスミュージアムとナチュラルヒストリーミュージアムっていうのがあったんですね。
2つ大学の休み時間に遊びに行ってましたけれども、入場料がただなんですよ。
無料なんです。
無料でどう収益測るんですか。
どうなんですか。
無料なんだけど、入口のところに募金箱が置いてあって、
あなたの志いくらでも結構ですっていう感じで、
そういうことを通じて、つまり皆さんの寄付で運営されてますよっていうことをアピールしている。
それからやっぱり外国だからなのか、お金持ちが寄付する文化が根付いていて、
例えばお金持ちが自分の財産をそこにミュージアムに相続させるというか、相続してもらう。
2相っていうんですけども、そういうのがあったり、
あとはいろんな公額寄付者向けのサービスが充実していて、
例えば夜閉館した後にそこをパーティー会場に貸しますとか、
いろんな魅力的な人を呼んできてパーティーを開きますとか、
本当に寄付しただけの見返りをいろいろ用意してるんですね。
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なので、そういう両方ですよね。
車の両輪というか、工夫して収入を増やすっていう事情努力とともに、
最低限の費用はやっぱり国が文化への投資として面倒を見る。
その両方がうまく噛み合うともっといいんだろうなと思ったりしますが、
少なくとも価博のこの金は氷山の一角と考えていいと思うので、
まだ価博はね、こんだけのネームバリューがあるから、
順次に7億円集まりましたけど、
多分皆さんの地元にはですね、
密かに本当に苦しんでいるミュージアムがあると思いますよ。
なるほどね。
やっぱり地元のそういう文化施設、どういうふうになってるかっていうのを
ちょっと考えるきっかけにもしていただきたいし、
国の税金の使い道の考える契機にしてもらいたいとも思います。
そうですね。
改めて今回のクラウドファンディングの一件で、
こんなに困窮している状況なんだとかっていうのも分かりましたしね。
亡くなったら本当に困ることなので、
そうですよね。
できる限り我々も力になりながら守っていきたいなと思います。
本村さんありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
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