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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
今日は、生成AIを使って予算案を作成した自治体があるようですね。
話題になってますね。
東京都品川区、補正予算案の編成に、生成AI、チャットGPTを使ったということが話題になってます。
補正予算、予算にこれをチャットGPTを使うのは全国初という触れ込みだそうです。
品川区は、昨年度から、区立学校の給食費を無償化してるんですけれども、
学校給食がない夏休みの期間中にも、子どもの食を支えたいということで、
所得制限なしで、小中学生1人につきお米2キロを配ると。
という政策を作って、そのための予算800万円を補正予算に計上したということなんですね。
その過程にチャットGPTを使ったんだそうです。
元になったのは、去年の8月の全区民対象アンケート。
それに10万人の人が回答をして、自由回答にいろいろと、
区にやってほしいことなどを自由記入しているそうなんです。
そのデータを、それから何を読み取るかというところの作業に、
チャットGPTに登場いただいて。
そのチャットGPTに指示したことというのは、
区民の心、心身の健康とか幸福、最近流行りのウェルビーングという概念で抽出しなさいと、
そういうふうに指示をしたということなんですね。
そこから浮かび上がってきたのが、子どもの食生活を支えるということだったそうです。
なるほど。
まあまあ、使い方としては面白いアイデアですよね。
10万人の自由記述、650万字あったそうなんですけど。
すごい。
人間が読むには結構大変。
時間がかかる。
それを想像するとですね。
AIだとかなり速いスピードになるってことですよね。
瞬時に分析できますよね。
わずか1時間半。
650万文字を。すごいですね。
やっぱりやってみると分かるんですけど、
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こういう膨大なデータを読んで、頭を使って抽出してってやると一人じゃできないから、
何人かで手分けするでしょ。
手分けすると手分けした人の価値観が入り込みますよね。
なるほど。
その意味では、人の主観とか先入観を排除したGPTにやらせることで、
一定の客観性とか合理性が確保できたというふうに品川区は説明しています。
なるほど。いいところですね。
なかなか面白いアイデアだなと私も思いました。
これの他に、補正予算案では防災対策も結構記述が多くて、
例えば避難所でのQOL、暮らし向きを良くしたいという潜在的な思いがあって、
その声を汲み取って、トイレカー、仮設トイレを備えた車あるじゃないですか。
ありますね。
あれを買うことにしたんだそうです。
なかなかどうですか、このアイデア。
やっぱり、避難するときの一番衛生面というかトイレってすごく大事なところですよね。
いいアイデアだと思います。
そういうのが季節して、チャットGPTの分析から浮かび上がってきたというところが、今回の発見かもしれません。
自治体のAI導入って予想以上に広がっております。
そうなんですね。
この背景というのは、自治体って地方公共団体で税金で運営されていますよね。
そんなに人をジャブジャブ採用できない。
織市も人口減少の中で、どこも厳しいんだからっていうことで自治体も人を増やせない。
でも住民サービスっていうのは一定の水準が求められますよね。
予想ですと、このまま人口減少のスピードが続けば、2040年には自治体の職員の数が半減するって言われてるんですって。
それでサービスを維持していかなければいけないというのが、かなりやばいんですよね。
しかも、教育ができてたその時代に育ったベテランの職員の方々が定年退職で引退されますよね。
そういう意味では、やっぱりその人手不足とか力不足を何かで補わなければいけないというところから、
AIにそれを肩代わりしてもらおうというアイデアがあって、総務省なども結構推進しているんです。
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事例集なんかも出ているので、ちょっと読んでみたんですけれども、
例えば、保育所の入所選考っていう作業は結構大変で、
想像ができると思いますけど、個別の事情もありますし、
機械的に優先順位だけですると、いろいろと不満が出がち。
アレーションが起きたりするんですかね。
埼玉市では、その入所選考をAIによって自動化してみましたということなんですね。
今までいろんなあちこちの資料を見たりしながら、1500時間ぐらいかかっていた作業が数十分で。
1500時間が数十分。
相当効率化できましたね。
もちろん、それが全て完璧だとは思わない。
チェックも必要になりますよね。
まず、親に早めに知らせることで、親と自治体職員とのやりとりの時間ができますよね。
親も早めに知らせてもらった方が、いろいろやりやすいじゃないですか。
希望も言えるし、自分の仕事場の調整とかもできるし。
そういうメリットが生まれたという話とか、
それから、これは単純なものなんですけども、膨大な議事録の作成なんかを人工知能にとりあえず起こさせて、それをきれいに整えていくというようなものとか。
それから、観光圏の青森県は観光案内を多言語で人工知能にやってもらう。
いいですね。
英語、中国語ぐらいはできる人がいるとは思いますけど、それを確保するのも難しいし、他のいろんな多言語に対応できる観光案内というのも人工知能にやらせるとかですね。
あとは埼玉県戸田市、こちらはもう結構ドラスティックに、例えば引越しとか年金とかいろんな申請で窓口に住民の方行きますよね。
その窓口での申請業務をスマホでも全部できるようにして、手数料の支払いまでスマホで完結できるような仕組みをAIを使って構築したんだそうです。
これもちろんね、スマホ持ってませんとか、これ嫌ですっていう人は窓口に来てもいいんですけども、やっぱり住民からしたら問い合わせをする、その返事を待つ、窓口に行く、手続きを待つ、この手間が省けるという意味では一定の効果があったとか。
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いろんなそういう仕組みはできていますが、これからはですね、生成AI、単なるAIじゃなくて生成AIを使った、今回の品川区のようにアイデア出しみたいなところに使われるようになるんですよ。
これはちょっと気をつけなければいけないのは、そのアイデアが合理的かどうかをやっぱり人間が確かめなきゃいけない。
ここはやっぱりね、あと学習データが偏ってないかとか、個人情報が漏れないかとか、より一層人間らしくなってくるように見えるので、
その聴くばりは、目配りはちゃんとやっぱり自治体にはやってもらえた上で、賢く使って住民サービスに役立ててほしいかなという感じがしますね。
作成に時間をかけていたところ、これからは確認に時間をかける。でもそれでもだいぶ短縮されるとは思うんですよね、時間はね。
その時間をまたね、新しい問題、課題の発見とかにつなげるとかね、そういうやり方はありかなと思いますね。
はい、わかりました。本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。
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