エルニーニョ現象が発生
2026-06-11 13:40

エルニーニョ現象が発生

科学環境分野を中心に、テレビ番組のコメンテーターとしてもおなじみの毎日新聞客員論説委員・元村有希子が毎週気になるニュースを分かりやすく解説します。

田畑竜介
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サマリー

エルニーニョ現象が2年ぶりに発生し、今年の夏は高温になる傾向が予測されています。エルニーニョ現象は本来、太平洋赤道付近の海面水温が上昇する現象ですが、近年は「スーパーエルニーニョ」と呼ばれる、より広範囲で高温化が進むケースが増えています。さらに、インド洋の「ダイポールモード現象」も同時に発生する可能性があり、猛暑や台風の大型化が懸念されています。地球温暖化との関連も指摘されており、豪雨や猛暑、台風への備えが重要となっています。

エルニーニョ現象の発生とその意味
この時間はズームアップ。毎週木曜日は科学です。 昨日気象庁から発表された、夏は高温になり冬も気温が高くなる傾向が続くというエルニーニョ現象。
普通は冷下ってされるんですけど、今回は高温になるという要素も出ているということなんですが、どういうことなんでしょうか。このエルニーニョ現象にズームアップしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
エルニーニョ現象が2年ぶりに発生したということですかね。
そうね。前回は23年から24年にかけてっていうことなので、大体2年ぶりですよね。
エルニーニョって、男の子っていう意味のスペイン語なんですよね。
そうでしたっけ。
男の子。
じゃあ、ラニーニョが女の子。
それだけ聞くと可愛らしい名前なんですけど。
もともと南米のペルーの人たちがね、クリスマスの時期に現れる小規模な男流のことをエルニーニョって呼んでいたんだそうです。
クリスマスの時期に現れる小さな男の子っていうのは、要するにイエスとキリストのことなんですけど、そのキリストのことを男の子っていう愛着を持ってエルニーニョって呼んでいたんだそうですね。
今はもうそういうこととはちょっと遠く離れて希少現象としてもう定着した言葉になってしまいました。
エルニーニョ現象と日本の気候変動
先ほど田畑さんおっしゃったように、普通エルニーニョ現象が起きると日本は劣化になるって私たち習ってましたよね。
そうですね。
1993年のエルニーニョの時は米が大不足になってタイ米輸入したりしたの覚えてます?
そうでした。覚えてますよ。
ありましたね。
まさにあれが私たちの昭和世代のイメージするエルニーニョ現象なんですけど、近年は少し様相が変わってきています。
23年から24年にかけて起きたエルニーニョも同じだったんですけれども、同じエルニーニョでもスーパーエルニーニョっていう現象なんですって。
スーパーがつくとどうなるんですか?
ちっちゃいかわいい男じゃないですよ。
乱暴になるんですか?
おじさんになっちゃって。
おじさんになるんですか?
困る。
23年の夏は全国の平均気温が平年より1.76度高くなりました。
平均で1.76度も。
普段のエルニーニョっていうのは赤道付近の太平洋のペルー沖ぐらいが平年より高くなるっていう話ですよね。
高くなる海の領域がペルー沖で住んでいるのが普通のエルニーニョなんですけども、
スーパーエルニーニョっていうのはそのあったかいベルトがどんどん西に、つまり日本の方に伸びてきて横長みたいになって広くなっちゃうんですね。
フィリピンの方までちょっとあったかくなるみたいな。
そうするとフィリピンの大きめであったかくなるっていうと日本に影響がありそうな感じがするじゃないですか。
それが一つの熱くなる要因になっているんだそうです。
この23年の時にはですね、やっぱりペルー沖の海面水温が4度も平年より高くなるっていう数十年に1回しか起きないぐらいの現象で、
国連のグテイレス事務総長が地球沸騰化っていう言葉を初めて使った年でもありました。
そうでしたね。
あの年か。
あの年です。
エルニーニョ現象と太平洋高気圧
ただ今回、昨日発表したんですけど気象庁は今年エルニーニョが起きそうだってことをもう春からずっと警戒して観測を続けておりまして、
既に5月19日に発表した3カ月予報もややそのエルニーニョを予測した中身が盛り込まれておりましたね。
太平洋高気圧が平年より強く張り出すので、日本付近があったかい空気に覆われやすいということも既に予測していました。
もう一つ気になる現象もあるんです。
今お話ししたのはエルニーニョ現象でこれ太平洋の話でしたよね。
日本から言うと右下が太平洋の赤道のあたりじゃないですか。
インド洋のダイポールモード現象
左下も心配なんですよ。
インド洋?
左下はインド洋ですね。
インド洋ではちょっと聞いたことないかもしれないけどダイポールモード現象っていうのが起きそうなんです。
初めて出会いましたその言葉と。もう一回言ってもらっていいですか。
ダイポールモード現象。
ダイポールモード現象。
何でしょうそれは。
インド洋って広いですけれども、
インドを真ん中にして広いけど、
インド洋の中の海の海水温の温度分布が成功到底になるんですよ。
冬型の気圧配置みたいな。
そうです。成功到底。
西ほど暖かくなり東ほど冷たくなるっていう、つまりばらつきが出てしまうってことですかね。
なるほど。高いのは気圧じゃなくて温度なんですね。
温度です。
なるほど。
こうなるとダイポールモード、こういう時は大体暑くなるという経験上そうなっているんです。
過去にもあるんですね。
ダイポールモード現象とエルニーの現象がダブル。
ダブルになると猛暑。
ただ暑いだけじゃない。
まあ、覚悟したほうが良さそうですね。
怖いな。
地球温暖化と気象現象の関連性
あと皆さん気になると思うんですけど、温暖化と気象現象の関係ってどうなのって結構思うでしょうか。
温暖化だからこうなっちゃうのかなとかって考えますよね。
そうです。無関係とも言えないんですよ。
地球温暖化が進行すると赤道付近の海水温の温度が上がりますから。
それはエルニーの現象を多く頻発させるって言われてるんですね。
頻発したエルニーの現象が今度は地球温暖化を助長するっていうことも言われてるんです。
だからいけないサイクルですよね。
海面水温、海の表面の水温が上がると二酸化炭素を吸収するっていう役割が下がるんです。効率が下がるんですよ。
物理的に海が二酸化炭素を溜め込んでくれなくなる。
そうすると空中の二酸化炭素が残ったまま吸収されないでいますよね。
なので温暖化にアクセルがかかるっていうことなんですね。
台風への影響と今後の備え
今年の夏は平年より暑そうだということで、心と体の準備をした方が良さそうですね。
海水温が上がるってことは台風からすると良い条件ですよね。
全くもってそうですね。
台風が発生場所が日本の南の方に集中しがちっていうことは言われてますので、
たくさん発生するのに加えて温かい海の上を旅行してきますから台風が成長しやすいってことですよね。
長持ちするっていうことでしょうかね。
それでどんどん日本に近づくようなルートを取った時に成長を発達して近づくってのが一番怖いですもんね。
寿命も長くなるので結構大変ですね。
じゃあ何に備えましょうっていうことなんでしょうかね。
まずこれから梅雨時期になるのでまずはそういう豪雨災害は気をつけた方がいいです。
海の気温と上空の大気の関係を考えると戦場降水帯ってよく最近発生してますけど、
あれにも影響するのでまずそういう意味の時ならぬ大雨、それから大雨が長く続くっていうことへの備えは必要ですよね。
今度梅雨が明けたら暑さへの備えですね。
今年は初めて国書日が設けられましたね。
何度でしたっけ。
40度ですね。
最高気温40度。これはだから準備の一つですよね。
国書日。
夏はまず国書日を前提としていろんな外出の計画とか野外活動の計画を立てるっていうことでしょうか。
夏から秋にかけてはやっぱり台風の備えというのもまた心がけないといけないですよね。
そうですね。
ますます遠出したり旅行の計画とかが立てづらくなりますね。
本当そうですね。確かに読めないですよね。
どうしたらいいんでしょうね。
住みにくくなりましたね。
夏の暑さへの心構え
なんか息抜かなきゃって感じがします。
本当ですね。息抜きましょうと心構えをして。
でもね、本村さんがいらっしゃる京都はぼんちで特に暑そうなので。
それこそ本村さん、九州はまだ40度経験したことがないんですよ。
39.9までなんで。
そうですか。
そうなんですよ。京都は今年暑くなったら大変ですね。
気温が高くなるっていうよりはずっと暑いっていう感じですよね。
夜になっても下がらないっていうね。
熱帯がすごい続きましたから今年もまたそんな覚悟はしてます。
耐えてください。
みんなで息抜きましょう。
そうしましょう。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。
13:40

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