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2023-01-25 06:39

本紹介#3 ライオンのおやつ


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こんばんは、もとです。
この放送は、Web3上に農村をつくる、トマジョダオの提供でお送りします。
今日も本を紹介していきます。
小川糸さんの書かれた、ライオンのおやつ、という本です。
どんな本かと言いますと、
まず、帯に書かれている言葉は、「人生の最後に食べたいおやつは何ですか?」という言葉です。
これは、2020年の本屋大賞の第2位に選ばれた作品です。
裏を見てみると、「人生の最後に食べたいおやつは何ですか?」
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできるおやつの時間があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
食べて生きて、この世から旅立つ、すべての人にいつか訪れることを温かく描き出す、今が愛おしくなる物語、ということで書かれています。
この著者の方の作品で、他に有名なものがありまして、食堂片つむりという作品です。
これは映画化もされていたような気がします。
私もこれは読んだことがあるんですけど、すごく面白かったです。
このライオンのおやつという本の中身なんですけど、まず最初が、この主人公の雫さんとライオンの家の代表マドンナさんとの手紙のやりとりから始まります。
このライオンの家もよくわからないし、代表のマドンナという方もよくわからない感じで始まります。
読んでいくと、何やらこの主人公の雫さんは病気なんだと。
最初はこれ旅行か何かと思っていたんですけど、何やらここに滞在する感じだなということも書いています。
この主人公の雫さんは子宮頸がん、そこはちょっと書かれていないんですけど、ステージ4というのは病気が遠隔転移した状態で、生存率としてはかなり低いんだそうです。
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この雫さんはホスピスに行くことを決めました。
そしてこの雫さんは家族がお父さんしかいないんだそうです。
というのも、お母さんが亡くなって、お父さんは生きていらっしゃるんですけど、お母さんは再婚して、
戸籍上ではお父さんなんですけど、本当はおじさんなんだそうです。
おじさんが引き取ってくれて育ててくれたと。
それでお父さんと呼んでいるということですね。
そして再婚してしまったことをきっかけに、お父さんとは別々に暮らしているという背景がありました。
このライオンの家というホスピスなんですが、ここにはいろんな人がここで暮らしています。
みんなそれぞれ病気を抱えていて、最後の時を過ごしているという感じですね。
ここで面白いのが、さっきのおやつの時間。毎週日曜日、入居者がリクエストできるおやつの時間。
これはみんな入居者が希望を出した紙を入れるんだそうです。
それをくじ引きで選んで、それを食べることができる。
みんな思い思いのものを書いています。
子供の頃の思い出のお菓子だったり、いろんな思い出のあるものをリクエストしているみたいで、
そしてこのおやつを作る人、あと食事を作る人は双子のおばあちゃんで、
実は最後の方でわかるんですけど、この二人もホスピスの入居者だったそうです。
最後の方はしずくさんが動けなくなっていって、亡くなってしまう最後のところまで書かれています。
何気ないご飯を食べるとか、誰かと遊びに行くとか、
そんな何気ない瞬間の描写が、ものすごく心を揺さぶられるという感覚がありました。
口で言うのは簡単ですけど、病気になったこともその人の個性と受けて、
残りの時間をどんなふうに過ごしていくかとかですね。
そんなこともちょっと考えてみたりはしました。
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自分がしずくさんの立場だったら、どういうふうにしてたかな、どういうことを取ったかな、
やっぱりすぐには答え出ませんね。
だけどこれは一度は読んでほしいなと、どんな人でも読んでほしいなと思う本でした。
小川糸さんのライオンのおやつという本です。
ぜひ興味がある方は読んでみてください。
それでは、さようなら。
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