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2025-05-26 38:01

第343回:NTL『真面目が肝心』レビュー

同タイトル初鑑賞、ノー前情報で出かけて、始まった瞬間の演出に心鷲掴み!ナルホドこういう感じなのね!と思って見始めたら、あれ、どういうこと?役者さんふざけて、、、る?あれ、脚本、、、、ふざけてる!???オープニングもふざけてたんかーい😂と心の中で大喝采!二幕からの怒涛の展開は涙なしでは見れませんでした(※笑い涙)。スタイリッシュでクラシカルで上質な英国コメディをありがとうございました🇬🇧 Miz
▶︎"What's 妄想ロンドン会議?:日本に居ながらロンドンカルチャーを遊び尽くそう!オトナ女子ふたり(Miz&Sin)による、ロンドンニュース・英国Film/Stage/Drama/Book・英会話情報。神戸在住時々ロンドン。▶︎X (旧twitter):twitter.com/mosolondon ▶︎MAIL:mosolondon@gmail.com

サマリー

ポッドキャスト第343回では、ナショナルシアターライブインジャパン2025の一環として上演されたオスカー・ワイルドの喜劇『真面目が肝心』についてのレビューが行われています。この作品は、ヴィクトリア朝時代の階級社会を皮肉った内容であり、独自のコメディ要素が際立っています。また、登場人物のジャックとアルジャーノンが織り成す不真面目さと真面目さの絶妙なバランスが紹介されています。作品の舞台がヴィクトリア調であり、現代的な要素も含まれていることにも触れられています。このエピソードでは、舞台『真面目が肝心』のレビューを通じて、イギリス・ロンドン独特の笑いや文化について語られています。特に、マックス・ウェブスターによる演出や作品の持つ歴史的な背景が興味深いポイントとして取り上げられています。

ナショナルシアターライブのレビュー
第343回妄想ロンドン会議を始めます。水口です。
清水です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
本日、2本撮りしておりまして、先ほど1本終えた後でだいぶ疲れてるんですけど。
そんなことないですよ。頑張るよ。
頑張るよね。2本目のレビュー、いきたいと思います。
こちらですね、本日レビューさせていただきますのは、ナショナルシアターライブインジャパン2025の、間違えた。
ナショナルシアターライブインジャパン2025の第1弾。
そしてですね、先日上映がございました。
真面目が肝心というプロダクトでございます。
オスカーワイルド作。公開日が収録公開の日ね。
が、2025年の2月20日。最近ですね。
英国のナショナルシアターリトルトン劇場で上映されたやつですね。
これを私見てまいりました。
なんなの?
しんちゃん見れなかったのもね。
私は見たぜ。
ごめんなさいね。
なので今日はしんちゃんにこの作品がどんなに面白かったかっていうのを自慢する回にしたいと思います。
はいはい、ちょうだいちょうだい。
マックスウェブスターの演出
この作品なんですけれどもね。
2024年の11月21日から今年25年の1月25日まで、ナショナルシアターリトルトン劇場で上映されたプロダクションでございまして。
ナショナルシアターリトルトン劇場は中くらいの劇場かな。ナショナルシアターの中のね。
そうだね。
たぶんそう。
小中大とあって中かな。
中だよね。私小には行ったよね。
行きましたね。
フランケンシュタインとかやってたのが大のとこです。たぶん。
あ、そうか。
こちらの作品ですね。スカーワイルドの名作なんですけれども、もう何回も何回もですね、英国中心に各世界で上映されている作品でして、喜劇です。
この作品もですね、マックスウェブスターさんが演出されました。このお名前聞いたことがあるじゃないですか。
大注目。
大注目の演出家さんでございまして、モノトロンの会議的にもですね、つい前の前かなのレビューで、前の前の前か。
すいません、どの前やねんって感じですけど。
3つぐらい前かな。
デビッド・デナントさんとクシュ・ジャンボさんのマックスウェブスターの演出家さんとしてもご紹介したことが記憶に新しいかと思います。
そのマックスウェブスターとは180度違ったですね、非常に明るい喜劇。
いろんなことされてるね。
そう、マックスウェブスターさんが演出されたんですけれども、このナショナルシアターライブとしてはですね、ライフ・オブ・パイで日本でも上映されました。
これって2022年のローレンス・オリビエ賞と23年のトニー賞でそれぞれ演出賞をノミネートされるというね。
素晴らしかったけど、印象が全然違うんだね。
そうだよね、私ライフ・オブ・パイを見れてないので、これちょっとね、だよねーと言えないんだけども、多分違うんだろうなーっていうのはなんとなくわかります。
デビッド・テナードさんのマックスウェブスターとは全然違って、私ホゲーってなってたよ。
ほんとそうだよね。
同じ演出家って。
そうそう、引き出しが多い演出家さんだなって、私もすごく気になるところなんですけど。
もちろんいろんな時代のいろんな作品を演出家さんたちが演出していくわけなので、それは違うんだけども、特にこの方はなんか全然違うなっていう印象を個人的にはちょっと受けました。
ライフ・オブ・パイって本当に動物たちがいっぱい出てきて、映像も、舞台上、床に投影する映像とか特殊効果がガンガン使いまくります。
プロジェクションマッピングみたいなね。
そうそう、派手なエンタテインメントにして、なんか演出されてた気がするのね。
キラビアカという表現ではないんだけど、一大スペクタクル作品として作ってらっしゃってます。
演目現役だからそうなんだろうけどね。それでこの間マクベス見て、え?ってなって、今回写真とか見て、え?これも?ってなってる。
そうだよね。なんでこんな感じですごく引き出しの多い演出家さんだなっていう印象があるんですけれども、このウェブスターさん、ナショナルシアターで演出作品上演されるの初めてだったみたいで、今回がナショナルシアターデビューということでございます。
劇場でってことね。
そうそう、ナショナルシアターライブの方はね。
最近デビューしちゃったんだね。
あれはね、ナショナルシアターライブは別にナショナルシアターでやった作品に限らないからね。
素晴らしい。
そうなんですよね。でですね、この作品そこももちろん注目なんですけれども、主演の方ですね、が非常に注目度が高い作品でございました。
というのも、主演がですね、ドクター風15代目ドクター、そしてセックスエディケーションっていう英国の人気ドラマあるんですけれども、こちらで大活躍中のシューティー・ガトワ君が主演、主演と言いますか2人いるんだけどね、メインキャストのうちの1人なんですよね。
今大注目の役者さんが出てきちゃったわけだね。
出てきましたよ。もう旬でございます。もうね、皆さんご存知の通り、英国の映像界と舞台界は本当にシームレスと言いますか、舞台もやれる、映像もできるぜっていう役者さんが目白押しでございますので、シューティックもそんな感じでね、堂々たる演技見せつけていただきました。
作品の内容と背景
私はドクター風はまだ見てないんですけれども、セックスエディケーションの方はね、見ておりますよ。エリック役、主役ではないんだけど、メインキャストのうちの1人なんだよね。知ってる?この作品。
見てないの見なきゃなと思いながら見れてない。
エイサバターフィールド君がね、主演でね、またいいのよこれが等身大エイサ。もうあの、言ったら学園コメディでもないな、学園ドラマです。
いよいよめっちゃイギリスしてますんで、よかったらね、しんちゃん見てもらいたいなと。ただnetflixなんでね、しんちゃん加入してないんで、いつ見れるだろうなと思いながら。
やめちゃったからね。
はい、なんですけれども、はいそんな感じですね。この作品自体も、今年のローレンズオリビエ賞にリバイバル賞と女優賞でノミネートされてたっていう。受賞は7つだったんだけども。
リバイバルっていうところですか。まあそうか、古典の。
リバイバル賞ね。そうなんです。この作品の本当の本当の主演は1895年です。
何年前だ?130年前とか。
そうそう、そんなぐらいやね。そうなのよ。このオスカーワイルドってさ、私も名前は聞いたことあるし、あれ何の作品の人やったっけって思ったらさ、たぶん一番有名なのは日本で幸福の王子、幸せの王子という童話を書いた人として。
あれでしょ、お目目をツバメにあげちゃう王子様の像の人でしょ。
そうそうそうでございます。
そうね、有名ね。
その人なんだけれども、彼の晩年、それとね、あとね、ドリアン・グレイの肖像だったりとか、あとサロメ。
サロメもドリアン・グレイの肖像も割とお芝居にされてるところがあって、見た記憶があるな。
サロメも見た見た。
やってたね、昔ね関西の劇団さんねっていうのがあったり、ドリアン・グレイの肖像、映画でちゃんとは見てないけど、なんか印象はあるなって感じ。
これはもうタイトルしか知らないんだけど、小説なのかな、なんですけど。
不思議な話だけどね。
まあまあ、そんな感じの方が晩年はすごく喜劇作家として非常に成功を収めたらしくて、それの一番ヒットを飛ばしたのがこの真面目が肝心っていう作品だったそうです。
一応この作品としては階級社会、当時のヴィクトリア朝時代のヴィクトリア朝を舞台とした作品であるんだけども、
所演が1895年か、さっきなんて言ったっけ、1895年、そうそうそうそう、ヴィクトリア朝時代で、その当時の階級社会を皮肉ったりですとか、
あと当時のいわゆるそのウェルメイド作品、あ、めでたしめでたし、ちゃんちゃんみたいに、
そういうふうに終わるドラマ作品、これがすごく流行ってたそうなんですけど、それのパロディーということで、
パロディー、というか風刺の方なんだよね。
そうそうそう、皮肉ってるんですね、それも。いやいや、そんな上手いこといくわけないやん、みたいな展開ってあるじゃないですか、このウェルメイド作品っていうの。
それをですね、見事に後半に、これでもかと伏線を返していただきまして、そんな解決方法ある?みたいな感じの、
そういうですね、そこでドッカンドッカン笑いを誘うという、もう最後は腹筋引きつれるかと思いました。
そんな大爆笑を誘ってた。
嘘やん、みたいな。そんなことある?って関西人にあったらすごくツッコみたい感じのところで、これは劇場で見たら面白かったやろうなーって思いました。
ちなみに私もこの作品の背景について、本当に全く明るくなかったので、さっきのね、その階級者社会を皮肉ったとか、ウェルメイド作品のパロディーだったりとかっていうところは、
ネトゥルシアターライブのこの真面目が肝心の公開記念イベントで、河合翔一郎さんと北村沙耶さんのトークショーがあったんですが、それちょっと見させていただいてのものでございます。私が調べたわけじゃございませんので。
今日話すことは結構、そのお二人のトークショーの中から私が学んだことだったりとかもありますので、その辺ご容赦くださいませということでね。
はい。そんな感じで。
全然、全然。くださいください。
そう、本当にもう全然オスカーワイルドにも詳しくないし、別にシェイクスピアにめちゃくちゃ詳しいかって言ったら詳しくないよ。
でも、オスカーワイルドよりかはまだちょっと馴染みがあるというかね。何回かハムレット見たりとか、自分の中でのシェイクスピア像っていうのはあるんだけども、もちろんこのオスカーワイルドにも詳しくない。
そして、マックスウィブスターさんにも詳しくないということで、割となんかちょっと丸腰の状態で見に行ってね。だから、あとは。
いろんなものをかすりまくってるけど、かすってるだけやねんな。
そうそうそう。かすってるだけです。なんか聞いたことあるなー、ぐらいの感じで。
シューティー・ガトア君が出てるやなーってことだけ知って見に行ったんですけれども。
まあね、これネタバレありでお話しさせていただこうかなと思うんですけれどもね。
これなかなか見る機会もないかなと思うんですが、いずれどこかの劇場、もしくは上演、ナショナルシアターライブの最上映で見るんだっていう方は、このあたりでスイッチオフいただいた方が良いかなと思います。ネタバレで喋りますね。
はい、ではちゃんちゃんスイッチオフでいいのかな、今日コールをお願いいたします。
2件の方またお会いできればと思います。それでは、まだ残ってくださいね、残ってくださいねって言いながらスイッチオフ。
はい、というわけで今からネタバレありで、気にすることなく話させていただきたいと思います。
これね、さっき私も言いましたが、もう本当にめちゃくちゃ楽しい作品でした。ただこの作品のね、いわゆるバイブスっていうんですか、これってこういう作品なんやなっていうのを理解するのに割とちょっと時間がかかった作品でありましたね、私的には。
というのも、これタイトル、真面目が肝心っていうのがね、タイトルなんだけど、日本語訳で、もともとの英語のタイトルがThe Importance of Being Earnestっていうことで、アーネストであることが大事っていうタイトルで、まあ確かに真面目が肝心っていうタイトルなんです。
いいこと訳し張るなとは思ったけどね。
ゴロがいいよね、めちゃくちゃ。シェイクスピアの作品も思ったけど、本当にゴロが良い。で、この作品のね、私の一番最初の印象としては、私のシアターライブで言うと、これまで見たやつだったら、例えば、ワンマン・トゥ・ガバナーズ。
一人の男と二人の主人。こういうかったりとか、あと人と超人みたいな感じ。これはちょっとね、哲学入ってたけど、最後はなんかね、哲学をただ話すだけのコメディっていう感じ。
全部突き放してきたよね。
そうそう、なんやねんみたいな感じの、ちょっと不条理コメディみたいな感じ。で、物語の設定的には、シェイクスピアのジューニア的な感じがあって、その3つのイメージも、特に全体の雰囲気としては本当にワンマン・トゥ・ガバナーズぐらいの感じかなって思いながら見始めたのね。
でも見ていくうちに、あれ?なんかこいつらおかしいぞってなっていくんよ。あれ?って思って。
ワンマン・トゥ・ガバナーズもおかしかったよね。
いや、おかしい。だいぶおかしいよ。でもなんかね、それに気づくのがだいぶ早い段階で気づけたんよ。
それはちょっと時代だったりとか、あとはまあその、なんていうのかな、わかりやすく提示してくれてたから、私たちに。これ、笑っていいとこやで、みたいな。
なんかそれが、やはりその2つフィルター今回あって、1つは130年前の時代の話だっていうフィルターが1つね。
だから何がその時代の設定からずれてることでわかる?
で、あともう1つは日本で見てるってこと。そのイギリス、ロンドンが舞台なんだけど、ロンドンならではのやはりその笑いの壺っていうのがさ、あるじゃないですか。文化的な笑い。
やっぱ笑いって難しいなってすごく思うんだけど、それがね、現れてくるのが、てか私が気づき始めたのが、私遅かったかもしれないんだけど、だいぶ1幕のね、終盤より以降だったんだよね。
作品のテーマ
なので、それは脚本的にっていうところが大きいかな。で、演出もそうなんだけど、これなんでかって、なんでそうなっちゃったかっていうと、みんなね、ごく真面目にお芝居してくれるの。
真面目が肝心やから。
肝心やね。これ、このお芝居言ってみたら、真面目と不真面目がすごいバランスの割合で同居してるコメディなのよ。で、不真面目なことをものすごく真面目にやらはんの。
なので、見てるこっちは、すごいさ、その真面目っていうのもさ、よくわかりやすくさ、ガラスの仮面みたいにさ、すごい演技だ!みたいな、ああいう感じじゃなくて、ごめんなさい、ガラスの仮面を言ってるわけじゃなくて、わかりやすくこの例に例えるのは何かなって思って急に出てきたのがガラスの仮面だったんですけど、そういうんじゃなくてさ、さらっとナチュラルにうまく演技、真面目に演技してはんのよ。
うんうんうんうん。
うんうんうんうん。
しれっとして、
そう。
しれっと演技して、でもよう聞いたらおかしない?みたいな。
そうよね。え、なんでそれになるのかなって。でも、なんか私からしたらなんかその展開おかしい気がするんだよ。その質問に対して、その受け答え、なんかおかしい気がするけど、あ、でもこれ130年前の話の設定だし、なんかそういう感じなのかなみたいな。シェイクスピアにもいろいろおかしいところありますからね。
私たちにも、
ありますね。
だからその古典の部分のハードルっていうの、ハードルっていうかさ、フィルターと、もう一個その海外作品だっていう、ロンドンだっていうフィルターが、あ、私の知らないフィルターきっとあるんだなって思って、そこでちょっと気づくのが遅れたんだけど、それに気づいてからは、え、ちょっと待って、これみんな真面目にふざけてるだけのお芝居と思って。
なんかさ、シェイクスピアもそうやけどさ、しれっとひっとること言ってるよね。
登場人物の紹介
そうなんだよね。そう。
私なんか今聞いてるだけの印象やと、私なんかこの人と印象かぶる人がいらっしゃって、ノエル・カワードさん。
あー、本当?そうなのか。
オスカーワイルドさんのなんかその人物像というか、なんていうのかな、あのふざけたイギリス人、しれっと写真写ってるけど下半身パンツ一丁みたいなさ。
はいはいはいはいはい。
悪ふざけの方、モッティ・パイソンがその系列になるんかなって思うんだけど、ノエル・カワードさんさ、プレゼントラフター拝見したじゃない。
はい、見ました。
マシュマロシアターライブでさ。
はいはいはいはい。
あれもさ、みんな上手いから芝居としてすごい成立してんねんけど、ふざけてたよね。
あれもふざけてたね、あれもふざけてたね。
でもあれがイギリス人独特の笑いなんやろうなっていう、ブラックで風刺が効いててみたいな印象なんやろうなっていう、今聞いてる限りの私の予想。
そうなんだよね。そう、いや合ってる合ってる。すごく合ってる。
そのラインナップにプレゼントラフターも加わるんやろうなっていう。
はいはいはいはい。
そのワンマン・ツー・ガバナーズとかのテイクスピアとかのノエル・カワードめんもちょっと感じてる。
で、たぶん一番不真面目、その中で。
あーなるほど。
なんか。
スカーワイルドって結構いろんな問題を起こしてる人だよね。
そうなの、そうなの、いろいろあって。
どの作家さんもね、ダイナル少年やるんだけども。
そうなんだけども、とりあえずね、これがどんなお話だったのかっていうの、しんちゃん全く知らんよね。
真面目が肝心なんだろうな、確か。
そうなんだよ。
まあね、軽く説明するね。
はいはい。
さっきね、2人のメインキャラクターがいるって言ったんだけれども、
えっと、イギリスの若い青年2人のお話です。
1人がジャック君っていう子です。
彼は、すごく、子児でね、悲しい老いたち、親もわからない、そういうところの子児のジャック君なんですけれども、
自分の老いたちのこともあったりとかして、大きくなってからはですね、
とある少女をですね、のっほう犬人として田舎でですね、その少女をお世話して、
そういうのあるんだよね、足長おじさん的な。
暮らしている。
そうね、なんか引き取ってみたいな、外親みたいなやつがね。
そうそうそう、ちょっとね、わからないんですけれども、この時代のね、その、あれがわかんないです。
すいません、ショートカルとか言うと。
設定としてよく聞くなと思う。
そのジャック君には友人がおりまして、アルジャーノン君です。
これがシューティー・ガトラ君が演じてるアルジャーノン君なんですけれども、
ロンドンに住むとっても裕福なお金持ちのボンボンでございます。
で、ジャック君はアルジャーノン君ととっても仲が良くて、しょっちゅうロンドンに遊びに行ってたんですね。
ただ、ジャック君はロンドンに遊びに行く時に、その非公権人の女の子に、ちょっと遊び人の弟がいると。
その弟がロンドンに住んでるから、ちょっと僕ロンドン行ってくるわと言って、いつも行くのね。
で、そのロンドンにいるという設定の弟の名前がアーネストなんですね。
アーネストは真面目という意味なんだけども、男子の名前として付けられる。
何だろうね、日本で言うと何だろう、ナニオ君とかになるんだろうね。
マコト君とかそういう感じ?
そうかもしれないね、シンゴ君とかね、ちょっと分からないですけども、そういう感じの名前ね。
で、アルジャーノン君には自分はアーネストだと名乗って、友人関係を続けていた。
で、アルジャーノン君のいとこの女の子と、この二人は恋に落ちるんですね。
で、もう結婚したいみたいな。
もう二人はラブラブみたいな感じなんだけども、そのいとこのお母さんから、
もうこんなどこの馬の骨とも知れない奴とは結婚させられんみたいな。
あんたはどういう生い立ちなの?
いや実は小児でございまして、駅でハンドバッグに入れられて捨てられてましたみたいな。
そういう生い立ちを話すわけね。
で、お金もないしみたいな。
で、しかも自分はアーネストだと偽ってるから名前を。
そのいとこの女の子にね、もし僕がアーネストって名前じゃなかったらどうするって聞いたら、
私はもうアーネストとしか結婚したくない。アーネストって名前が好きなの?みたいな。
よく分からん展開になって。
この人からオヤオヤってなってきて、私は何を見てるのかなって思いながら見てたんだけども。
というわけで、この生活を続けてられない田舎に帰って、僕は先例を受け直して、名前をジャックからアーネストに変えるんだ。
意味が分からない。
貢献してる女の子には弟は死んだと伝えようっていう風にロンドンから田舎に戻るわけですよ。
そっか2幕なんだけど、2幕で戻ってきました田舎に。
見た目と多様性
そしたら、非貢献人の女の子ね、セシリーちゃんがね、実は弟は死んだんだって伝えたら、
え?弟いるわよみたいな。来てるわよみたいな。
実はそのロンドンのボンボン、アルジャーノン君が、これ面白そうだぞってなって、アーネストと名乗ってセシリーちゃんの前に現れて、
その2人は恋に落ちてしまったと。ちょっとジュニアっぽいでしょ。
ほんでですね、アルジャーノンのいとこの女の子も田舎に突撃して、アーネストだと思ってるジャック君を追いかけてきて、
で、このいとこの女の子と非貢献人の女の子2人が、
私の恋人はアーネストよ、私がアーネストの恋人よっていうことでバトルを繰り広げまして。
で、ジャック君はアーネストの名前を変換して帰るみたいになって。
そんなしっちゃかめっちゃかな感じになりまして、これがですね、ここから、もうこの辺で狂ってたんだけど、
私の説明がちゃんとしすぎてて伝わらないと思うけど、この時点でだいぶおかしいです。
おかしいですね。みんな名前しか見てないね。
そうね、ちょっとそうなっちゃうんだけど、ごめんなさいね。もちろんもっと面白いですよ、本編はね。
で、最後は、そこ回収すんのっていうのがいくつも起きて、驚きのめでたしめでたしちゃんちゃんで終わって、最後みんなのラインダンスで終わりましたね。
そこでウェルメイド芝居をディスってるわけだね。
そうそう、だいぶディスられてた。めっちゃ面白かった。これ見た方はね、わかると思うんですけど、
一番最初幕が開く前に、なぜか舞台のね、幕が文字通り閉まってたんですけど、
前にハンドバッグが吊り下がってて、何なんだろうなって思いながら私は見てたんですけど、それもちゃんと回収されて、
非常に主題爆笑させていただきました。脇役の方たちもみんなちょっとずつおかしかったです。
そんな感じのね、作品だったの。でね。
医学からロンドンに行って帰ってきたらおかしなったっていう情報しか入ってないですもんね。
ごめん、私頑張って説明したかったんだけど、ちょっとあれだね。
わかるよ、アウトラインはわかった。でも多分、水口が今さっき挙げてた作品群とかの、
ああいうちょっとドタバタな感じとか、意味わからんところでずっと喋ってるみたいなのがあったんやろうなっていう推測。
ありがとうね、ありがとうございます。組み取っていただいて。
勘違いと嘘と気真面目さが入り混じる感じね。
そうなの。で、想像をちょっと何段か飛び越したぐらいの不真面目さだったの、それが。
もうびっくりする。真面目にやればやるほどみんな不真面目で、素晴らしかったです。
この目立ってるかわかんないんだけど。
頭おかしいよな、きっとな。だいぶね。
だってさ、幸福の王子描いた人がそれ描くねんで。本当に。
幸福の王子、ちょっと大丈夫かなってちっちゃい時に一回思ったこともあるけどさ。
うん、あれもね、すごい話だよね。
すごくいいお話、慈悲の心に満ちたすごくいいお話なんだけど、
あれあれちょっとって一瞬思ったことあったよなって今ちょっと思い出したわ。
頭良すぎるんやろな。
そうかもしれんな。だからそう、これは頭の良い喜劇だった。
でも頭が良い喜劇って、でもほんまに不真面目やねん。頭良い人が不真面目をやるとこうなるんだなっていう。
なんかそうであってんのか。
ナメルカワードさんもそうやねんけど、頭良すぎてちょっと尖りすぎてる人なんやろうなっていう印象を今さらに強めたね。
いやもうね、この女の子たちもね、最初は普通に見てたんだけど、やっぱり途中からこの子らもおかしいってなって、みんなおかしかった。
で、なんだろうな、シューティー・ガトワ君がわりとチャランポランなロンドンの青年を演じていたので、
なんかこの子がちょっとこう不真面目というか、なんかチャランポラン役というかなのかなって思ってみたら、
もうその周りの登場人物の方たちも全てひっくるめて、
そんなもうなんか、シューティー君の最初にこう見えてたちょっとこう、なんていうのかな、キャラの強さを、
もうみんなこれでもかこれでもかといろんな方向からですね、見たことないキャラで戦ってくれまして。
凌駕してた。
そうなんですよ。すごかった。で、やのにナチュラルなの。もうこれが怖い。みんな自然だった。頑張ってない。
コメディを演じよう、おもろをしようということではないんやな。
違うんよ。非常に真面目にふざけて終わったっていう。
考えてることを普通にやってるだけやねんな、きっと。
そうなんだよ。で、この一番真面目に見えてた、あのアーネスと語っていたジャック君ね。
彼がもう最後一番もうなんか、なんだろう、そんな感じで感情を解放していたというか、良かったねなんだけど、
あの、もうとにかくね、素晴らしかったです。
そう、あの、これヴィクトリア調のお芝居なんだけども、
今回の作品がこれまで何回も再演されてきた中で、どこがその評価されてるかっていうと、やはりその見た目の部分もありまして、
なんかすごくポップなポスターだったね。
そうなのよ。ポスターポップで、で中身もすごくポップで、本来のヴィクトリア調はこんな華やかではないけど、
すっごくこれは舞台なのっていうこともあり、とてもデフォルメされてて華やかで、
かつその見た目にも分かりやすく多様性が取り入れられてて、もちろん人種であったりとかね、
あの、その着ているものだったりとか、当時これないやろっていうのも含めて、全然この受け入れることができる、その多様性を見せてくれていて。
でもまあことするに現代に置き換えてみたいなところではないってこと?
そうなの、そうなの。なのに現代のお客さんにもちゃんと通じるように、ちょこちょこやっぱ丁寧に変えてたらしくって、
なのでそのあたりとか素晴らしかったんだなって、きっとね。だからこそこんだけ笑えたんだろうなっていうのも思いました。
はい、そうなんですよ。そんな感じでね、本当になんかこれは私その途中までこんなふざけた話って気づかずに見てたから、もう1回その視点で見たいんですよ。
この人たちは最初からふざけてたのに、私はそのシグナルに全く気づかなかったのね。
いや徐々に徐々にやったんやとは思うけどね、
舞台の魅力と文化
ロンドンで見ている層はもうそういう話やと思って、見に行ってるとは思うから、最初から笑いに来てるんやとは思うんやけどね。
でも、あの、しれっとシフトチェンジしていくとな。
いやー、だからそう、2幕以降が特に本当に面白かったね。
なんか、これは私がそれを知らなかったっていうのもあるかもしれないけど、やっぱ130年前の話らしくというか、やっぱ1幕がちょっと長めに感じたというか、そういう部分はあったかなって。
ただやっぱり2幕にこれが来ると思ってみたら、そのフリがいっぱいあったから、分かってみるのももう全然楽しいなって思って。
あとはやっぱり日本でしても、日本人が日本人キャストでやっても楽しくないというか、そこまで楽しめないだろうなと思ったので、
本当にイギリス、ロンドンならではの笑いがたくさん詰まった作品で、きっと私が全然気づけてないところね、いっぱいあると思うので。
あーなるほどね。
ロンドン、ロンドナーが好んで見る作風なんだね。
そうなの、そうなの。
例えばやっぱりそのロンドナーたちですら、もう当時の風習というか皮肉が通じないところがもう出てきてるらしくて、
例えば作中に、きゅうりのサンドイッチを用意しておいてくれたかしら、みたいなのが出てくるよね。
でもその当時きゅうりのサンドイッチがめちゃくちゃ高級品だった、贅沢品だったっていうことは、今のロンドン子たちにはもうそれもその感覚もないっていうのもあったりして、らしいのね。
だからそういったところもやっぱりちょこちょこ変えていってたりとか、変える必要があるみたい。
わかってると思って見てる落語みたいなものが。
そうそう、それそれそれ、それよそれよ、落語だね。
でもちょっとわからん単語が出てきたりとか、実はこういうことやったって後で知って、ああそうやったんやって、別のことやと思ってたわみたいな。
ねえねえねえ、そうそうそう。
そうなんですよ。
やっぱりそういうの悪いやな。
でですね、これはまあちょっとしんちゃんに向けた豆知識っていうんじゃないんですけど、今回このレビューするにあたって、マックスウェブスターさんどんな方なんかなっていうのを調べておりましたらですね、
実はマックスウェブスターさん、しんちゃんね、マクベスをレビューしたときに、この方の演出について、あれ誰かに似てるねみたいな、誰かのやつを思い出したことありましたよね、誰でしたか。
あれ?端からの眺め、違う。
何やっけ、何やっけ、名前が今忘れちゃった。
いいです、ごめんごめん、変な聞き方した。
サイモン・マック・バーニーさんのエンカウンターを思い出したっていう風に。
あ、思い出した思い出した、言ったよね。
そうそう言ったんですけど、実はマックスウェブスターさんはこのサイモン・マック・バーニーさんのテアトルド・コンプリシテの一員だったのかな。
で、舞台を一緒にサイモン・マック・バーニーさんと作っていたという、そういう経歴を持ちの方で、なのであんな勝ち間違ってなかったっていうのをしんちゃんにね、豆知識でございました。
だからやっぱりこういろんな実験的なこととかするのがお好きというか、もう身に染み込んでるんだと思われます。
なのでこれからもきっとね、いろんな形の作品をね、されていくんじゃないかなと。楽しみだなと。また違うのを見てみたいなという風に思ったよっていう、そういうね。
印象としてはやっぱり好奇心旺盛で、ただすごく派手に見えることでも面白いことでも丁寧に作ってらっしゃるんだろうなっていう気がするね。
本当にそう思いました。なのでちょっとまたね、他の作品も見てみたいなと思った次第でございます。
そしてこれは、
映画化作品の紹介
西原さんお願いします。
お願いします。でもね本当に人気の方なんでね、またすぐあるんじゃないかなと思ったりします。
でですね、これはしんちゃんとあと聞いてらっしゃる方にお勧め情報としてなんですけれども、この作品はですね、何度も舞台化されてますが映画化もされております。
こちらですね、レビュー書いてくださっているオスカワイルドの日本語訳を手掛けてらっしゃる文学者で翻訳家の河合翔一郎さんがですね、パンフレットにこの作品おすすめだよということで書いてくださってたやつちょっと紹介したいんですけれども、
オリバー・パーカー監督の映画作品ですね、こちら放題アーネスト式プロポーズとしてですね、
主演ですよ。いきますよ。ルパート・エベレットさんとコリン・ファースが主演されております。
やっぱそうやんな。
Amazonで見れます。
本当?
プライムの方には入ってなかったかもなんですけれども、見れますのでよかったら、私もまだちょっと見てないんですけれども、見てみたいなと。
ルパート・エベレットさんと私、スティーヴァン・フライさんがオスカワイルドの印象すごい強い。
わかるわかる。
幸福の王子、ルパート・エベレットさん映画化しようとしてなかったっけ、したんだっけ、できたんだっけ。
わからん。
なんかそんなのもありましたねっていう。
ちょっとね、オスカワイルドの作品にも興味を沸かせていただいた、そんなですね作品でございました。
はい。
というわけでですね。
お時間ですかね。
お時間だと思いますので、妄想ロンドン会議ではお便りを募集しております。
ハッシュタグ、妄想ロンドン会議をつけて、Xでポストしていただくか、直接私たちまでリプライください。
またメールでのお便りも大歓迎です。
妄想ロンドン、atmarkgmail.comまでお便りください。
はい、この真面目な漢人になられた方、また感想をお寄せいただければと思うとともに、この40分システムいかがですかね。
それも聞きたいですね。本当に。
ちょっとね、ダラダラにしゃべるのもと思って40分でいいかと思ってるけど、ちょっと焦るところもあり。
あるある。
今悩ましい思春期を過ごしているので、ご意見いただければありがたいですね。
あと、こんなツールあるよとか、そういうのもね、教えてくださいっていうお願いしちゃおうかな。
はい、ですねですね。本当にご意見お待ちしております。
というわけで、また次回お会いしましょう。さよなら。
ありがとうございました。
38:01

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